2019年6月2日(旧暦では2019年4月29日)
最近、仕事に忙殺されていましたが、新しい記者経験者が本日より入社し時間の余裕ができたので、取材の移動中に鳥見。もちろん紙面用の撮影も兼ねてです。なに載せようかなー。
町に近い田んぼでは、リュウキュウヨシゴイのオスが営巣の見張り番。メスが飛んできたら一緒に草むらに入って行きました。
カタグロトビも何度かの繁殖をへて、ずいぶん数を増やし、町の方へ進出しています。カタグロトビがホバリングするとシギなどは警戒していましたが、キジバトやリュウキュウヨシゴイは気にならない模様。
田んぼには、ウズラシギ とコアオアシシギ。ウズラシギのうちの1羽はオレンジ色のフラッグとメタルリングを装着。オーストラリアはヴィクトリア州から石垣島にやってきました。まだ旅の途中で最終地点はツンドラ。一体、この小さな体で何キロの旅をするのだろう。
田んぼの畦では子連れのシロハラクイナを見る機会が増えています。
山の方へ行ってみると林道をズグロミゾゴイの幼鳥が歩いていた。警戒心の全くない個体で自動車の通行の邪魔になっていた。^^;
カンムリワシは成鳥と幼鳥に会うことができ、リュウキュウアカショウビンも時折雨の降る曇天で活性が高く、たくさん観察することができました。
山あいの田んぼにはアカガシラサギもいて、今日は雨のおかげで、リュウキュウヨシゴイ、ズグロミゾゴイ、アカガシラサギと石垣島らしいサギ3種を半日で見ることができました。^^
キンバトはオスを2羽見ましたが撮影できず。
2019年6月4日(旧暦では2019年5月2日)
巣穴を三つほど掘っていた近所のリュウキュウアカショウビンが抱卵していました。
公園のアカショウビンたちも活発に餌を捕ったり囀ったりしています。
八重山農林高校で繁殖するリュウキュウアオバズクも抱卵中。 このアオバズクは2015年に見つけて から毎年、子育てのため学校へやってきます。
2019年6月7日(旧暦では2019年5月5日)
田んぼにベニバト4羽が入りました。オス成鳥が1羽メス成鳥が3羽です。
稲刈り後の田んぼでキジバトの群れと落ち穂を拾っていました。撮影しているとツミが上空を旋回してベニバトたちは藪の中へ逃げ込んでいました。
近くには季節外れのコガモが1羽。今から繁殖地を目指すのか?
2019年6月7日(旧暦では2019年5月5日)
「ユッカヌヒー」の旧暦5月4日、ハーリー取材のため西表島へ。船を降りて白浜方面へ車をしばらく走らせるとグラウンドにアカガシラサギが3羽。石垣島では単独でほぼ毎年、渡りや越冬個体を見るし、先日も 季節外れのアカガシラサギを石垣島で 見ていますが、この時期に3羽となると繁殖も期待していいのか?
翌日、同じグラウンドを見てみましたが、いませんでした。でもこの時期に3羽とは気になるー。
2019年6月10日(旧暦では2019年5月8日)
近所の海岸では、ハシブトアジサシとエリグロアジサシ、コアジサシがみられます。エリグロアジサシは、沖合で数十羽が縄張りを巡って大騒ぎしていました。
それを尻目にハシブトアジサシは、海岸を行ったり来たりしながらカニを捕まえていた。
コアジサシ数羽は海岸で魚を捕っては飛び去っていたのでどこかで子育て中と思われます。
翌日には同じ海岸にベニアジサシも入りました。
2019年6月10日(旧暦では2019年5月8日)
近所で営巣中のアオバズクのヒナが大きくなったようで、メス親が外に出ていました。
巣から距離を取り、車内から1200ミリの超望遠でのぞいてみると小さくヒナの顔が見えました。2羽は確認できました。あと2週間程度で巣立つと思われます。
2019年6月13日(旧暦では2019年5月11日)
アカショウビン、アオバズク、サンコウチョウが営巣するエリアでコノハズクも営巣中でした。
以前から、昼間に鳴き声が聞こえていた場所で今日は、100メートルほど離れた他のオスと鳴き交わしていました。カラスが多い場所ですが、コノハズクがいるのはツルが絡まった雑木林なのでカラスから逃げることは容易と思われます。ヒヨドリからはしつこくモビングを受けていました。
さえずる様子を動画に収めることができました。
2019年6月20日(旧暦では2019年5月18日)
与那国島出張で最終日に3時間ほど時間が余ったので原付バイクを借りて近くを探鳥。レンカク1羽とベニバト3羽、アカガシラサギ1羽を田原川の田んぼなどで確認しました。
原付なので鳥の警戒心が強いこと。^^; やはりブラインドがわりの車じゃないとダメですね…。
ベニバトはレンカクを撮ってると頭上を通過、アカガシラサギは飛ばれて藪の中に入られてタイムアップで終了でした。
2019年6月23日(旧暦では2019年5月21日)
沖縄では春か秋から冬にかけて毎年、観察されるソリハシセイタカシギですが、今年は6月という季節外れな時期に成鳥が1羽田んぼに入りました。すでに数日間の逗留です。
石垣島では単独の飛来が多いですが、昨年の11月には沖縄本島の泡瀬干潟にソリハシセイタカシギ10羽の群れが入りました。ワンシーズンに8羽があちこちに入ったこともあり、沖縄本島の方が数は多い印象です。どんなコースで渡りをしているのか興味深いですね。
ソリハシセイタカシギを見ているとシロハラクイナが目の前を走り抜け、水路にはリュウキュウヒクイナが現れました。残念ながらヒクイナの方は撮影できず…。
2019年6月23日(旧暦では2019年5月21日)
同じエリアで営巣しているリュウキュウアカショウビンとリュウキュウアオバズク。アカショウビンの方は数日前にヒナが孵化、 アオバズクの方は前回の予想 通り、週明けには巣立ちそうです。
アカショウビンは現在、5巣観察中で4巣でヒナが孵っており1巣は抱卵中かまだヒナが小さいため巣篭もり中。巣はそれぞれセンダン、タカサゴシロアリの巣、オオタニワタリの根、ヤシの木とバリエーションに富んでいます。^^ シロアリの巣に営巣しているペアは2つがい。
アカショウビンで一番早い巣立ちは、6月末あたりでしょうか。沖縄本島での3年間の赴任中は観察する機会がなかったので久しぶりの巣立ちが待ち遠しいです。^^
2019年6月24日(旧暦では2019年5月22日)
季節外れのソリハシセイタカシギはまだ滞在しています。いつまでいる気なのでしょう?
同じ田んぼにはバンが4羽のヒナを連れてやってきました。ソリハシセイタカシギもバンの親子も農家の人が作業しても警戒心ゼロでした。^^
2019年6月24日(旧暦では2019年5月22日)
近所のリュウキュウアオバズクは今夜が巣立ちと見ていましたが、出ませんでした。^^; 雨が降ったり止んだりの天気なので順延したのでしょうか。樹洞には3羽のヒナの姿が見えました。
リュウキュウコノハズクもメスは抱卵中の個体が多いようで、20羽以上確認したコノハズクのうちメスはたったの2羽でした。
林道ではリュウキュウツミが枝で休んでいました。尾羽が短いので巣立った幼鳥と思ったら違いました。尾羽が何かのアクシデントでちぎれた若いメスのリュウキュウツミでした。
2019年6月24日(旧暦では2019年5月22日)
今日は久しぶりの一日フリー。午前中は洗濯とか不動産屋へ書類の提出とかあって午後からですが、まともに鳥見に行けました。半日にしては得るものが多い一日でした。^^
昨日の夜探 でアオバズクが営巣していると思われる場所をまたまた近所で見つけたので、今日の午後、回ってみると2羽のヒナがすでに巣立っていました。営巣木も確認できました。
さらに数十メートル離れた雑木林ではリュウキュウツミも営巣していたようでこちらも2羽のヒナが巣立っていました。
前から営巣を観察しているアオバズクは昨夜午前2時ごろは3羽とも全て巣内にいたのですが、そのあと巣立ったようで夕方、1羽が親鳥と近くの木に止まっていました。
ここは夕方になるとカラスが数十羽でやってくるので、カラスの被害を心配していましたが、大丈夫そうでした。
近くの雑木林では4月ごろから目をつけていたのですが、巣は探せずにいたリュウキュウツミもヒナが2羽巣立っていました。不思議なことにここのツミはオスもメスも鳴き声をあげません。なので余計に探すのに苦労しました。^^;
近くでズグロミゾゴイの巣らしきを発見したのですが確定できず。今後の観察課題。
2019年6月25日(旧暦では2019年5月23日)
夏鳥の繁殖が佳境に入っています。5月の終わりごろにはサンコウチョウやリュウキュウキビタキが巣立ち、6月はじめには例外的に早かったのですが、小学校でコノハズクが巣立ちました。コノハズクの巣立ちは7月の下旬がピークです。
そしてここ数日でアオバズクがあちこちで巣立っています。6月下旬から7月の第1週ぐらいに巣立つのは例年通りです。
アカショウビンは、7月上旬が巣立ちのピーク。現在、観察している5巣のうち3巣はあと1週間から10日ほどの間に巣立ちそうです。
そのうちの一つは今日か明日には巣立つと予想して久しぶりにブラインドに入ったのですがまだまだでした。しかも、ここはヒナが1羽しかいないようで親鳥の餌運び回数が極端に少ないです…。^^;
2019年6月26日(旧暦では2019年5月24日)
石垣島で一番カタグロトビを観察している人に同行して巣から見え出したヒナを拝んできました。幼鳥のカタグロトビを見るのはこれが初めて。なんとも可愛らいいヒナでした。^^
先日、巣立ちビナを発見したリュウキュウツミ の親から子への餌渡しでも見てやろうと行ってきましたが、ヒナは鳴き声はすれど見えず。親鳥も捕まえたセミを自分で食っていました。ヒナたちは十分餌を食ったあとだったのか?
2019年6月26日(旧暦では2019年5月24日)
先日、与那国島で夏羽を見ていたレンカク ですが、ここ石垣島には一度に2羽の美しい夏羽レンカクが入りました。田んぼでミズアブか何かの幼虫を食っていました。
近くでトラクターが田んぼを耕していましたが気にすることなく警戒心の弱い個体でした。
もう1羽も田んぼで発見。こちらは少し距離がありましたがレンカク特有の美しい夏羽ははっきりと見ることができました。^^
2羽ともオスと思われます。
2019年6月26日(旧暦では2019年5月24日)
ブロンズトキが石垣島に現れました。石垣島初記録となりました。
2017年はセアカモズの沖縄本島初記録 、 昨年の秋には沖縄本島初記録のイエスズメ 、 今年の春は石垣島で初撮影、2回目の記録のミヤマヒタキ を見つけました。初記録を自分で見つけるのは嬉しいものです。
サギが数羽いる田んぼを通りかかると明らかにおかしな鳥が真ん中に。双眼鏡でのぞいてみるとなんとブロンズトキ。すぐに師匠と野鳥ガイドのスポッターさんに連絡を入れ、3人で観察。後でNHKも来ましたが、うちの紙面より先に出さない約束。ブロンズトキを見たい方は石垣島ナンバーワン野鳥ガイドのスポッターさんへ!! (いつものように勝手に宣伝 ^^)
ブロンズトキの記録は、沖縄本島や佐賀などでありますが、石垣島では初めての飛来となります。
大きさはアマサギより大きく、コサギやチュウサギよりは一回り小さかった。見つけた時は羽繕いを熱心にしていたが、急に飛び立つと隣の田んぼで採餌を始めました。主にミズアブの幼虫と思われる小さな獲物を食ってた。
ブロンズトキは過去の例からすると長居してくれそうですが、果たしてこの個体はいつまでいるのか。
2019年6月26日(旧暦では2019年5月24日)
初めてのポイントでリュウキュウコノハズクが営巣していました。営巣木ははっきりしませんが、オスもメスも巣の外に出ていると言うことはヒナはすでに大きく育っているのかもしれません。
別のコノハズクは「ホッホー、ホッホー」という鳴き声じゃなくて表現しにくい変な声で鳴いて何かを異常に警戒していました。カラスの姿は特に見当たりませんでしたので、ツミか何かでしょうか?
リュウキュウアオバズクは今季4巣目の巣立ちを確認しました。2羽が巣立っていてすでに森の中を飛び回っていました。
6月24日に1羽が巣立った近所のアオバズク は昨夜、3羽全てが巣立ったようです。
2019年6月30日(旧暦では2019年5月28日)
巣立ち後、6日目のリュウキュウアオバズク。3羽で仲良く並んでいました。アオバズクはすでに5巣で巣立ちが終わりました。例年より数日早いです。
2019年6月30日(旧暦では2019年5月28日)
ここは海外? いいえ、石垣島です。
同じ田んぼにブロンズトキとレンカク夏羽とクロハラアジサシが滞在中。この後、同じエリアにアカガシラサギも入りました。
2019年6月30日(旧暦では2019年5月28日)
明日、巣立つと予想していたセンダンに巣穴を掘っていたアカショウビン は、すでに巣立っていました。おそらく昨日巣立っていると思われるので、予想より2日程度早かったです。
巣立ったヒナはやはり1羽だけのよう。1羽だけだったので生育が良かったのでしょうか。飛行もうまくなっていました。
野鳥ガイドのスポッターのお客さん2人もしっかり観察、撮影できました。^^