10日ほど前に現れたハイイロガン。現在石垣島には、ハイイロガンのほかにカリガネ、マガン、ヒシクイ、コハクチョウ、クロヅルと南の島らしくない鳥たちが滞在しています。
カンムリワシの幼鳥は今シーズン9個体目となりました。非常に活発な個体で、水田や採草地で獲物を捕まえていました。
数日前からオニアジサシも飛来。例年、しばらくは滞在しますが、越冬まではなかなかしないです。海岸には、メダイチドリやシロチドリ、コチドリ、ムナグロ、キアシシギ、アオアシシギ、キョウジョシギなどが数を増減させながら滞在中です。
ハイイロガンは昨年末、沖縄本島で5羽の群れ を見ていますが、石垣島では初めての出会いとなりました。
ジャワアカガシラサギとアカガシラサギという奇跡のツーショットが撮れました。2年前の ブロンズトキとレンカクという組み合わせ にはかないませんが…。^^
ジャワアカガシラサギは今季3羽目。 アカガシラサギは先日から滞在中の個体 です。2羽は常に一緒に餌を取ったり移動したりしていました。ジャワアカガシラサギが幼鳥なので心細いのかもしれません。
アオアシシギとトウネン、ハマシギ、コチドリは今季初の幼鳥を確認しました。ジシギはチュウジシギばかりになり、20羽以上を確認。クロハラアジサシは5羽ほどがトラクターに驚いて飛び出す虫を捕食していました。
ジャワアカガシラサギ(奥)とアカガシラサギが一枚の写真に収まるという珍しいケース。
ツバメチドリは最初の繁殖地が耕されるなどアクシデントもありましたが、場所を変えておおむね順調に進んでいます。まだほとんど飛べないヒナから、親と変わらないぐらいに成長したヒナまでさまざまでした。
ベニバトは相変わらず、だらだらと現れます。以前は秋の渡りで飛来する印象でしたが、最近は一年中、石垣島にいるような気がします…。^^;
リュウキュウヨシゴイも子育て中のようで餌をとっては同じ茂みに入っていっていました。
ムラサキサギも田んぼに親子で登場。親鳥の給餌でも見られないか観察していましたが、まったく気配なし。かといって、幼鳥も自分で獲物をとるような仕草もなし。
シギはタカブシギが少しずつですが増えてきました。セイタカシギもパラパラと飛来。アカアシシギやヒバリシギは1〜2羽程度の少数で現れます。コチドリは十数羽の群れが田んぼにいました。
クロハラアジサシは数羽が複数箇所に飛来。飛び回りながら獲物をとっていました。
ツバメチドリのヒナ。まだほとんど飛べません。
春の渡り中のシギやチドリを台風2号が直撃したため、飛翔力が高く天候が良ければ石垣島に降りずにノンストップで行ってしまうような大型のシギが多く降り立ちました。また、波が高いことから沖合の岩礁での休憩ができず、いつもより多くのシギチが海岸に身を寄せていました。
この日、一番の収穫はコオバシギ。スポッターさんに教えてもらって現場に出向いたのですが、散歩の人に飛ばされてロストしたとのこと。近くを探してみると200メートルほど西の海岸に降りていました。
別の海岸にはオオソリハシシギ。こちらはノンストップで1万1000キロを飛べるとあって天候に恵まれた年は会えませんが、今回は台風の影響で4羽が飛来しました。
ホウロクシギも台風の影響が出だしてから立て続けに確認。この日は2羽が砂浜で採餌していました。
沖縄本島や宮古島では多くみられますが、なぜか石垣島では少ないチュウシャクシギも到着。オバシギ3羽とハマシギは数日前から場所を変えつつ滞在している模様。キアシシギは一気に数を増やして30羽ほどをカウント。ダイゼンは越冬組は抜けて渡り組が到着。キョウジョシギ、ムナグロ、アオアシシギ、メダイチドリなども台風で足止めを食らっていますが、これからどんどん北上していきます。
コオバシギ成鳥。冬羽から夏羽へ換羽中。
サカツラガン5羽はまだいます。滞在1カ月を超えました。いつまでいるのでしょうかね。一時は心ないバードウオッチャーに追われて落ち着きをなくしていましたが、最近は以前のように警戒心もなくのんびりと過ごしています。
石垣島の越冬ジシギはほとんどタシギなのですが、きょうはチュウジシギは1羽だけ確認できました。きちょうな冬のチュウジシギなので越冬してほしいですね。
コチドリの群れに交じってオジロトウネンが1羽いました。サカツラガンの休む田んぼで採餌していました。秋のオジロトウネンは2回ほど撮り逃していたので近くで撮影できてうれしいです。^^
コチドリは換羽が早いので、すでに夏羽に衣替えしている個体も数羽いました。
アカガシラサギ、ベニバトもいましたが仕事の都合上時間切れ。明日、撮影してきます。
長期滞在中のサカツラガン。警戒心が薄いので座り込んで寝てしまいました。^^
アオアシシギ、コアオアシシギ、イソシギの幼鳥をそれぞれ今季初確認しました。また、ハマシギも今季初確認です。
先日のサルハマシギ2羽 も滞在中でヒバリシギは成鳥、幼鳥の混群。田んぼではほかにセイタカシギやウズラシギ、クサシギ、タカブシギなどいつものメンバーです。
コアオアシシギ幼鳥。幼羽から第1回冬羽へ換羽中。
今季初のエリマキシギを確認。幼鳥のメスでした。
チュウジシギは一昨日、今季初を確認 しましたが、今日は4個体ほど確認することができました。同じ田んぼにツバメチドリ4羽もいたのですが、とりあえずチュウジシギの写真をおさえているとカラスに驚いてはるかかなたに飛び去ってしまい再発見できませんでした。
ほかにもアカアシシギやアオアシシギ、セイタカシギ、クサシギ、ヒバリシギ、タマシギ、ムナグロ、コチドリなどを確認。賑やかな田んぼとなっていました。
2日前のベニバトとジャワアカガシラサギは再発見できませんでしたが、短時間でシギがこれだけ見られれば満足ですね。^^
チュウジシギ成鳥。冬羽へ換羽中です。