日々の記録。主に沖縄本島、石垣島の野鳥や自然を写真で紹介

2019年3月31日

沖縄本島赴任3年が終わるので、最後に家族でやんばるに1泊旅行してきました。

やんばるに行けば必ず会えるヤンバルクイナですが、道路じゃない自然な環境で写真を撮ろうと思うと待ち時間が億劫なので、夜ばかりを狙っていました。しかし、最後のやんばるなので鳴き声を頼りに出てくるだろうと予測した草むらにレンズを向けガードレールに身を隠して20分ほど経過したところで1羽のヤンバルクイナが現れました。アスファルトと違い、緑の中のヤンバルクイナはいいものですね。^^

ついでに道路を挟んで鳴き交わしていたヤンバルクイナも狙ってみると、イノシシが掘り返したと思われる場所へ出てきました。

最後のやんばるでヤンバルクイナを2羽首尾よく撮影することができました。久しぶりの昼間のヤンバルクイナでした!!

灌木の中かから聞こえるヤンバルクイナの声を聞いていると一定の方向へ少しずつ移動していることが分かりました。その方向の草むらを狙っているとヤンバルクイナがひょっこりと顔を出しました。

2019年3月5日

3年間の沖縄本島勤務を終え、4月から石垣島勤務となるため、アパート探しで島へ行ってきました。

ついでにタカサゴモズを見てきました。昨年の11月には一瞬だけ飛び去るのを見ていましたが、写真に収めるのは 2011年 以来8年ぶり。久しぶりのタカサゴモズは見慣れたシマアカモズよりかなり大きかった。

現場に着くとすぐに発見したのですが、田んぼに作業が入ってしまいタカサゴモズは田んぼ3枚分離れたススキに止まった。遠い。田んぼの作業も終わりそうにないので、農家の人に事情を話し農道に入らせてもらい近距離から撮影でしました。^^

ヤツガシラとクロウタドリの情報も石垣島ナンバーワンの野鳥ガイドのスポッターさんいもらったのですが、4月から住む家探しがメインの石垣島入りだったので、時間が足りず探せませんでした。

久しぶりのタカサゴモズ。大きくて美しい鳥です。

2019年2月19日

泡瀬干潟ではダイシャクシギが30羽以上、ムナグロは数百羽が越冬しています。干潮時は遠くに散らばっていますが、満潮近くなると浅瀬に集まってきます。

満潮時、浅瀬で休むダイシャクシギたち。

2019年1月31日

久しぶりに夜のやんばる。自宅を出るのが遅かったので、到着は午前1時を回っていました…。^^;

とりあえずリュウキュウオオコノハズクのポイントに出向くとすぐに1羽に出会えました。その後も3羽と鳴き声は1羽確認できました。あまり活性は高くなかった。時間帯も悪かったと思います。本来、この時期は繁殖期序盤で活性が高いはずです。昨年は 同時期の同場所で8個体観察の5個体撮影 しています。

ヤマシギはいつもの芝生に2羽。奥の植え込みにもいるようでしたが、肉眼で確認できたのは2羽だけでした。時間は夜中の3時前で眠かったのと 1カ月前に同じ場所で4羽を撮っている ので今回は写真はなし。^^;

車中泊しましたが、寝心地が良すぎて起きたのは午前10時前。駐車場ではホントウアカヒゲが出迎えてくれました。^^

その後、沖縄本島最北端の広大なススキ原に出向いたのですが、ジョウビタキやイソヒヨドリなどだけで特筆するものはなし。珍しいのが越冬していないかと期待していったのですが、外れました。

午前2時、いつもの場所で獲物を狙っていたリュウキュウオオコノハズク。お尻に草の種子を付けている。

2018年12月24日

先日のニシオジロビタキ の写真が酷すぎるので撮り直してきましたが、やはり手強い…。^^; 本土の人たちはバシバシ撮りまくってるのに、沖縄に来るニシオジロビタキは警戒心が強すぎです。ロクヨンまで持ち出したのになんとか撮れたのは400mmでの一瞬。遠すぎて話にならない。

今日は、同じ公園内にいつくジョウビタキのメスがニシオジロビタキを追い回していました。同じ仲間なんだから仲良くしてほしい。おかげで、友人数人に教えたのですが、皆さん見られなかったそうです。残念。

なんとか撮れたニシオジロビタキ第1回冬羽。しかし、ひらけた場所に出てきてくれたのはこの一回で数秒間でした。とにかくジョウビタキとシロハラが邪魔します。^^;

2018年11月30日

11月も終わりに近づき、ジョウビタキやビンズイ、タヒバリ、シマアカモズ、ウグイスなど増えてきました。警戒心が強く、写真に収められませんでしたが、シロハラとマミチャジナイも確認しました。ツグミの仲間は、夜、耳を済ましていると姿は見えませんが、鳴き声で渡っているのが分かります。

友人は、アトリも撮影していましたが、私が現場に着いたころには移動したのか見つけられませんでした。

昨年の10月末に見た部分白化のキジバト は全く同じ場所にいました。ここに留鳥としているのか、それともどこかから移動してきたのか…。

ジョウビタキのメス。八重山では多くの個体が越冬しますが、沖縄本島では少ないです。今季は2個体確認。

2018年11月27日

先日、沖縄本島中部で見つけた暗色型サシバ 、まだいました。越冬しますね。

暗色型サシバが餌場にする畑の周囲には、普通のサシバが合わせて4羽がひしめき合っている。^^; 隣の電柱同士の距離にいるのですが、喧嘩するようなことはありませんでした。密度が高すぎるので縄張りを主張することを諦めたのか?

今日の暗色型サシバは、電柱や防風林を行ったり来たりしてバッタなどを捕まえているようですた。

近くの畑には、チョウゲンボウも数羽。猛禽類の多いエリアです。

天気も良く比較的近くで撮れました。

2018年11月24日

石垣島へ1泊2日のバードウオッチングに行ってきました。島の友人たちから今年は鳥が少ないと聞いていましたが、想像以上に少なかったです。田んぼを回ってもシギやチドリがほんのわずかであとはアマサギやコサギなど。今回、カモ類は軽く見ただけでしたが、池やダムなど合わせて100羽ぐらいしかいませんでした。セキレイの仲間もほとんどいませんでした。

島では、久しぶりにカタグロトビを見てきました。1日目は夕方、餌取りをしているところを発見したのですが、撮影にはいたらず。2日目になんとか見ることができました。^^

暗色型サシバは2日目の午後、意外と近い枝に止まっているところを発見。しかし、警戒心は強めでした。現在、沖縄には暗色型サシバが少なくとも3個体はいることになります。沖縄本島の暗色型サシバは 南部中部 に1羽ずつ。

カンムリワシの幼鳥は、今年は非常に少ないようでした。成鳥は、あちこちの畑や田んぼで見ることができました。

田んぼでは、ベニバトの成鳥メスが1羽電線に止まっているところを発見。地面に降りるのを待っていたら、どこからともなく現れたハイタカに飛ばされた…。^^;

ほかには、タカサゴモズを牧草地で発見したのですが事前情報がなかったため、「シマアカモズか?」と不用意に寄って飛ばしてしまい、写真には収められず…。場所を島の友人たちに教えてきたので、近いうちに写真がウェブログなどにアップされるでしょう。^^ キガシラセキレイもベニバトと同じ場所にいたのですが、こちらもハイタカに飛ばされて行方不明になってしまいました…。キガシラセキレイは、ハイタカが現れたおかげで見られたようなものですが、写真に撮っておきたかったー。

ユリカモメが田んぼに1羽いました。 2016年に同じ時期に同じ場所で見ています が、前回は成鳥で今回は幼鳥でした。

稲刈りをしているとムラサキサギも集まってきました。

今回もバードウオッチングガイドのスポッターさんや師匠、Hさんにお世話になり、短い日程でいろいろ見ることができました。ありがとうございます。

今季、沖縄で3個体目となったサシバの暗色型。なかなか見られないはずなのに、なんで今年はこんなに暗色型が現れるのか?

2018年11月21日

仕事終わりに、うるま市のサトウキビ畑によると暗色型サシバを発見しました。 10月10日から確認されている本島南部の暗色型サシバ と合わせると沖縄本島には、少なくとも2羽の暗色型サシバが滞在していることになります。恐らく、両個体とも越冬すると思われます。

暗色型は1000羽に1羽の割合とも言われていますので、ワンシーズンに2羽も越冬するのは100万分の1の確率?!

サトウキビ畑を囲む防風林を双眼鏡で見ていると暗色型サシバが目に飛び込んできました。違う鳥を探していたのですが、うれしい出会いです。^^

2018年11月17日

2週間前に現れ、最大で6羽にまでなったオニアジサシが残り1羽だけになっていました。ひとりぼっちになって警戒心が強くなっている様子でした。天気が良くなったら最後の1羽も越冬地に向け出発してしまうのでしょうか。

ダイシャクシギはまだいました。こちらも滞在2週間。そろそろ目的地目指してさらに南下するでしょう。

ダイゼンやチュウシャクシギ、アオアシシギ、キアシシギなどもおもいおもいにカニなどを捕まえていた。越冬ミサゴも日に日に増えてきた。

あんなに賑やかだったのに最後の1羽になってしまったオニアジサシ。

2018年11月14日

直線距離で5キロほど離れたところにいた マガン11羽 が先日から 1羽で寂しく田んぼにいたヒシクイ と合流しました。^^

マガン(成鳥3羽、幼鳥8羽)とヒシクイ成鳥の群れは、ダムと田んぼを行き来しているようでした。ここは餌は豊富にあるのでしばらく滞在してくれると嬉しいのですが…。

マガンの群れがやってきたのでヒシクイはもう寂しくないでしょう。

2018年11月12日

10月10日に現れた暗色型のサシバ は滞在1カ月をすぎました。これは越冬するとみていいでしょう。

電柱のてっぺんから畑を見下ろし、バッタを捕まえていた。以前のように他のサシバに邪魔されたり、カラスに絡まれたりすることもなく、落ち着いた表情で過ごしていました。

奄美大島の暗色型サシバのように毎年、沖縄にきてくれることを期待!!

暗色型サシバ飛翔。

2018年11月10日

収穫されずに放置された田んぼにヒシクイが1羽いました。米を食っているようですが、廃棄される米なので食い放題。近くのダムと田んぼを行き来しているようでした。ダムには、キンクロハジロとヒドリガモ合わせて100羽超の群れが入っていました。

これから水を張って植え付けが行われる畑では、アカガシラサギがケラを何匹も捕まえていた。アカガシラサギはケラを捕まえるのが特にうまいように感じます。

土の中にいるケラを何匹も捕まえていた。ケラがトンネルを掘り、土が盛り上がるような様子は確認できなかった。音か振動で居場所が分かるのか?

2018年10月24日

久しぶりに金武へ行ってきました。水路の護岸は雑草が綺麗に刈られていましたが、エリマキシギやオジロトウネン、コアオアシシギ、アオアシシギ、アカアシシギ、セイタカシギ、ヒバリシギなど数は少ないですが、いろいろ入っていました。

昨年の秋、同所で足環の番号を読んだ 「KANKYOSYO TOKYO JAPAN 6A27456」のメタルリングを装着したアカアシシギ もやってきていました。

田んぼには、タシギやチュウジシギのほか、 先日見つけた翼の折れたアカアシシギ がいました。元気にやっています。渡ることはできないと思うので、ここで一生を終えることになるのでしょうか。金武をうろつくマングースや野猫、野犬にやられないことを祈ります。

ハクセキレイやキセキレイ、ツメナガセキレイも増えていました。

昨年も同所に現れたメタルリング付きのアカアシシギ。

2018年10月16日

先日のキビタキのオス は2羽ともまだいました。滞在1週間になります。秋の渡りのキビタキにしては長逗留。ここのところ天気が悪かったからかな。前回は、数人に囲まれていたので高い枝ばかりに止まっていましたが、今日は、ベンチに1人で座っていると目線の高さで近くまで向こうから寄ってきました。やはり鳥は待たないとダメですね。最短では3メートルまで寄ってきましたよ。^^

エゾビタキも数羽が滞在中。こちらは入れ替わっているのかどうなのか個体識別ができないので分かりませんが、キビタキと同じで天候待ちの渡り待機組でしょう。

足元には何匹かリュウキュウカジカガエルが現れました。雨が降ったり止んだりだからか?

キビタキのオス。目の前のフクギに止まりました。

2018年10月14日

リュウキュウキビタキじゃなくて本土からの渡り途中に沖縄に立ち寄ったキビタキのオスが2羽小さな公園にいました。昨日、今日とお二方からキビタキいるよと情報をもらっていたのですが、子どもの運動会で行けない…と思っていたら運動会が午前中には終わったので、帰り道、妻子を連れて寄ってきました。

現地に着くとすでに3人、のちに1人加わって4人でキビタキを囲んでいたので私は、同じ公園の少し離れた場所を探してみました。遊歩道を歩いているとジョウビタキの警戒音に似た鳴き声が聞こえてきました。しばらくじっとしていると小さな黄色い影を木々の間に確認。双眼鏡も持っていなかったので気配を殺して近づいてみるとオスのキビタキでした。こんな小さな公園にキビタキが2羽もいるとは驚きです。

同じ個体じゃ無いか念の為、撮った写真を拡大して確認してみると嘴の先が片方はかけており、違う個体だと確実になりました。

キビタキのオス。上のくちばしの先が少し欠けているのが分かります。

2018年10月12日

うるま市のサトウキビ畑を通ったらなにやら見慣れないチョウゲンボウが電線に止まっています。車で近寄ってみるとアカアシチョウゲンボウの若鳥でした。写真を数枚撮ったところで、トラックに驚いて飛び立ってしまった。天気がいい日にまた探しに行きたいですね。

先日は沖縄本島南部で アカアシチョウゲンボウの成鳥 が現れています。今年いろいろ入る沖縄本島です。^^

アカアシチョウゲンボウのimm。この後、トラックに驚いて飛んで行ってしまった。

2018年10月3日

渡りの途中、鳥たちが立ち寄る公園を散歩してきました。エゾビタキ、コサメビタキがあちこちに飛来していました。他の小鳥も期待したのですが、撮影できたのはエゾビタキ5個体とコサメビタキ1羽。

どの個体もフライングキャッチはせずに、芝生に降りては小さな虫を捕まえていた。

昨年、セアカモズ(雑種?) が入った草はらにはシマアカモズの幼鳥がいました。そう毎年はやってきませんね。^^;

コサメビタキ第1回冬羽。

2018年10月2日

工業地帯のど真ん中にある目立たない公園で探鳥。渡りの時期は意外と鳥がいます。

駐車場に車を止め、雑草が伸び放題の遊歩道を歩くとすぐにシマアカモズの幼鳥が見つかりました。ベンチに腰掛けてしばらく見ていると、なんとギンヤンマを捕まえました。地面のバッタを捕まえる場面にはよく遭遇しますが、素早く飛び回るトンボを捕まえるとは知りませんでした。シマアカモズは4個体確認。今年はモズが多そうだ。

公園内の水場にはアカガシラサギがいた。警戒心が非常に強く、通行人があるたびに驚いて飛び回っていました。

アコウやカジュマルには実を食べにコムクドリやムクドリ、シロガシラなどが集まっていた。

遊歩道にツミの羽が散らばっているので付近を探してみると頭がなくなったツミの死体がありました。何かに襲われたのだろうか。

他に今季初のチョウゲンボウとシロハラ、キセキレイをそれぞれ1羽ずつのほか、越冬地へ南下途中のサンコウチョウも確認しました。

なんとシマアカモズ幼鳥がギンヤンマを捕まえた!!

2018年9月28日

沖縄本島では初めての記録となるイエスズメを台風が近づくさなか、見つけてしまいました。国内での記録は、北海道離島や秋田県、舳倉、見島など数例だそうです。今年の2月ごろには熊本県でも観察され、1カ月以上滞在したようです。

「オオチドリ、コシャクシギ、ベニバトのどれかでもいないかな?」と南部の畑を回っていたら、ドバト、キジバト、スズメが採餌している畑を発見。台風の風の影響で変なの入っていないかと双眼鏡で覗いてみると明らかに様子がおかしいスズメを見つけました。カメラを準備している間に一度は見失いましたが、30羽ほどのスズメの群れを丹念に探すと再び発見。写真に撮り詳細を見てみると、なんと沖縄本島初記録となるイエスズメでした。成鳥オスの冬羽です。イエスズメのオスは他のスズメと比べるとがっしりした印象で、頭の灰色の部分と胸のまだら模様が目立ちます。

すぐに鳥友の小学生から70代の5人に連絡すると3人は都合がつき現場にやってきました。みなで沖縄本島初記録となるイエスズメを堪能しました。後日、共著で研究紀要が出る予定です。

イエスズメの成鳥オス冬羽。