石垣島で繁殖する猛禽類は、カンムリワシをはじめ、カタグロトビとリュウキュウツミです。越冬するのは、サシバやチョウゲンボウ、ハヤブサ、ミサゴなどがいます。
昨シーズン、繁殖成績が非常に悪かったカンムリワシは、今シーズンはうまくいったようで白い幼鳥があちこちで観察されます。
サシバは、ほとんど北上してしまいましたが、たまに見かける個体は繁殖に参加しない昨年生まれの個体ばかりです。チョウゲンボウも同様に若い個体が少し残っています。
カタグロトビは年に複数回子育てするという繁殖力の旺盛さから、石垣島のあちこちで見られるぐらい個体数を増やしています。与那国島や西表島でも確認されています。
猛禽類たちが餌場にする畑にはツメナガセキレイの20羽ほどの群れが入っていました。
カンムリワシ幼鳥。人慣れしすぎて少し心配な個体。
田んぼを回った2日分です。
7月中旬ごろからシギ・チドリが増えてきました。特に多いのがタカブシギでその次がアオアシシギとセイタカシギ、ヒバリシギやアカアシシギ、トウネンはまだまだ少ないです。
アカガシラサギは越夏しているのか田んぼでよく会います。
クロハラアジサシは、幼鳥はほとんどいなくなりましたが、成鳥が各田んぼに数羽ずついます。
ムラサキサギは幼鳥が増えてきて、リュウキュウヨシゴイもメスを見る機会が増えてきました。
カタグロトビは石垣島内でかなり個体数を増やしているようで島の全域で遭遇します。年に何回も繁殖する鳥なので今後も増え続けると思います。
ツバメチドリの幼鳥。石垣島でも繁殖しています。
石垣島で一番カタグロトビを観察している人に同行して巣から見え出したヒナを拝んできました。幼鳥のカタグロトビを見るのはこれが初めて。なんとも可愛らいいヒナでした。^^
先日、巣立ちビナを発見したリュウキュウツミ の親から子への餌渡しでも見てやろうと行ってきましたが、ヒナは鳴き声はすれど見えず。親鳥も捕まえたセミを自分で食っていました。ヒナたちは十分餌を食ったあとだったのか?
まだ巣からは出ましたが営巣木からは離れずにいるカタグロトビの幼鳥。
最近、仕事に忙殺されていましたが、新しい記者経験者が本日より入社し時間の余裕ができたので、取材の移動中に鳥見。もちろん紙面用の撮影も兼ねてです。なに載せようかなー。
町に近い田んぼでは、リュウキュウヨシゴイのオスが営巣の見張り番。メスが飛んできたら一緒に草むらに入って行きました。
カタグロトビも何度かの繁殖をへて、ずいぶん数を増やし、町の方へ進出しています。カタグロトビがホバリングするとシギなどは警戒していましたが、キジバトやリュウキュウヨシゴイは気にならない模様。
田んぼには、ウズラシギ とコアオアシシギ。ウズラシギのうちの1羽はオレンジ色のフラッグとメタルリングを装着。オーストラリアはヴィクトリア州から石垣島にやってきました。まだ旅の途中で最終地点はツンドラ。一体、この小さな体で何キロの旅をするのだろう。
田んぼの畦では子連れのシロハラクイナを見る機会が増えています。
山の方へ行ってみると林道をズグロミゾゴイの幼鳥が歩いていた。警戒心の全くない個体で自動車の通行の邪魔になっていた。^^;
カンムリワシは成鳥と幼鳥に会うことができ、リュウキュウアカショウビンも時折雨の降る曇天で活性が高く、たくさん観察することができました。
山あいの田んぼにはアカガシラサギもいて、今日は雨のおかげで、リュウキュウヨシゴイ、ズグロミゾゴイ、アカガシラサギと石垣島らしいサギ3種を半日で見ることができました。^^
キンバトはオスを2羽見ましたが撮影できず。
カラスに警戒するリュウキュウヨシゴイ。近くで営巣しているようで見張り番。
石垣島へ1泊2日のバードウオッチングに行ってきました。島の友人たちから今年は鳥が少ないと聞いていましたが、想像以上に少なかったです。田んぼを回ってもシギやチドリがほんのわずかであとはアマサギやコサギなど。今回、カモ類は軽く見ただけでしたが、池やダムなど合わせて100羽ぐらいしかいませんでした。セキレイの仲間もほとんどいませんでした。
島では、久しぶりにカタグロトビを見てきました。1日目は夕方、餌取りをしているところを発見したのですが、撮影にはいたらず。2日目になんとか見ることができました。^^
暗色型サシバは2日目の午後、意外と近い枝に止まっているところを発見。しかし、警戒心は強めでした。現在、沖縄には暗色型サシバが少なくとも3個体はいることになります。沖縄本島の暗色型サシバは 南部 と 中部 に1羽ずつ。
カンムリワシの幼鳥は、今年は非常に少ないようでした。成鳥は、あちこちの畑や田んぼで見ることができました。
田んぼでは、ベニバトの成鳥メスが1羽電線に止まっているところを発見。地面に降りるのを待っていたら、どこからともなく現れたハイタカに飛ばされた…。^^;
ほかには、タカサゴモズを牧草地で発見したのですが事前情報がなかったため、「シマアカモズか?」と不用意に寄って飛ばしてしまい、写真には収められず…。場所を島の友人たちに教えてきたので、近いうちに写真がウェブログなどにアップされるでしょう。^^ キガシラセキレイもベニバトと同じ場所にいたのですが、こちらもハイタカに飛ばされて行方不明になってしまいました…。キガシラセキレイは、ハイタカが現れたおかげで見られたようなものですが、写真に撮っておきたかったー。
ユリカモメが田んぼに1羽いました。 2016年に同じ時期に同じ場所で見ています が、前回は成鳥で今回は幼鳥でした。
稲刈りをしているとムラサキサギも集まってきました。
今回もバードウオッチングガイドのスポッターさんや師匠、Hさんにお世話になり、短い日程でいろいろ見ることができました。ありがとうございます。
今季、沖縄で3個体目となったサシバの暗色型。なかなか見られないはずなのに、なんで今年はこんなに暗色型が現れるのか?
先月11月 に続き今月も石垣島に行ってきました。 前回は、ハイイロオウチュウという目的 があったのですが今回は特に狙うものもなく行ってきました。
空港に到着し、レンタカーを借りたら前回は撮影しなかったカタグロトビも一応撮ってきました。しかし遠いこと遠いこと。おまけに天気が良く気温が上がり大気が揺らぐ悪条件でした。^^;
田んぼには、ツクシガモが4羽でいました。午前中、訪れた時はいなかったのですが、夕方に戻ったようで石垣島の野鳥ガイド「スポッター」さんに教えてもらい撮影できました。^^
シギチやツメナガセキレイなどの数も減っていました。
1日目はその他にミヤマホオジロやタヒバリ、アオジなどを確認できました。ジョウビタキは愛想のいい個体が複数いて芝生に座りながら呑気に撮影。石垣島のジョウビタキは鷹揚だなー。本島のは目があった瞬間、逃げてしまう。
カンムリワシやサシバの狩りの観察と撮影も予定通りこなし、夕方には社の忘年会へ参加してきました。
石垣島シリーズ(12月10日〜11日)
石垣島でバードウオッチング(1日目)
ツクシガモが4羽田んぼに。石垣島でツクシガモが4羽とは珍しい。
今年初の石垣島バードウオッチングに行ってきました。今回は、1泊2日の短期決戦。カタグロトビとヤツガシラ、クロウタドリをメインにしました。夜探も行きたかったのですが、宴会が入っていたので断念。
石垣島に到着後、私の友人であり石垣島ナンバーワンの野鳥ガイド「スポッター」が 2017年3月のBIRDER誌に寄稿したカタグロトビ の巣立ちを確認しにポイントへ。短い時間でしたが、なんとか幼鳥の姿を見られました。親鳥2羽も久しぶりに撮影。足場が悪かったのでスポッターさんに長靴まで貸してもらった。^^
カタグロトビの詳しい営巣記録を私の師匠が ウェブログに載せています 。
石垣島シリーズ(3月26日〜3月27日)
石垣島でバードウオッチング(カタグロトビ巣立ち編)
カタグロトビの成鳥オス。
この時季にしては珍しく、キンバトとの遭遇率が高かった。合計でオス4羽とメス1羽を観察しました。警戒心は非常に強いので長いレンズで車内からの撮影。
カタグロトビは今回は行かない予定でしたが、師匠のウェブログを見たらやはり私も見たくなりポイントに赴きました。餌場が以前よりかなり広範囲に及んでいました。冬場は、獲物が少ないからでしょうか。師匠の案内でなんとか撮影。しかし距離がある…。^^;
レンタカーを返そうと県道を走っていたら、電線にホシムクドリ、カラムクドリ、ギンクドリ、ムクドリの混群を発見。全部合わせて200羽ぐらいかな。
石垣島シリーズ(12月31日〜1月3日)
石垣島でバードウオッチング(キンバト、カタグロトビ、ムクドリ科4種編)
リュウキュウマツに止まるキンバトのメス。横からの光が後ろの葉を美しく緑に染め、まるで新緑のようだった。
3カ所ほどあるカタグロトビの狩場を スポッター石垣島ネイチャーガイドサービス さんの案内で訪れることができました。カタグロトビの狩りは、通常30分ほどで終わってしまうので自力発見は絶望的です。^^;
雨に祟られた1日目は、カタグロトビもやる気なしでカップルで枝に休んでいました。
打って変わり、2日目のカタグロトビは2羽が入れ替わり立ち代わり、目の前でホバリングしてくれました。ダブルホバリングには、どちらをファインダーに入れようかという贅沢な悩みまで。^^
この日は、フィーバーするカタグロトビを親の仇のように撮りまくり、写真のセレクトに苦労しました…。
石垣島シリーズ(11月27〜28日)
獲物を見つけて急降下するカタグロトビ。
2015年の10月から石垣島に住み着くカタグロトビ3羽。約10カ月たった今もまだ滞在しているとのことなので友人でもあり スポッター石垣島ネイチャーガイドサービス を今年からスタートさせた河野さんにカタグロトビ撮影にはもってこいのポイントを教えてもらいました。あまりにいい景色なので親の仇のようにカタグロトビを連写しまくって撮影してきました。^^ 動画も撮影してきましたので鳴き声も聞けます。
スポッターは写真にこだわっているので、野鳥撮影がメインの方は、石垣島で唯一無二のガイドですよ。お勧めです。
カタグロトビは、巣材を運んだり、交尾したりしていましたが、繁殖するのでしょうか。ペア以外の個体が来ると追い回していました。
石垣島シリーズ(7月24、25日)
ロクヨンに2倍のエクステンダーを装着して1200mmで撮影。こちらはオスですが、眼の色がオレンジ色っぽいです。若い個体なんでしょうか?