2017年12月3日(旧暦では2017年10月16日)
久しぶりの金武です。タゲリの幼鳥が4羽いました。 9月に見つけた足環付きのアカアシシギ も滞在していました。
シギの数も減って、水路にまばらにいるだけ。ジシギは全てタシギでした。
ヒバリシギに混じってヨーロッパトウネンもいたほか、セイタカシギやアオアシシギ、クサシギなどが数羽ずつ。怪我をしているのか同じ場所から動かないオオバンがいた。
タゲリ タゲリ第1回冬羽。全部で4羽いたけど、全て幼鳥でした。
アカアシシギ アカアシシギ流し撮り。^^ 右足にメタルリングが装着されています。
ヨーロッパトウネン タシギ タゲリ アオアシシギ セイタカシギ 寒そうなセイタカシギ。第1回冬羽。数羽の群れでいた。
クサシギ ヒバリシギ この時期、ヒバリシギも最盛期より数を減らしています。
オオバン オオバンは、この状態で動かなかった。怪我でもしているのだろうか?
2017年12月4日(旧暦では2017年10月17日)
3羽いた三角池のセイタカシギは2羽になりました。一日中、三角池にいます。
アオアシシギ40とアカアシシギ数羽、タシギ10羽前後がいました。カモの仲間は、コガモとハシビロガモが合わせて二十数羽ほど。
具志干潟には、ズグロカモメが1羽だけさみしそうにいた。1カ月前は十数羽いたのですが…。
ソリハシセイタカシギ(アボセット) ソリハシセイタカシギは2羽で長期滞在中。このまま越冬するのか。
タシギ アオアシシギ ズグロカモメ 具志干潟にはズグロカモメがポツンと。カワセミおじさんもいた。^^;
2017年12月9日(旧暦では2017年10月22日)
うるま市での仕事の移動中に天願川などに寄って鳥見。橋の上から双眼鏡で河岸を眺めているとリュウキュウヨシゴイが潜んでいました。
照間の田んぼにはタシギが十数羽とハシビロガモやコガモなど。農道では、カマキリとイソヒヨドリが戦っていた。
リュウキュウヨシゴイ タシギ タシギ イソヒヨドリ 死闘を繰り広げるイソヒヨドリとカマキリ。もちろんイソヒヨドリの勝ち。
2017年12月10日(旧暦では2017年10月23日)
先月11月 に続き今月も石垣島に行ってきました。 前回は、ハイイロオウチュウという目的 があったのですが今回は特に狙うものもなく行ってきました。
空港に到着し、レンタカーを借りたら前回は撮影しなかったカタグロトビも一応撮ってきました。しかし遠いこと遠いこと。おまけに天気が良く気温が上がり大気が揺らぐ悪条件でした。^^;
田んぼには、ツクシガモが4羽でいました。午前中、訪れた時はいなかったのですが、夕方に戻ったようで石垣島の野鳥ガイド「スポッター」さんに教えてもらい撮影できました。^^
シギチやツメナガセキレイなどの数も減っていました。
1日目はその他にミヤマホオジロやタヒバリ、アオジなどを確認できました。ジョウビタキは愛想のいい個体が複数いて芝生に座りながら呑気に撮影。石垣島のジョウビタキは鷹揚だなー。本島のは目があった瞬間、逃げてしまう。
カンムリワシやサシバの狩りの観察と撮影も予定通りこなし、夕方には社の忘年会へ参加してきました。
石垣島シリーズ(12月10日〜11日)
石垣島でバードウオッチング(1日目)
石垣島でバードウオッチング(2日目)
ツクシガモ ツクシガモが4羽田んぼに。石垣島でツクシガモが4羽とは珍しい。
カタグロトビ カタグロトビのカップル。遠くて大気の状態も悪くどこにもピントが合わない写真を量産してしまいました。これでもマシな方。^^;
カンムリワシ カンムリワシ サシバ サシバはバッタめがけて出動。足で掴むと防風林の方へ持って行きました。
ミヤマホオジロ ミヤマホオジロ ジョウビタキ ジョウビタキのオスはカラスの食い残しのソテツの実を一生懸命つついていた。
ジョウビタキ ミヤマホオジロを観察しているとどこからともなくジョウビタキのメスもやってきた。
タヒバリ 田んぼには、タヒバリがいた。アオジ8羽の群れもやってきたが、ススキの茂みに入ってしまい撮影は叶わず…。
タシギ ジシギはタシギばかりでした。他にはアオアシシギやセイタカシギ、コアオアシシギ、アカアシシギなど。師匠に教えてもらったアオシギは探し出すことができず残念。
2017年12月11日(旧暦では2017年10月24日)
石垣島の2日目は、前日の忘年会の酒が残っているといけないので10時ごろまでホテルでごろごろしていました。
今期の石垣島製糖工場は12月4日からサトウキビの受け入れが始まっており、それに合わせてサトウキビ農家は一斉にサトウキビの刈り取りを開始します。キビの機械刈りが始まるとハーベスターに驚いて畑から飛び出してくるネズミやカエル、昆虫などを狙ってカンムリワシやアマサギなどが畑の周りに集合します。今の時期や水稲の刈り取りの時期はカンムリワシの飛翔写真を撮る大チャンスです。
2日目は、あちこちでキビ刈りが行われており、カンムリワシも10個体以上観察しました。下の動画は、サトウキビを収穫するハーベスターとスプリンクラーの上で獲物を待つカンムリワシです。かなりやかましいハーベスターですが、餌に夢中なカンムリワシやサギたちには関係ないようです。
田んぼではカンムリワシ以外にもサシバやチョウゲンボウ、冬羽のアカガシラサギやタゲリ、シロハラクイナが獲物を求めて活動していました。諦めきれずにアオシギを探していると口元からグッピーがのぞくリュウキュウヨシゴイに出会いました。^^
石垣島シリーズ(12月10日〜11日)
石垣島でバードウオッチング(1日目)
石垣島でバードウオッチング(2日目)
カンムリワシ カンムリワシ カンムリワシ 上の写真の続き。勢いよく襲いかかった割りには獲物はミミズでした…。^^;
カンムリワシ カンムリワシ カンムリワシ カンムリワシ カンムリワシ カンムリワシは全換羽に何年か要するようなので古い羽はボロボロですね。厳しい自然の中での生活の苦労が垣間見えます。
リュウキュウヨシゴイ リュウキュウヨシゴイは狩りの最中のようでした。口元からグッピーがのぞいています。^^
アカガシラサギ アカガシラサギ アカガシラサギ アカガシラサギはコサギより一回り小さくてリュウキュウヨシゴイより一回り大きいサイズです。
タゲリ 収穫が終わった牧草地にタゲリが2羽入っていました。両方とも幼鳥でした。
タゲリ シロハラクイナ シロハラクイナは農道を歩きながら時折草むらで餌をついばんでいた。
2017年12月17日(旧暦では2017年10月30日)
アカガシラサギが公園の池にやってきました。
昨年の9月からことしの5月までいたアカガシラサギ と同個体かもしれません。 このアカガシラサギは、本来なら夏羽に変わっていないといけない5月に、まだ冬羽をまとう換羽の遅い個体 でした。
そして、ほかのアカガシラサギが冬羽に変わっている中、やはり換羽が遅く、一部に冬羽が見えていますが、未だにほとんど夏羽で身を包んでいます。 1週間前に石垣島で見つけたアカガシラサギ は完全な冬羽でした。
水路には、ササゴイの幼鳥がいました。カイツブリやウを見ていたら上流の方からやってきて目の前を横切っていった。しかし、警戒心がとても強く、散歩の人が来るたびに右往左往していた。落ち着かない様子でしたが、ここで越冬するのだろうか。
アカガシラサギ アカガシラサギ アカガシラサギ飛翔。前回来たとき、飛来当初は人が遊歩道を通るたびに驚いて池の周りを飛び回っていたけど、越冬終盤には、ずいぶん人なれして数メートルの距離まで寄ってきていました。今回もしばらくしたら人馴れするでしょう。
アカガシラサギ 遊歩道からは葦が目隠しになっているので驚くと大抵ここで休憩していました。
ササゴイ 目の前をササゴイ幼鳥が横切りました。美しい模様です。
2017年12月22日(二十四節気の冬至、旧暦では2017年11月5日)
今日は、一年のうちで一番昼の時間が短い冬至でした。本土では、カボチャを食ったりゆず湯に浸かって体を温めたりしますが、沖縄では「トゥンジージューシー」を食ってこれからやってくる寒さに備えて体力をつけます。沖縄では湯船に浸かる習慣はないので、ゆず湯のようなものはありません。^^;
さて、 8月に漫湖干潟で見つかったナンヨウショウビン はあれから4カ月が経ちました。今年のナンヨウショウビンの見納めにと久しぶりに見に行ってきました。
換羽が進んでいるようにも見えますがどうなんでしょう。
昼過ぎに到着すると、すでにナンヨウショウビンはお気に入りのマングローブに止まって潮が引き、干潟に現れる獲物のカニを待ち伏せしていました。数時間のうちに何度かカニを捕まえました。
いつもの撮影ポイントのとよみ大橋からは死角になる場所だったので、干潟の木道から回って正解でした。^^
ナンヨウショウビン 潮が引き現れた干潟でカニを捕まえたナンヨウショウビン。
ナンヨウショウビン カニをくわえたまま、お気に入りの枝へ帰ります。肩羽と雨覆羽の色は微妙に違います。
ナンヨウショウビン ここがナンヨウショウビンのお気に入りの枝。残念ながら体が半分隠れてしまう。
ナンヨウショウビン またカニを捕まえた。漫湖にはカニが大量にいるので食うものには困らないのでしょう。
2017年12月23日(旧暦では2017年11月6日)
具志干潟はミサゴの良好な狩り場となっています。今日は、4羽のミサゴがドボンドボンと飛び込み、ボラやフエフキダイの仲間などを捕まえていた。狩りの上手な個体は、2匹のボラを一度の飛び込みで掴んでいました。
タイミングがちょうど良かったようで、30分の間にミサゴの狩りが終わり食事タイムに入ってしまいました。こうなるとミサゴは魚を食い終わるまで飛びません…。^^;
ミサゴ フエフキダイの仲間でしょうか。マングローブの陰に運んで食っていました。
ミサゴ こちらは丸々と太ったボラをゲット。片足でつかんでいます。
ミサゴ ミサゴ ミサゴ こちらのミサゴは一気にボラを2匹捕まえました!! しかも片足で掴んでる!!
ミサゴ 大きなフエフキダイの仲間と思われる魚を捕まえたミサゴ。
2017年12月28日(旧暦では2017年11月11日)
11月に漫湖干潟でナンヨウショウビンを観察していたら偶然見つけたオオヨシゴイに、約1カ月ぶりに国場川で再開できました。前回発見場所から数百メートルしか離れていないので同じ個体だと思われます。
前回、オオヨシゴイを見つけた時は、沖縄本島に鳥見に訪れる友人のため、帰宅途中にナンヨウショウビンの様子を確認しに行っただけでしたので、カメラも持っておらず悔しい思いをしておりました。そして、それ以来姿を見ることもなく記憶から薄れていました。
きょうの午後、妻をヨガに送っていき潮汐アプリを見てみると今からがちょうど満潮。オオヨシゴイは、満潮時に餌探しをするだろうと予想していましたので、さっそくオオヨシゴイのポイントで1時間ほど探索すると、目論見通り干潟をオオヨシゴイが獲物を探しつつ歩いているのが見えました。しかし、非常に距離があり、マングローブに時折、隠れてしまうので何度も見失って沈黙の時が続きましたが、30分以上たったころになんと目の前20メートルほどの距離にひょっこり現れました。
ど逆光でしたが、まずは写真にオオヨシゴイを収め、慌ててカメラと三脚を担ぎ順光になるところまで移動しました。妻を迎えに行く時間でしたが事情を話し、30分ほど待ってもらうことにして何枚かオオヨシゴイを写真に捉えることができました!!
オオヨシゴイは、獲物を待ち構える態勢でじっとしていましたが、数分後には再びマングローブの中へ消えていきました。
オオヨシゴイの一日の行動は、干潮時にはアシやマングローブの中で休んでいて、満潮に合わせて干潟に出て小さな魚や虫を水際で捕まえているようでした。
オオヨシゴイ 目の前20メートルほどに姿を現したオオヨシゴイのメス。
オオヨシゴイ オオヨシゴイ リュウキュウヨシゴイとは明らかに違うオオヨシゴイの姿は逆光の中でも分かりました。
ダイシャクシギ 満潮になるとダイシャクシギやチュウシャクシギ、アカアシシギ、ムナグロなどが干潟で休んでいた。
2017年12月31日(旧暦では2017年11月14日)
リュウキュウヨシゴイのオスとメスが100メートルほど離れて同じ水路にいました。ペアかもしれませんね。
リュウキュウヨシゴイ は、朝と夕方が出がいいですね。また、昼間うっかり見つけた個体より、朝夕の方が落ち着いているような気がします。
この2羽はこの水路でよくみる個体だと思いますが、オスの方が警戒心が強いです。メスは、車から出なければ10メートルぐらいまで寄れますがオスは、40メートルぐらいが限界でしょうか。
リュウキュウヨシゴイ リュウキュウヨシゴイ リュウキュウヨシゴイのメス。このメスは、くちばしの先が欠けているので個体識別できます。
羽の模様は、 先日のオオヨシゴイのメス とは明らかに違いますね。どちらも素晴らしい鳥です。^^
2017年12月31日(旧暦では2017年11月14日)
酉年の終わりに、久しぶりにリュウキュウオオコノハズクを見てきました。子どもを風呂に入れたりしていて、豊見城の自宅を出たのは、午後10時過ぎ。沖縄自動車道をひた走り、やんばるに着いたのは日付も変わったころでしたが、リュウキュウオオコノハズクは8個体観察することができました。撮影は2個体。
他には、コノハズク1羽とアオバズク1羽、ヤマシギ1羽でした。ヤンバルクイナは鳴き声だけ。今年は、ヤマシギとの出会いが少ないです。夜更けになると早起きのホントウアカヒゲをたくさん見ましたが暗いので撮影はパス。^^;
今年1年間はオオコノハズクの習性がなんとなく分かってきました。 巣立ちビナを連れてやってくる餌場 や年間を通して利用する餌場、季節ごとに利用する餌場なども見つけたので2018年は繁殖を観察したいな。
本日、やっと仕事納め。明日から九州へ行ってまいります。
それでは、みなさん良いお年を!!
リュウキュウオオコノハズク このオオコノハズクは、川の上に突き出した松の木に止まり、川の淀みにやってくるカエルを狙っているようでした。一度いなくなってもしばらくすると戻ってきます。お気に入りの餌場のようです。ただ、あまり慣れていない個体なのでシャッターは1枚しか切りません。貴重な餌場を放棄されたらオオコノハズクもかわいそうですし、私の楽しみも減りますので…。^^;
止まっている枝に大きなタカアシグモが写っていますが気付いていないのだろうか?
リュウキュウオオコノハズク こちらは公園に住む非常になれたオオコノハズク。うっかり2メートルぐらいまでに接近しても全く動じません。
この個体は少しぐぐもった「ウォッ、ウォッ、ウォッ、ウォー」という尻下がりの鳴き声を聞かせてくれた。リュウキュウコノハズクのようにリュウキュウオオコノハズクも雌雄で鳴き声が違うのだろうか?