日々の記録。主に沖縄本島、石垣島の野鳥や自然を写真で紹介

2019年4月1日(旧暦では2019年2月26日)

夕方、ヤンバルクイナ を見た後、リュウキュウオオコノハズクを探すも気温が下がり風も強くなり、なかなか見つからず。一旦、宿に戻って子どもと妻が寝静まった午前4時すぎに再び、リュウキュウオオコノハズク探しに出ると、なにやら聞きなれない声がします。

懐中電灯で探してみると、見つけたリュウキュウオオコノハズクが変な声のする方へ飛びました。目で追うと求愛給餌でした。求愛給餌後、交尾をするとオスは、やってきた方角へすぐに戻っていきました。メスはその場にとどまったままで、しばらくすると数メートル離れた樹洞に入っていきました。樹洞に入ると中からこれまた聞きなれない声でしきりに鳴いていました。

どうやらリュウキュウコノハズクと同じで営巣木の近くで求愛給餌や交尾をするようです。

3日後、友人が確認しに行くと、やはり樹洞からしきりに鳴き声が聞こえたそうです。ここで子育てすると決めたようですね。5月半ばにはヒナが巣立つことでしょう。その頃、再び訪れたいと思います。

リュウキュウオオコノハズク

リュウキュウオオコノハズクのメス。交尾を確認しているので今まで、ここで観察したオオコノハズクの雌雄が判明しました。 これはオスこっちは1枚目と3枚目がメスで2枚目と6枚目がオス ですね。ほかの個体は別のエリアです。

Category:野鳥
2019年4月5日(二十四節気の清明、旧暦では2019年3月1日)

引越しの搬入も終わり、5日より本社で仕事に復帰。2本の取材の合間に鳥を探してみるとなんと石垣島で16年ぶり2例目となるミヤマヒタキを見つけてしまいました!! (沖縄タイムスで石垣島初記録と報道がありますがあれは間違いです)

すぐさま石垣島の師匠の石垣島BIRD観察さんと野鳥ガイドのスポッターさんへ連絡。貴重なミヤマヒタキに帰島していきなり出会えるとは幸運でしたが、引越しの荷物に紛れて三脚を忘れて手持ちで撮影。ミヤマヒタキは抜けるのが早いと有名ですが、明日もいるかなー?

近くには、警戒心のめちゃくちゃ強い夏羽が美しいニシオジロビタキがいましたが、こちらは姿は見えども撮影は叶わずでした。石垣島をはじめ八重山は4月に入り、小鳥の渡りも活発になっているようです。

今なら野鳥ガイドのスポッターさんがミヤマヒタキ見せてくれますよ!! (スポッターさんは商売っ気がないので私が勝手に宣伝しておきます。^^)

ミヤマヒタキを見てしまって運を使い果たしたからか、その後のアカショウビンやヤツガシラには出会えませんでした…。^^; ヤツガシラは沖縄本島で散々見たし、アカショウビンはこれから嫌というほど見られるのでまぁいっか。

ミヤマヒタキ

小さくて可愛らしいミヤマヒタキ。石垣島での記録は16年ぶり2例目で撮影されたのは今回が初めてとなりました。

ミヤマヒタキ

ミヤマヒタキが伸びた!! さらに可愛さ倍増。

ミヤマヒタキ

ミヤマヒタキの背面はこんな感じ。第1回夏羽かな。

ミヤマヒタキ

ミヤマヒタキは色合い以外はサメビタキっぽいですね。獲物もサメビタキのように空中キャッチしていました。元の枝に戻る頃にはすでに餌を呑み込んでいた。

ミヤマヒタキ

正面から見るとこんな感じ。どこから見ても可愛らしいミヤマヒタキでした。

Category:野鳥
2019年4月6日(旧暦では2019年3月2日)

仕事の合間に石垣島のバードウオッチングポイントを回ってみるとリュウキュウアカショウビンやシベリアアオジ、クロツラヘラサギ、ムラサキサギ、ホウロクシギ、シマアカモズに会えました。

アカショウビンはすでにペアになっていて2羽で巣穴掘りをしていました。シマアカモズは6個体ほど確認しました。ムラサキサギも牧草地やサトウキビ畑で数個体確認できました。

シベリアアオジは草むらの中にいてなかなか出てきませんでした。磯辺川の河口にはクロツラヘラサギは5羽。先日までは4羽だったそうでいつの間にか1羽増えていました。クロツラヘラサギを見ているいとホウロクシギが横切っていきました。

リュウキュウアカショウビン

アカショウビンはペアで巣穴掘りをしていました。この個体はおそらくメス。

シベリアアオジ

シベリアアオジのメス。飛び立つと尾羽の外側の白色が目立った。

ムラサキサギ

ムラサキサギの成鳥。牧草地で夕日を浴びていた。

シマアカモズ

シマアカモズは島内のあちこちにいた。

シマアカモズ

何かの幼虫を捕まえたシマアカモズ。

クロツラヘラサギ

近所の磯辺川河口では、クロツラヘラサギが5羽休んでいた。

ホウロクシギ

ホウロクシギもいた。

シロハラクイナ

沖縄本島では少ないシロハラクイナも石垣島にはたくさんいます。

Category:野鳥
2019年4月10日(旧暦では2019年3月6日)

那覇赴任から戻ってきたばかりなのに那覇出張に日帰りで行ってきました。

仕事を終えて余った時間で三角池へ。オオソリハシシギが2羽入っていました。他にはコアオアシシギが2羽とアオアシシギが数羽。カモはハシビロガモが多く残っていましたがコガモのメスも1羽だけいました。

恥ずかしがり屋のタシギが開けた場所で餌をとっていました。

オオソリハシシギ

三角池には珍しいお客のオオソリハシシギが2羽飛来していました。海以外で見たのは初めてかも。

アオアシシギ / コアオアシシギ

コアオアシシギも2羽いました。手前はアオアシシギ。

タシギ

近くには珍しくタシギが出ていました。

コガモ / ハシビロガモ

ハシビロガモの群れにコガモのメスが1羽だけいた。

Category:野鳥
2019年4月11日(旧暦では2019年3月7日)

今日の石垣島は4月としては観測史上最高気温の31.1度を記録し真夏日でした。そんな中、3月下旬から八重山に繁殖のためやってくるリュウキュウアカショウビンがここへきて一気に増えたようです。

石垣島北部の海岸林では3羽のリュウキュウアカショウビンが盛んに鳴き交わしていました。 先日も同じ場所のアカショウビンを撮っている のですが、やはり美しく撮りたいので、いくつかある止まり木の中でも一番背景がいい場所で待ち構えていると数分後には現れました。^^ あまりにも早く現れたので手持ちでの撮影になってしまいましたが、強引に動画まで撮影。ぶれぶれですがなんとか写真とともに撮ることができました。それにしても沖縄本島に比べると石垣島というか八重山のアカショウビンの多いことをここ数日であらためて感じました。

本土のアカショウビンとは違う(と言われている)リュウキュウアカショウビンのさえずりの動画も掲載しますので違いを確認してみてください。^^

リュウキュウアカショウビン

暑さを避けるようにオオハマボウの大きな葉の下でさえずるリュウキュウアカショウビン。おそらくオスと思われます。

リュウキュウアカショウビン

あまりに暑いのでアカショウビンは、近くの水たまりで水浴びもしていました。水浴び後、ブルっと体を震わせていました。

Category:野鳥
2019年4月14日(旧暦では2019年3月10日)

先日、入ったミヤマホオジロはまだ滞在中でした。天気がイマイチなので渡りたくないのかどうなのか。芝生で餌をとっていました。すぐ近くにコホオアカも入ったのですが、なかなか警戒心が強く、撮影できず断念…。

石垣島の春の渡りはまだまだ続きますので、次は何が現れるか楽しみで仕事が手につきません。^^;

ミヤマホオジロ

芝生に生える草の種をついばもうと背伸びするミヤマホオジロ。

ミヤマホオジロ

ミヤマホオジロは、草丈があるところではぴょんと飛び上がって移動していた。

Category:野鳥
2019年4月14日(旧暦では2019年3月10日)

鳴き声はもちろん、姿も毎日のように見ることができるようになったリュウキュウアカショウビン。海岸林や公園、林道などで会えます。自宅のベランダからも毎朝のようにアカショウビンの姿を拝むことができます。

カンムリワシは、繁殖期序盤で抱卵に入っていると思われますが、それでも成鳥、幼鳥ともにコンスタントに見られています。この日は、田んぼと林道でカンムリワシの成鳥と幼鳥を見ました。幼鳥といっても白い幼鳥羽が成鳥の羽に変わりつつある個体でした。

リュウキュウアカショウビン

木の陰にリュウキュウアカショウビンの姿がありました。緑の中で美しいですね。

リュウキュウアカショウビン

リラックスした状態で羽繕いなどしていましたが、付近で巣作りをしているカラスが邪魔をしにきたので奥に消えてしまいました。

カンムリワシ

昨年生まれのカンムリワシ。2暦年目のこの時期から成鳥の羽に換羽が始まり、秋ごろには成鳥と変わらない姿になります。大変なれた個体でした。

カンムリワシ

田んぼにはカンムリワシの成鳥。水路の獲物を狙っていました。カニか何かでしょうか。

Category:野鳥
2019年4月16日(旧暦では2019年3月12日)

近所の大浜海岸にオバシギ3羽が飛来していました。海岸を歩きながら貝などを捕まえると丸呑みにしていた。

近くにはオオメダイチドリやメダイチドリなどがちらほら。日替わりで鳥が入れ替わっているようで、数も多かったり少なかったり。

農耕地には、セキレイの仲間やシマアカモズがいます。春の渡りのセキレイたちは増減が激しいです。

家の目の前が海岸なのに石垣島に帰ってきてから仕事が忙しくてなかなか時間を割いて鳥を見ることができません…。^^;

オバシギ

冬羽から夏羽に変わりつつあるオバシギたち。

オバシギ

伸びるオバシギ。

オバシギ

二枚貝を捕まえ丸呑みしていた。

オオメダイチドリ

オオメダイチドリ成鳥夏羽。

シマアカモズ

シマアカモズ成鳥オスの夏羽。

ツメナガセキレイ

ツメナガセキレイは夏羽へ移行中でみすぼらしいですね。

Category:野鳥
2019年4月21日(旧暦では2019年3月17日)

海岸林でリュウキュウアカショウビンとリュウキュウアオバズクが営巣準備に入っていました。

アカショウビンは、求愛給餌をしたり朽ち木に巣穴を掘ったりしていました。アオバズクはカップルで同じ枝に仲良く止まっていた。おそらくこの2羽が止まっている正面にあった樹洞を巣にすると決めているのでしょう。

リュウキュウアカショウビン

リュウキュウアカショウビンのオス。

リュウキュウアカショウビン

ペリットを吐き出した。甲虫の羽根などが入っていた。

リュウキュウアオバズク

営巣準備に入っているアオバズク。右がオスで左がメス。すでに10日ほど2羽で止まっているようです。

リュウキュウアオバズク

このアオバズクのペアは、オスの方が落ち着いているようでした。

Category:野鳥
2019年4月21日(旧暦では2019年3月17日)

リュウキュウコノハズクたちにも恋の季節がやってきたようであちこちで、カップルになろうとさえずりが聞こえます。姿を見せてくれた個体は全てオスでした。鳴き声はオスもメスも数え切れないぐらい聞こえてきます。やっぱり八重山のコノハズクの生息密度は濃い!!

リュウキュウアオバズクは、すでにペアになっているものやまだ1羽で狩りに精を出す個体などいろいろいます。

リュウキュウコノハズク

リュウキュウコノハズクのオス。メスを呼ぶため、盛んにさえずっていた。

リュウキュウコノハズク

こちらもオス。駐車場にポツンとある木の中でさえずっていた。近くでは数羽のオスもいてメスを獲得するため闇夜に歌っていった。

リュウキュウコノハズク

こちらはさえずっていなかったけどオスと思われるリュウキュウコノハズク。

リュウキュウアオバズク

リュウキュウアオバズクのカップル。左がオスで右がメス。

Category:植物
2019年4月23日(旧暦では2019年3月19日)

きょうは子どもと二人で沢遊び。リュウキュウアカショウビンの鳴き声があちこちから聞こえてきました。

沢へ行く未舗装路や県道、帰りに寄ったバンナ公園内にも本当にたくさんのアカショウビンがいます。巣作りが終わって、抱卵に入ってしまうと出会いが減るので、今が見やすさではピークですね。

公園のアカショウビンは、ほんの数メートル先の個体に息子が大騒ぎしても動じない個体です。

リュウキュウアカショウビン

後ろの緑に日光が当たり若夏らしい色でした。これでも一番地味な設定で現像してあります。^^;

リュウキュウアカショウビン

愛想の良かったアカショウビン。息子も目の前で堪能できました。

リュウキュウアカショウビン

くるっと回り青い腰も見せてくれたアカショウビン。

Category:野鳥