2017年10月2日(旧暦では2017年8月13日)
嘉津宇岳に着いたのは午前8時半前。この時間は、すでにアカハラダカの渡りが始まっています。出発が遅すぎました…。^^;
到着前にも大きな群れが二つほど南下して行ったそうです。私が着いてからも200羽ほどが南へと渡って行きました。サシバの渡りも始まり、数羽のサシバがアカハラダカの群れに混じりながら上昇気流に乗って空高く舞い上がっていた。
帰りに古宇利島を回ってみると、農作業のトラクターに驚いて飛び出してくる昆虫を狙うサシバがいました。畑にいるやつは越冬組かもしれませんね。
この日は、東側のコースをとるアカハラダカが多く、嘉津宇岳からは遠くて逆光でした。名護岳の方がたくさん確認できたことでしょう。
沖縄本島では、9月28日あたりから新北風(ミーニシ)も吹き始めたので、これからますます渡りが盛んになるでしょう。
10月半ばごろには、サシバの数が徐々に増えていき、やがてアカハラダカの数と逆転すると思います。
2017年10月7日(旧暦では2017年8月18日)
シマアジ、オナガガモ、ハシビロガモ、ヒドリガモ、コガモが水路に入っていました。
シマアジは、今季5羽目と出会いが多いです。シマアジとコガモ以外は、今季、初確認。
2017年10月7日(旧暦では2017年8月18日)
ヨロネンと思ったのは、実はハマシギの第1回冬羽。こんなの間違えるなんて大失態!!
オジロトウネンもいましたが、警戒心が強く写真に撮らせてくれなかった…。^^;
シギ自体は、先週に比べるとかなり減っていた。天気が良くて北寄りの風が吹いているので渡っていってしまったのか?
たくさんいたタシギ も今回は2羽確認できただけでした。
2017年10月7日(旧暦では2017年8月18日)
明日は、寒露だというのに暑い一日でした。那覇市では10月としての観測史上最高の気温33.0度を観測したそうです。10月の33度は1915年に記録して以来の102年ぶりの最高気温だそうです。
風は北寄りの風が程よく吹きそうな予報でしたので、名護市の名護岳へサシバの渡りを見にいきました。しかし、残念ながらほとんど渡りませんでした。
サシバの数羽の群れが何度か上空を渡っていき、合計で30羽程度でした。アカハラダカ、ツミはそれぞれ1羽ずつ現れました。
2017年10月11日(旧暦では2017年8月22日)
先月、コシャクシギと同時に見つけて喜んでいたアメリカウズラシギですが、写真を手違いで消してしまい悔しい思いをしていたところ、きょうは、なんと2羽のアメリカウズラシギが姿を現しました。^^
水路の比較的近い個体と田んぼの遠い個体でした。両方とも幼鳥です。
畑には、今季初確認のハクセキレイを3羽発見。ツメナガセキレイに遅れてやってきたハクセキレイもこれから数を増やしていきます。
セイタカシギやアオアシシギ、コアオアシシギ、トウネン、タカブシギなどもいました。しかし、圧倒的に多いのはやはりヒバリシギ。小さな体で一生懸命に餌をとっている姿を見ていると癒されます。^^
2017年10月11日(旧暦では2017年8月22日)
サシバの渡りを名護岳で見てきたのですが、200羽程度が渡っただけでした。群れは最大で40羽ほど。アカハラダカは1羽だけ確認できた。
帰り道、畑や田んぼに寄るとサシバが増えていました。これらのサシバは越冬組が多いと思われます。
土地改良中のサトウキビ畑には、サシバのメスが陣取っており、トカゲやバッタなどを捕まえているようでした。渡りの不完全燃焼もあったので久しぶりにサシバが獲物を捕まえるシーンを撮影した。しかし、肝心の獲物を捕る瞬間は、草に隠れて見えない…。^^; さらに、10月の最高気温を更新している暑さの中で、こちらの気力が持たず久しぶりのサシバの狩りもあまり観察できなかった。^^;
2017年10月14日(旧暦では2017年8月25日)
きょうは、7個体ほどジシギを撮影できました。一旦は、全く見なくなったチュウジシギが確認できたと思ったけどマスターの指摘によるとタシギのようだ…。^^; ジシギ識別の道のりはまだまだ長い。
こんなに綺麗にチュウジシギっていなくなっちゃうのね。今まで、漫然とジシギを見てたらか気付かなかった。
2017年10月14日(旧暦では2017年8月25日)
先日のアメリカウズラシギ2羽 のうちの1羽はまだ滞在していました。
換羽の状態から先日と同じ個体と思われますが、もしかしたら新たに入った可能性もあります。目立つ特徴があれば、そのあたりも分かるのですが…。
レンタカーのバードウォッチャーがいたので教えてあげようとしたけど、探すペースの早い人で、私がアメリカウズラシギの写真を撮ってる間に、どんどん移動して追いつけなかった…。^^;
2017年10月17日(旧暦では2017年8月28日)
小雨の降る中、シギやチドリは元気に水路や田んぼで餌探し。フラッグの付いたヒバリシギもいました。メタルリングの記号は読めませんでしたが、山階鳥類研究所鳥類標識センターへ報告しました。
水路にいたアメリカウズラシギはただのウズラシギに入れ替わっていました。^^;
ほかには、尾羽の白いコチドリやヨーロッパトウネン、タシギ、キアシシギ、セイタカシギ、アカアシシギなど。
2017年10月17日(旧暦では2017年8月28日)
北部の林道を車で走っているとリュウキュウヤマガメが開けた場所で甲羅干ししていました。
2017年10月17日(旧暦では2017年8月28日)
旅鳥で通過組のアカハラダカの渡りを皮切りに、猛禽類が越冬のため沖縄本島に渡ってきています。
10月初旬から増えだしたサシバに続き、10月半ばには今季初確認のチョウゲンボウもやってきました。ミサゴは一部は越夏しますが、最近は越冬のため渡ってきたミサゴが到着し、数を増やしています。
ほかには、ハヤブサを海岸で見ましたが撮影には至らず。数は少ないですがノスリもそろそろでしょうか。
2017年10月17日(旧暦では2017年8月28日)
田んぼを回ってみるとアカガシラサギが1羽いました。実は、同じ場所で先日、冬羽のアカガシラサギとまだ、夏羽の目立つアカガシラサギを見ていました。このアカガシラサギはそのうちの1羽だと思います。
双眼鏡で見つけた時は、ギンネムの間に小さな姿を確認。とりあえず撮影して接近してみるとあまり人を恐れない個体のようで木の上で悠々と過ごしていました。
クロハラアジサシは、十数羽の群れが二つ。芋畑の上を飛び回りながら獲物を探していた。
ツバメチドリは、10羽ほどが赤土の上で休んでいた。
水路でカワセミを見ていると何かが動く気配。双眼鏡をそちらに向けてみるとリュウキュウヨシゴイが草むらに紛れていました。久しぶりのリュウキュウヨシゴイでしたが、警戒心が強く、すぐに飛ばれてしまった。^^;
カモは、水路に翼の折れたハシビロガモとコガモが2羽、田んぼにヒドリガモが1羽いた程度。カモの仲間が増えるのはこれからですね。
2017年10月18日(旧暦では2017年8月29日)
今季初確認のオオバンは三角池で。三角池にはクロツラヘラサギ8羽もいました。このクロツラヘラサギは足環E24も含めて漫湖干潟とここを行ったり来たりしている群れプラス渡り組です。
2017年10月19日(旧暦では2017年8月30日)
先日見つけたリュウキュウヨシゴイ に再挑戦してきました。やはり、ほとんど同じ場所に出てきた。
今日は、比較的警戒心が薄く、写真も撮らせてくれた。警戒心が薄いといっても1200mmで撮って、さらにトリミングですが…。^^;
2017年10月19日(旧暦では2017年8月30日)
水の張られた田んぼにセイタカシギが何羽か休んでいました。
クロハラアジサシは朝日を浴びながら田んぼの上を飛び回り、獲物を捕まえていた。
2017年10月24日(旧暦では2017年9月5日)
越冬のため沖縄にやってくるミサゴが増えてきました。海岸の防風林や干潟で獲物を食っているミサゴに出会えました。
2017年10月24日(旧暦では2017年9月5日)
オニアジサシを探しに干潟に行く400メートルほど離れた対岸にアジサシの姿が見えます。今年もオニアジサシやってきたなと思ったのですが、よく見てみるとどうもしっくりこない。カメラで撮影して拡大してみるとハシブトアジサシでした。昨年も同じ場所でハシブトアジサシが現れて翌日ぐらいにオニアジサシがやってきました。今年も間も無くオニアジサシがやってくるのを期待です。
アカエリヒレアシシギは、水面をくるくる回りながら餌探し。水浴びする姿も観察できたのですが、やはりこの姿も独特。小さくて地味なシギですがなかなかの存在感を放っていました。
ダイシャクシギも1羽いました。今年は、大型のシギは天気が良すぎたせいか沖縄で休憩せずにノンストップで渡っていったような感じですが、ここにきてやっと大型シギが見られました。^^
2017年10月24日(旧暦では2017年9月5日)
八重山を含めて沖縄県内で初めてヒバリを見ました。本島でも数年に1度ぐらいの頻度でしか見られない珍鳥です。
赤土の農耕地で1羽でいました。地面を歩き回りながら小さな虫をとったり、草の種を食ったりしていました。落ち着かない感じでしたので長くは止まらなそうな予感。
冠羽をよく立てていたのでオスだと思われます。
2017年10月24日(旧暦では2017年9月5日)
アトリとマヒワの群れが公園に入っていました。アトリの群れは毎年、冬になると観察できますが、マヒワは沖縄では初めて見ました。
両者とも数十羽の群れをそれぞれつくり、早朝、公園にやってくると松の実やアコウの実を食っていました。餌は豊富にあるので越冬してくれると楽しみが増えるのですが…。
公園の芝生には、部分白化したキジバトがいました。最初見たときは木漏れ日が当たっているのかと思いましたが、よく見てみると部分白化個体でした。キジバトの部分白化は度々目にしますね。
2017年10月24日(旧暦では2017年9月5日)
キバラガラ2羽が沖縄本島にやってきました。本島初記録で国内でも数例目だそうです。いつもジシギ識別のアドバイスをもらっているマスターが第一発見者です!! 23日に情報をもらっていたのですが、台風21号の影響で1日伸びた衆院選の開票があり、身動き取れず。翌日の24日、珍しく早起きして行ってきました。^^
今年は、ナンヨウショウビンといいキバラガラといい沖縄本島初記録の珍鳥が続きますねー。ちなみに最近、ナンヨウショウビンは姿を見せていません。まだどこかにいてくれると期待しています。^^;
キバラガラは、松ぼっくりに嘴を差し込み、松の実を取り出して器用に足に挟んで食ったり、小さな虫を捕まえては食っていました。木の上の方から降りてこないのとちょこちょこと素早く動くのでなかなか写真に収めにくい鳥です。キバラガラのサイズは、メジロより一回り小さいようです。