日々の記録。主に沖縄本島、石垣島の野鳥や自然を写真で紹介

2018年11月30日

11月も終わりに近づき、ジョウビタキやビンズイ、タヒバリ、シマアカモズ、ウグイスなど増えてきました。警戒心が強く、写真に収められませんでしたが、シロハラとマミチャジナイも確認しました。ツグミの仲間は、夜、耳を済ましていると姿は見えませんが、鳴き声で渡っているのが分かります。

友人は、アトリも撮影していましたが、私が現場に着いたころには移動したのか見つけられませんでした。

昨年の10月末に見た部分白化のキジバト は全く同じ場所にいました。ここに留鳥としているのか、それともどこかから移動してきたのか…。

ジョウビタキのメス。八重山では多くの個体が越冬しますが、沖縄本島では少ないです。今季は2個体確認。

2018年11月27日

先日、沖縄本島中部で見つけた暗色型サシバ 、まだいました。越冬しますね。

暗色型サシバが餌場にする畑の周囲には、普通のサシバが合わせて4羽がひしめき合っている。^^; 隣の電柱同士の距離にいるのですが、喧嘩するようなことはありませんでした。密度が高すぎるので縄張りを主張することを諦めたのか?

今日の暗色型サシバは、電柱や防風林を行ったり来たりしてバッタなどを捕まえているようですた。

近くの畑には、チョウゲンボウも数羽。猛禽類の多いエリアです。

天気も良く比較的近くで撮れました。

2018年11月27日

潮の満ちてきた海岸でダイシャクシギ1羽とダイゼン11羽、アオアシシギ4羽が休んでいました。

今年は、ダイシャクシギを見る機会が少ないです。天気が安定していたので、通過してしまったか?

潮が満ちてきて浅瀬の砂浜で休んでいたダイシャクシギ。

2018年11月26日

やっとソリハシセイタカシギが三角池に入りました。少し前に漫湖に1羽や泡瀬干潟に5羽のソリハシセイタカシギが入ったりしていたのですが、見に行く前に抜けちゃったり、距離があったりでまともに観察できていませんでしたので一安心。

今回、三角池に入った個体は、一部幼羽が残っているので幼鳥のようです。

セイタカシギやアカアシシギ、ハマシギなどと一緒に餌をとっていました。

ソリハシセイタカシギ幼鳥。

2018年11月24日

石垣島へ1泊2日のバードウオッチングに行ってきました。島の友人たちから今年は鳥が少ないと聞いていましたが、想像以上に少なかったです。田んぼを回ってもシギやチドリがほんのわずかであとはアマサギやコサギなど。今回、カモ類は軽く見ただけでしたが、池やダムなど合わせて100羽ぐらいしかいませんでした。セキレイの仲間もほとんどいませんでした。

島では、久しぶりにカタグロトビを見てきました。1日目は夕方、餌取りをしているところを発見したのですが、撮影にはいたらず。2日目になんとか見ることができました。^^

暗色型サシバは2日目の午後、意外と近い枝に止まっているところを発見。しかし、警戒心は強めでした。現在、沖縄には暗色型サシバが少なくとも3個体はいることになります。沖縄本島の暗色型サシバは 南部中部 に1羽ずつ。

カンムリワシの幼鳥は、今年は非常に少ないようでした。成鳥は、あちこちの畑や田んぼで見ることができました。

田んぼでは、ベニバトの成鳥メスが1羽電線に止まっているところを発見。地面に降りるのを待っていたら、どこからともなく現れたハイタカに飛ばされた…。^^;

ほかには、タカサゴモズを牧草地で発見したのですが事前情報がなかったため、「シマアカモズか?」と不用意に寄って飛ばしてしまい、写真には収められず…。場所を島の友人たちに教えてきたので、近いうちに写真がウェブログなどにアップされるでしょう。^^ キガシラセキレイもベニバトと同じ場所にいたのですが、こちらもハイタカに飛ばされて行方不明になってしまいました…。キガシラセキレイは、ハイタカが現れたおかげで見られたようなものですが、写真に撮っておきたかったー。

ユリカモメが田んぼに1羽いました。 2016年に同じ時期に同じ場所で見ています が、前回は成鳥で今回は幼鳥でした。

稲刈りをしているとムラサキサギも集まってきました。

今回もバードウオッチングガイドのスポッターさんや師匠、Hさんにお世話になり、短い日程でいろいろ見ることができました。ありがとうございます。

今季、沖縄で3個体目となったサシバの暗色型。なかなか見られないはずなのに、なんで今年はこんなに暗色型が現れるのか?

2018年11月21日

白いのがいるなと思ったらコガモ成鳥の白化個体でした。肉眼では、カイツブリがと思ったけど双眼鏡でのぞいてみたらコガモでした…。^^;

今季は、暗色型サシバを 沖縄本島南部中部 で撮影していますが、今度は白化個体のコガモとは…色彩変異がよく見つかる年です。

過去には、キジバトやコチドリ、アオアシシギ、アカアシシギで白化個体を観察していますが、カモの白化個体は初めて見ました。

白いけどサイズ、顔つきともコガモです。

2018年11月21日

海岸にヒドリガモやオナガガモ、コガモ、カルガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロ、沖縄では数少ないホシハジロなどカモの仲間やメダイチドリ、チロチドリ、ムナグロ、キアシシギ、ヒバリシギ、アオアシシギ、ハマシギ、トウネン、キョウジョシギなどが大量に集まっています。今年はハマシギが目に付くが多いのでしょうか。

クロツラヘラサギも3羽いました。昨日は4羽いたそうですが、クロツラヘラサギの環境ではないので近いうちにこの3羽も移動するでしょう。

ミサゴも数羽が入れ替わりでやってきます。

ホシハジロのメス2羽。沖縄では貴重なホシハジロです。

2018年11月21日

仕事終わりに、うるま市のサトウキビ畑によると暗色型サシバを発見しました。 10月10日から確認されている本島南部の暗色型サシバ と合わせると沖縄本島には、少なくとも2羽の暗色型サシバが滞在していることになります。恐らく、両個体とも越冬すると思われます。

暗色型は1000羽に1羽の割合とも言われていますので、ワンシーズンに2羽も越冬するのは100万分の1の確率?!

サトウキビ畑を囲む防風林を双眼鏡で見ていると暗色型サシバが目に飛び込んできました。違う鳥を探していたのですが、うれしい出会いです。^^

2018年11月20日

ムクドリの群れにホシムクドリ。芝生に降りてクモやイモムシを捕まえていた。同じ芝生のイソヒヨドリとコチドリ、ハクセキレイも。イソヒヨドリはミツバチをくわえていた。

草原には、クロハラアジサシが4羽舞っていた。成鳥2羽と幼鳥2羽。バッタを捕まえているようでした。

三角池には、エリマキシギが2羽滞在中。ハマシギやタシギ、アカアシシギ、セイタカシギなどもいますが、ハマシギはさらに南下していくと思われます。

ホシムクドリの小さな群れ。芝生を歩き回っていた。

2018年11月15日

今回は渋好み。タイワンハクセキレイ、ホオジロハクセキレイの第1回冬羽がハクセキレイ30羽ほどの群れに混じっていました。ちょこまか動き、現場で双眼鏡だけでの識別はタイワンハクセキレイは特に困難ですので、それらしい個体を撮影してきたところなんとか撮れていました。

このような個体(幼羽)は見逃されている可能性が高いでしょう。現場で識別が難しいとなかなか写真に撮ってまで見つけようという人が少ないでしょうからね。

今後、ハクセキレイはまだまだ増えるので、シベリアハクセキレイやニシシベリアハクセキレイ、メンガタハクセキレイなどにも期待…わずかな期待です。^^

タイワンハクセキレイ第1回冬羽。特徴的な夏羽と違いハクセキレイとの識別が難しく、かなり見逃されていると思う。私も沖縄本島に来てから意識して見るようになった。この個体は、首輪状に出る黒い部分と灰色一色の背面、灰色の腰、風切りの広い羽縁と比較的特徴が出て分かりやすいと思う。

2018年11月14日

沖縄本島に2016年に越してきて3年連続でベニバトを撮影することができました。いずれも秋季の出現です。 2016年7月31日にメス2017年9月21日にオス のベニバトを沖縄本島南部の農耕地で撮影しております。

キジバト40羽ほどの群れが稲刈りが終わった田んぼに集まっていたので、これはと思い双眼鏡でのぞいてみると案の定、ベニバトが混ざっていました。今年はなかなか見つからず焦っていましたがやっと見つかり一安心です。

近くの電柱のサシバが餌を狙って地上に降下するたび、キジバトの群れが驚き、それにつられてベニバトも飛びシャッフルされて再び探すという作業でした。^^; 妙にサシバを怖がる群れでしたのでいつまで滞在してくれるのやら…。

稲刈り後、地面の落ち穂をついばむベニバトのオス成鳥。

2018年11月12日

カモの仲間が増えてきました。マガン11羽、ヒシクイ、キンクロハジロ、ハシビロガモ、コガモ、カイツブリなどなど。

マガン11羽は成鳥2羽幼鳥6羽と成鳥1羽幼鳥2羽に分かれたりしていたので2家族構成なのか? マガンの群れが畑を歩くと虫が驚いて飛び跳ね、それをアマサギが狙っていたのですが、マガンの成鳥はそれが気に入らないらしく、振り返っては威嚇していた。^^;

ヒシクイはダムと田んぼを行ったり来たり。ダムにはキンクロハジロとヒドリガモ。キンクロハジロは近くで見ることができた。近くにウやカイツブリも浮かんでいた。

マガンの群れが小さな畑にいた。散水用の水を飲んでいたが、11羽には狭すぎる環境だ。手前成鳥。

2018年11月10日

収穫されずに放置された田んぼにヒシクイが1羽いました。米を食っているようですが、廃棄される米なので食い放題。近くのダムと田んぼを行き来しているようでした。ダムには、キンクロハジロとヒドリガモ合わせて100羽超の群れが入っていました。

これから水を張って植え付けが行われる畑では、アカガシラサギがケラを何匹も捕まえていた。アカガシラサギはケラを捕まえるのが特にうまいように感じます。

土の中にいるケラを何匹も捕まえていた。ケラがトンネルを掘り、土が盛り上がるような様子は確認できなかった。音か振動で居場所が分かるのか?

2018年11月9日

例年通り、10月下旬から入りだした具志干潟のオニアジサシは、 11月1日には6羽 にまで増えましたが1羽減って5羽が滞在中でした。漫湖のオニアジサシも増えたり減ったりしているのでここと行き来しているのかもしれません。

南風が吹いたので、狩りのシーンでも撮影してみようと出向いたのですが、 ミサゴの急降下 に驚いて飛ばされどこかへ消えてしまいました。^^; 再び姿を見ることはありませんでしたが、明日には戻ってくるでしょう。

ダイシャクシギも長いこと滞在中ですが、越冬はしないのでいずれ、南下していくと思われます。

チュウシャクシギやイソシギ、キアシシギは干潟のカニを捕まえていました。

マングローブを背景に飛ぶオニアジサシ。沖縄ならではの風景。

2018年11月9日

今冬初の南風(多分)が吹いたので具志干潟へミサゴの魚捕りを見てきました。数は少なかったですが、4羽ほどのミサゴが具志干潟上空に現れました。2羽は瀬長島側で狩りをしていましたが、ほかの2羽は目の前で(といっても150mから200メートルは離れていますが)水中に飛び込み、大きな魚を捕まえていました。

魚を捕まえるとちょうど100メートル離れた岩の上で悠々と食いだしました。1羽が食っていると2羽目のミサゴもやってきて横に並んで喧嘩もすることなく食っていた。

ミサゴたち、お気に入りの食事台となっている岩場。

2018年11月4日

ミフウズラのメッカ伊計島で、今までにないほどたくさんのミフウズラが一堂に会する場面にめぐり合いました。この時期、越冬するサシバやチョウゲンボウを警戒して見つけるのが難しくなるミフウズラですが、島の端っこの畑に一度に確認できただけでも10羽のミフウズラが集まっていました。草むらに隠れているやつもいると思われるので、実際はもっといたことでしょう。

当然というか、数が多く集まるとミフウズラ同士で戦いが始まりました。戦いは3分以上も続きました。

畑は天地返しが終わったばかりのようで、土中にいた甲虫の幼虫などが地表にあらわになっており、スズメやハクセキレイ、イソヒヨドリも集まっていた。セッカは、サトウキビの茎に嘴を差し込み中に潜む虫を捕まえているようでした。

ミフウズラ、ゴングが鳴った瞬間お互いに立ち上がった。

2018年11月4日

具志干潟にオニアジサシが6羽入りました。過去最高タイ記録です。ズグロカモメ1羽に越冬ミサゴも増えてきました。具志干潟にオニアジサシとズグロカモメは、10月末から11月上旬にかけての風物詩です。

オニアジサシは、満潮近くなると具志干潟上空を飛び回り、あちこちでドボンドボンと魚を捕まえていた。ズグロカモメはシオマネキを捕まえているようでした。

増えてきた越冬ミサゴも現れて魚を捕まえていた。

風向きが悪く、飛び込む姿は全て後ろからでした。南風が吹いてくれたらなー。

魚を捕まえたオニアジサシ。飛び回りながら呑み込みます。

2018年11月3日

那覇空港の南側に位置する具志干潟、瀬長島と与根の三角池で探鳥してきました。

具志干潟には、ダイシャクシギやチュウシャクシギ、ダイゼン、キアシシギ、ハマシギ、メダイチドリのほか、オニアジサシやミサゴ、ダイサギやコサギなど魚食の鳥たちが集まっていました。

マングローブの根元にはササゴイが獲物を狙っていた。具志干潟にササゴイを見たのは初めて。

瀬長島の球場では芝生でムネアカタヒバリ10やムナグロ、コチドリ、シロチドリ、ハクセキレイ、スズメ、ムクドリ、ホシムクドリなどが餌を採っています。途中、チョウゲンボウ2羽に荒らされましたが、しばらくすると戻ってきた。

三角池には、エリマキシギが2羽入っていました。ほかにコガモ十数羽やセイタカシギ、アオアシシギ、ハマシギ、ヒバリシギなどがいます。

首尾よく魚を捕まえたササゴイ。

2018年10月27日

アカアシチョウゲンボウの下見。ちょうど3週間たちましたが、まだ滞在中です。残念ながら、幼鳥はいなくなっていました。

アカアシチョウゲンボウを見ているとハイタカやハヤブサ、チョウゲンボウが頭上を通過しました。サシバは10羽ほどの群れがやってきました。近くにバラバラと降り立ったようで、一晩休んで明朝には、さらに南を目指して飛び立つのでしょう。

大きなバッタを握りしめお気に入りの止まり木に帰ってきたアカアシチョウゲンボウ。

2018年10月26日

アカアシチョウゲンボウのメスが新たに現れた と思っていましたが、どうも幼鳥のようです。成鳥のメスは胸の下方の斑が横斑になるようです。

この日も2羽は同じ木に隣同士で止まって仲良くしていました。成鳥がとった獲物を幼鳥が横取りするシーンもありました。それでも成鳥は排除するでもなく、まるで親子のようです。

午前8時前に現地に着きましたが、アカアシチョウゲンボウたちは羽繕いなどして動きはありませんでした。午前8時半ごろになるとオスの方が、盛んにホバリングなどして獲物を捕まえていた。幼鳥の方は、イソヒヨドリに脅されて逃げたりしていました。^^;

ホバリング動画あり。

アカアシチョウゲンボウの成鳥オス(左)と幼鳥。