日々の記録。主に沖縄本島、石垣島の野鳥や自然を写真で紹介

2018年10月3日

渡りの途中、鳥たちが立ち寄る公園を散歩してきました。エゾビタキ、コサメビタキがあちこちに飛来していました。他の小鳥も期待したのですが、撮影できたのはエゾビタキ5個体とコサメビタキ1羽。

どの個体もフライングキャッチはせずに、芝生に降りては小さな虫を捕まえていた。

昨年、セアカモズ(雑種?) が入った草はらにはシマアカモズの幼鳥がいました。そう毎年はやってきませんね。^^;

コサメビタキ第1回冬羽。

2018年10月2日

工業地帯のど真ん中にある目立たない公園で探鳥。渡りの時期は意外と鳥がいます。

駐車場に車を止め、雑草が伸び放題の遊歩道を歩くとすぐにシマアカモズの幼鳥が見つかりました。ベンチに腰掛けてしばらく見ていると、なんとギンヤンマを捕まえました。地面のバッタを捕まえる場面にはよく遭遇しますが、素早く飛び回るトンボを捕まえるとは知りませんでした。シマアカモズは4個体確認。今年はモズが多そうだ。

公園内の水場にはアカガシラサギがいた。警戒心が非常に強く、通行人があるたびに驚いて飛び回っていました。

アコウやカジュマルには実を食べにコムクドリやムクドリ、シロガシラなどが集まっていた。

遊歩道にツミの羽が散らばっているので付近を探してみると頭がなくなったツミの死体がありました。何かに襲われたのだろうか。

他に今季初のチョウゲンボウとシロハラ、キセキレイをそれぞれ1羽ずつのほか、越冬地へ南下途中のサンコウチョウも確認しました。

なんとシマアカモズ幼鳥がギンヤンマを捕まえた!!

2018年9月28日

沖縄本島では初めての記録となるイエスズメを台風が近づくさなか、見つけてしまいました。国内での記録は、北海道離島や秋田県、舳倉、見島など数例だそうです。今年の2月ごろには熊本県でも観察され、1カ月以上滞在したようです。

「オオチドリ、コシャクシギ、ベニバトのどれかでもいないかな?」と南部の畑を回っていたら、ドバト、キジバト、スズメが採餌している畑を発見。台風の風の影響で変なの入っていないかと双眼鏡で覗いてみると明らかに様子がおかしいスズメを見つけました。カメラを準備している間に一度は見失いましたが、30羽ほどのスズメの群れを丹念に探すと再び発見。写真に撮り詳細を見てみると、なんと沖縄本島初記録となるイエスズメでした。成鳥オスの冬羽です。イエスズメのオスは他のスズメと比べるとがっしりした印象で、頭の灰色の部分と胸のまだら模様が目立ちます。

すぐに鳥友の小学生から70代の5人に連絡すると3人は都合がつき現場にやってきました。みなで沖縄本島初記録となるイエスズメを堪能しました。後日、共著で研究紀要が出る予定です。

イエスズメの成鳥オス冬羽。

2018年9月25日

名古屋の実家に帰省したついでに家族で立山は室堂平のミクリガ池周辺でライチョウとイワヒバリを見て来ました。写真には収められませんでしたが、ウソのオスとカヤクグリも観察できました。

ライチョウは人を恐れないとは聞いていましたが、イワヒバリやウソ、カヤクグリも人を全く恐れないようで目の前、手を伸ばせば届きそうな距離まで向こうから寄ってきたりしました。

あいにくの雨と風でしたが、ライチョウ4羽とイワヒバリ7羽、ウソとカヤクグリをそれぞれ1羽ずつと出会うことができ、目的を果たすことができました。ホシガラスも出てくれたら文句なしだったのですが、こちらは鳴き声すら確認できず…。^^;

ミクリガ池周辺情報

ライチョウは、ミクリガ池周辺の散策路で十分探せました。散策路は整備されており、積雪がなければスニーカーで十分歩けます。今回、ライチョウ探索した散策路は「Dコース」です。所要時間は約2時間と案内看板にはありましたが、濃霧と降雨の中、ライチョウなどを探しながらゆっくり歩いても90分ほどでスタート地点まで戻ってこられました。

ライチョウのオス。人間を全く気にせず、餌をついばんでいました。

2018年8月27日

リュウキュウオオコノハズクとリュウキュウコノハズクの巣立ちビナ。

オオコノハズクは巣立ち後、2カ月近く経っていると思われます。親の縄張りで例年通り、羽化のため地表に出てくるセミの幼虫などを捕まえているようでした。 昨年は、巣立ちビナを3羽同時に見られました が、今回は2羽だけでした。

コノハズクも巣立ちのピークをすぎており、 前回は7家族20羽のヒナ が見られましたが、今回は成鳥1羽と巣立ちビナ2羽だけでした。

沖縄で繁殖するフクロウは オオコノハズクコノハズクアオバズク と3種類いますが、ヒナの可愛さではオオコノハズクが圧倒的ですね。^^

見よ!! リュウキュウオオコノハズクのヒナの愛らしさを!!

2018年8月27日

リュウキュウアカショウビンを2カ所で幼鳥1羽と成鳥3羽の合わせて4羽を確認できました。この時期、4羽に出会えるとは意外でした。

最初のポイントは、毎年、営巣が確認されている場所。しかし、今年は巣穴を見つけられずにいましたが、どこかで子育てをしていたようです。昨年は3羽の巣立ちを確認。今回、見たのは1羽だけでしたが、ほかのヒナはすでに親元を去ったのか、それとも藪の中にいたのか…。

もう一カ所も毎年、やってくるのでどこかで繁殖をしているものと思われますが、巣は見つけられず。こちらはすでにヒナたちは親元を離れているようでしたが、親鳥2羽は、同じ縄張りでペアを維持しているようでした。

カニを捕まえたアカショウビン成鳥。

2018年8月7日

きょうは、立秋。まだまだ暑いですが、近所のローソンでは、おでんの準備をしていました。

野鳥の世界でも秋の渡りが始まり出したようで、海岸にはオオメダイチドリやメダイチドリ、ツバメチドリ、ハマシギ、トウネンなどが数を増やしています。

フラッグを付けたキョウジョシギもいました。フラッグには「WBY」の文字、メタルリングには「TO WILD 2601 AUS 052-7289」と記されていました。オーストラリアはタスマニアで放鳥された個体です。Google Maps で沖縄からタスマニアまでの距離を測ってみたら約7800キロもありました!! 現在、詳細を山階鳥類研究所に問い合わせ中なので、詳しいことが分かり次第、追記します。

三角池には、越夏したクロツラヘラサギが6羽。「E24」と「V08」の足環をつけた個体もいました。E24は足指の付け根がまだ少し腫れているように見えました。

フラッグ付きのキョウジョシギ夏羽後期オス。フラッグには「WBY」の文字。

2018年8月2日

久しぶりにやんばるで夜探してきました。リュウキュウコノハズクの巣立ちがピークを迎えているようで7家族20羽の巣立ちビナを見つけることができました。ヒナたちはずいぶん大きくなり、自由に飛び回っていた。

リュウキュウオオコノハズクの餌場では、コノハズクとオオコノハズクのバトルが勃発。もちろんオオコノハズクが勝ち、コノハズクは退散しました。2羽同時に観察すると、図鑑などの数値で見るより大きさがずいぶん違いました。

ヤンバルクイナも7羽ほど確認。なぜか2羽は深夜0時ごろに連れ立って道路を横断していきました。何があったんだろう?

コノハズクのヒナたちは何時ごろまで起きているのか確認しようとある家族を観察していたのですが、あまりにも眠くなり2時ごろまでしか彼らが活動しているのを確認できませんでした。

顔つきは成鳥と変わりませんが、まだまだ幼羽が目立ちます。

2018年7月17日

家族で久米島に家族旅行に行ってきました。行きの航路は、ハイテンションな息子の世話で全く海鳥は探せず。帰りは、寝かしつけた後、妻に任せて甲板で頑張るも久米島航路の2隻のうち古い方の「ニューくめしま」に乗船することになり揺れる揺れる。おまけに鳥もほとんど出ずで、オオミズナギドリが数羽とベニアジサシとエリグロアジサシの小さな群れがはるか遠くに舞う程度でした。

島で狙っていたリュウキュウコノハズクは、妻から与えられた3時間の間に首尾よく3羽の巣立ちビナを観察、撮影することができました。アカショウビンは、一瞬横切ったのが2羽と鳴き声はあちこちでよく聞こえていました。サンコウチョウの鳴き声もよく聞きました。アオバズクは、電線などで数羽確認しました。

航路では、カツオドリも出ないかと待ちましたが、トビウオは飛べどカツオドリは現れずでした。

翼を広げるリュウキュウコノハズクの幼鳥。翼の裏面を見ると、初列風切がまだ伸びている最中なのがよく分かりますね。

2018年7月12日

台風8号が過ぎ去った後の公園で、ツミの親子を見てきました。強風をやり過ごし、少し疲れている感じでしたが、元気よく親からクマゼミをもらっていました。

台風に耐えたツミの巣立ちビナ。

2018年7月10日

沖縄本島は、暴風域にかからず最大風速約20メートル、瞬間最大風速でも30メートルでした。これぐらいの風ならアジサシたちは海の上を飛び回り餌を捕っていた。

それでも風裏になる砂浜では、コアジサシとエリグロアジサシ、ベニアジサシが少数、休んでいました。

コアジサシの群れに混じって砂浜で避難していたベニアジサシ。

2018年7月8日

随分低いところにヤンバルクイナが寝ていた。初列風切がほとんどないように見えるのでそれが原因か?

最初のヤンバルクイナを見つけてから立て続けに発見。50メートルおきに合わせて3羽が寝ていました。

巣立ったヒナを連れたリュウキュウオオコノハズクを確認しようと家族の餌場に出向いたのですが、空振りに終わりました。仕事を終わり、子どもを海で遊ばせ夕飯を食べさせ、洗い物をして風呂に入れて寝付かせつけてからの出発だったので現地到着が真夜中。出発が遅すぎました。^^;

低いところでヤンバルクイナが寝ていた。怪我でもしているのだろうか。初列風切がほとんどないように見える。

2018年7月8日

アオバズクは、巣立ち後3日目でやっと親子が並びました。しかし、翌日には親子共々姿が見えず。いつもなら1週間ぐらいは近くにいるのですが…。

会社の近くのツミは、昼間に見に行ったので見張りのメスしか撮れませんでした。巣立ったヒナたちは営巣木のコバテイシの葉の陰で休んでいて写真は撮れず。^^; そしてオスはやはり見つからない。寡婦で育て上げたのだろうか?

親子で並んだアオバズク。左が巣立ったヒナで右がオス親。

2018年7月5日

昨日の巣立ち に続き、ほかの場所のアオバズクも巣立ちしていました。少し遠い場所なので頻繁には観察していませんが、巣立ちビナは、営巣木のすぐ近くの枝に止まっていたのと羽毛の具合から見て巣立ち後、3〜4日でしょう。

ついでに昨日のアオバズクの巣立ちビナも見にいくと昨日の位置からほとんど移動していませんでした。こちらは巣立ち後2日目。公園内なので行き場はあまりないのでしょうか。

昨日とは違う営巣地。巣立ち後、3日ほど経っていると思われるアオバズクのヒナ。巣にいるころは複数羽確認できたのですが、巣立っていたのは、1羽だけ。親鳥も1羽だけだったので、どこか見つからないところにヒナと親鳥はいると思われます。

2018年7月4日

那覇の中心部、国際通りから数十メートルのところで営巣していたツミ を約2週間ぶりに見にいくとヒナが巣立っていました。数日前の台風の後ぐらいに巣立ったものと思われます。ヒナは3羽いました。

2羽のヒナは、雨の中、公園内を自由に飛び回っていましたが、末っ子は少し成長が遅れているので、営巣木のコバテイシの陰から出てきません。飛翔にまだ自信がないようです。

ツミのヒナ2番子。営巣木のコバテイシと近くのリュウキュウマツを行ったり来たりしていました。

2018年7月3日

沖縄本島は、強い台風7号が直撃しました。アオバズクが気になったので近場の営巣を見に行くと、何事もなかったかのように巣の入り口に大きくなったヒナが佇んでいました。これは、今夜、巣立ちますね。^^

夜は、仕事の集まりがあり、巣立ちの観察はかないません。明日、巣立ったアオバズクを見に行こうと思います。

巣の入り口にアオバズクのヒナ。昨夜は、台風に遭いましたが何事もなかったかのようです。

2018年7月1日

先日、お伝えしたアオバズク はまだ巣立っていませんでした。台風の影響で今夜の巣立ちはないでしょう。

近場のアオバズクも 6日前 と比べるとかなり成長して綿毛はほとんどなくなっていました。こちらもいつ巣立ってもおかしくないのですが、強風で今夜はお預けでしょう。

昼間は顔をのぞかせるだけでしたが、夜は、巣の入り口に立ち、全身が見えていました。

今回は1羽だけのようです。頭を左右に揺らしたり、ひねったりしてこちらを伺っています。

2018年6月29日

アオバズクのヒナは、今夜か明日の夜には巣立ちしそうです。少なくとも2羽は外から見えました。

帰りに標高200メートルぐらいの山に登ってみたら、アカショウビンの鳴き声がよく聞こえ、巣も見つかりましたが、ブラインドとカメラを持って登る気にはなれませんでした…。麓の公園でリュウキュウコゲラを撮っただけ。^^;

巣の割れ目から2羽のヒナがゴソゴソ動くのが見えました。一羽がこちらに気づいたようで、物珍しそうにしばらくみていましたが、やがて背を向けゴソゴソを始めました。早く出たくて仕方ないのかな?

2018年6月24日

アオバズクの子育ての様子を2カ所3ペア見てきました。

2ペアが50メートルほど離れて営巣していたアオバズク は、片方は巣立った後のようでした。もう一方は、メスも巣から追い出されていたのでヒナは大きくなっています。営巣木に割れ目があり、双眼鏡で覗くと2羽のヒナがわずかに見えました。巣立ちまであと数日のようです。

別のポイントの巣からはアオバズクのヒナが顔を出していました。まだ、白い綿毛が多く残り、巣立ちにはしばらく時間がかかりそうです。こちらの巣も顔を出しているヒナの様子から複数羽がいると思われます。

7営巣観察しているアオバズクは、現在の時点で2巣が大雨により繁殖失敗、1巣が巣立ち済みで、残りは一生懸命子育て中です。

近所の公園のツミのヒナ は、白い綿毛は抜け落ち、巣のそばの枝に止まっていました。まだ、しばらくは巣の近くをうろうろして親鳥から給餌を受けます。ツミは、6巣を観察していますがここの進捗が一番早いです。

昼間、巣穴から顔をのぞかせたアオバズクのヒナ。まだまだ綿毛が残ります。