2019年7月2日(旧暦では2019年5月30日)
仕事の移動中、通りかかった田んぼでブロンズトキとアカガシラサギ、クロハラアジサシの群れを観察。
ブロンズトキは意外と小さいので稲の陰に隠れてたまに頭が見えるくらいでした。
アカガシラサギは、美しい夏羽でしたが婚姻色は出ていませんでした。目先は微妙に青くなっているのでこのまま滞在してくれたらと期待。アカガシラサギを見ているとどこからもなくタマシギのメスが飛んできました。
クロハラアジサシは十数羽の群れ。夏羽から第1回夏羽などさまざまでした。
アカガシラサギ 夏羽のアカガシラサギ。近年、アカガシラサギの飛来が増えているような気がします。
ブロンズトキ ブロンズトキも少し離れた田んぼに移動しましたが滞在中。
クロハラアジサシ クロハラアジサシ クロハラアジサシ成鳥。冬羽が残りますが、ほぼ夏羽に変わっています。
クロハラアジサシ 第1回夏羽のクロハラアジサシ。大きな魚を呑み込もうと必死。結局吞み込めず。
クロハラアジサシ 2019年7月4日(旧暦では2019年6月2日)
第25回参院選が始まり、沖縄本島へ行ってきました。私の担当の第一声は瀬嵩の浜から。取材を終え、出稿も終えたので帰り道、何箇所かで鳥見。
リュウキュウアオバズクが2カ所で巣立っていました。1カ所はヒナが1羽出ていました。残りの兄弟はまだ樹洞の中かな。もう一カ所のアオバズクはヒナの鳴き声を頼りに探すと逆光と茂った葉でわずかにシルエットを確認。こちらも兄弟が樹洞に残っているようでした。あと数日もしたら複数羽並んだ姿が見られたかもしれませんね。
ツバメチドリはすでに飛べるまでに成鳥した3兄弟が畑にいました。まだ親鳥に餌をもらっているようでした。
リュウキュウアオバズク アオバズクのメス親。このエリアはオオコノハズクとアカショウビンも繁殖している。
リュウキュウアオバズク こちらはオス親。巣立ったヒナは1羽だけなんとなく見えました…。^^;
リュウキュウアオバズク こちらは別の場所のアオバズク。このペアは雌雄の判別が難しいのですが、こちらがオス親です。
リュウキュウアオバズク こちらはメス。幼稚園児の遠足が来て騒がしいのが気になってるみたい。
リュウキュウアオバズク 巣立ったアオバズクのヒナ。見た目的には末っ子っぽいのですが、他には見つからず。
ツバメチドリ ツバメチドリ ツバメチドリ ツバメチドリ 2019年7月11日(旧暦では2019年6月9日)
6月25日に発見した石垣島のブロンズトキ は滞在16日目となりました。最初に見つけた田んぼからは2キロ余り移動しましたが新しい田んぼで落ち着いて滞在しています。
ブロンズトキは、多分みなさんが想像しているよりかなり小さいです。図鑑などで見ると全長37センチのセイタカシギに対してブロンズトキは全長46センチから66センチなのですが、数値ほどの差は感じません。海外のサイトなどを見てみるとコサギとほとんど同じサイズに見えるのですが、この個体が特別小さめなのでしょうかね?
ブロンズトキ ブロンズトキと後ろのセイタカシギの大きさはそれほど変わらないように見えます。
ブロンズトキ 水の張られた田んぼを忙しそうに歩き回りながら水生昆虫などを捕まえていた。
ブロンズトキ 伸び。今日は、太陽の向きが良くなくブロンズトキっぽい色があまり出ませんでした。
2019年7月11日(旧暦では2019年6月9日)
リュウキュウコノハズクが1羽巣立ちました。巣立ち後、1日目なので営巣木に止まっていました。
他の兄弟の巣立ちはまだのようで、親鳥は近くで見張りをしています。
アオバズクは7月上旬、7月下旬にかけてはコノハズクの巣立ちラッシュが続きます。
リュウキュウコノハズク リュウキュウコノハズク 樹洞には、まだ兄弟たちが残っているようで親鳥は巣の入り口を凝視しています。巣立ちが近い、アオバズクやコノハズクの親鳥に見られる行動です。
2019年7月11日(旧暦では2019年6月9日)
土曜日からお客人が石垣島へブロンズトキを見にやって来るので連日の下見。今日もいつもの田んぼでのんびりと採餌したり羽繕いしたりとリラックスした様子。本土だったら、大勢の人が押し寄せてこうはいかんのだろうなー。
今日は、夕方にブロンズトキの田んぼに行くと先客のレンタカーが1台。ど逆光で撮ってたけど、あれでブロンズトキの金属光沢は出るんだろうか?
撮りにくい田んぼではあったけど、なんとか順光で撮れるように移動。斜め45度ぐらいでなんとか行けました。^^
ブロンズトキ ブロンズトキ ブロンズトキ ブロンズトキ タマシギ 2019年7月13日(旧暦では2019年6月11日)
子育て中のリュウキュウコノハズクを石垣島でバードウオッチングガイドを営むスポッターさんに教えてもらいました。ヒナは一人っ子ので孵化して間もないとのことです。
オス親は巣の近くで見張りをしていました。私が現場に着いた時はメス親が樹洞の中に入っていました。メスが出かけると外からヒナの姿が丸見えのようです。
人通り、車通りのある道路のすぐ脇で営巣するとは、ずいぶん人馴れしたコノハズクです。^^;
リュウキュウコノハズク リュウキュウコノハズク 人や自動車が通る道からほんの数メートルのところに止まっている。
リュウキュウコノハズク 2019年7月14日(旧暦では2019年6月12日)
6年ぐらい前に見つけたリュウキュウアオバズクの営巣は今年は3羽が巣立ちました。^^
息子と訪れると3羽のヒナたちがセンダンの木に並んでいました。フクロウ好きの息子もかなり嬉しそう。「ちいちゃい声で。しぃー」と口の前に人差し指を立てて、2歳児ながらアオバズクに気を使っているようでした。帰り際にはヒナたちに向かって「おいで、おいでー」と手招きしていた。^^
リュウキュウアオバズク 巣立ったアオバズクの3兄弟。6年前から見ているのに、ここの営巣は巣立ちを見たのは初めて。いつもタイミングが悪くて…。^^;
2019年7月16日(旧暦では2019年6月14日)
石垣島でこの時期、オオバンを見るのは初めて。若い個体が水路を泳いでいました。
田んぼでは、カルガモが3家族。ヒナが大きい順から5羽連れ、2羽連れ、7羽連れでした。今年はカルガモが大変多く繁殖しています。
ムラサキサギの幼鳥もあちこちで見ます。まだ営巣中のペアは孵化後、1週間ほどのヒナを育てています。
タマシギも繁殖中でメスの個体と出会う機会が特に多いです。
オオバン 夏に石垣島でオオバンをみるのは初めて。沖縄本島でも最近、越夏する個体が複数確認されています。
ムラサキサギ ムラサキサギの幼鳥。同じエリアに2羽の幼鳥がいました。
タマシギ 羽繕いするタマシギのメス。この時期、鳴き声もよく聞くし、出会いも多いです。
カルガモ カルガモの親子。たまにダムで繁殖している個体がいたけど、田んぼでの子連れは初めて見ました。このメスはヒナを7羽連れていた。
カルガモ こちらのヒナたちはだいぶ大きくなっている。真ん中が成鳥。親と変わらないぐらいに成鳥したヒナを5羽連れていた。
カルガモ 可愛らしいカルガモのヒナ。沖縄本島ではオシドリも繁殖しますが、石垣島で繁殖するカモの仲間はカルガモだけです。カモ科ではありませんが、カイツブリも石垣島で繁殖します。
2019年7月17日(旧暦では2019年6月15日)
先日のアオバズクの巣立ち で全て終わったと思っていたのですが、5年前から見ている最後の1ペアのヒナたちがまだ巣立っていませんでした…。^^;
樹洞のヒナの姿は見えませんが、鳴き声は昼間から盛んに聞こえていたので間もなく巣立つと思われます。
リュウキュウアオバズク アオバズクのメス親。羽毛もすれっすれでかなりお疲れの様子。
リュウキュウアオバズク 営巣木の上の方で見張るアオバズクのオス。ここのペアも雌雄の判定は簡単です。
リュウキュウアオバズク 2019年7月17日(旧暦では2019年6月15日)
石垣島のブロンズトキは長い間、私たちを楽しませてくれています。羽が落ちたら拾ってやろうと思っているのですが、なかなか抜け変わりません…。^^;
この日は、西日を浴びて光り輝くブロンズトキを撮ってやろうと夕方にポイントへ移動。天気も良く撮影しやすい田んぼにいてくれましたので、金属光沢を放つブロンズトキを拝むことができました。構造色なので光の加減で色合いは大きく変わります。
ブロンズトキ うまいことブロンズトキの翼下面を撮ることができました。ブロンズというより焼きの入ったステンレスのような輝きを見せてくれました。
ブロンズトキ ブロンズトキ 羽繕いするブロンズトキ。「羽よ落ちろ」と念じましたが残念ながら拾うことはできませんでした。
2019年7月17日(旧暦では2019年6月15日)
石垣島では、リュウキュウコノハズクの巣立ちが最盛期を迎えています。
子どもを寝かしつけてから1時間ほどポイントを回ってきました。自宅を午後11時出発とコノハズクを見つけるには厳しい時間帯でしたが、それでも10羽ほど確認できました。
コノハズクは、これから7月下旬までが巣立ちのピークで可愛らしい巣立ちビナが見られます。
夜間の観察、撮影はハブもおり大変なので私の友人が主宰する野鳥ガイドのスポッターにお願いするのがいいですよ。難しい夜間の撮影方法も伝授してくれます。^^
リュウキュウコノハズク リュウキュウコノハズクの巣立ちビナ。すでに飛び回ることができます。
リュウキュウコノハズク リュウキュウコノハズク リュウキュウコノハズク リュウキュウコノハズク リュウキュウコノハズク リュウキュウコノハズク 石垣島のトトロ。リュウキュウコノハズクのこんな姿が見られるのはこの時期だけ!!
リュウキュウコノハズク リュウキュウコノハズク まだしばらくは親の庇護のもと暮らし、狩りの仕方などを学びます。
2019年7月19日(旧暦では2019年6月17日)
今日はカンムリワシを見たいという息子と二人でバードウオッチング。昼飯を中華で済ませ、昼過ぎから山間部へ。
キンバトは林道で6個体確認。毎年のことですが、台風後はキンバトが見やすくなります。巣作り中のキンバトも発見。マーニ(クロツグ)の枝の付け根に小枝で巣を作っている最中でした。オスが小枝を集め、メスが巣で受け取っていました。キンバトはなかなか繁殖を観察する機会がないので大切に繁殖の記録をつけたいと思います。
コノハズクは孵化後、1週間程度たっているはずですが、まだメスがヒナを抱いていました。オスは近くで見張り番。
アカショウビンはすでに子育て終了しているようでした。6月下旬までにほとんど終わってしまいます。
カンムリワシはメスが1羽。犬の散歩をしている人が近づくと飛んで逃げました。人間には慣れた個体ですが、犬のことは相当警戒していました。
キンバト キンバト キンバト キンバト 結構長い枝も運んでいました。暗い環境なので翼がぶれぶれ…。^^;
リュウキュウコノハズク リュウキュウコノハズク リュウキュウコノハズク コノハズクは、完全にリラックスしているとこんな感じで枝に止まっています。
リュウキュウコノハズク リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビンもまだまだ観察できます。
リュウキュウアカショウビン カンムリワシ カンムリワシ 犬の散歩に驚いて数十メートル移動。しかし、この後、再び犬の散歩が来て林の中へ消え去りました。
2019年7月23日(二十四節気の大暑、旧暦では2019年6月21日)
沖縄本島への出張ついでに南部のエリグロアジサシとベニアジサシの繁殖地を久しぶりに見てきました。石垣島のコロニーは台風5号で全滅してしまいましたが、沖縄本島のコロニーは被害はなかったようで、孵化後2週間ぐらいのヒナや抱卵中のペアを観察することができました。
ベニアジサシも同じ岩礁で繁殖していますが、観察地点からは岩陰に隠れるので見えませんが、餌運びなどから推測するに少なくとも数ペアは繁殖しているようでした。
エリグロアジサシ エリグロアジサシのヒナ(中央)に小魚を運んできた親鳥。
エリグロアジサシ ベニアジサシ エリグロアジサシのコロニーと同じ岩礁でベニアジサシもコロニーを形成していました。
2019年7月23日(二十四節気の大暑、旧暦では2019年6月21日)
やんばる夜のフクロウ3種(リュウキュウオオコノハズク、リュウキュウコノハズク、リュウキュウアオバズク)とヤンバルクイナを見てきました。写真に撮れなかったのが非常に悔やまれるのですが、越夏していると思われるサシバも林道で確認しました。
参院選の応援で昨日から那覇入り。仕事が終わり、シャワーを浴びて出発し、やんばるに着いたのはちょうど丑三つ時の午前2時すぎと厳しい時間帯。それでもオオコノハズク1家族にコノハズク8家族を見ることができました。アオバズクは成鳥の1ペアが同じ外灯で餌取り。おそらく巣立ったヒナは他の場所にいるのでしょう。
ヤンバルクイナはいつもの鉄板ポイントへ行くとすぐに見つかりました。比較的低い枯れ木で眠っていました。
午前6時ごろ明るくなってくるとホントウアカヒゲがいたるところで鳴き出し、ヤンバルクイナやノグチゲラも多く観察することができました。
少し場所を変えて私が唯一知るカラスバトが周年見られるポイントへ移動。この日は5羽のカラスバトを確認しましたが、写真はいつも難しい。1羽は地上に近い茂みから飛び出したので「営巣か!?」と一人、色めき立ちましたが足場も悪く帰る飛行機の時間も迫っていたので確認できませんでした。カラスバトの繁殖を記録することが当面の目標。
リュウキュウオオコノハズク リュウキュウオオコノハズクのヒナ。巣立ち後、1カ月以上経っていると思われますが、まだ親鳥から給餌を受けていた。
リュウキュウオオコノハズク リュウキュウオオコノハズク 雌雄は不明の親鳥。オオコノハズクの雌雄の判断は難しい。
リュウキュウオオコノハズク 沖縄で繁殖する3種のフクロウの中では圧倒的な可愛さのオオコノハズク。
リュウキュウコノハズク コノハズクの幼鳥。巣立ち後、かなりの日数が経過していると思われますが、まだ親鳥から餌をもらっていた。
リュウキュウコノハズク この成鳥は長いこと同じ枝に止まっていた。餌場でもないような環境。すぐ脇の壁面の水抜き穴で子育てでもしているのか?
リュウキュウコノハズク 2羽の兄弟。沖縄本島もコノハズクの巣立ちは今が最盛期なので厳しい時間帯にもかかわらず、8家族を確認できました。コノハズクのヒナたちは深夜0時すぎたぐらいには眠っちゃうことが多い。
リュウキュウアオバズク オオコノハズクやコノハズク、アオバズクの現れる外灯に今夜はアオバズクが陣取っていた。アオバズクが一番上位なのか、こうなるとオオコノハズクもコノハズクも出てきません。
ヤンバルクイナ 木の上で休むヤンバルクイナ。安心の鉄板ポイントでした。
ヤンバルクイナ 翌日の早朝にはヤンバルクイナを6羽確認。道路を横断する個体がほとんど。
ノグチゲラ ノグチゲラも複数確認。写真はまともに撮れなかった…。^^;
2019年7月29日(旧暦では2019年6月27日)
遅めの繁殖だったコノハズク のヒナが巣立ちました。巣立ったヒナは見つけられませんでしたが、親鳥は近くにカラスがくると追い払っていました。
アカショウビンは、大きく成長し自分で餌を取れるようになった幼鳥をたまに見かけるようになりました。
リュウキュウコノハズク リュウキュウコノハズク リュウキュウアカショウビン 自分で獲物が取れるまで成長した今年生まれのアカショウビンの幼鳥。ところでCanonの100-400mmは逆光に弱い。この写真も真っ白に写ったけど現像でなんとかしました…。^^;
2019年7月29日(旧暦では2019年6月27日)
田んぼを回った2日分です。
7月中旬ごろからシギ・チドリが増えてきました。特に多いのがタカブシギでその次がアオアシシギとセイタカシギ、ヒバリシギやアカアシシギ、トウネンはまだまだ少ないです。
アカガシラサギは越夏しているのか田んぼでよく会います。
クロハラアジサシは、幼鳥はほとんどいなくなりましたが、成鳥が各田んぼに数羽ずついます。
ムラサキサギは幼鳥が増えてきて、リュウキュウヨシゴイもメスを見る機会が増えてきました。
カタグロトビは石垣島内でかなり個体数を増やしているようで島の全域で遭遇します。年に何回も繁殖する鳥なので今後も増え続けると思います。
ツバメチドリ アカアシシギ アカアシシギ幼羽。もう幼鳥が渡り始めているんですね。
アカアシシギ アオアシシギ アオアシシギ タカブシギ タカブシギ ヒバリシギ イソシギ トウネン トウネン セイタカシギ アカガシラサギ 越夏していると思われるアカガシラサギが2羽いました。
コチドリ タカブシギ 左足のないタカブシギ成鳥。折りたたんでいるだけだと思ったけど、飛んだ時も足が出なかった。旅の途中で事故にでもあったのか…。
クロハラアジサシ クロハラアジサシも各地の田んぼで見られます。夏羽から冬羽へ換羽中。
リュウキュウヨシゴイ カタグロトビ リュウキュウヨシゴイを見ていると上空にカタグロトビの幼鳥が現れました。今やカタグロトビは石垣島の全域で見ることができます。これからも数を増やしていくものと思われます。