2015年8月5日(旧暦では2015年6月21日)
大浜海岸は相変わらずキアシシギ、シロチドリが多いです。そんな中で観察していると、どこからともなくチュウシャクシギが2羽現れました。ど干潮だったのでどれも遠い…。^^; エリグロアジサシの幼鳥を連れた小群もいて、クロサギが近寄ると親鳥が排除していました。
田んぼには相変わらずタカブシギのオンパレードですが、久しぶりにタマシギのメスが見られました。たまに鳴き声をあげていました。他は、セイタカシギやアオアシシギなど。
タマシギ
タマシギのメス。車内から観察すれば近くても逃げません。
タマシギ
チュウシャクシギ
海岸にはチュウシャクシギが2羽やってきました。最干潮で鳥たちの距離は数百メートルありました。
セイタカシギ
タカブシギ
シロチドリ
エリグロアジサシ
2015年8月5日(旧暦では2015年6月21日)
ツミのヒナは順調に育っています。真っ白い綿毛から黒い羽が出だしました。一人っ子なので、親の持ってくる餌も独り占め、巣内も広くマイペースな性格に育っています。
明後日からやってくる、非常に強い台風13号の被害だけが心配です。
また、今日は、獣医さんとバードウオッチングしたのですが、アカショウビンの渡り始めの4月ごろは石垣島の南に位置する新栄町で交通事故に遭った成鳥がよく保護されるとか、秋口はアカショウビンの幼鳥が保護されるが場所の偏りはないとか、治療中に餌付きやすい野鳥はコノハズクで、餌付きにくいのはクイナ系とかアオバズクは凶暴で恐ろしいとかいろいろ興味深い話も聞けました。^^
8月9日追記: 7日の台風13号でツミの巣は吹き飛ばされ、ヒナは地面に墜落し何者かに食われてしまったようです。下に写真も追加しました。残念です。
8月17日追記: 巣が壊れて、ヒナがいなくなって7日たちますが、親鳥たちは未だ巣のあったアカギにやってきて、時には、獲物を運んできます。ツミの「ケー、ケー、ケー」という鳴き声が悲しく森に響き渡ります。
リュウキュウツミ
上の写真の4日後の8月9日、風速50メートルが吹いた7日の台風13号の翌々日に現地に行ってみると、営巣していたアカギは無残な姿になり、ツミの巣も吹き飛んでいました。しばらく探してみると、ツミのヒナが何者かに食われた跡を見つけました。
2015年8月11日(旧暦では2015年6月27日)
田んぼにはシギがすこーしずつ入ってきています。白水地区ではアオアシシギ、コアオアシシギ、タカブシギ、クサシギなどがいました。
シロハラクイナはヒナを数羽連れて餌探し。
アオアシシギ
コアオアシシギ
変わったシギがいるなと思ったらコアオアシシギでした。
タカブシギ
シロハラクイナ
2015年8月11日(旧暦では2015年6月27日)
台風後でカンムリワシが姿をよく見せてくれました。白水の水田地帯では台風の被害でしょうか、片目が失明したカンムリワシがいました。
カンムリワシ
左目が失明しているようでした。近づいても全く見えていないようでした。
カンムリワシ
カンムリワシ
嵩田林道にはいつものペアのカンムリワシがいました。
2015年8月13日(旧暦では2015年6月29日)
田んぼのシギの状況は先日とあまり変わらずで、セイタカシギやタカブシギ、トウネン、アカアシシギなどが少し。まだまだ、秋の渡りの序盤です。
なぜかリュウキュウヨシゴイは多く、同じ田んぼに数羽いることも。^^;
アカアシシギ
疲れた様子のアカアシシギ。この後、座り込んでしまいました。渡ってきたばかりなのでしょうか。
トウネン
セイタカシギ
2015年8月13日(旧暦では2015年6月29日)
鳥の少ない時季ですが、最近はキンバトが毎日同じ餌場に現れます。今日は、2羽のキンバトが林道で餌を拾っていました。
アカショウビンも減っています。全くいないというわけではないですが、換羽が進んでみすぼらしい個体が多いですね。^^;
キンバト
道路に降りていることが多いキンバトですが、これは枝に止まっていました。^^
メタリックな緑色の翼は、光の加減で色合いが変わります。
キンバト
こちらは地面で採餌するキンバト。同じように地面にいた時の上の個体より羽の色が濃いように見えました。
リュウキュウアカショウビン
このアカショウビンは、いつも同じところにいて警戒心も薄く愛想のいい個体です。
リュウキュウアカショウビン
かなり換羽が進んで汚いです。あんなに輝いていたくちばしもくすんでいます。
2015年8月13日(旧暦では2015年6月29日)
石垣島にもムナグロが渡ってきました。大浜海岸で6羽が休んでいました。他は、キョウジョシギやシロチドリ、アオアシシギ、キアシシギなど。
ツメナガセキレイも今季初観察。
ムナグロ
とても暑く、陽炎がたっている中、ムナグロは羽繕い。
オオメダイチドリ
双眼鏡で覗くと、オオメダイチドリが砂浜をちょこまかと走っています。
アオアシシギ
アオアシシギは2羽で小さな魚を追いかけまわしていました。右はまだ夏羽、左はほぼ冬羽になっていました。
2015年8月13日(旧暦では2015年6月29日)
林道にはボロボロのアカショウビンがちらほら。カンムリワシはいつもの場所です。今日もキンバトは同じ場所で餌拾い。
田んぼにはアマサギの群れが入っていました。一つの田んぼに30羽ほどいました。夏羽と冬羽が混在しています。
リュウキュウアカショウビン
カンムリワシ
アマサギ
アマサギも暑いようで口を開けています。陽炎もたっていて写真がぼやけます…。^^;
2015年8月13日(旧暦では2015年6月29日)
オオアジサシ8羽がエビ養殖場でエビをとっていました。1羽が捕ると他のオオアジサシが大騒ぎで追いかけまわします。
着いた時間が逆光で少し撮りにくかったです。^^;
オオアジサシ
オオアジサシ
オオアジサシ
オオアジサシ
エビをくわえた先頭のオオアジサシを他が追いかけまわしています。
オオアジサシ
2015年8月17日(旧暦では2015年7月4日)
大浜海岸や白水の水田地帯を回ってバードウオッチングしてきました。カンムリワシやコチドリ、タカブシギ、クサシギ、イソシギ、セイタカシギなどが多く見られました。サギの群れはいなくなっていました。
海岸では、アオアシシギ、キアシシギ、キョウジョシギが多くいました。アジサシの仲間はいませんでした。
カンムリワシ
チュウシャクシギ
大浜海岸ではチュウシャクシギ。先日より近くで観察できました。
コチドリ
コチドリもたくさん田んぼに入っていました。ジシギもいましたが遠かったー。
2015年8月17日(旧暦では2015年7月4日)
名蔵ダムから自宅に帰るまでにコノハズクの巣立ちビナを十数羽見ました。そのなかで一番観察しやすく愛想のよいヒナを撮影してきました。動画もあります。
石垣島と西表島は日本でダントツのコノハズクの生息密度だと思います。^^
リュウキュウコノハズク
しきりに鳴き声をあげて親鳥に餌を催促していました。もう1羽は少し離れたところに止まっていました。
2015年8月20日(旧暦では2015年7月7日)
仕事の合間に時間が空いたので鳥見です。^^
大浜海岸には、シギチが増えてきました。きょうは、チュウシャクシギ、ムナグロ、ダイゼン、ソリハシシギ、ハマシギ、オオメダイチドリ、シロチドリなどが観察できました。^^
潮が引いていて遠かったので、ロクヨンに2倍のエクステンダをかまして1200mmです。^^;
チュウシャクシギ / 足環・フラッグ付き
6羽のチュウシャクシギの群れの中に、右足に白のフラッグ、左足に金属の脚環をつけた個体がいました。ニュージーランド北島で装着されたものです。
チュウシャクシギ / 足環・フラッグ付き
ムナグロ
ヒルギの種とムナグロ。大浜海岸には宮良川が注ぐので、マングローブからヒルギ類の種が流れてきます。ムナグロは冬羽に変わりつつあります。
ダイゼン / ムナグロ
ダイゼン(奥)が小さな魚を捕まえたら周りにいたムナグロが奪い取りにいっていました。^^;
並べてみるとムナグロはダイゼンよりかなり小さいですね。^^
ハマシギ
ハマシギが1羽渡ってきていました。今季初です。まだ、夏羽が多く残っています。
キョウジョシギ
キョウジョシギが大きなサンゴのかけらをひっくり返そうとしますが、重すぎて諦めました。^^;
トウネン
砂浜にトウネンが1羽だけいました。田んぼには多く入っています。
ソリハシシギ
ソリハシシギは砂浜を猛スピードで走り回り、小さなカニを捕まえていました。
アオアシシギ
アオアシシギは波打ち際で小魚を探すのですが、きょうはあまり獲物がいなかったようです。
オオメダイチドリ
2015年8月21日(旧暦では2015年7月8日)
大きな台風15号が石垣島を23日ごろ直撃する予報です。しかし、予報通り90度曲がって八重山に来るとは思えないので、それほど心配はしていません。
きょうは台風の影響もあり風が朝から強く吹いていました。正午の用事を済ませてから大浜海岸から宮良牧中、白水、平田原と回ってきました。ムナグロがここ数日でかなり増え、数羽の群れから二十数羽の群れまで田んぼや海岸で見られました。他は、チュウシャクシギやコアオアシシギ、ハマシギ、キアシシギ、ソリハシシギなどが見られました。
アジサシ類ではコアジサシとベニアジサシも見られました。
チュウシャクシギ
チュウシャクシギ。奥の個体が群れの中で目立って大きかったです。
チュウシャクシギ
羽繕いするチュウシャクシギ。尾脂腺の脂を塗りたくっていました。台風に備えているのでしょうか。
チュウシャクシギ
この大きなチュウシャクシギは他のチュウシャクシギを威嚇しては追い払っていました。なぜ?^^;
ムナグロ
ムナグロ
こちらでは二十数羽のムナグロが群れていました。ジシギも混じっていましたが遠い。^^;
ヒバリシギ
コアオアシシギ
コアオアシシギは1羽だけセイタカシギに混じっていました。先日の個体とは別です。
クサシギ
タカブシギ
キアシシギ
ソリハシシギ
ソリハシシギは今日もカニと追いかけっこをしていました。この個体は少し休憩しているところ。
ハマシギ
大浜海岸にハマシギが1羽だけ。昨日の個体と同じかな。
コアジサシ
コアジサシの幼鳥、成鳥が風を避けて砂浜で座り込んでいました。
オオメダイチドリ
2015年8月21日(旧暦では2015年7月8日)
平田原はリュウキュウヨシゴイの密度が濃いです。最近、とくによく目にします。他の田んぼで見るリュウキュウヨシゴイよりも警戒心がないので観察、撮影はしやすいです。
白水には今季初のカイツブリが渡ってきていました。
リュウキュウヨシゴイ
このリュウキュウヨシゴイは、こんな乾燥しているところでなにをしているんだろう?
リュウキュウヨシゴイ
こちらのリュウキュウヨシゴイはオタマジャクシを捕まえていました。
カイツブリ
カイツブリが池にぽつんと浮かんでいました。可愛らしいです。
2015年8月21日(旧暦では2015年7月8日)
まだ渡らないアカショウビンはあちこちで見られますが、換羽が始まりみんなぼろぼろ。^^; きょうは林道で3羽ほど確認できました。キンバトは久しぶりにメスを見つけたのですが、ガードレール止まり…。^^;
リュウキュウアカショウビン
2015年8月27日(旧暦では2015年7月14日)
風速71メートルが吹き、石垣島に大きな被害を与えた台風15号の後、各地を回ると野鳥たちは夜間眠れなかったようで、一様に疲れた様子をみせていました。
沿岸のシギやチドリは砂浜に座り込んで寝ている個体も多くいました。
ハマシギ
ウズラシギ
ヒバリシギ
ウズラシギ
キアシシギ
キアシシギも疲れて座り込んでいる個体が多くいました。
セイタカシギ
普段は田んぼにいるセイタカシギが河口に多く集まっていました。
ズグロミゾゴイ
ズグロミゾゴイの幼鳥も疲れているようで目を閉じて休んでいました。保護が必要かと思って近ずいたら元気に威嚇してきたのでそのままにしました。
リュウキュウキジバト
クロサギ
白いクロサギは親子で河口にやってきました。幼鳥が親鳥にしつこく餌をねだっていました。
2015年8月27日(旧暦では2015年7月14日)
アカショウビンもカワセミも換羽中でぼろぼろでした。石垣島のカワセミは非常に警戒心が強くなかなか見られません。
カワセミ
大浜海岸にカワセミがいました。海にいるからウミセミですね。^^;
リュウキュウアカショウビン
こちらは嵩田林道でいつも見る個体と思われるアカショウビンです。
2015年8月27日(旧暦では2015年7月14日)
セッカも風速71メートルの台風に耐えました。サトウキビ畑を車で走っていると「チチン、チチン」と元気に飛び回るセッカがたくさん見られました。^^
セッカ
小さな小さなセッカです。車を止めていると目の前の草むらに止まりました。正面顏かわいいですね。
セッカ
セッカをこの距離で撮れることは少ないので嬉しいですね。石垣島はセッカの個体数はかなり多いです。
2015年8月27日(旧暦では2015年7月14日)
宮古島のすぐ隣の池間島にもアカエリヒレアシシギが入ったので、きょうは朝から島内の田んぼを探し回りました。
アカエリヒレアシシギは毎年9月ごろに飛来します。昨年は10月、その前は9月に入りました。
アカエリヒレアシシギ
アカエリヒレアシシギはどの個体も人間を恐れません。日ごろ、外洋で暮らしていて人間との接触がないからでしょうか?
アカエリヒレアシシギ
羽がかなり擦り切れていて、長い長い渡りの過酷さが分かりますね。
2015年8月28日(旧暦では2015年7月15日)
8月末でこれだけアカショウビンが見られるのもなかなかないです。特にことしは、嵩田林道が絶好調で、あそこにいけばアカショウビン、キンバト、カンムリワシ、リュウキュウキビタキなどが見られます。きょう撮影したアカショウビンは全て嵩田林道です。
勝手な推測ですが、石垣市がことしから於茂登岳近辺で昆虫採集などを禁止して人通りが激減したのが原因かもしれませんね。ホタルツアーが減ればもっと見やすくなり十数年前の環境になるかも。こんなこと書くと怒られそうですが、私は昆虫採集反対ではありません。むしろ石垣市の一方的なやり方には疑問を覚えております。念のため。^^;
リュウキュウアカショウビン
カタツムリを捕まえました。このカタツムリはフタがあるように見えるのですがなんの種類でしょうか。翼にはシラミバエが食い込んでいます。
リュウキュウアカショウビン
このアカショウビンは右の翼を傷めているようで十数メートルしか飛べませんでした。台風15号にやられたのでしょうか。保護しようと思いましたが、ヤブに入られてしまいました。また、明日にでも探してみます。
リュウキュウアカショウビン
リュウキュウアカショウビン
リュウキュウアカショウビン
高いところにいました。この時季にさえずるアカショウビンはほとんどいませんね。
2015年8月28日(旧暦では2015年7月15日)
アカショウビンを嵩田林道で満喫して帰り道、田んぼを走っているとなにやらでかい鳥影が。双眼鏡で覗いてみるとホウロクシギの幼鳥でした。^^ 観察していると、左足を怪我しているようでした。これも台風15号の影響でしょうか。
ホウロクシギ
ホウロクシギ
念のため翼を広げたところも撮影。間違いなくホウロクシギです。^^
2015年8月29日(旧暦では2015年7月16日)
きょうは、与那国島に行く予定でしたが、天気が悪そうだったので石垣島を回りました。水田にはセイタカシギ、タカブシギ、ヒバリシギ、アオアシシギ、コチドリなど多くのシギチが渡ってきていましたが、そのなかで4羽の見慣れないシギが。双眼鏡で覗いてみるとオグロシギの幼鳥でした。かなり忙しく田んぼをつついて餌探ししていました。
山間の田んぼにはカワセミがいました。 先日のカワセミ は台風の影響なのか換羽なのかぼろぼろでしたが、この個体は比較的きれいでした。
オグロシギ
オグロシギ
オグロシギ
まだまだ旅の途中、これからアフリカ、オーストラリアまで渡るのでしょう。
サルハマシギ
カワセミ
ここのカワセミも警戒心が強く、超トリミングです…。^^;
2015年8月30日(旧暦では2015年7月17日)
10日ぐらい前から見かけるようになってきたシマアカモズ。きょうは、警戒心の薄い個体が近くで撮らせてくれました。
サトウキビ畑でバッタなどを捕まえていました。
昨年、一番に巣立ちが確認されたカンムリワシのペアの子 が、ことしも一番に登場しましたが、対向車に驚いて飛んでしまいました。^^;
シマアカモズ
シマアカモズ
2015年8月31日(旧暦では2015年7月18日)
ホウロクシギ3羽とチュウシャクシギ2羽が名蔵湾に飛来していました。師匠によるとダイシャクシギもいたそうですが、私は見つけられず…。^^; ホウロクシギの1羽は左足を傷めていて、 先日、田んぼで見つけた個体 と同じと思われます。
田んぼで休んでいたシギチは潮が引く頃になると申し合わせたように海岸に移動しました。
ホウロクシギ
チュウシャクシギ
潮が引くまで、チュウシャクシギも田んぼで休憩です。
ホウロクシギ
潮が引き始めると海岸い移動し、さっそくカニを捕まえていました。海の見えない田んぼですが、正確な体内時計で潮の満ち引きがわかるのでしょうか?
チュウシャクシギ
チュウシャクシギも潮の引き始めと同時に海岸へ移動。