ここ数日の石垣島のアジサシ類の様子。台風2号が過ぎ去った後にクロハラアジサシとハジロクロハラアジサシの群れが飛来しました。クロハラアジサシ二十数羽の中にハジロクロハラアジサシが3羽まじっていました。
南ぬ浜町ではコアジサシが抱卵していましたが、PAC3の展開に伴い、30台以上の車両がやってきてだめになってしまいました。繁殖期初期なのでどこか別の場所で繁殖してくれるといいのですが…。人間の活動で影響を受ける生き物がいることは常に意識したいですね。
ハシブトアジサシは何日か前から滞在中。まったく警戒心のない個体で、子どもたちが水遊びでさわいでいてもお構いなしで餌取りしていました。
季節外れのユリカモメは単独で飛来。台風で流されてきたのでしょうか?
写真には撮れませんでしたが、エリグロアジサシも数羽を目視。石垣島での繁殖のため、これから数を増やしていくと思われます。ベニアジサシはまだ確認できず。
ハジロクロハラアジサシは台風の余波が残る強風の中、田んぼの上を飛び回りながらトンボを捕まえていました。
渡りは落ち着いた石垣島では、島で繁殖するリュウキュウアカショウビンやリュウキュウコノハズク、リュウキュウアオバズク、リュウキュウツミ、ズグロミゾゴイなど造巣や抱卵など活発に動き回っています。
特にアカショウビンはとても活発で、この日は本業の仕事をしながらも午前中に13羽、午後に7羽の合計20羽をダブることなく確認しました。今年はアカショウビンの個体数が多いような気がします。
カンムリワシはこの時季、抱卵中で出会う機会が減ります。カタグロトビは年中、繁殖していますので、今も何箇所かは抱卵中です。
サンコウチョウも増えてきて、さえずりがあちこちから聞こえてきます。
林道でオスのアカショウビンが至近距離でさえっずってくれました。細かいディテールまで録音できています。
田んぼでシギなどを見ていると、空からツメナガセキレイの20羽ほどの群れが降ってきました。とりあえず目の前に降りた3羽を見てみるとシベリアツメナガセキレイ、マミジロツメナガセキレイ、(キマユ)ツメナガセキレイが横一列に並んでいました。突然の奇跡に驚き!!
今季、2羽目のシベリアツメナガセキレイ。 先月のは冬羽 でしたが、今回は夏羽でした。
4月15日に確認されたアメリカウズラシギ は滞在5日目となりました。ウズラシギの群れの中で過ごしています。秋の幼鳥の記録がほとんどなので、春の成鳥は貴重です。
ハリオシギも複数箇所に数羽が滞在中。春のハリオシギは、飛来数がとても少ないのでこちらも貴重です。警戒心も弱く、長時間観察も可能で楽しませてくれます。^^ チュウジシギ、タシギも逗留中。
今季初のクロハラアジサシも飛来しました。代かきするトラクターの後をついてまわっていました。
貴重な春のアメリカウズラシギ。