1月5日に見つけたマキバタヒバリ は10日ほど経ちましたが、まだ滞在しています。全国的にも珍しく沖縄や石垣島でもほとんどお目にかかる機会はないのでこのまま春まで越冬してくれるとうれしいですね。
沖縄的珍鳥のヒバリは、昨年の11月上旬からの長逗留。数は多少減りましたがそれでも6羽が元気に過ごしています。さえずりが聴けるころまでいてくれるのを期待しています。
こちらも沖縄的珍鳥のケリも昨年からの越冬モード。タゲリは昨年10月後半ごろからぞくぞくと石垣島を通過していき、今季はすでに100羽ほど見ています。不思議と全て幼鳥です。
ツグミやシロハラ、アカハラは越冬組も安定して同じポイントで見られるようになっています。珍ツグミはまだですが、冷え込みが続けばあれやこれや入るのを期待です。
シマアカモズも渡りの時期からはずっと少ないですが、それでも農地を回れば1日に数羽は確認できます。
越冬モードのマキバタヒバリ。鳥まで距離があり、気温も上がり陽炎が発生して写真がぼけぼけ。
今冬の石垣島は猛禽類の越冬が大変多いです。きょうのハイイロチュウヒのほかに チュウヒ や オオノスリ 、越冬3年目となる 暗色型サシバ 、チョウゲンボウ、 チョウセンチョウゲンボウ 、ハイタカ、オオタカ、ハヤブサなど。
留鳥のカンムリワシやリュウキュウツミ、ここ数年で数を増やしているカタグロトビいるので大変賑やかで楽しいですね。
いきなり目の前に現れたハイイロチュウヒの幼鳥。あっという間に飛び去ってこれしか撮れず…。^^;
新年最初のバードウオッチングで見つけたマキバタヒバリ は今日も健在でした。このまま石垣島で越冬してほしいですね。
タヒバリやムネアカタヒバリの群れと一緒に行動していました。タヒバリ属3種の混群は姿をまったく消すこともあるのですが、そこは餌場に執着するタヒバリ属でしばらくすると舞い戻ってきます。
マキバタヒバリは一番、草に潜る傾向が強く、飛んでシャッフルされるたびに探し出すのが大変ですが、そこが面白いでもありますね。
きょうもいたマキバタヒバリ。第1回冬羽かな。ある図鑑には黒ずんだ爪が識別に使えると書いてありますが、きょう見た限りではタヒバリもムネアカタヒバリも爪が黒ずんだ個体が普通にいますね…。^^;
石垣島初記録となるマキバタヒバリが飛来しました。全国的にもごく稀な鳥です。与那国島では昨年の3月に友人が撮影していますが、石垣島では記録がありません。
2021年に入って初バードウオッチングでマキバタヒバリを見つけてしまうなんてなんて幸運なんでしょう。 2019年の春には沖縄本島から石垣島にもどってきていきなりミヤマヒタキを発見 しています。そういうタイミングはなんらかの力が働くのでしょうか…。^^;
マキバタヒバリは、タヒバリやムネアカタヒバリ、ツメナガセキレイなどと行動を共にしていました。鳴き声(フライトコール)はタヒバリとほとんど同じでした。
草むらの合間をちょこまかと忙しく動き回り、双眼鏡で捉えてもカメラに持ち替えるとマキバタヒバリは、ふたたび行方不明。撮影に難儀しましたが、識別点を多く確認したいので時間の許す限りマキバタヒバリの写真を量産しました。^^;
全体的にタヒバリやムネアカタヒバリなどに比べいろが明るいこととや胸の縦斑が点線状で一つ一つが丸いこと、眉斑が目立たないこと、上尾筒の色や体の小ささプロポーション、後趾の爪が長く黒っぽいことなどマキバタヒバリの主な識別点が全て合致しています。
あきらかに明るいベースにオリーブ色が三列風切などに見えます。プロポーションもタヒバリとは違うようです。
サカツラガン5羽はまだいます。滞在1カ月を超えました。いつまでいるのでしょうかね。一時は心ないバードウオッチャーに追われて落ち着きをなくしていましたが、最近は以前のように警戒心もなくのんびりと過ごしています。
石垣島の越冬ジシギはほとんどタシギなのですが、きょうはチュウジシギは1羽だけ確認できました。きちょうな冬のチュウジシギなので越冬してほしいですね。
コチドリの群れに交じってオジロトウネンが1羽いました。サカツラガンの休む田んぼで採餌していました。秋のオジロトウネンは2回ほど撮り逃していたので近くで撮影できてうれしいです。^^
コチドリは換羽が早いので、すでに夏羽に衣替えしている個体も数羽いました。
アカガシラサギ、ベニバトもいましたが仕事の都合上時間切れ。明日、撮影してきます。
長期滞在中のサカツラガン。警戒心が薄いので座り込んで寝てしまいました。^^
昨年、12月に石垣島初記録として確認したハジロカイツブリ が今年も飛来しました。今回で石垣島2例目です。前回は1日で行方不明になりましたが、今回の個体は安定して見られそうです。
ケリも沖縄では珍しく、今季は長いこと滞在しています。 10月に同所で撮影した個体 と同じかもしれません。春までいて夏羽を拝みたいところです。
カンムリワシの幼鳥も縄張りが安定してきて複数個体がほぼ毎日見られます。
池のカモ類はハシビロガモとコガモ、カルガモを筆頭に、ヒドリガモやキンクロハジロなどが見られます。メジロガモも飛来していますが、きょうは見つけられませんでした。
石垣島発記録となるキバラガラが12月24日に確認されました。今季は九州や関東などでも出ています。年々キバラガラの情報は聞くようになりました。分布を広げているのでしょうか?
石垣島2例目で沖縄でも珍しいハジロカイツブリ。
先日のチョウセンチョウゲンボウの写真 があまりにもひどかったので撮り直してきました。警戒心もなく観察しやすい個体です。チョウセンチョウゲンボウは完全に越冬モードなので来春までは見られそうです。
ヒシクイ、オオヒシクイ、マガンの群れは9羽まで増えました。最初は 10月にマガン1羽 、 11月にヒシクイ4羽 、いつの間にかオオヒシクイが3羽合流してしばらく8羽でいたのですが、つい数日前にさらにヒシクイが1羽追加され、現在は9羽の群れで越冬中。石垣島でこの数は初記録と思われます。西表島では過去にコハクチョウ9羽の記録があります。
サシバは沖縄本島に比べると少ないですが、それでも安定して越冬個体が見られます。
ツグミも日に日に数を増やしています。ことしはハチジョウツグミは少ないですが、石垣島では年によってはツグミが少なく、ハチジョウツグミだらけのこともあります。
ことし生まれのリュウキュウヨシゴイは換羽が進んでいました。
チョウセンチョウゲンボウのメス幼鳥。
11月から滞在のチョウセンチョウゲンボウ を久しぶりに観察。一瞬の出会いでした。チョウゲンボウは島のあちこちで越冬中。
シマアカモズも農耕地に行けば会えるのですが、きょうは警戒心の弱いオスがいました。
越冬中のチョウセンチョウゲンボウ。突然現れ、撮影の準備が整う前に飛び去ってしまいました。