ツバメチドリは最初の繁殖地が耕されるなどアクシデントもありましたが、場所を変えておおむね順調に進んでいます。まだほとんど飛べないヒナから、親と変わらないぐらいに成長したヒナまでさまざまでした。
ベニバトは相変わらず、だらだらと現れます。以前は秋の渡りで飛来する印象でしたが、最近は一年中、石垣島にいるような気がします…。^^;
リュウキュウヨシゴイも子育て中のようで餌をとっては同じ茂みに入っていっていました。
ムラサキサギも田んぼに親子で登場。親鳥の給餌でも見られないか観察していましたが、まったく気配なし。かといって、幼鳥も自分で獲物をとるような仕草もなし。
シギはタカブシギが少しずつですが増えてきました。セイタカシギもパラパラと飛来。アカアシシギやヒバリシギは1〜2羽程度の少数で現れます。コチドリは十数羽の群れが田んぼにいました。
クロハラアジサシは数羽が複数箇所に飛来。飛び回りながら獲物をとっていました。
ツバメチドリのヒナ。まだほとんど飛べません。
昨年と同じエリア で今年もズグロミゾゴイの繁殖がありました。ヒナは独り立ちしているようでした。 こちらのズグロミゾゴイのヒナ たちは巣立ちまでもう少しかかりそうです。
ムラサキサギも幼鳥を見る機会が増えてきました。各地で子育てが終わっているようです。
バンの繁殖はほとんど終わって、幼鳥を見る機会が増えているのですが、まだ小さなヒナを抱えたペアもいました。
リュウキュウアカショウビンは今季九つ目となる巣を発見。カラスが近くと親鳥が体当たりで追い払っていました。
今年3月に見つけたけがをしたアマサギに久しぶりに出会いました。やはり治ることはなく、飛べないようです。
頭頂部にはヒナのころの名残として綿羽が残っているズグロミゾゴイの幼鳥。
以前から観察していたリュウキュウアカショウビンの子育て 。やっと巣立ちました。あっけない巣立ちの瞬間も動画で撮れました。^^
数日前から地権者に断った上でブラインドを張りっぱなしにしてあり、午前から張り込んでいたスポッターのお客さんが最初の巣立ちを午後2時半ごろに確認。私は、那覇からの友人とともに午後4時半から張り込み。
ブラインドから観察してすぐに巣立ちを観察することができました。完全に茂みに同化したブラインドだとアカショウビンの警戒心も全くありませんね。巣立ちが順調すぎて親鳥の餌運びは見られませんでした。
2番手の巣立ちとなったヒナ。
6月22日に日本初記録として石垣島に現れたギンカモメ は元気に滞在中です。
いつもの河口で水浴び後の羽繕いするギンカモメ。
石垣島のリュウキュウアオバズク、リュウキュウコノハズク、リュウキュウアカショウビンの琉球御三家の巣立ちラッシュが続いています。アオバズクは5巣、リュウキュウコノハズクも5巣、アカショウビンは7巣を観察中ですが、数が多過ぎてとてもじゃないですが、全部は見られません…。^^;
田んぼには、ソリハシセイタカシギやセイタカシギ、クロハラアジサシが飛来。
カンムリワシはいつものところにいつもの繁殖に参加していない若い個体がいました。アカショウビンと餌場を共有していますが、軋轢はないようです。
夜探では子連れのオオクイナが藪の中で寝ていました。
アオバズクはすでに3カ所で巣立ち。ヒナの数は1〜2羽の若干少なめです。こちらは1羽だけの巣立ちでした。左がヒナで右がメス。
先日、石垣島へ飛来して日本初記録となったギンカモメ はまだ滞在中です。しばらくは居つきそうな感じです。きょうは石垣島のギンカモメ情報を聞きつけた県外の人が何人もやってきました。最高で20人近くになりました。石垣島でこんなにたくさんの人が集まるなんて初めて。ギンカモメの集客力はすごいですね。みなさんマナーは良かったです。
ハシブトアジサシは3羽到着。潮の引いた海岸でカニを捕まえまくっていました。
オオアジサシはほとんどは繁殖地の尖閣諸島へ飛び去っていきましたが、一部はまだ石垣島に残っています。
エリグロアジサシはすでに抱卵しているペアもおり、ハシブトアジサシが近くを飛ぶと鬱陶しそうにしていました。
ギンカモメは忽然と姿を消したりするのですが、だんだん行動が分かってきました。満潮時の退避場所も判明しました。
南半球のオーストラリアなどに分布してほとんど移動しないはずのギンカモメが石垣島に現れました!! 写真は多めの13態掲載します。最後に動画もあります。
朝、職場でミーティングを終えた直後、わたしの師匠である石垣島bird観察さんから「なんか変なカモメがいるんだけど」とメールが着信。写真を開くとなんとギンカモメ!! 電話で「ギンカモメですね!! すぐ行きます!!」と場所を確認してから急行。取材の時間が迫るぎりぎりまでギンカモメを堪能することができました。
まさかギンカモメが国内で見られるとは夢にも思っておりませんでした。この先、二度と見ることはないでしょうね。
翌日の紙面用に取材するため日本で唯一、ギンカモメを飼育する福岡市動植物園に逸出などの可能性がないか聞くと羽数を確認しているので逃げた個体はいないとの返事でした。同園では2003年に国内で初めてギンカモメの繁殖に成功したそうですが、現在では増え過ぎて困るので繁殖をコントロールしているそうです。福岡に行った際には、ぜひ福岡市動植物園を訪れてみようと思います。
ギンカモメの成鳥。羽がすれっすれです。どのようなルートで南半球の留鳥が石垣島にたどり着いたのでしょうか。