2017年1月4日(旧暦では2016年12月7日)
12月31日から3泊4日で石垣島へ。 カンムリワシ、コハクチョウ編 と リュウキュウコノハズク編 と キンバト、カタグロトビ、ムクドリ科4種編 の三つに分けて掲載します。
2016年最後は、石垣島のバードウオッチングで終わりました。2017年は、石垣島のバードウオッチングで始動。^^ 石垣島へは、今年4回目となった。
17年は、酉年ということで、先ずはカンムリワシ。石垣島に滞在中、晴天に恵まれ気温も27度まで上昇。ビーチでは、観光客が泳いでいました。
カンムリワシの方も非常に活発に活動しているようで、滞在期間中の4日間で十数羽を観察できました。幼鳥は、2羽。
そんな年末らしからぬ暑い中、田んぼにはコハクチョウが2羽休憩しています。親鳥合わせて3羽でやってきたのですが、その親鳥は浜辺で衰弱死してしまいました。幸い、鳥インフルエンザは陰性だったとのこと。
石垣島シリーズ(12月31日〜1月3日)
石垣島でバードウオッチング(カンムリワシ、コハクチョウ編)
石垣島でバードウオッチング(リュウキュウコノハズク編)
石垣島でバードウオッチング(キンバト、カタグロトビ、ムクドリ科4種編)
カンムリワシ 獲物めがけて飛び出すカンムリワシ。
EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM と 7D Mark II のセットで飛び出しから着地まで一連を撮影しましたが、ピントもしっかりきています。
カンムリワシ カンムリワシ 鋭い爪で飛びかかります。急激な減速をしていますが、被写体をしっかり追ってくれていますね。
カンムリワシ 林道で見つけたカンムリワシの幼鳥。めでたい席の座開きで踊られるのが、カンムリワシ幼鳥が正月の朝日に向かって飛び立つ様を歌った古典民謡「鷲ぬ鳥節(ばすぬとぅりぶし)」です。めでたいです。^^
カンムリワシ 普段は目立たぬが、興奮したりするとカンムリワシの名前の由来となった冠が開きます。
コハクチョウ 田んぼにはコハクチョウ。なぜこんな南まで来てしまったのか。
2017年1月4日(旧暦では2016年12月7日)
沖縄本島には、非常に少ないリュウキュウコノハズクを見て来ました。友人でもあるスポッター石垣島ネイチャーガイドサービスさんにあらかじめ撮影ポイントを教えてもらい、照明係に妻を任命し久しぶりのコノハズクを堪能。
暖かい気温も手伝い、出はよく、最初にリュウキュウアオバズクを発見。撮影にはいたらず。^^;
八重山には、夏鳥のアオバズクと留鳥のリュウキュウアオバズクが生息すると言われますが、この時季に残っているのはリュウキュウアオバズクでいいでしょう。
アオバズクの後は、コノハズクも次々と見つかり、愛想のいい個体は撮影もできました。時間の都合で、この個体を数枚撮影して終了。
石垣島シリーズ(12月31日〜1月3日)
石垣島でバードウオッチング(カンムリワシ、コハクチョウ編)
石垣島でバードウオッチング(リュウキュウコノハズク編)
石垣島でバードウオッチング(キンバト、カタグロトビ、ムクドリ科4種編)
リュウキュウコノハズク 街頭にやって来たガを次々と捕まえていました。捕まえた獲物は暗がりで食うようです。
リュウキュウコノハズク 超トリミング。コノハズクのまん丸な瞳はいつ見ても可愛らしい。
2017年1月4日(旧暦では2016年12月7日)
この時季にしては珍しく、キンバトとの遭遇率が高かった。合計でオス4羽とメス1羽を観察しました。警戒心は非常に強いので長いレンズで車内からの撮影。
カタグロトビは今回は行かない予定でしたが、師匠のウェブログを見たらやはり私も見たくなりポイントに赴きました。餌場が以前よりかなり広範囲に及んでいました。冬場は、獲物が少ないからでしょうか。師匠の案内でなんとか撮影。しかし距離がある…。^^;
レンタカーを返そうと県道を走っていたら、電線にホシムクドリ、カラムクドリ、ギンクドリ、ムクドリの混群を発見。全部合わせて200羽ぐらいかな。
石垣島シリーズ(12月31日〜1月3日)
石垣島でバードウオッチング(カンムリワシ、コハクチョウ編)
石垣島でバードウオッチング(リュウキュウコノハズク編)
石垣島でバードウオッチング(キンバト、カタグロトビ、ムクドリ科4種編)
キンバト リュウキュウマツに止まるキンバトのメス。横からの光が後ろの葉を美しく緑に染め、まるで新緑のようだった。
キンバト 地面で採餌するキンバトのオス。上のメスと同じ場所で餌を拾っていた。
カタグロトビ カタグロトビのオス。師匠に雌雄の見分け方も教えてもらった。
カラムクドリ / ギンムクドリ / ホシムクドリ / ムクドリ 夕日に光る群れ。写真には、ホシムクドリ3羽、カラムクドリ10羽、ギンムクドリ11羽、ムクドリ6羽が写っています。
カラムクドリ / ギンムクドリ / ホシムクドリ / ムクドリ しばらく見ているとムクドリたちの群れはどんどん大きくなっていきました。ねぐら入り前の集結なのでしょうが、飛行機の時間が迫っているので最後まで見届けられず…。
2017年1月5日(二十四節気の小寒、旧暦では2016年12月8日)
今日は、二十四節気のひとつ「小寒」で寒の入りというのに暖かい沖縄本島でした。また、旧暦ではムーチーでもあり、ムーチービーサーと言えば、沖縄の最も寒い時期に当たるのですが…。今年の冬は年末から例年になく暖かい日が続いています。
そんな中、クロツラヘラサギは、豊崎干潟の18羽と三角池に1羽の合計19羽を確認。米須海岸のクロツラヘラサギは姿が見えませんでした。
群れの中には、2羽のクロツラヘラサギにJ10とJ15の足環が装着されています。両者とも毎年、沖縄本島で越冬する個体です。
クロツラヘラサギ 写真には、17羽のクロツラヘラサギが写っていますが、近くには画面に入りきらなかったもう1羽がいて18羽の群れでした。
クロツラヘラサギ / 足環・フラッグ付き J10の足環をつけたクロツラヘラサギ。このクロツラヘラサギは、昨年の12月24日ごろから沖縄本島で確認されています。九州の方のブログによりますと、昨年12月19日に九州南部の薩摩半島中部を流れる万之瀬川河口で確認されています。
クロツラヘラサギ / 足環・フラッグ付き J15の足環をつけたクロツラヘラサギ。こちらは、 昨年11月8日に三角池で初確認 しており、沖縄タイムスの知り合いのカメラマンに連絡し、同紙にも掲載されました。2007年以降、10年連続の飛来です。
2017年1月9日(旧暦では2016年12月12日)
今年の年末年始は異常に暖かかったですが、やっと気温が下がりました。高速道路では、財布を忘れてしまい料金所の事務所で手続きして後日支払うことに…。^^; おかげでコンビニにも寄れず喉の乾く1日だった。^^;
オジロトウネンは5羽いました。ヒシクイ4羽とマガン5羽はまだ滞在。このまま越冬するのか?
水路には、ヒバリシギが20羽ほどとタシギ。沖縄本島では少ないシロハラクイナも出てきましたが、警戒心が強い。^^; 水の張られた田んぼにはコサギとアマサギ合わせて50羽ほどの混群。
海岸では、チュウシャクシギやキアシシギなど。カワセミもいたけど遠い。
田んぼ沿いの防風林には、獲物を探すチョウゲンボウ。
オジロトウネン オジロトウネン 画面に入りきりませんでしたが、オジロトウネンは5羽の群れ。
タシギ / ヒバリシギ 大多数を占めていたのはヒバリシギ。3羽写るジシギは全てタシギ。
シロハラクイナ マガン ヒシクイ チョウゲンボウ アマサギ / コサギ チュウシャクシギ 海岸にはチュウシャクシギが5羽。手前にぼんやり映るのはカワセミ。
チュウダイサギ 2017年1月15日(旧暦では2016年12月18日)
仕事が思いの外早く片付いたので田んぼに寄ってみると見慣れないカラス。ハシボソガラスかと思い、双眼鏡で覗くとミヤマガラスでした。ハシボソガラスの方が嬉しかったけど、沖縄本島でミヤマガラスは初めて。群れで遭遇することが多いミヤマガラスでしたが、今回は単独でした。
レンズは仕事用の18-135mmしか持ち合わせていなかったので遠いこと。双眼鏡にスマホを押し当てて撮る「スマビノ」をやればよかったかな…。^^; 超超トリミングです。
近くのコンビニ横のモクマオウにはアトリが30羽ほどでモクマオウの実を食っていました。もう少し観察したかったのですが、アメリカンバイク御一行の爆音で何処かへ飛んで行ってしまった。^^;
どちらも沖縄本島では初の出会いでした。ひどい写真ですが記録ということでご笑覧ください。^^;
ミヤマガラス 見慣れないカラスが田んぼで一生懸命土を掘り起こしていました。双眼鏡で見たらミヤマガラスでした。
ミヤマガラス 135mmじゃ遠いこと。今思えば、スマビノをやればよかったな。
アトリ アトリ 2017年1月17日(旧暦では2016年12月20日)
先日、見つけたミヤマガラス は標準レンズしか持っていなかったので撮り直してきた。やはり単独で過ごしているようで少し寂しそう。リュウキュウハシブトガラスも近くに何羽かいるけど、いまいち馴染めない様子。観察している間に思い立ったように南に飛んで消えてしまいましたが、さらに南下するのだろうか?
羽衣の様子を見る限り第1回冬羽だろうか?
ミヤマガラス オサハシブトガラス / ミヤマガラス 右はリュウキュウハシブトガラス、左はミヤマガラス。くちばしの形だけでも随分違う。
ミヤマガラス コスモスをバックに飛ぶミヤマガラス。沖縄本島では、コスモスを緑肥にするようで、あちこちの田んぼにコスモスが植えられています。まもなく、コスモス祭りも行われるようです。
オサハシブトガラス リュウキュウハシブトガラス。オサハシブトガラスより大きくて本土のハシブトガラスより小さいぐらい。
ミヤマガラス 2017年1月19日(旧暦では2016年12月22日)
明日は、大寒ですが暖かい一日でした。
田んぼには、ケリ1羽とタゲリ2羽が一緒にいた。昨年から滞在する5羽のマガンと4羽のヒシクイもまだいます。ミサゴも数を増やし、河口に3羽が舞っていた。
タゲリ ケリ ミサゴ マガン ヒシクイ 2017年1月19日(旧暦では2016年12月22日)
午前中は、ぐずついた天気でしたが、午後からは晴れ間も見えだしました。
昆虫が活動的になると、それを狩るサシバも活発になります。数羽であったサシバのうち、人間をあまり警戒しない個体を観察しているとバッタやカエルなどを捕まえていました。
サシバ 獲物を発見。サシバは、一直線に飛んで獲物に飛びかかります。
サシバ 逃げるバッタを超低空飛行で追い回し、空中キャッチしました!!
サシバ サシバ サシバ このサシバは、お気に入りの止まり木に獲物を運んで食います。
サシバ サシバ サシバ 2017年1月20日(二十四節気の大寒、旧暦では2016年12月23日)
今日は二十四節気の一つ大寒。那覇市内の最低気温は、平年並みの14.6度でしたが12メートル近い北風が吹き、とても寒く感じる一日となりました。
鳥たちは、暖かいダウンを身にまとっているとはいえ、やはり寒そうに過ごしていた。
造成地の草はらには、100羽余りのムナグロと10羽ほどのキョウジョシギが地面に伏せて強風を避けていた。公園では、スズメやイソヒヨドリ、セキレイなどが寒そうに餌探し。
キョウジョシギ ムナグロ イソヒヨドリ ハクセキレイ ハクセキレイは、寂しそうに1羽で芝の上を歩きまたっていた。
スズメ スズメは、公園内の芝をあちこちと群れで飛び回り、わずかに残る草の種を食っています。
2017年1月21日(旧暦では2016年12月24日)
ウェブログに掲載するの忘れていたやつ。2010年3月に石垣島の大浜の牧場に出たアオハライソヒヨドリ。その牧場の主は、私の今の上司でした…。^^;
アオハライソヒヨドリ アオハライソヒヨドリ 当時は、そんな珍しい野鳥とは知らずに撮影。アオハライソヒヨドリまた出ないかな。
2017年1月25日(旧暦では2016年12月28日)
妻がどうしてもイチゴ狩りがしたいと言うので、宜野座ストロベリーファームでイチゴ狩りをした帰りに、伊芸地区のコスモス畑に寄った。水稲の緑肥として栽培されているコスモスで、例年、2月中旬ごろが見頃だそうです。昨年末から今年の正月にかけて暖かい日が続いた影響なのか、すでにコスモスは満開状態でした。
水田地帯なので脇には、水路が通っている。コスモスを楽しむ人が行き交う中、リュウキュウヨシゴイが擬態しておりました。近くにシロハラクイナも通りかかったが、素早く草むらに隠れてしまい撮影にはいたらず。
リュウキュウヨシゴイ 小さな用水路の対岸にリュウキュウヨシゴイを発見。見事な擬態で通りかかる人たちを欺いていた。^^
リュウキュウヨシゴイ 対岸に回り、上からリュウキュウヨシゴイを撮影。逃げる様子はない。
暖かい日差しの中、コスモスが咲き誇っていた。緑肥なので、3月ごろには田んぼに鋤き込まれるようです。
2017年1月27日(旧暦では2016年12月30日)
沖縄では、今日は、旧暦の大晦日。新暦の大晦日は31日ですが、「晦日」はもともとは「30日」の意味ですので旧暦の大晦日は30日です。旧暦は月の周期の29.53日を基にしていますので31日は存在しません。そして明日は旧正月。八重山では、旧正月から1週間はカンムリワシ週間となります。
旧暦大晦日といえど、天気も良く、最高気温22度の穏やかな一日で野鳥の活性も高かった。^^
十数羽いたビンズイは、今日は2羽しか見当たりません。芝生の上を歩き回りながら、小さなバッタやイモムシなどを捕まえていた。
シロハラは、落ち葉の積もった場所に10羽程度集まっていて、中には愛想のいい個体がおり、こちらへどんどん寄って来た。久しぶりに近いシロハラが撮影できました。
100羽ほどの群れで眠っていたムナグロは、午後5時20分を過ぎたあたりからのそのそと起きだして造成地で餌探し。フラッグ付きや変わったムナグロも探したのですが見つからず…。^^;
ビンズイ ビンズイ 十数羽いたビンズイは数を減らしていました。どこへ?
シロハラ シロハラの餌がたくさんあるのか10羽ほどが集まっていた。その中で一番愛想のいい個体がすぐ近くまでやって来た。
シロハラ ムナグロ ムナグロ そろそろ活動しだしたムナグロ。午後5時20分ごろになると一斉に活動し、餌探しに勤しんでいた。
2017年1月29日(旧暦では2017年1月2日)
旧暦の正月に当たる昨日からカンムリワシ週間が始まりました。沖縄本島には、カンムリワシは生息していないので 沖縄こどもの国 で飼育されているカンムリワシを見てきた。園内のアークおきまるでは、カンムリワシの他にもアカショウビンやカラスバト、ズアカアオバト、サシバ、ミサゴ、シロハラクイナなど沖縄の野鳥が展示してあります。リュウキュウオオコノハズクは、ふれあい動物園の近くの建物に展示してあるのですが、隠れてしまって全く見えません。同園で人工孵化に成功したオオコノハズクがふれあい動物園に出ている時がありますのでそれに期待しましょう。^^
カンムリワシを見たついでに園内の池を覗くと、キンクロハジロ40羽ほどの群れ。毎年、冬の間はこの池に越冬のため渡ってくるとのこと。来園者のやるコイの餌に餌付いていた。
他には、オオバンやバン、ゴイサギ、カワウ、カワセミ、シロハラなども池や周辺に生息していた。
帰り道、田んぼを覗くとヒドリガモが1羽で畔で休んでいた。
キンクロハジロ キンクロハジロ ヒドリガモ ゴイサギ 釣り堀コーナーでおこぼれを狙うゴイサギ。成鳥、幼鳥合わせて10羽ほどがいた。
オオバン バン