ヤツガシラの第2波もそろそろ終わりに近づいているようです。今季の石垣島にはヤツガシラ40〜50羽は飛来しています。ヤツガシラを探していると婚姻色が深まったズグロミゾゴイ複数羽に出会えました。
ムネアカタヒバリ、タヒバリは数の増減が激しく、群れがどんどん通過していっているようです。今季初のアマツバメやオジロトウネンも現れました。コチドリもすっかり夏羽になって通過していきます。ハジロコチドリの美しいオスの夏羽もいましたが撮り損ねました…。^^;l
ジシギはタシギばかりです。 肝心のハリオシギは、2月20日 、 チュウジシギも2月21日 に確認したきりで後が続きません。
渡ってきたばかりで疲れた様子のヤツガシラ。
年末、血を吐きながら年内の原稿を出稿し終えたので、短時間ですが2022年、最後の鳥見をしてきました。
12月に入り、ツグミやアカハラ、シロハラが一気に増えていました。ツグミはほとんどがハチジョウツグミで羽衣の色合いがバリエーションに富んでいて比較するだけで楽しいです。アカハラ、シロハラも渡り直後より警戒心が緩み、観察しやすくなっています。
ちょっとした草むらからはチョウセンウグイスやムジセッカの鳴き声が聞こえてきますが、昨年よりは若干少ないようです。
ジョウビタキ、ノビタキ、ムネアカタヒバリ、ツメナガセキレイなども越冬中。
以前から滞在中のアカツクシガモ3羽に加えてツクシガモ4羽も飛来しました。コハクチョウやクロヅル、ヘラサギなども引き続き滞在しています。
カモの仲間はハシビロガモが最も多く、次いでヒドリガモやコガモ、キンクロハジロなど。今季はメジロガモがまだ確認できていません。
多くのタシギが越冬中で、複数箇所の田んぼで合計200羽ほど見た中に、1羽だけチュウジシギがいました。
カンムリワシは幼鳥、成鳥とも見やすくなってきました。これから輪禍も増えるので石垣島や西表島でハンドルを握る時は注意が必要です。
この日、一番鮮やかだったハチジョウツグミ。成鳥。
新年最初のバードウオッチングで見つけたマキバタヒバリ は今日も健在でした。このまま石垣島で越冬してほしいですね。
タヒバリやムネアカタヒバリの群れと一緒に行動していました。タヒバリ属3種の混群は姿をまったく消すこともあるのですが、そこは餌場に執着するタヒバリ属でしばらくすると舞い戻ってきます。
マキバタヒバリは一番、草に潜る傾向が強く、飛んでシャッフルされるたびに探し出すのが大変ですが、そこが面白いでもありますね。
きょうもいたマキバタヒバリ。第1回冬羽かな。ある図鑑には黒ずんだ爪が識別に使えると書いてありますが、きょう見た限りではタヒバリもムネアカタヒバリも爪が黒ずんだ個体が普通にいますね…。^^;
田んぼには先日より、セキレイの仲間の群れとヒバリの群れが越冬中でにぎやかです。
セキレイ科ではセキレイ属のシベリアハクセキレイ、ホオジロハクセキレイとハクセキレイとツメナガセキレイ、タヒバリ属はムネアカタヒバリとタヒバリが合わせて50羽程度逗留中です。
ヒバリは10日前から滞在 していますが、この日は少し数を減らしていました。亜種としてオオヒバリ、カラフトチュウヒバリが飛来する可能性もありますが、形態からの識別方法は確立されていないようです。鳴き声(フライトコール)は前出の記事にあります。
群れとなって一緒に移動するのですが、それぞれの種は完全には交ざらず、ある程度種ごとに集まって採餌していました。
夕方になるとリュウキュウヨシゴイが目の前に出てきました。
ホオジロハクセキレイ第1回冬羽。
春の渡りが始まりつつあるのか、石垣島内のサシバはほとんどいなくなっています。暗色型サシバも見当たりませんでした。11月から滞在していたアオシギもここ数日の間に見られなくなりました。
タカサゴモズはお気に入りの餌場でイモムシやバッタなどを捕まえていた。シマアカモズは島内で移動している雰囲気ですが本格的な渡りはまだ始まっていないようであちこちの農耕地で確認できました。
渡りの早いカラアカモズは北上が始まっているのか、田んぼと牧草地が混在する農耕地で1羽確認できました。
田植えが始まった田んぼにはツメナガセキレイやハクセキレイ、キセキレイ、キガシラセキレイ、タヒバリ、ムネアカタヒバリなどの群れ。
穏やかな陽気に包まれ、カンムリワシの姿もよく目にしました。
タカサゴモズ成鳥。小さなぐぜりも聞けました。
1月14日に名古屋から再び福岡入り。せっかくなので諫早名物のナベコウを見てやろうと義母の車を借りて高速道路をひた走り。2時間半ほどかかりました。遠かった…。^^;
広大な諫早干拓なのに事前の情報ゼロで訪れたので、探せど探せどナベコウは見つからず。あきらめかけた時、上空の高いところを黒っぽい怪鳥が飛んでいます。双眼鏡でのぞいてみると念願のナベコウでした。写真を数枚撮り、降り立った地点を確認の上、現場に現場に駆けつけるも見つけられず…。大きく目立つ鳥ですが、水路に降りてしまうと意外と見つけにくいようです。
干拓内では、マナヅルやコチョウゲンボウ、ハイイロチュウヒ、オオジュリン、ミヤマガラスのほか、石垣島でもおなじみのタヒバリやタゲリ、タシギ、ヘラサギ、クロツラヘラサギなどがいました。
遠くにナベコウ。
ハクセキレイ20羽ほどの群れにタイワンハクセキレイとホオジロハクセキレイがいました。タヒバリ2羽やキセキレイ、ツメナガセキレイなども付近にいますが、ハクセキレイとは一緒に行動していないようです。ツメナガセキレイとキセキレイは一緒に行動していた。
違う田んぼですが、妙に白いアカモズがいました。シマアカモズのオスだと思われますが、かなり遠くからでも白さが目立っていました。すぐに飛んでしまい、背面や横からの写真は撮れず…。^^;
キセキレイは白化個体と思っていたら、同じようなのが近くに3羽も!! 白化個体がこんなにいるはずないのでよくよく見てみたら三列風切の一部が脱落して白い部分が目立っているだけのような…。^^;
タイワンハクセキレイの第1回冬羽。オスと思われる個体。