日々の記録。主に沖縄本島、石垣島の野鳥や自然を写真で紹介

2020年1月2日(旧暦では2019年12月8日)

年末から名古屋の実家に帰省したついでに噂のミズカキチドリを見てきました。

現場の田んぼに着くとハヤブサがドバトを食っている最中で、目当ての鳥はいないかと焦りましたが、コチドリ数羽とハジロコチドリ数羽が隣の水が張られた田んぼで呑気に群れていました。双眼鏡で一羽ずつ確認していくとミズカキチドリらしき個体を発見。足指の間の蹼が写った写真も得ることができました。

この個体についてはミズカキチドリかハジロコチドリかでさまざまな意見があるようですが、中趾と内趾の間に小さな蹼が認められるのと中趾と外趾の間の蹼がハジロコチドリより明らかに大きいこと、1月の時点でくちばしの付け根に赤みが残っていること、過眼線が口角まで届いていないことなどからミズカキチドリだと思われます。

また、沖縄ではハジロコチドリも希少なので数羽が同じ田んぼに群れていることに感動しました。

水の張られていない田んぼではニュウナイスズメやケリ、カワラヒワなどが群れていました。

帰り道、コミミズクが頭上を飛び去りましたが、すでに県道に出ており、駐車することができず残念ながら撮り逃しました。名古屋市内にもコミミズクがいるなんてびっくり。

ミズカキチドリ

2年連続で同所で確認されたミズカキチドリ。

ミズカキチドリ

内側の蹼が確認できます。

ハジロコチドリ

ハジロコチドリが複数羽群れているのを見られるのも貴重な体験。

コチドリ

コチドリは沖縄や八重山でも普通に見ることができます。

スズメ / ニュウナイスズメ

スズメの大群にニュウナイスズメがたくさん混ざっていた。

カワラヒワ

カワラヒワもスズメの大群と同じ田んぼに。こちらはスズメの群れとは合流しないようだ。

ケリ

ケリはどこにでもいる感じだった。こちらも沖縄では珍しい部類に入ります。

Category: 野鳥
2020年1月6日(二十四節気の小寒、旧暦では2019年12月12日)

ミズカキチドリ に続き、こちらもなかなかの珍鳥なコノドジロムシクイ。全国的に記録はあるようですが、数は多くない模様。

愛知県の公園では、2019年の11月ごろに飛来したようです。当初は、関東や関西などからたくさんの人が一目見ようと詰めかけたそうですが、私が訪れた日は、数人のみの観察、撮影者でした。

コノドジロムシクイも警戒心は強くなく、何かの拍子に飛び去ったりしても追いかけるような人はいなかったので、しばらく待っていれば同じ場所に戻ってくるような感じでした。

コノドジロムシクイ

コノドジロムシクイは茂みの中を動き回っては、小さな虫を捕まえていた。木の実も食うようですが、私の見ている限りは小さな虫ばかり食っていました。

コノドジロムシクイ

上の写真に続き、一匹目の虫を食い終えると同じ枝に止まっていた同じ種類の虫をまた捕まえた。

コノドジロムシクイ

小さな体ですが、コノドジロムシクイは温帯ヨーロッパや西、中央アジアで繁殖し、越冬のためサハラ砂漠やアラビア、アフリカまで渡るそうです。

コノドジロムシクイ

正面顔は、バンディットマスクをかぶせたみたい。^^

コノドジロムシクイ

野バラの周りにいることが多く、赤い実を食っているのかと思いましたが、そうではないようです。

コノドジロムシクイ

この個体は白いアイリングと眉斑も目立ちます。

コノドジロムシクイ

写真は開けたところに出てきたのを選んでいますが、基本的にはこのような藪の中を移動していました。

Category: 野鳥
2020年1月13日(旧暦では2019年12月19日)

刈谷市の友人宅に遊びに行った帰り、Google Mapsで息子を遊ばせる場所を探してみると池のあるよさげな公園を発見。池の周りの遊歩道を散歩しながらドングリなどを集めていました。横目で池を見てカモはいるけど少ないなーなどと思っていると黒白のツートンカラーのあいつが目の前を横切っていくではありませんか!! 慌てて駐車場の車からカメラを取り撮影。ミコアイサが3羽も池に浮かんでいました。

遊歩道をさらに進むと6羽のミコアイサが休んでいて驚きました。同じ池のマガモやカンムリカイツブリ、コガモ、オシドリなどもランニングの人とか犬の散歩してる人とかいるのに平気なのね…。^^;

遊歩道にいたアオジにいたっては手が届きそうな距離までやってきました。

別の川ではコハクチョウが27羽いました。足環付きと首にGPSらしきものをぶら下げた個体がいましたが、距離があって詳細は不明。

河川敷にはエナガやホオジロ科、ツグミ、シロハラなどもおり、意外と賑やかでした。

ミコアイサ

ミコアイサの成鳥オス。

ミコアイサ

ミコアイサのメス(右)とオス。

ミコアイサ

池の奥にはミコアイサが6羽。真ん中の個体はオスの第1回冬羽かな。

マガモ

マガモの連隊。餌を食いながら池の周りを泳いでいた。

カンムリカイツブリ

カンムリカイツブリ成鳥冬羽。

アオジ

人が通ろうが犬が通ろうが動じないアオジ。

コハクチョウ

27羽のコハクチョウ。中央付近に白い足環をつけた個体と首にデータロガーらしきものをつけた個体がいます。

Category: 野鳥
2020年1月23日(旧暦では2019年12月29日)

1月14日に名古屋から再び福岡入り。せっかくなので諫早名物のナベコウを見てやろうと義母の車を借りて高速道路をひた走り。2時間半ほどかかりました。遠かった…。^^;

広大な諫早干拓なのに事前の情報ゼロで訪れたので、探せど探せどナベコウは見つからず。あきらめかけた時、上空の高いところを黒っぽい怪鳥が飛んでいます。双眼鏡でのぞいてみると念願のナベコウでした。写真を数枚撮り、降り立った地点を確認の上、現場に現場に駆けつけるも見つけられず…。大きく目立つ鳥ですが、水路に降りてしまうと意外と見つけにくいようです。

干拓内では、マナヅルやコチョウゲンボウ、ハイイロチュウヒ、オオジュリン、ミヤマガラスのほか、石垣島でもおなじみのタヒバリやタゲリ、タシギ、ヘラサギ、クロツラヘラサギなどがいました。

ナベコウ

遠くにナベコウ。

マナヅル

マナヅルの家族。

マナヅル

草地や堆肥置き場で餌をとっていた。

ヘラサギ

ヘラサギ9羽とクロツラヘラサギ1羽が水路で採餌していた。

クロツラヘラサギ

ヘラサギの群れに1羽だけ混じっていたクロツラヘラサギ。

コチョウゲンボウ

コチョウゲンボウ幼鳥。

コチョウゲンボウ

コチョウゲンボウ2羽が飛び回ると小鳥たちは右往左往していた。

ハイイロチュウヒ

ハイイロチュウヒのメス。オスもいたが写真には撮れず。

ミヤマガラス

ミヤマガラスは数十羽の大きな群れが田んぼに降りていた。

オオジュリン

ホオジロはたくさんいたがオオジュリンは少なめだった。

ヒバリ

ヒバリは 沖縄でまれに観察されるヒバリ と雰囲気が違う。

タヒバリ

タヒバリは大量にいた。変わったタヒバリの仲間を探すも見つからず。

ツグミ

ツグミもいたるところにいた。

タシギ

タシギが4羽。堆肥の中に潜む虫を探している模様。

タゲリ

タゲリも数え切れないぐらい。

ホシハジロ

諫早へ行く途中の有明海の様子。全部ホシハジロです。

Category: 野鳥
2020年1月25日(旧暦では2020年1月1日)

妻の実家からほど近い駕与丁公園で子どもを遊ばせつつ横目でバードウォッチング。^^;

ここの公園は、池に柵がなかったりルアー釣りをしている人がいたりと比較的、自由な感じでした。

鳥の方はというと期待していなかったカササギが収穫。ほかにハチジョウツグミやツグミ、シロハラ、エナガ、シジュウカラ、キュウシュウコゲラ、ヒドリガモ、コガモ、マガモ、カンムリカイツブリ、カイツブリなどなどでした。

池に柵がないので子どもから全く目が離せない鳥見でした。頑張ればもう少し見つけられるかもしれませんね。

カササギ

カササギは、佐賀まで行かなくても福岡で見られるんですねー。

ハチジョウツグミ

人馴れしたハチジョウツグミ。公園の鳥は比較的警戒心が薄いですが、ここの公園の鳥たちは特に人懐っこかった。

ハチジョウツグミ

上と同個体。

カワラヒワ

寒い中、カワラヒワが水浴びしていた。

Category: 野鳥
2020年1月26日(旧暦では2020年1月2日)

福岡県に滞在中、石垣島の友人から連絡があり「ロクショウヒタキがいるぞ」と。石垣島でも2回ほど記録があるのですが、私は一度も見ていなかったので義母に車を借り行ってきました。情報が出回る前だったこともあり、現地には数人がいるだけ。到着後、5分で目の前に現れたロクショウヒタキは噂以上の青い鳥で驚きました。

ロクショウヒタキはマサキの赤い実や小さな虫を捕まえていた。警戒心はほとんどなく、一番近いときは数メートルほどだった。同じエリアにジョウビタキが2羽いましたがお互い干渉することなく過ごしていました。鳴き声も聞きたかったのですが、それはかないませんでした…。

ロクショウヒタキ

畑の植栽に止まるロクショウヒタキのオス。

ロクショウヒタキ

反対向き。

ロクショウヒタキ

飛び回るロクショウヒタキのシルエットはサメビタキのようでした。

ロクショウヒタキ

地面近くの枯れ枝に止まり虫をとっていた。

ロクショウヒタキ

ロクショウヒタキお気に入りの止まり木。

ロクショウヒタキ

貴重なロクショウヒタキの正面顔。

メジロ

マサキの実を食うメジロ。ロクショウヒタキも同じ実を食っていた。

Category: 野鳥
2020年1月27日(旧暦では2020年1月3日)

1カ月の福岡、名古屋滞在から石垣島に戻ってきての初撮りはヤツガシラでした。石垣島ナンバーワンの野鳥ガイドのスポッターさんに教えていただきました。

このヤツガシラは、スポッターさんが1月1日に見つけたもので約1カ月間の滞在となっています。年末ごろに島にやってくるヤツガシラは越冬するパターンが多いので、この個体も春までいてくれるかもしれません。^^

ちなみにヤツガシラの春の渡りは3月中旬ごろからがピークです。

付近にはアカハラやシロハラ、ツグミ、ジョウビタキも越冬中です。

ヤツガシラ

越冬モードのヤツガシラ。

ヤツガシラ

雨がぱらついていて活性は低かったけど開けたところに出てきた。

ヤツガシラ

雨が嫌いなヤツガシラはソテツの根元などで雨宿りしていた。

アカハラ

警戒心弱めのアカハラ。

Category: 野鳥
2020年1月27日(旧暦では2020年1月3日)

昨日のヤツガシラ に続き、またまた野鳥ガイドのスポッターさんに教えていただいたのが、トラツグミでした。こちらも石垣島で長期滞在中の越冬モードです。冬季はトラツグミはそこそこ見るのですが、警戒心が強かったりでなかなかコンスタントに観察できない中で、ここの個体は優秀です。^^

ツグミやハチジョウツグミ 、シロハラ、アカハラと共に過ごしていますが、トラツグミはそれらより一回り大きいのでかなり目立ちます。

ミサゴやカラスが上空を通過したりすると敏感に反応して警戒し、藪に逃げ込んだりしていましたが、人間に対しての警戒心はそれほど強くありませんでした。

トラツグミ

ミミズを捕まえたトラツグミ。トラダンスは披露してくれなかった。

トラツグミ

このトラツグミは少し歩いてはミミズを捕まえていました。ほかのツグミやアカハラ、シロハラよりかなり効率よく獲物にありついていた。

アカハラ

アカハラ第1回冬羽。一瞬、オオアカハラにも見えましたが、ここは石垣島だしアカハラかなという消極的識別…。^^;

シロハラ

この芝生の中で一番、立場が弱かったのがシロハラ第1回冬羽。アカハラやツグミに追い回されていた。

Category: 野鳥