2017年5月1日(旧暦では2017年4月6日)
アカガシラサギの狩りを間近で観察できました。小さな昆虫やクモ、グッピー、ヤモリなどを主に捕まえていました。
警戒心が弱いようで、地面に座って観察しているとだんだんこちらに近づいて来た。一番近いときは、アカガシラサギまで3メートルほど!! こんなに近くでじっくりと見たのは初めてです。
アカガシラサギ
アカガシラサギ
なんと捕まえたのは、木の上にいたヤモリでした。ヤモリも日中、日光浴をするので、そこを狙われたのだろうか。
アカガシラサギ
アカガシラサギ
アカガシラサギ
捕まえたのは、グッピーでした。アカガシラサギは、牧草地や田んぼで見ることが多く、魚を捕まえている場面には初めて遭遇しました。
アカガシラサギ
こちらを凝視するアカガシラサギ。この後、こちらへ近づいて来ました。こんなに警戒心の薄い個体も珍しい。
アカガシラサギ
夏羽にやっと変わりだしたようで、ところどころ羽毛が抜け替わっていた。完全夏羽のアカガシラサギになるまで滞在してくれたらいいな。
アカガシラサギ
2017年5月3日(旧暦では2017年4月8日)
きょうは、憲法記念日∩ごみの日∩世界自由報道デーです。昨日は、夏も近づく八十八夜、明後日は二十四節気の一つ立夏。沖縄本島は蒸し暑い一日でした。
雨上がりの松林では、ツミの繁殖シーズンが始まり、きょう見つけた新規のツミのカップルが巣作りに勤しんでいました。巣は、概ね完成している様子です。
オスが主に巣材の小枝やモクマオウの葉などを運んで来ていた。メスは、オスがたまに捕まえて来た小鳥のような獲物を求愛給餌され、茂みで食っているようでした。まったく、よく働くオスだなー。^^
オスの羽衣が成鳥に比べるとずいぶん褐色がかっている羽が残っています。ツミの羽衣が何年で完全な成鳥羽に変わるのか分かりませんが、推測すると昨年生まれの初繁殖の個体なのでしょうか? メスの方も若干、褐色味がありこちらも若い個体だと推測できます。
両方とも若いツミのカップルの可能性があります。引き続き、観察を続けてみようと思います。
ツミ
ツミ
ツミ
巣材を運んで来たオス。八重山のリュウキュウツミは、広葉樹で営巣しますが、ツミは、リュウキュウマツやモクマオウで営巣します。
2017年5月5日(二十四節気の立夏、旧暦では2017年4月10日)
きょうは、二十四節気の一つ立夏でした。沖縄那覇市では、最高気温29.3度で湿度も高く非常に蒸し暑い一日だった。北部の名護市と大宜味村では集中的な大雨があったようで、50人以上の人たちが急激に増水した源河川の対岸に取り残され消防に救助されたようです。全員無事でよかった。
米須海岸では、25日に今季初確認したコアジサシの数もどんどん増えてきて、すでにカップルになったコアジサシも見られました。
このゴールデンウイーク中に孵化予定のシロチドリの営巣は、暑さのあまり、六つのどの巣でも親鳥が卵に日陰をつくっていた。
昨日は、今帰仁で今季初のアカショウビンを確認。サンコウチョウもあちこちで見られるようになってきた。アオバズクの営巣も間も無く始まり、やんばるでは、ヤンバルクイナやノグチゲラ、ホントウアカヒゲの繁殖も活発になっているころでしょう。
コアジサシ
ハゼの仲間を捕まえたコアジサシ。求愛給餌をしたいのか、もう一羽のコアジサシを獲物をくわえたまま追い回していた。
シロチドリ
立夏にふさわしい暑さに見舞われたシロチドリ。卵に日陰をつくっていた。
シロチドリ
親鳥もこの暑さは応えるらしく、嘴を開いていた。腹の下に卵が三つ見える。
2017年5月8日(旧暦では2017年4月13日)
今日は、ゴーヤーの日でした。雑木林などでは、今年もアオバズクの営巣が始まりました。2巣で抱卵中、1巣は間も無く抱卵開始です。昨年は、4巣を見つけたのですが、残る1巣にはまだ気配がありません。昨年も一番遅い繁殖ペアだったので心配しなくても近いうちにやって来ることでしょう。6月末から7月上旬にかけて順番に巣立ちます。
今年は、EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM を手に入れたので、少し歩く場所や新しいポイントの探索時に重たいロクヨンと三脚を持ち出さなくて済むので楽です。以下の写真は全てこのレンズで撮影。画質も申し分なし。^^
リュウキュウアオバズク
リュウキュウアオバズク
リュウキュウアオバズク
このペアは、警戒心が非常に強いので隠れながらこんな写真しか撮れません。^^; 隠れていても何となく私の気配を感じているようで目をまん丸に見開いて警戒しています。このような目つきの時は、驚いていたり、警戒していたりです。上の2枚の写真のアオバズクのように睨みつけるような目つきの時は、それほど警戒していないことが多いようです。
あまりにも警戒されるので、昨年は2回ほど営巣状況を確認しに行っただけ。今年もヒナが巣立つ寸前ぐらいにもう一度見に行く程度になると思う。
2017年5月8日(旧暦では2017年4月13日)
2週間以上前に今季初確認だったコアジサシたちは、営巣準備に入り出したようです。
シロチドリたちは、観察していた八つの巣でこの数日の内に一斉にヒナが孵ったようで、合計8羽のヒナを確認しました。3卵が8巣の計算で全部で24羽のヒナがあたりにいるはずなのですが、草丈よりヒナの方が小さいので確認できたのは、たったの3分の1だった。
まだ抱卵しているのはあと1巣。
シロチドリ
シロチドリ
親鳥の翼の中に隠れていたヒナが出て来た。もう一羽は、まだ翼の下に隠れている。
シロチドリ
シロチドリ
コアジサシ
ムナグロ
アオアシシギ
2017年5月11日(旧暦では2017年4月16日)
昨日から愛鳥週間が始まりましたので、久しぶりにやんばるに赴き、繁殖シーズンに入ったホントウアカヒゲやリュウキュウキビタキなどをめでてきた。アオバズクは、求愛給餌をしたり、メスが樹洞に入って座り心地を確認していたので近いうちに産卵するようです。ヤンバルクイナは、何羽か道路を横切ったりするのですが、写真に収められず…。残念ながらリュウキュウオオコノハズクには、全く出会えなかった。^^; アカショウビンやサンコウチョウも鳴き声は聞こえるのですが、やんばるの深い森では姿を見ることはなかった。
林道を歩いているとホントウアカヒゲのメスに警戒されました。近くで営巣していたようです。
沖縄本島では、鳴き声は聞こえてもなかなか姿が拝めないリュウキュウキビタキが小枝にいました。数枚撮影したのち森の奥へ帰って行った。偶然の出会いにドキッとした瞬間でした。
ホントウアカヒゲ
リュウキュウキビタキ
リュウキュウキビタキのメス。たまにさえずっていた。
ホントウアカヒゲ
キノボリトカゲ
近くでは、キノボリトカゲが日光浴していた。八重山のキノボリトカゲに比べると随分と鮮やかな緑だ。
2017年5月12日(旧暦では2017年4月17日)
名護市で取材があったので、少し足を伸ばしてやんばるまで行ってきた。沖縄地方は、湿気を含んだ南風が吹き蒸し暑い一日でした。明日には梅雨入りの見込みです。
ノグチゲラが営巣していました。数分から15分ごとにゴキブリやカミキリムシの幼虫、クワなどの木の実などを運んでいた。オスが運んでくる頻度が高かった。また、捕まえてくる獲物が小さく巣の中にすっぽりと入って給餌しているのでヒナは、まだ小さいと思われる。
帰り道、林道沿いの壁に埋められた水抜きパイプにイシカワガエルがいた。珍しい青色型で大変に美しかったが全身を拝めなかったのが心残り。
ノグチゲラ
ノグチゲラ
ノグチゲラのオスは木の上で虫や果実をとるだけでなく、地面でも獲物を探します。ゴキブリは数分間隔で捕まえてきていたので、近くにお気に入りのゴキブリポイントがあるようだ。
ノグチゲラ
ノグチゲラ
ノグチゲラ
イシカワガエル
帰り道、水抜きパイプからイシカワガエルの青色タイプがこちらを見ていた。^^
2017年5月18日(旧暦では2017年4月23日)
妻の実家へ遊びに行ったついでに30分ほど大授搦をのぞいてきた。満潮の時間帯だったけど中潮だったので鳥が遠い…。
遥か彼方をハマシギやダイゼン、ホウロクシギなどが大群で飛んでいた。クロツラヘラサギも数羽休んでいた。
帰り道は、カササギを探して見たが2羽だけ確認できた。
ハマシギ
ダイゼン / ハマシギ
クロツラヘラサギ
カササギ
2017年5月18日(旧暦では2017年4月23日)
ゴールデンウイークあたりに一斉に卵から孵ったシロチドリのヒナたちは、順調に育っています。きょう確認できたヒナは8羽でしたがもっとたくさんいそうです。一番小さなヒナは、孵化してから数日しかたっていない感じです。大きく成長したヒナは、すでに綿毛も抜け落ち羽に変わりつつあります。大きさはまだ親鳥の半分ぐらい。
ちょこまか動く小さなヒナを動画に収めるとは苦労しました…。^^;
草原には、植物の種を食いにスズメとシマキンパラもやってきた。
シロチドリ
シロチドリのヒナ。孵化後、数日ですが自分で小さな虫を探して食っていた。
シロチドリ
こちらもシロチドリのヒナ。孵化後、2週間程度たっていると思われるが危険が迫るとまだ親鳥の腹の下に潜ろうとする。
シロチドリ
水たまりの近くには、餌となる小さな虫などが多く潜んでいるようで3羽のヒナが集まっていた。
シロチドリ
シロチドリ
気配を消してカメラを構えているとどんどんこちらへ近づいてくる。
シロチドリ
シロチドリ
シロチドリ
シロチドリ
シロチドリ
シマキンパラ / スズメ
スズメとシマキンパラは、草の実を食っていた。お互いは干渉しないようだ。
2017年5月19日(旧暦では2017年4月24日)
先日、巣作りを確認したツミのペア が求愛給餌していた。獲物を持ってきたオスが松の木でしきりに鳴いていると思ったら、メスが飛んできてメジロらしき獲物をもらっていた。すでに羽は綺麗にむしられて調理済み。^^
ツミ
ツミ
ツミのオス。ここのペアは、人間を全く恐れないので観察がしやすい。
ツミ
オスから受け取った獲物をなかなか食わない。もったいぶっているのか腹が減っていないのか…。
2017年5月19日(旧暦では2017年4月24日)
近所のアオバズクは、抱卵中のようです。昨年、ここのペアのヒナたちは7月の第1週に巣立ちました。この調子だとことしも6月末か7月頭には巣立ちするでしょう。
リュウキュウアオバズク
アオバズクのメスは抱卵中、オスは営巣木の近くで見張り番です。
2017年5月26日(旧暦では2017年5月1日)
小高い崖の上で景色を見ながら涼んでいたら、ツバメ4種が上空を行ったり来たりしてくれました。春の渡りのかなり遅いグループでしょうか?
一番大きなアマツバメが1羽、コシアカツバメとショウドウツバメはずつ数羽、ツバメはたくさん。ツバメ以外は、これから北上して行くのでしょう。
短いレンズしか持っていなかったので、どれも遠かった。
アマツバメ
翼は尾羽がボロボロ。尾羽はボロボロ過ぎて、ハリオアマツバメのようになってる。^^;
コシアカツバメ
ショウドウツバメ
リュウキュウツバメ
2017年5月26日(旧暦では2017年5月1日)
アカショウビンが巣作りしていました。営巣木の根元に落ちる木屑がまだまだ少ないので途中ですね。今が一番神経質な時なので、しばらくは放っておきましょう。親鳥の姿は、このペアを2回見たのと南部では1羽見た。南部の個体は営巣しているかは不明。
サンコウチョウも数ペアが子育て中です。すでに抱卵に入っているようで、動きが少なく巣の発見までには至らず。ことしは、巣作り期間のゴールデンウイークにサンコウチョウ探しに行けなかったので、営巣の発見は難しそう…。
サクラランの花は、最盛期を迎えているようであちこちに咲いていた。このサクラランの葉は、アサギマダラの食草だそうです。
池のほとりにはゴイサギがいました。
リュウキュウサンコウチョウ
アカショウビンの巣。アカショウビンの姿は、2カ所で3回見たのですが、撮影はできなかった。
ゴイサギ
サクララン
サクララン
2017年5月28日(旧暦では2017年5月3日)
牧草地に巣立ちから1〜2日経過したセッカのヒナが5羽いました。セッカは一夫多妻なのでオスは子育てに参加しません。メス親はヒナへの餌を運びに、オス親は縄張りに入ってきたよそ者のセッカを追い払うのに大忙しでした。
ヒナに持ってくる餌は、ほとんどがカマキリの幼虫で、たまにクモを捕まえてくるようです。ヒナたちは、目の前をハエなどが飛ぶと反応して目で追っていた。生まれながらにしてなかなかの動体視力を持っているようだ。
セッカの巣立ちしたヒナたちは、通常、草むらの中に紛れて観察、撮影ともに難しいのですが、この牧草地は、巣立ち直後ぐらいに草が刈られたようで比較的見やすかった。草刈りが数日早かったら巣立ちもできなかった可能性があります。巣立ち、発見ともに絶妙のタイミングでした。^^
ミフウズラの親子も期待したのですが、1ペア見ただけに終わりました。
セッカ
セッカ
セッカの親鳥(上)とヒナ。こんな開けたところに止まるのはまれ。
セッカ
セッカ
セッカ親鳥。小雨が降っていましたがせっせと子育て。
セッカ
セッカ
右下の親鳥に餌をねだるが、すでにほかのヒナに餌を与えてしまった。
セッカ
セッカ
セッカ
セッカ
セッカ
セッカ
セッカ