カンムリワシが田んぼで巨大なヒキガエルを捕まえました。いつも通りカエルを仰向けにして下顎のあたりから食いだしました。数分経ったところで、某野鳥ガイドがワゴンでやってきて私の車と挟む形になったので、警戒したカンムリワシは飛び去ってしまった。
カンムリワシに限らず野鳥を挟み撃ちにするようなことは、みなさんやらないように。^^;
あんなに一瞬で飛ばしたら客も観察や撮影ができないのでは? 相当バツが悪かったのか、客を乗せたガイドはこちらを見ることもなくその場を離れていった…。
幸いカンムリワシは、田んぼを2枚隔てた畔に降りたので、慎重に車を寄せて観察再開。下顎を食ったあとは腹のあたりを食った。そして、ほぼ下半身だけになったカエルを手袋をひっくり返すかのように皮をはぐと丸呑みしました。
皮は毒腺があるから残すのかと思っていたら、その皮も丸呑みにしてしまった。食事終了後もしばらく観察していましたが、特に異常をきたすことなく過ごしていました。
カンムリワシはヒキガエルを結構な割合で食っているけど、あたったのは見たことがない。カンムリワシにはヒキガエルの毒は効かないのか?
動画には、うまいこと皮をはぐ様子も映っています。
カンムリワシはたいていヒキガエルの下顎から食い始める。
朝一の取材を終えて、次まで時間が空いたのでお気に入りの田んぼを巡回。
相変わらずチュウジシギが多い中、明らかに異彩を放つ3羽を発見。ハリオシギの幼鳥と成鳥です。念のため尾羽を見せてくれるまで粘ると、群れの中で一番大柄な個体が名前の由来ともなった針のような尾羽を見せてくれました。3羽も同時に見られるなんて幸せ。^^
近くでは、今季初確認となるサルハマシギも撮影。幼鳥でした。
幼鳥といえば、セイタカシギとコアオアシシギの幼鳥もここ数日で増えてきました。残念ながらウズラシギの幼鳥は、まだ確認できていません。
ツバメの大群が入ってきていました。何羽いるのか分からないような数のツバメが田んぼの上空を飛び交っていた。動画がありますので数えてみてください。
ハリオシギ成鳥(右)と幼鳥。右の大柄な個体が尾羽を見せてくれました。
今季初のツメナガセキレイ2羽を田んぼで確認しました。
2羽とも成鳥のオスなのですが、これまで見たことのないタイプの個体です。普通の(キマユ)ツメナガセキレイは眉斑は太く黄色ですが、この個体は太く白い眉斑を持っています。頭部や背面の灰色味はツメナガセキレイの特徴が出ています。
羽先が擦れたら普通のマミジロツメナガセキレイになると判断して、マミジロツメナガセキレイのフレッシュな羽衣をまとった個体ということにしておきます。
これまで国内で記録のない亜種やハイブリッドについても範疇に入れて検討する必要がありそうです。
詳しい人や手がかりになりそうな文献を知っている人がいたらぜひ、ご連絡ください。
マミジロツメナガセキレイ成鳥。