日々の記録。主に沖縄本島、石垣島の野鳥や自然を写真で紹介

2019年9月1日

朝一の取材を終えて、次まで時間が空いたのでお気に入りの田んぼを巡回。

相変わらずチュウジシギが多い中、明らかに異彩を放つ3羽を発見。ハリオシギの幼鳥と成鳥です。念のため尾羽を見せてくれるまで粘ると、群れの中で一番大柄な個体が名前の由来ともなった針のような尾羽を見せてくれました。3羽も同時に見られるなんて幸せ。^^

近くでは、今季初確認となるサルハマシギも撮影。幼鳥でした。

幼鳥といえば、セイタカシギとコアオアシシギの幼鳥もここ数日で増えてきました。残念ながらウズラシギの幼鳥は、まだ確認できていません。

ツバメの大群が入ってきていました。何羽いるのか分からないような数のツバメが田んぼの上空を飛び交っていた。動画がありますので数えてみてください。

ハリオシギ成鳥(右)と幼鳥。右の大柄な個体が尾羽を見せてくれました。

2019年8月30日

ジャワアカガシラサギは2羽とも滞在中。同じ田んぼで餌をとっていました。

マミジロツメナガセキレイは2カ所に大きな群れが入った。片方の群れはほとんど成鳥で、もう一方はほとんど幼鳥でした。

エリマキシギのメス幼鳥が1羽入りました。遠くて逆光でしたが、独特のプロポーションは一発で分かりますね。

チュウジシギが増えてどこの田んぼにも複数羽がいる状況です。ハリオシギはすっかり見なくなりました。タシギは本土から1カ月ほど遅れて、9月半ばぐらいから入りだします。

コアオアシシギの幼鳥もやっと飛来しました。

ジャワアカガシラサギは長逗留中。2羽が同じ田んぼにいます。

2019年8月28日

1時間ほど時間が空いたので水田地帯で軽くバードウオッチング。

シギは多い順にタカブシギ、アオアシシギ、セイタカシギ、ヒバリシギ、チュウジシギ、アカアシシギ、キアシシギ、コアオアシシギ。秋の渡りの幼鳥、成鳥ともに続々と到着中。入れ替わりも激しいと思われます。

クロハラアジサシは幼鳥が2羽、ムラサキサギはあちこちの田んぼで幼鳥を見ます。

タカブシギの幼鳥。ピカピカ幼羽が美しいですね。

2019年8月28日

今季初のツメナガセキレイ2羽を田んぼで確認しました。

2羽とも成鳥のオスなのですが、これまで見たことのないタイプの個体です。普通の(キマユ)ツメナガセキレイは眉斑は太く黄色ですが、この個体は太く白い眉斑を持っています。頭部や背面の灰色味はツメナガセキレイの特徴が出ています。

羽先が擦れたら普通のマミジロツメナガセキレイになると判断して、マミジロツメナガセキレイのフレッシュな羽衣をまとった個体ということにしておきます。

これまで国内で記録のない亜種やハイブリッドについても範疇に入れて検討する必要がありそうです。

詳しい人や手がかりになりそうな文献を知っている人がいたらぜひ、ご連絡ください。

マミジロツメナガセキレイ成鳥。

2019年8月21日

雨上がり、リュウキュウアカショウビンを求めて林道へと牧場へ。

林道ではペアの2羽。牧場では1羽確認できました。雨が降るとアカショウビンたちの活性が上がり探しやすいです。

アカショウビンのカップルは、子育てを終えても同じ縄張りで渡るまで過ごします。

林道のアカショウビン。換羽と退色が進んでいます。

2019年8月21日

ジャワアカガシラサギ2羽は元気に滞在中。たまに見えない時もあるのですが、どこからともなく現れたりします。同じ田んぼがお気に入りの模様。

秋の渡りのシギも増えてきました。ハリオシギは少ないですが、チュウジシギはたくさん。タシギはまだ現れません。

コアオアシシギが数羽にトウネンの小さな群れも入っていました。タカブシギは相変わらず多く、セイタカシギはフレッシュな幼鳥がお目見えしました。

どこの田んぼも賑やかになってきて楽しいですね。

滞在1週間ほどになるジャワアカガシラサギ。

2019年8月15日

10カ月ぶりにジャワアカガシラサギを確認。石垣島では、見る機会が増えている気がするなー。沖縄本島で昨年の10月に見た冬羽のジャワアカガシラサギ に比べると褐色味が強くアカガシラサギっぽくもあり微妙ですが、おそらくジャワアカガシラサギだと思われます。

ジャワアカガシラサギは警戒心もなく、田んぼでコサギやセイタカシギ、タカブシギなどと餌をとっていた。

p.s.

各所と検討の上、頸部の縦斑などから色のりのよいジャワアカガシラサギとします。

微妙だけど冬羽のジャワアカガシラサギ。アカガシラサギと比べて首から胸への縦斑が薄い気がする。

2019年8月13日

石垣島のリュウキュウアカショウビンは、繁殖もすっかり終えて換羽が始まりボロボロのみすぼらしい個体が増えてきました。

今日は、バンナ公園内のアカショウビンのポイントを数カ所回ってみると冬羽に換羽が始まった個体を数羽確認することができました。

今年生まれの幼鳥は成鳥と変わらないまでに成長しています。

マダラコオロギを捕まえたアカショウビンの幼鳥。クロツグの藪に突っ込んでとっていました。

2019年8月13日

給餌間隔が非常に長いムラサキサギですが、やっと親鳥がヒナたちへ餌を与えているところを観察できました。

親鳥が西の方角から「グワァー」と鳴きながらやってくるとヒナたちは「グワッ、グワッ、グワッ、グワッ、グワッ」と早い調子でないて餌をもらっていました。親鳥の帰巣時の鳴き声もヒナたちの餌をねだる鳴き声もアオサギに似ています。

文献によると50日前後での巣立ちとのことなので、あと2週間ほどで巣立ちすることになるのでしょう。

ほかの観察者によると昨日から巣を離れて歩き出し、今日は巣の下の水場まで降りて水を飲んだり、浸かったりしていたそうです。

ちなみに今回、営巣を見つけたのは師匠でこの観察記録をもって日本鳥学会の最新版「日本鳥類目録第7版」で「石垣島では冬鳥」となっている記述が留鳥に書き換えられるとのことです。

親鳥から口移しで餌をもらうヒナ。餌をもらっているヒナの後頭部にはもう1羽のヒナの嘴が刺さっている…。^^;

2019年8月11日

師匠に教えてもらったムラサキサギの営巣を見てきました。ムラサキサギの繁殖の詳細な記録はほとんどなく、貴重なものを見せてもらいました。

台風9号の影響が心配でしたが、無事にやり過ごしたようです。あと7週間程度で巣立ちでしょうか。

羽は風切り羽などまだまだ伸びます。

2019年8月11日

今季初のキセキレイを2カ所で1羽ずつ確認。秋の渡りもここから加速していきます。

シギチは、タカブシギ、アオアシシギ、コアオアシシギ、トウネン、タヒバリ、セイタカシギあたりが日替わりで入っていますが、数はまだまだ少なめです。

カンムリワシは子育てが終わった成鳥がちょこちょこ出るようになってきました。

小さな虫を捕まえたキセキレイ。下尾筒の黄色が鮮やかですが、第1回夏羽かな。

2019年7月29日

田んぼを回った2日分です。

7月中旬ごろからシギ・チドリが増えてきました。特に多いのがタカブシギでその次がアオアシシギとセイタカシギ、ヒバリシギやアカアシシギ、トウネンはまだまだ少ないです。

アカガシラサギは越夏しているのか田んぼでよく会います。

クロハラアジサシは、幼鳥はほとんどいなくなりましたが、成鳥が各田んぼに数羽ずついます。

ムラサキサギは幼鳥が増えてきて、リュウキュウヨシゴイもメスを見る機会が増えてきました。

カタグロトビは石垣島内でかなり個体数を増やしているようで島の全域で遭遇します。年に何回も繁殖する鳥なので今後も増え続けると思います。

ツバメチドリの幼鳥。石垣島でも繁殖しています。

2019年7月19日

今日はカンムリワシを見たいという息子と二人でバードウオッチング。昼飯を中華で済ませ、昼過ぎから山間部へ。

キンバトは林道で6個体確認。毎年のことですが、台風後はキンバトが見やすくなります。巣作り中のキンバトも発見。マーニ(クロツグ)の枝の付け根に小枝で巣を作っている最中でした。オスが小枝を集め、メスが巣で受け取っていました。キンバトはなかなか繁殖を観察する機会がないので大切に繁殖の記録をつけたいと思います。

コノハズクは孵化後、1週間程度たっているはずですが、まだメスがヒナを抱いていました。オスは近くで見張り番。

アカショウビンはすでに子育て終了しているようでした。6月下旬までにほとんど終わってしまいます。

カンムリワシはメスが1羽。犬の散歩をしている人が近づくと飛んで逃げました。人間には慣れた個体ですが、犬のことは相当警戒していました。

オスのキンバト。相変わらず美しいですね。

2019年7月17日

石垣島のブロンズトキは長い間、私たちを楽しませてくれています。羽が落ちたら拾ってやろうと思っているのですが、なかなか抜け変わりません…。^^;

この日は、西日を浴びて光り輝くブロンズトキを撮ってやろうと夕方にポイントへ移動。天気も良く撮影しやすい田んぼにいてくれましたので、金属光沢を放つブロンズトキを拝むことができました。構造色なので光の加減で色合いは大きく変わります。

うまいことブロンズトキの翼下面を撮ることができました。ブロンズというより焼きの入ったステンレスのような輝きを見せてくれました。

2019年7月16日

石垣島でこの時期、オオバンを見るのは初めて。若い個体が水路を泳いでいました。

田んぼでは、カルガモが3家族。ヒナが大きい順から5羽連れ、2羽連れ、7羽連れでした。今年はカルガモが大変多く繁殖しています。

ムラサキサギの幼鳥もあちこちで見ます。まだ営巣中のペアは孵化後、1週間ほどのヒナを育てています。

タマシギも繁殖中でメスの個体と出会う機会が特に多いです。

夏に石垣島でオオバンをみるのは初めて。沖縄本島でも最近、越夏する個体が複数確認されています。

2019年7月11日

土曜日からお客人が石垣島へブロンズトキを見にやって来るので連日の下見。今日もいつもの田んぼでのんびりと採餌したり羽繕いしたりとリラックスした様子。本土だったら、大勢の人が押し寄せてこうはいかんのだろうなー。

今日は、夕方にブロンズトキの田んぼに行くと先客のレンタカーが1台。ど逆光で撮ってたけど、あれでブロンズトキの金属光沢は出るんだろうか?

撮りにくい田んぼではあったけど、なんとか順光で撮れるように移動。斜め45度ぐらいでなんとか行けました。^^

多少はブロンズトキらしい光沢が出た。

2019年7月2日

仕事の移動中、通りかかった田んぼでブロンズトキとアカガシラサギ、クロハラアジサシの群れを観察。

ブロンズトキは意外と小さいので稲の陰に隠れてたまに頭が見えるくらいでした。

アカガシラサギは、美しい夏羽でしたが婚姻色は出ていませんでした。目先は微妙に青くなっているのでこのまま滞在してくれたらと期待。アカガシラサギを見ているとどこからもなくタマシギのメスが飛んできました。

クロハラアジサシは十数羽の群れ。夏羽から第1回夏羽などさまざまでした。

夏羽のアカガシラサギ。近年、アカガシラサギの飛来が増えているような気がします。

2019年6月30日

明日、巣立つと予想していたセンダンに巣穴を掘っていたアカショウビン は、すでに巣立っていました。おそらく昨日巣立っていると思われるので、予想より2日程度早かったです。

巣立ったヒナはやはり1羽だけのよう。1羽だけだったので生育が良かったのでしょうか。飛行もうまくなっていました。

野鳥ガイドのスポッターのお客さん2人もしっかり観察、撮影できました。^^

アカショウビンのヒナは巣立ち後、1日程度経っていました。

2019年6月26日

ブロンズトキが石垣島に現れました。石垣島初記録となりました。

2017年はセアカモズの沖縄本島初記録昨年の秋には沖縄本島初記録のイエスズメ今年の春は石垣島で初撮影、2回目の記録のミヤマヒタキ を見つけました。初記録を自分で見つけるのは嬉しいものです。

サギが数羽いる田んぼを通りかかると明らかにおかしな鳥が真ん中に。双眼鏡でのぞいてみるとなんとブロンズトキ。すぐに師匠と野鳥ガイドのスポッターさんに連絡を入れ、3人で観察。後でNHKも来ましたが、うちの紙面より先に出さない約束。ブロンズトキを見たい方は石垣島ナンバーワン野鳥ガイドのスポッターさんへ!! (いつものように勝手に宣伝 ^^)

ブロンズトキの記録は、沖縄本島や佐賀などでありますが、石垣島では初めての飛来となります。

大きさはアマサギより大きく、コサギやチュウサギよりは一回り小さかった。見つけた時は羽繕いを熱心にしていたが、急に飛び立つと隣の田んぼで採餌を始めました。主にミズアブの幼虫と思われる小さな獲物を食ってた。

ブロンズトキは過去の例からすると長居してくれそうですが、果たしてこの個体はいつまでいるのか。

見よ!! この光沢を!! ブロンズトキの名に恥じない輝きを放っています。夏羽。冬羽は光沢がなくなり頭部に淡色斑が出るようです。