2021年7月30日(旧暦では2021年6月21日)
今季、3羽目となるハシブトアジサシが飛来しました。 前回の2羽 とはことなり鷹揚な個体で目の前を軽快に飛び回っていました。
台風6号でコロニーが全滅したエリグロアジサシは再繁殖に挑戦するようで岩礁を変えてその上を飛び回っています。
今季初のオオバンが田んぼに飛来。島内では 越夏個体が2羽 いますが、それとは別エリア。
海岸のソリハシシギや田んぼのヒバリシギも少しだけ増量。
ハシブトアジサシ
エリグロアジサシ
オオバン
ソリハシシギ
ソリハシシギは海岸に少しずつ増えてきました。成鳥夏羽後期。
ヒバリシギ
2021年7月28日(旧暦では2021年6月19日)
7月1日に発見したリュウキュウアカショウビンの巣 が台風6号の襲来により7月23日に損壊。嫌な予感がしていたので、台風ということもあり仕事を早めに切り上げて巣を見にいってみると、ヒナ5羽が暴風雨の吹き付ける巣外に放り出されてしまいました。
丈の伸びた草むらの中から全てのヒナを救助。体温が低下して元気がないので急いで自宅へ連れて帰り、洗濯物の乾燥部屋で乾燥と保温。しばらくすると元気を取り戻したようなので餌やりにチャレンジ。
アカショウビンのヒナは警戒心が強く、餌付けるのは難しいと聞いていたので部屋を暗くしたまま、食欲をそそらせるために親鳥が餌を持ってきたときに出す鳴き声を真似てみると「ピョッ、ピョッ」と餌を欲しがるような仕草が見られました。台風なので餌を買いにも行けないので冷凍庫にあったムール貝を与えてみると5羽のうちの2羽が勢いよく食ってくれました。
そこからは1時間おきに日付が変わって午前3時ごろまで給餌。全てのヒナが競うように餌を食うようになりました。その間に翌朝、営巣木にひっかける人工巣を段ボールで工作しました。
翌日は午前6時ごろから給餌。親鳥がすぐに給餌してくれるとも限らないので目一杯ムール貝を食わせました。
午前10時半、バードウオッチングガイドのスポッターさんと師匠に手伝ってもらい、折れた営巣木へ人工巣を設置。ヒナ5羽を投入して待つこと1時間ほどでやっと親鳥の給餌が確認できました。これで一安心。
人工物に興味を持ってカラスがやってこないか一抹の不安もありましたが、無事に人工巣設置から4日目の27日午後に巣立ち第1号を確認することができました。
死ぬほど大変なのでヒナの保護はなるべくしたくないですね…。^^;
** 追記 **
1羽目が巣立ってから4日後、保護してから8日後の 7月31日夕方には、5羽全てが無事に巣立ち ました。
リュウキュウアカショウビン
7月19日、孵化して10日程度たったヒナ。この時点でどうもヒナが5羽ほどいそうだと判明。
リュウキュウアカショウビン
リュウキュウアカショウビン
リュウキュウアカショウビン
台風6号で営巣木が折れ、巣外に放り出されたヒナ5羽を23日午後6時26分に救出。
リュウキュウアカショウビン
救出してから5時間後。加温と除湿器2台による乾燥でしっかり座れるぐらいに元気を取り戻した。
人工巣を設置した7月24日。最初は警戒していましたが、ヒナの餌を催促する鳴き声に耐えきれず給餌を開始。
人工巣の全景はこんな感じ。明らかに怪しい…。^^;
リュウキュウアカショウビン
リュウキュウアカショウビン
リュウキュウアカショウビン
SONY α1 のオートフォーカスはすごいですね。小鳥が正面に向かってくるシーンでもピントを外しません。
リュウキュウアカショウビン
人工巣を設置してから3日目、巣立ちの1日前。ヒナの羽もずいぶん生えそろいました。
リュウキュウアカショウビン
撮影は自動車の窓ガラスを20センチほど開けた上で目隠しをしています。
リュウキュウアカショウビン
リュウキュウアカショウビン
7月27日。そろそろ巣立ちしてやろうかと外を眺める時間が増えてきましたアカショウビンのヒナたち。
リュウキュウアカショウビン
救助してから5日、親元に帰してから4日でついにアカショウビンの巣立ち!! 巣立ち第1号は上で顔を出している2羽のどちらでもない個体でした。
リュウキュウアカショウビン
まだ枝には止まれないようで地面を歩きながら移動。巣に残る4羽も元気そうです。すべてが巣立つには2〜3日かかると思われます。
2021年7月28日(旧暦では2021年6月19日)
まだ7月というのにアカアシシギの幼鳥が登場です。ずいぶん早いですね。
田んぼにはアカアシシギ以外にもアオアシシギやタカブシギ、セイタカシギなどがいました。
海岸にはオオメダイチドリ20羽ほどの群れやソリハシシギ、トウネン、シロチドリ、チュウシャクシギなどが滞在中です。
アカアシシギ
アカアシシギ
アオアシシギ
ソリハシシギ
オオメダイチドリ
オオメダイチドリ
チュウシャクシギ
2021年7月23日(旧暦では2021年6月14日)
石垣島は台風6号の接近で風が強まりつつあり、海岸には暴風雨を避けたオオアジサシやエリグロアジサシ、コアジサシがやってきていました。
渡り途中のオオメダイチドリやダイゼン、トウネンなども悪天候のため滞在しています。
ミサゴは2羽確認。越夏個体と思われます。
オオアジサシ
オオアジサシ
たまに押し寄せる強い波に驚いて飛び立ったオオアジサシ。
オオアジサシ
オオアジサシ
オオメダイチドリ
オオメダイチドリ
トウネン
トウネン
ダイゼン
ミサゴ
ミサゴが魚を食っていました。2羽いましたが渡りには早いので越夏個体かな?
2021年7月17日(旧暦では2021年6月8日)
サンコウチョウの子育て(動画あり)7月8日に発見したリュウキュウサンコウチョウの巣で無事に巣立ちが確認されました。
しっかり観察したかったのですが、カラスが多いのと鳥屋がたまに通るポイントなので観察は最小限に留めました。^^;
巣立ちしたヒナたちは、ツル植物が絡みつく茂みに身を隠し親鳥から給餌を受けているようでした。
このサンコウチョウの巣の半径5メートル以内ではアカショウビンとアオバズクとイシガキヒヨドリが巣を構えるホットスポットでした。今季、カタグロトビやツミ、アカショウビンなどが繁殖した狭いエリアもそうですが、開発が進む石垣島で野鳥たちのすみかが分断、縮小されているのが原因かと思われます。
リュウキュウサンコウチョウ
リュウキュウサンコウチョウ
7月12日。孵化後、4日のヒナにエサを与えるメス。獲物はバッタ。
リュウキュウサンコウチョウ
7月13日。オス親も頻度は少ないが、エサを運んで子育てに協力。
リュウキュウサンコウチョウ