日々の記録。主に沖縄本島、石垣島の野鳥や自然を写真で紹介

2017年6月8日(旧暦では2017年5月14日)

数日前に芒種を迎えた沖縄は、梅雨真っ盛りのはずなのですが、ここ数日いい天気です。しかし、梅雨明けはまだ先になりそうな予報。

職場からほど近い公園をのぞいてみると駐車場近くにツミがちょうど巣作り中でした。松やモクマオウの葉をちぎっては巣に運んでいた。

この巣を合わせて4巣を観察中ですが、見やすいのは今回見つけた営巣です。警戒心も強くないので時間の許す限り観察できそうです。

ツミ

巣材の松の葉を持ってきたツミのメス。

ツミ

餌乞い鳴きでオスを呼ぶツミのメス。オスも現れましたが、一瞬だったので撮影には至らず。

ツミ

4日前に撮影した別の場所のツミの若いオス。

ツミ

上のオスとペアのメス。写真右上に巣の陰からくちばしと鼻が見える。4日前に撮影。すでに抱卵に入っているようです。

近くにカラスの巣があった。下の通路を人が通るたびにモクマオウの葉をちぎっていた。かなりイライラしている様子。

Category: 野鳥
2017年6月8日(旧暦では2017年5月14日)

公園を歩いていると私の背より低いところにいい感じの樹洞がありました。「こんな人通りの多いところでまさかねー」と樹洞をのぞいてみるとアオバズクが飛び出しました。全く予想もしていなかったので腰を抜かした。^^;

親鳥がいなくなった巣穴をもう一度見てみると白い卵が4個あった。念のため親鳥が戻るのを物陰から見守っていると15分後ぐらいしたところで戻ってきました。一安心です。家から近い公園なので巣立ちはぜひ確認したいですね。

現在、アオバズクの営巣はきょうのを含めて6巣を観察中。

6月22日追記

梅雨の終わりがけに連日続いた大雨により、巣が浸水し営巣放棄となりました。来年に期待。

リュウキュウアオバズク

巣から飛び出したメスは無事に帰ってきて抱卵に戻りました。一安心。

物陰に隠れながらの撮影でしたが、こんな時、シャッター音を小さくする「ソフト連続撮影」が役に立ちました。アオバズクは、こちらの気配に全く気づくことなく巣に入りました。^^

リュウキュウアオバズク

アオバズクのオス。体を細くし、半身の構えを見せているので警戒しています。^^;

リュウキュウアオバズク

こちらは4日前に撮影した別の場所のアオバズク。すでに抱卵に入っている。

リュウキュウキジバト

近くには、巣立ってしばらく経っているキジバトを見つけた。

Category: 野鳥
2017年6月10日(旧暦では2017年5月16日)

昨年、ズアカアオバトが営巣していたポイントで、ことしも営巣が確認できました。昨年は、2ペアともモクマオウの高い所への巣がけだったので、ヒナの姿など確認することはできなかった。

今回は、フクギに巣を作っていた。高さは、3メートルほどだけど葉っぱの密度が高くてかなり観察は困難。^^;

巣内に2羽で入り、さえずりとは全く違う独特の小さな鳴き声で絆を強めあっていた。産卵はまだだと思われるので引き続き観察してみたい。巣立ちも見たいなー。

ズアカアオバト

巣の前であたりを警戒するズアカアオバトのオス。

ズアカアオバト

オスの尾羽とメスの顔の一部が葉っぱのわずかな隙間から見えます。ズアカアオバトはいつも込み入った葉っぱの間に巣を作ります。

ズアカアオバト

巣に座るズアカアオバトのオス。

Category: 野鳥
2017年6月21日(二十四節気の夏至、旧暦では2017年5月27日)

沖縄では昨日、夏至南風が吹きました。明日ぐらいには梅雨も明けることでしょう。夏至南風とは、沖縄で梅雨明けごろに吹く南寄りの強い風のことです。沖縄方言ではカーチベー、八重山方言ではカーチバイといいます。ちなみにMacでは「かーちべー」で変換できます。^^

アジサシの仲間もこのころから増えだし、きょうは、エリグロアジサシとベニアジサシの100羽以上の群れが、うるま市の海中道路から見られました。また、近くの漁港でも数十羽の群れがいくつか確認できた。

これから、積乱雲が立ち上る夏の空と真っ青な海にアジサシが似合う季節になります。^^

エリグロアジサシ / ベニアジサシ

エリグロアジサシとベニアジサシの群れ。8割ぐらいがエリグロアジサシでした。

エリグロアジサシ / ベニアジサシ

漁港内にもエリグロアジサシとベニアジサシ。

エリグロアジサシ

エリグロアジサシ。ベニアジサシは、あまり近くを飛んでくれませんでした。

Category: 野鳥
2017年6月21日(二十四節気の夏至、旧暦では2017年5月27日)

今日は、二十四節気の一つ夏至でした。例年、沖縄ではこのころ梅雨が明けます。昨日は、夏至南風も吹いたので平年並みの梅雨明けなら慰霊の日の23日前後に梅雨明けです。沖縄の夏本番です。

1カ月ほど前に見つけたツミのペアの巣作りが完了していました。人を全く恐れないペアです。先月見つけた時は、子どもたちが遊んでいる横で求愛給餌していました。^^;

散歩の人が数メートル横を歩いても逃げません。初めて見つけた時は、メスは翼を広げて威嚇してきましたが、きょうは、こちらのことは全く気にしていないようでした。オスのツミは、地面に降りて翼を広げ虫干しを始める始末!!

完成した巣は、コバテイシの高さは4メートルないぐらいのところに掛けられていました。

ツミ

ツミのオス。昨年生まれた若い個体です。

ツミ

こちらはメス。こちらも若い個体。今年は、他でも 若いペアの営巣 を観察しています。ツミは、若い個体同士ペアになるのでしょうか?

こちらがこのペアの巣。珍しくコバテイシに作りました。

ツミ

虫干しをするため地面に降りたツミのオス。

ツミ

虫干し中。

ツミ

成鳥羽に変わりつつあるのが確認できますね。

ツミ

ツミのメス。こちらも成鳥羽に変わりつつある。

Category: 野鳥
2017年6月22日(旧暦では2017年5月28日)

昨日の予想 通り、22日に梅雨が明けました。梅雨明け後の沖縄の空は高く冴え冴えと澄み渡り真夏の太陽が海面を照らしていました。いよいよ夏本番を迎えます。

そんな夏の日差しの下、エリグロアジサシとベニアジサシの群れがガーラらしき魚と協力して小魚を捕まえていました。ガーラが小魚を水面に追い詰めるとエリグロアジサシとベニアジサシが空から海へ突っ込んでいました。

ベニアジサシ

ベニアジサシが小魚の群れに襲いかかった。海の中のガーラらしき魚が2匹写っている。

エリグロアジサシ / ベニアジサシ

エリグロアジサシとベニアジサシ。こちらは水中の魚が3匹見えます。

ベニアジサシ

青い海の上を飛ぶベニアジサシの群れ。

エリグロアジサシ

夏の日差しの中、エメラルドグリーンの海に映えるエリグロアジサシ。

Category: 野鳥
2017年6月22日(旧暦では2017年5月28日)

6巣観察しているアオバズクのうちのペアでメスが巣外に出ていました。ヒナが大きくなったようです。昨年、このペアの子どもたちは7月の第1週に巣立ちました。ことしも同じころに巣立つと思われます。

2週間ほど前に見つけたアオバズク は営巣放棄してしまいました。梅雨の終わりがけに連日警報が出るほど降り続いた豪雨の影響で巣内が浸水してしまったようです。来年に期待です。

リュウキュウアオバズク

ヒナが大きくなり巣から追い出されたメスのアオバズク。狭い樹洞で抱卵するので次列風切と雨覆が擦り切れているのが見て取れますね。 ここの個体は、くちばしの模様で雌雄が区別できます。

Category: 野鳥
2017年6月22日(旧暦では2017年5月28日)

4巣観察しているうちの2巣で巣外から姿が確認できるぐらいにヒナが大きくなっていました。梅雨明け間近に連日警報が出るほどの大雨だったので心配していましたが杞憂でした。^^

沖縄戦全戦没者追悼式の取材の帰りに寄った巣は、すでに巣立ったようでもぬけの殻でした。この巣は、全く観察していなかったのでいつごろ巣立ったのか全く不明。^^;

ツミ

ことしが初めての子育ての思われる若いカップル も無事にヒナが孵っていました。ヒナは結構大きく成長しているのですが、なぜかメスはそのヒナたちを抱いている。^^: 初めての子育てで過保護なのか?

ツミ

こちらは先日、 巣材運びを確認したペア ですが、もうヒナが孵っていた。

Category: 野鳥
2017年6月28日(旧暦では2017年閏5月5日)

ことしが初めての繁殖と思われる若いツミのペアを先月から観察していて、 1週間ほど前確認した時には、大きくなったヒナが巣外からも見えるようになりました。

今日は、さらに大きくなったヒナに会いに行きましたが、先日とは打って変わって親鳥の警戒の強いこと。遊歩道をウオーキングの人が歩くと、オスもメスもけたたましい鳴き声をあげながらスクランブル発進。頭に当たる寸前のところで身を翻しては攻撃していました。一度標的になると数十メートルはしつこく追いかけてきます。^^; 子連れのお母さんは悲鳴をあげて逃げてきたので、あと10日ほどの辛抱だと伝えておきました。

ツミの襲撃が恐ろしいので巣の写真を数枚撮って帰宅後、iMacの画面で確認してみるとヒナの白い綿毛もだいぶ抜け、幼鳥の羽が見えていた。

襲撃の様子は、目を離すと怖いので後ずさりしながらiPhoneで動画撮影。それを横向きにトリミングしてありますので画像は荒いですね…。^^;

1週間ほど前は、営巣木から10メートルほどのベンチに犬を連れた中年夫婦が座っていても、私がカメラで撮影しても無視だったのにこの違いはなんなんだろう?

巣立ちの頃、ふたたび訪れてみる予定だったけどこの調子じゃ無理かも。

ツミ

臨戦態勢のツミ。下がオスで上がメス。

ツミ

緊急発進態勢のツミのメス。

ツミ

オスのツミは主に背後から攻撃を仕掛けてきた。メスが正面からくるのとは対照的でした。

ツミ

怒りの雄叫びをあげるツミのメス。

ツミ

オスは目が合っていると攻撃してきませんが、後ろから来るときはメスよりもギリギリを狙ってきます。振り向きざまにツミの鋭い爪が目の前にあったときは肝を冷やした…。^^;

ツミ

巣の写真は恐ろしくて数枚だけ。大きくなったヒナがいる模様。中央に写っています。

Category: 野鳥
2017年6月28日(旧暦では2017年閏5月5日)

先日、メスが巣の外に追い出されていたアオバズク のヒナがそろそろ巣立ちしているかと営巣木を訪れましたが、まだのようでした。

大きくなったヒナは、巣の中でもよく動くようで外の親鳥は、巣の方をじっと見つめていました。きょうは、オスのアオバズクは見つかったのですが、メスは見つけられなかった。

リュウキュウアオバズク

暑い日差しを避けて、木陰で休みながら営巣木を見守るオス。

リュウキュウアオバズク

巣の中からヒナがゴソゴソを動いたり羽ばたきの練習をしたりする音が聞こえ、じっと巣の入り口を見つめるアオバズク。このアオバズクは、手を伸ばせば届きそうなところにいつも止まっています。

Category: 野鳥
2017年6月30日(旧暦では2017年閏5月7日)

きょうは、6月も最後の日。今月は3日間しか休みのない忙しい月でした。毎年、6月はほとんど休めない…。^^; この時期は、野鳥の子育て最盛期なのでもっとフィールドに出たいんだけどねー。

先月見つけて、今月の中ごろから巣作りに入っていたツミの若いペアも間も無くというかやっとというか、そろそろ産卵の兆しが見えてきました。いくつか観察しているツミの営巣で、すでに巣立ったところもあり、ことしはかなりばらつきがありますね。

この場所のツミは、観察している中でずば抜けて人を恐れません。今の所、営巣木の真下でおじさんが車の掃除をしようが、草刈りが入ろうが全く動じる様子はありません。しかし、 先日の他の場所の若いカップル のようにヒナがある程度大きくなったら豹変して人間に攻撃的になる可能性もありますので、今後の動向を引き続き見守ってみます。

ツミ

巣に座るツミのオス。営巣木の下でおじさんが車のボンネットを開けたり、掃除をしだしたりしても全くに気にすることもなく、オスとメスが交代で巣材を運んだり、産座の感触を確かめたりしていた。

ツミ

ツミのメス(左)とオス。ツミのペアがきれいに並ぶところはなかなか写真に収めることができないので嬉しい一枚になりました。こうやって並ぶとオスの小ささが際立ちますね。

久しぶりのロクヨン手持ちは重かったー。^^;

ツミ

上と同じようなカットですが、上はロクヨンで撮影、これは100-400mmで撮影。やはり背景のボケ方がずいぶん違うな。

ツミ

飛んできたオスがダイレクトでメスの背中に乗り、交尾を試みるも拒否されていた。

ツミ

ツミのオス。赤い目や褐色がかった胸が美しいです。

ツミ

ツミのメス。メスのが警戒心が弱いので、見慣れた姿ですね。

Category: 野鳥