日々の記録。主に沖縄本島、石垣島の野鳥や自然を写真で紹介

2018年4月8日

沖縄市にある沖縄こどもの国の園内の池に毎年、キンクロハジロが数十羽やってきます。 今シーズンも昨年11月には数羽の群れを確認 し、年末には数十羽まで確認できました。そして、3月ごろには繁殖地へ旅立っていなくなってしまうのです。

こどもの国へ家族サービスで出かけると、1羽だけキンクロハジロが残っていました。羽ばたくシーンを見ると右の翼を骨折しているようでした。これでは飛べないので、仲間達が渡って行ってしまう中、1羽取り残されたのでしょう。渡れなかったキンクロハジロは、池にすむバンや飼育されているコクチョウに混ざって来場者のまく餌を食って元気にやっていました。

本来は、群れる動物なので心細いだろうなー。

4月9日追記

沖縄野鳥の会に連絡したところ、けがの状態などを確認の上、捕まえて保護するか施設と協議していただけるようです。

たった1羽で池に残されたキンクロハジロ。

2018年4月8日

サシバはほとんど繁殖のため本土へ渡ってしまったのですが、わずかに幼鳥が残っています。繁殖には参加しないのでゆっくりなのでしょう。

シロハラも数は少なくなりましたが、こちらはまだまだ見る機会が多いです。

しばらく安定して暖かかった沖縄地方ですが、大陸からの寒気の擾乱により寒の戻りとなり、最高気温18.0度、最低気温15.0度と冬に逆戻りしたような寒い一日でした。明日以降は、だんだん暖かくなるそうでこのまま若夏に突入です。

残りわずかとなったサシバ。未だ残っているのは繁殖に関係のない若い個体ばかり。

2018年4月4日

漫湖での滞在期間が8カ月の長逗留のナンヨウショウビン。きょうの沖縄は天気もよく汗ばむ陽気の中、何度も目の前に現れ、ナンヨウショウビンファンのみなさんを楽しませてくれました。福岡から来た若いカップルも到着早々にナンヨウショウビンを見ることができ幸先のよいスタートが切れたようです。

一番のお気に入りの枝に止まると、シロガシラ2羽の猛烈な攻撃を受けていました。巣があるのかもしれません。攻撃をうるさがってか、きょうは、いつもはあまり止まらない木を利用していました。

この木は、展望台近辺からも見えるのですが、木道をセンターの方へ戻ると1カ所だけ最短距離で抜ける場所があります。そこから撮ると距離も近く順光でナンヨウショウビンの美しい姿が夏のような太陽に照らされてひときわ輝いていました。みなさんも試してください。1人分の場所しかないので譲り合いの心でお願いします。

時折、上空を気にしていました。猛禽でも飛んでいたのでしょうか。

2018年4月2日

昨年も多くの可愛らしいシロチドリのヒナが巣立っていった 造成地で、今年も繁殖が始まりました。昨年は、遠くから確認できるだけで8巣が作られ24羽以上のヒナが誕生しました。ことしも無事に多くのヒナが育つことを願うのですが、ついにボーリング調査が入ってしまったので、この地も間も無くアスファルトとコンクリートで塗り固められてしまうことでしょう。

屋上にシロチドリやコアジサシが営巣できる環境をつくるなどして、東京都下水道局森ヶ崎水再生センターの様に彼らの住処が確保できるといいのですが…。

4月3日追記

翌日、同じ場所へ行くと工事が本格化してシロチドリは一羽も見えなくなっていました。近くを探すとレンタカーの駐車場の端っこで途方にくれたシロチドリが数羽いました。ことしのここでの営巣はかなり厳しい感じです。

2羽のシロチドリが追いかけ合ったりしていると思ったら、オスが片方の翼をメスに見せつけるような行動をしていました。求愛ですね。

2018年4月1日

先日のシマアジのオスはまだいました。少し離れていた2羽でしたが合流したようです。アオアシシギやセイタカシギ、ヒバリシギもこれから増えてきます。

公園にいたシマアカモズは随分人馴れしていました。

三角池のシマアジまだいました。

2018年3月30日

沖縄本島南部の農耕地に今季初のオオチドリとツバメチドリを確認。午前中、師匠からメイルで情報をもらったのですが、現地についたのが日没寸前。しかも教えてもらっった場所から数百メートル移動しており、諦めかけましたが、なんとか見つけられました。

オオチドリもツバメチドリも渡ってきたばかりなのか疲れた様子で休んでいました。 一昨年もきょうと同じ3月30日にオオチドリを豊見城市で撮影 していました。その時は5羽で成鳥と幼鳥が混じっていました。

ツバメチドリは、かなり疲れた様子で羽を膨らましほとんど動きませんでした。沖縄にはこれから繁殖する群れもやってくることでしょう。

オオチドリ冬羽。首のあたりに何かくっついている。

2018年3月26日

三角池にシマアジのオスが入っていました。三角池につながる水路にもシマアジのオスがいました。 1月ごろから三角池にいたシマアジのメス は姿が見えなくなっていました。

クロツラヘラサギは10羽、アオアシシギは30、セイタカシギは20ほどがいました。コガモはオスは1羽もいなくなっていて、メスが数羽残っているだけでした。ほかは、ハシビロガモはオスメス合わせて10羽ほど、ヒドリガモのオスが1羽、タシギが2羽いました。

三角池に飛来したシマアジのオス。

2018年3月26日

自宅から一番近いオオチドリのポイントを巡回してきましたが、残念ながらいませんでした。春の渡り組のムネアカタヒバリ20やムナグロ30、シロチドリ10などは造成地で休んでいました。与那国島や石垣島ではオオチドリが観察されていますので、沖縄本島へも間も無くでしょう。

美しい夏羽に変わったムネアカタヒバリ。

2018年3月14日

糸満あたりの畑を回っているとシマアカモズがいました。枝先に止まり、バッタなどを捕まえているようです。

越冬サシバは、2月末ごろから繁殖のため本土に向かう小さな群れを見るようになりましたが、まだまだのんびりと畑で餌などをとっている個体もいます。

北名城の畑には、ケリが1羽いました。沖縄ではケリを見る機会は少ないです。今冬は、これ以外に金武で1羽見ただけです。

セッカは、畑の上を飛び回りながら縄張りを主張しているようです。こちらも間も無く巣作りに入ります。

シマアカモズのオスは、第1回冬羽から第1回夏羽へ移行中。

2018年3月14日

米須海岸にウの60羽ほどの群れが入っていました。カモの仲間は、ヒドリガモやオナガガモ、コガモ、オカヨシガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロなどがいました。そろそろ北帰行でしょうか。

クロサギは、数羽が餌をとっていました。こちらもそろそろ繁殖シーズン。

春の渡りのシギやチドリはまだ来ていませんでした。

ウの60羽ほどの群れ。

2018年3月14日

畑にハクセキレイの20羽ほどの群れが舞い降りてきました。夏羽に変わりつつありますが、それぞれ進み具合は異なるようです。これから繁殖のため本土に帰るのでしょう。換羽しながらの渡りは負担が大きそうですが、無事に目的地に到着することを祈ります。

畑の土の中から小さな虫を捕まえた。

2018年3月8日

三角池のシマアジ は2羽に増えていました。1月ごろからコガモに混じって滞在しています。そろそろカモたちは北帰か。

昨日は二十四節気の啓蟄。虫が冬眠から覚めるころを表していますが、野鳥たちも恋の季節がやって来て、カワセミの交尾やイソヒヨドリ、ムクドリの巣材運び、キジバトの抱卵なども観察されました。三角池のカモたちも順調にペアを形成しています。2日前には今季初のウグイスのさえずりも確認しました。

豊崎の干潟には、「J15」を含めクロツラヘラサギが6羽。冠羽が目立ちだし、目の周りも黄色に色づいてきた。繁殖行動のような動きも見られました。

1月から三角池に滞在中のシマアジ。

2018年3月5日

沖縄本島や本島周辺の離島で散発的に観察されていたコウノトリにやっと出会うことができました。今年は、石垣島でも観察、撮影されていますので県内に最低でも2個体が滞在していることになります。

知り合いよりコウノトリを見たとメイルをもらい、翌日、現場に駆けつけると刈り取りが終わったサトウキビ畑にたたずむコウノトリをあっさりと発見することができました。このコウノトリは行動範囲が広いようで半径10キロ圏内の畑や牧草地なのに出没しているようです。シーズン序盤に何度かチャレンジしたコウノトリですが、このように移動が激しいと見つからないわけです。石垣島のコウノトリもあちこちに移動して見つけるのが大変と聞いております。

コウノトリは、しばらく見ているとバッタを捕まえたりハブを捕まえたりしていました。

近くの茂みでは今季初のウグイスのさえずりを聞きました。

コウノトリは草むらに頻繁に入るので大きな鳥のわりに意外と見つけにくいかもしれません。

2018年2月28日

漫湖のナンヨウショウビンはまだいます。朝夕と潮の満ち引きに合わせて姿を見せてくれます。遭遇率は98%ぐらいでしょうか。いつ繁殖地へ帰ってしまうか気もそぞろで見守っております。漫湖で会った奈良から来沖のご夫婦には「shimasobaさんですか?」と声を掛けていただきました。見たいと言ってた鳥は見ることができたかなー?

漫湖が完全に潮で満ちるとカワセミがやって来て魚をとっていました。

豊崎では、ムネアカタヒバリ9羽の群れやムクドリ、シロガシラなどがいました。近くの草原にはアジアゾウがいました。沖縄では、空き地にウマやウシ、ヤギがつながれていることは珍しくないですが、アジアゾウは初めて見たゾー。

ナンヨウショウビンは、いつもより少し遅れて登場しました。栃木や奈良からナンヨウショウビン目当てでやって来た皆さんも見られてよかった。

2018年2月23日

本部町の八重岳とやんばるでリュウキュウオオコノハズクを撮影。八重岳での観察は初めてですが、いそうな場所にはやはり居るものです。やんばるへ行く途中に観察したのち、やんばるからの帰途でも再び確認できました。オオコノハズクお気に入りの餌場のようです。

ところで「やんばる」とは恩納村と金武町から北を言うのですが、わたしは「国頭村、大宜味村、東村」をやんばると呼んでいます。これは、ことしの夏ごろに「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」(旧呼称:「奄美・琉球」)として西表島や奄美大島などとともに世界自然遺産に登録されるであろう沖縄島北部がこの3村を指すことからです。

閑話休題。

で、そのやんばるで見てきたオオコノハズクは、いつもの場所でいつもの人馴れした個体。今回も近距離でゆっくりと観察、撮影することができました。オオコノハズクたちは、早いペアではそろそろ抱卵に入っています。

リュウキュウオオコノハズクが畑の低木に止まっていました。私がひざをついて目線ぐらいの高さです。

2018年2月17日

キバラガラを探しに行ったのですが見つからず、代わりと言ってはなんですが、リュウキュウサンショウクイの群れを観察。サンショウクイは人を恐れない個体が多いのですが、この個体は特になれていてわずか2メートルほどの距離までやってくる。

枝から枝へ飛び移りながら小さな虫を探していた。

2018年2月16日

シマアジは三角池のコガモの群れに混じっていました。1月6日に見つけてから1カ月ほど経ち、換羽もだいぶ進んだ模様。

豊崎のムネアカタヒバリは、なぜか30羽ほどのスズメの群れに混じっていた。なぜ?^^;

寝てばかりのシマアジ成鳥メスでしたがやっと起きてくれた。^^

2018年2月14日

昨年8月15日に沖縄本島で初めて確認されたナンヨウショウビンは、漫湖で長逗留中。今月でちょうど6カ月が経ちました。

曇りがちな冬の沖縄ですが、ここ数日、晴れ間がのぞくようになりました。いつになるか分かりませんが、ナンヨウショウビンが繁殖地へ戻ってしまう時が日に日に近づいています。いつ抜けてもおかしくないので、この休日、ラムサール条約湿地の漫湖でナンヨウショウビンを拝んで来ました。

漫湖水鳥・湿地センターの木道からナンヨウショウビンお気に入りの枝を見ると早速、現れました。しかし、まだ潮が高く木道からは死角になり、とよみ大橋から見える位置へ飛んで行ってしまった。

重たい機材を担いで橋まで移動するのも難儀なので潮が満ちてくるのを待つと、30分後、先ほどの場所へカニをくわえて戻って来ました。それからは、木道から見える場所で数匹カニを捕まえて数人の観察者を楽しませてくれました。

お気に入りのヤエヤマヒルギの支柱根に止まるナンヨウショウビン。足元にはカニを叩きつけたときに付着した泥が見えます。

2018年2月4日

きょうは二十四節気の一つ立春を迎えました。リュウキュウオオコノハズクは、アオバズクやコノハズクより繁殖期が早く訪れるようで、数十メートルの至近距離でにオスとメスと思われる個体が仲良く餌取りをしていました。2ペア発見。

恋の季節が始まり、雨も降っていてオオコノハズクの活性も上がり、ポイントを3箇所ほど巡ると8個体に会えました。一晩に8個体は今までで最高記録。^^ 撮影も5個体できた。

帰り道、もう一箇所のポイントに立ち寄り2桁を狙ったのですが、見事に外し、追加はならずでした。仮眠してから寄ったので着いた時間が午前4時と遅すぎました…。^^;

やっと羽角が立った写真が撮れました。馴れた個体なので緊張している訳ではないのですが、羽角を立てたままでした。今までにも何度か見たり撮影したりしている個体ですが初めてのこと。

2018年2月3日

金武の水路に住み着いているリュウキュウヨシゴイは朝や夕方、天気の悪い日には大抵見ることができます。今回はオスだけですが、同じ水路にメスも住み着いています。

タシギは15羽ほどがいました。越冬モードのタシギは、秋の渡りの時期に比べると写真が撮りやすい。^^

リュウキュウヨシゴイのオス。20メートルほど離れていたらほとんど警戒されることもありません。