日々の記録。主に沖縄本島、石垣島の野鳥や自然を写真で紹介

2017年6月21日

今日は、二十四節気の一つ夏至でした。例年、沖縄ではこのころ梅雨が明けます。昨日は、夏至南風も吹いたので平年並みの梅雨明けなら慰霊の日の23日前後に梅雨明けです。沖縄の夏本番です。

1カ月ほど前に見つけたツミのペアの巣作りが完了していました。人を全く恐れないペアです。先月見つけた時は、子どもたちが遊んでいる横で求愛給餌していました。^^;

散歩の人が数メートル横を歩いても逃げません。初めて見つけた時は、メスは翼を広げて威嚇してきましたが、きょうは、こちらのことは全く気にしていないようでした。オスのツミは、地面に降りて翼を広げ虫干しを始める始末!!

完成した巣は、コバテイシの高さは4メートルないぐらいのところに掛けられていました。

ツミのオス。昨年生まれた若い個体です。

2017年6月10日

昨年、ズアカアオバトが営巣していたポイントで、ことしも営巣が確認できました。昨年は、2ペアともモクマオウの高い所への巣がけだったので、ヒナの姿など確認することはできなかった。

今回は、フクギに巣を作っていた。高さは、3メートルほどだけど葉っぱの密度が高くてかなり観察は困難。^^;

巣内に2羽で入り、さえずりとは全く違う独特の小さな鳴き声で絆を強めあっていた。産卵はまだだと思われるので引き続き観察してみたい。巣立ちも見たいなー。

巣の前であたりを警戒するズアカアオバトのオス。

2017年6月8日

公園を歩いていると私の背より低いところにいい感じの樹洞がありました。「こんな人通りの多いところでまさかねー」と樹洞をのぞいてみるとアオバズクが飛び出しました。全く予想もしていなかったので腰を抜かした。^^;

親鳥がいなくなった巣穴をもう一度見てみると白い卵が4個あった。念のため親鳥が戻るのを物陰から見守っていると15分後ぐらいしたところで戻ってきました。一安心です。家から近い公園なので巣立ちはぜひ確認したいですね。

現在、アオバズクの営巣はきょうのを含めて6巣を観察中。

6月22日追記

梅雨の終わりがけに連日続いた大雨により、巣が浸水し営巣放棄となりました。来年に期待。

巣から飛び出したメスは無事に帰ってきて抱卵に戻りました。一安心。

物陰に隠れながらの撮影でしたが、こんな時、シャッター音を小さくする「ソフト連続撮影」が役に立ちました。アオバズクは、こちらの気配に全く気づくことなく巣に入りました。^^

2017年6月8日

数日前に芒種を迎えた沖縄は、梅雨真っ盛りのはずなのですが、ここ数日いい天気です。しかし、梅雨明けはまだ先になりそうな予報。

職場からほど近い公園をのぞいてみると駐車場近くにツミがちょうど巣作り中でした。松やモクマオウの葉をちぎっては巣に運んでいた。

この巣を合わせて4巣を観察中ですが、見やすいのは今回見つけた営巣です。警戒心も強くないので時間の許す限り観察できそうです。

巣材の松の葉を持ってきたツミのメス。

2017年5月26日

アカショウビンが巣作りしていました。営巣木の根元に落ちる木屑がまだまだ少ないので途中ですね。今が一番神経質な時なので、しばらくは放っておきましょう。親鳥の姿は、このペアを2回見たのと南部では1羽見た。南部の個体は営巣しているかは不明。

サンコウチョウも数ペアが子育て中です。すでに抱卵に入っているようで、動きが少なく巣の発見までには至らず。ことしは、巣作り期間のゴールデンウイークにサンコウチョウ探しに行けなかったので、営巣の発見は難しそう…。

サクラランの花は、最盛期を迎えているようであちこちに咲いていた。このサクラランの葉は、アサギマダラの食草だそうです。

池のほとりにはゴイサギがいました。

サンコウチョウのオス。尾羽が短いタイプでした。

2017年5月26日

小高い崖の上で景色を見ながら涼んでいたら、ツバメ4種が上空を行ったり来たりしてくれました。春の渡りのかなり遅いグループでしょうか?

一番大きなアマツバメが1羽、コシアカツバメとショウドウツバメはずつ数羽、ツバメはたくさん。ツバメ以外は、これから北上して行くのでしょう。

短いレンズしか持っていなかったので、どれも遠かった。

翼は尾羽がボロボロ。尾羽はボロボロ過ぎて、ハリオアマツバメのようになってる。^^;

2017年5月19日

近所のアオバズクは、抱卵中のようです。昨年、ここのペアのヒナたちは7月の第1週に巣立ちました。この調子だとことしも6月末か7月頭には巣立ちするでしょう。

アオバズクのメスは抱卵中、オスは営巣木の近くで見張り番です。

2017年5月19日

先日、巣作りを確認したツミのペア が求愛給餌していた。獲物を持ってきたオスが松の木でしきりに鳴いていると思ったら、メスが飛んできてメジロらしき獲物をもらっていた。すでに羽は綺麗にむしられて調理済み。^^

メジロを食うツミのメス。

2017年5月18日

妻の実家へ遊びに行ったついでに30分ほど大授搦をのぞいてきた。満潮の時間帯だったけど中潮だったので鳥が遠い…。

遥か彼方をハマシギやダイゼン、ホウロクシギなどが大群で飛んでいた。クロツラヘラサギも数羽休んでいた。

帰り道は、カササギを探して見たが2羽だけ確認できた。

数え切れないほどのシギチ。ハマシギが多かった。

2017年5月12日

名護市で取材があったので、少し足を伸ばしてやんばるまで行ってきた。沖縄地方は、湿気を含んだ南風が吹き蒸し暑い一日でした。明日には梅雨入りの見込みです。

ノグチゲラが営巣していました。数分から15分ごとにゴキブリやカミキリムシの幼虫、クワなどの木の実などを運んでいた。オスが運んでくる頻度が高かった。また、捕まえてくる獲物が小さく巣の中にすっぽりと入って給餌しているのでヒナは、まだ小さいと思われる。

帰り道、林道沿いの壁に埋められた水抜きパイプにイシカワガエルがいた。珍しい青色型で大変に美しかったが全身を拝めなかったのが心残り。

ゴキブリを2匹くわえて巣に戻るノグチゲラのオス。

2017年5月11日

昨日から愛鳥週間が始まりましたので、久しぶりにやんばるに赴き、繁殖シーズンに入ったホントウアカヒゲやリュウキュウキビタキなどをめでてきた。アオバズクは、求愛給餌をしたり、メスが樹洞に入って座り心地を確認していたので近いうちに産卵するようです。ヤンバルクイナは、何羽か道路を横切ったりするのですが、写真に収められず…。残念ながらリュウキュウオオコノハズクには、全く出会えなかった。^^; アカショウビンやサンコウチョウも鳴き声は聞こえるのですが、やんばるの深い森では姿を見ることはなかった。

林道を歩いているとホントウアカヒゲのメスに警戒されました。近くで営巣していたようです。

沖縄本島では、鳴き声は聞こえてもなかなか姿が拝めないリュウキュウキビタキが小枝にいました。数枚撮影したのち森の奥へ帰って行った。偶然の出会いにドキッとした瞬間でした。

警戒して鳴き声をあげるホントウアカヒゲのメス。

2017年5月8日

今日は、ゴーヤーの日でした。雑木林などでは、今年もアオバズクの営巣が始まりました。2巣で抱卵中、1巣は間も無く抱卵開始です。昨年は、4巣を見つけたのですが、残る1巣にはまだ気配がありません。昨年も一番遅い繁殖ペアだったので心配しなくても近いうちにやって来ることでしょう。6月末から7月上旬にかけて順番に巣立ちます。

今年は、EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM を手に入れたので、少し歩く場所や新しいポイントの探索時に重たいロクヨンと三脚を持ち出さなくて済むので楽です。以下の写真は全てこのレンズで撮影。画質も申し分なし。^^

オスのアオバズク。メスは抱卵中と思われます。

2017年5月3日

きょうは、憲法記念日∩ごみの日∩世界自由報道デーです。昨日は、夏も近づく八十八夜、明後日は二十四節気の一つ立夏。沖縄本島は蒸し暑い一日でした。

雨上がりの松林では、ツミの繁殖シーズンが始まり、きょう見つけた新規のツミのカップルが巣作りに勤しんでいました。巣は、概ね完成している様子です。

オスが主に巣材の小枝やモクマオウの葉などを運んで来ていた。メスは、オスがたまに捕まえて来た小鳥のような獲物を求愛給餌され、茂みで食っているようでした。まったく、よく働くオスだなー。^^

オスの羽衣が成鳥に比べるとずいぶん褐色がかっている羽が残っています。ツミの羽衣が何年で完全な成鳥羽に変わるのか分かりませんが、推測すると昨年生まれの初繁殖の個体なのでしょうか? メスの方も若干、褐色味がありこちらも若い個体だと推測できます。

両方とも若いツミのカップルの可能性があります。引き続き、観察を続けてみようと思います。

ツミのメス。 成鳥だとこれぐらいグレーがかる のでこれは、若い個体だと予想。

2017年4月23日

久しぶりに金武の芋畑へ行って来た。水路には、美しい夏羽のコアオアシシギ、億首川には、70羽弱のセイタカシギの群れ、畑には夏羽のアマサギ、休耕田には、ジシギ(チュウジシギ?)、夕方になるとどこからともなく、数十羽のタカブシギの群れが田んぼに入りました。

セキレイの仲間もほとんどいなくなり、キセキレイを1羽だけ確認した。

コアオアシシギ夏羽。

2017年4月16日

9月から長期滞在中のアカガシラサギは、未だ冬羽です。8カ月間の逗留ということになります。

この日は、小さな魚を捕まえているようでした。アカガシラサギは、石垣島など八重山には渡りの季節になるとたくさんやってきますが、沖縄本島ではあまり多くないようです。

昨年の秋の渡りのシーズンに宜野湾市で見て以来のアカガシラサギが私への誕生日プレゼントとなりました。^^

芝の上では、バッタか何かを捕まえていた。

2017年3月29日

寒い国のコクガンがなぜか沖縄にやってきました。最初に発見したのは辺土名高校サイエンス部野鳥班で、クロサギの調査を糸満市の海岸でしていたところ発見したようです。

コクガンは、海岸に繁茂する海藻をひたすら食っては糞を落としていました。

昨年の2月27日に千葉県まで見に行った のにわざわざコクガンの方から沖縄まで来てくれるとは!!

海藻を食うコクガン。

2017年3月29日

今回の石垣島鳥見では、クロウタドリが7羽確認できました。春の渡りのピークは過ぎていましたが多くのクロウタドリを見つけることができた。与那国島や西表島でも大変多くのクロウタドリやヤツガシラが見られており、今年はどちらも当たり年だったようです。

事前に聞いた話では、クロウタドリは抜けつつあり出会いは少ないとのことだが、久宇良や川平、石崎などポイントに行くと必ず見つかるという感じでした。オスが多く飛来していたのも嬉しいですね。

石垣島シリーズ(3月26日〜3月27日)

石垣島でバードウオッチング(カタグロトビ巣立ち編)

石垣島でバードウオッチング(クロウタドリ編)

石垣島でバードウオッチング(ヤツガシラ編)

石崎で見つけたクロウタドリ。ここにはオスが2羽いましたが、どちらも人を恐れず数メートルの近さまでやってきました。近くに多くいるカラスとも仲良しなコミュニケーション能力の高いクロウタドリたちでした。^^

2017年3月7日

沖縄本島も春の渡りの季節に向けて野鳥の移動が始まった模様。冬には見られなかったツグミやアカハラが増えて、田んぼには、タヒバリの小さな群れも入っていた。4月下旬から5月上旬の渡りの最盛期まで何が現れるか楽しみ。^^

1月15日に初めて確認したミヤマガラス もまだいた。マガンは、昨年の 11月に見た群れ12月に見た群れ とは違うと思われる個体が1羽だけやってきました。

他には、留鳥のリュウキュウコノハズクやシロハラクイナ、ヒバリシギ、タカブシギなどの春の渡り組が少し見えました。コチドリは、夏羽になった個体もいた。

リュウキュウコノハズク。リュウキュウオオコノハズクの餌場にやってきました。肝心のリュウキュウオオコノハズクは現れず。^^;

2017年2月20日

数日前から南風が吹き暖かくなってきました。きょうは雨が降ったり止んだりで湿度も上がり蒸し暑い一日。旧暦の2月、新暦の2月末ごろになると南風が急に北風に変わり海が時化るニンガチカジマーイ(二月風廻り)が発生します。台湾付近で発生し早いスピードで北上してくる低気圧を期待しつつ面白い鳥がやってこないかと首を長くしています。^^

工場地帯の公園には、イソヒヨドリとシロハラが仲良く喧嘩しながら餌探し。その近くでは、シマキンパラの群れが草の種を食っていた。最近、アオジを見る機会が増えてきたのですが写真をまともに撮らせてくれない…。天気のいい日に再挑戦したいですね。

豊崎干潟には、アカアシシギやチュウシャクシギが増えてきた。これから北上する鳥たちが増えるだろう。

クロツラヘラサギの群れは、見つかりませんでしたが1羽だけ豊崎干潟にいた。J10でした。

イソヒヨドリのオス。どこにでもいるごく普通の野鳥ですが大変に美しいです。

2017年2月19日

2月7日に発見したセアカモズもしくは、セアカモズとほかのモズとの交雑種 はまだいました。以前見つけた場所には見当たらず、数十メートル離れたところで元気に餌取りをしていた。

換羽中の尾羽は、見つけた時よりずいぶん伸びていた。もうしばらく滞在してくれたら立派なオス夏羽が拝めるだろう。そうなれば、セアカモズらしさがさらに増すのだろうか。

きょうは、木のてっぺんに止まりながら何か種類は不明だが、小鳥の鳴き声を真似ていた。(2月20日追記:小鳥の鳴き真似ではなく、セアカモズ本来のさえずりでした!! xeno-canto に掲載されているさえずりにそっくり。成熟したオスになりつつあるのでさえずりの練習をしていたようです)

小さなクモやハチなどを見つけると素早く飛んで捕らえていた。ねぐらは、アダンの木にとっていた。

きょうのセアカモズは、小鳥の声を真似ていました。(2月20日追記:小鳥の鳴き真似ではなく、セアカモズ本来のさえずりでした!! xeno-canto に掲載されているさえずりにそっくり。成熟したオスになりつつあるのでさえずりの練習をしていたようです)