年末、血を吐きながら年内の原稿を出稿し終えたので、短時間ですが2022年、最後の鳥見をしてきました。
12月に入り、ツグミやアカハラ、シロハラが一気に増えていました。ツグミはほとんどがハチジョウツグミで羽衣の色合いがバリエーションに富んでいて比較するだけで楽しいです。アカハラ、シロハラも渡り直後より警戒心が緩み、観察しやすくなっています。
ちょっとした草むらからはチョウセンウグイスやムジセッカの鳴き声が聞こえてきますが、昨年よりは若干少ないようです。
ジョウビタキ、ノビタキ、ムネアカタヒバリ、ツメナガセキレイなども越冬中。
以前から滞在中のアカツクシガモ3羽に加えてツクシガモ4羽も飛来しました。コハクチョウやクロヅル、ヘラサギなども引き続き滞在しています。
カモの仲間はハシビロガモが最も多く、次いでヒドリガモやコガモ、キンクロハジロなど。今季はメジロガモがまだ確認できていません。
多くのタシギが越冬中で、複数箇所の田んぼで合計200羽ほど見た中に、1羽だけチュウジシギがいました。
カンムリワシは幼鳥、成鳥とも見やすくなってきました。これから輪禍も増えるので石垣島や西表島でハンドルを握る時は注意が必要です。
この日、一番鮮やかだったハチジョウツグミ。成鳥。
今季6羽目のカンムリワシ幼鳥を見つけました。警戒心の薄い個体で近距離で観察することができました。採餌に差し支えるので、幼鳥の場合は短時間の観察に留めます。
田んぼではチュウヒが現れてレンカクを驚かせていました。 10月12日から滞在中のレンカク は稲の中に入って出てこなくなってしまいました…。
美しいカンムリワシの幼鳥。
11月29日に見つけたオオヨシゴイ はまだ滞在しています。草むらの中を移動するので見つけるのは至難の技。たまに見晴らしのいいところに出てくるので運良く遭遇できたらラッキーです。^^
今季はヨシゴイの越冬も以上なほど多く、すでに十数羽を確認。この日も愛想の良い個体は目の前で獲物のエビなどを捕っていました。
ジャワアカガシラサギはアカガシラサギとともに10月からの長逗留。夏羽が出る頃までいてくれることに期待。ジャワアカガシラサギを見ていたら遠くにチュウヒを確認しました。 昨年は複数個体 が長期滞在していましたが、ことしはどうなるのか?
草むらの中を移動するオオヨシゴイのメス幼鳥。
昨年の12月中旬から越冬中のオオノスリ に久しぶりに遭遇。相変わらずでかくてかっこいいですね。警戒心が強めなので遠いです。^^;
同じく、 昨年の11月から越冬中のチュウヒ もオオノスリの近くで会えました。チュウヒは島内を広範囲に移動しており、自宅前のサトウキビ畑にもやってきます。
今年の1月から滞在しているコハクチョウ は少し大人びてきました。田植えがあちこちで始まり、落ち着きなく田んぼを転々としています。そろそろ北帰行でしょうか。
カンムリワシの幼鳥は、生まれて初めての試練の冬を無事に越しつつあります。成鳥に追われるので場所を転々とし、餌も生命を維持するぎりぎりしか取れていない感じですがなんとかやっているようです。
海岸には 先日からツクシガモとソリハシセイタカシギが滞在中 。仲は良くないようですが、付かず離れず同じ場所にいます。
オオノスリはオオバンをよく襲うようです。
幼鳥時代から石垣島で越冬している暗色型のサシバ(通称ブラックサシバ) が3年連続で飛来しました。 昨年は成鳥になって帰ってきて 3月まで滞在しました。これから先も毎年、元気に石垣島に帰ってくることを願います。
河川沿いではチュウヒがハイタカに追われていました。ハイタカは先月からあちこちの田んぼで見ることができますが、どこも警戒心が強いです。
2018年の秋に幼鳥で現れてから3年連続の飛来となった暗色型サシバ。
仕事の移動中に白水の田んぼに寄ってみると、チュウヒの幼鳥(メス?)がひらひらと飛んでいました。石垣島では3年ぶりのチュウヒの飛来です。^^
餌探しに一生懸命でこちらを向いてくれたのは一瞬だけ…。^^; 比較的警戒心が薄い個体のようなので、このまま越冬してくれればうれしいなー。
平田原の田んぼには、アカガシラサギ成鳥の冬羽が入っていました。
石垣市図書館など、市街地のあちこちのガジュマルやアコウの街路樹にコムクドリとギンムクドリの群れがたくさん入っていました。
いつもカンムリワシばかり見ていると、チュウヒは一回りほど大きく感じました。ゆうゆうと田んぼの上を飛ぶと、シギチやスズメはパニックで逃げ回っていました。^^;