日々の記録。主に沖縄本島、石垣島の野鳥や自然を写真で紹介

2023年9月2日

僭越ながら第1回石垣島ジシギ合宿を開催させていただきました。SHIMASOBA荘への無料ご招待付きでございます。

記念すべき初開催には、BIRDER誌の連載でジシギ類の野外識別などを執筆する方に参加いただきました。石垣島のハリオシギとチュウジシギはプロの目を持ってしても興味深いもののようでした。合宿中は本土のオオジシギ、チュウジシギについての渡りの時期や換羽の特徴など直接レクチャーいただき、大変勉強になりました。識別について執筆されているだけに、それぞれの特徴の言語化が適切で感心しました。

成果は上々で、たくさんのハリオシギと南西諸島によくいるタイプのいわゆるニシチュウジシギを成鳥、幼鳥含めて大量に観察することができました。ほとんどの時間をジシギに費やしたにも関わらず、副産物としてジャワアカガシラサギ2個体や今季初となるアオアシシギ幼鳥とクサシギ幼鳥、トウネン幼鳥、ウズラシギなども観察できました。

初日は参加者を午後1時半ごろに空港に出迎えて、午後2時すぎには、1羽目のハリオシギをゲットしました。午後6時まで観察し、写真が撮れた10個体のハリオシギの写真を貼り付けます。 2日目番外編 は別記事で紹介します。

今後もジシギ合宿は開催していきたいと思います。告知はこちらのウェブログやSNSで行います。開催時期は成鳥、幼鳥とも飛来し、換羽状況も多彩な8月下旬ごろを予定しています。ほかの鳥やシギチも楽しめる春の渡りのころ(4月上旬から中旬)も希望があれば実施したいですね。

合宿一発目のハリオシギはこんな状況の出会い…。^^; 貴重な成鳥でした。

2023年8月28日

与那国島で初記録のジャワアカガシラサギを発見。何十年も与那国島通いをするベテランや目録にもないので恐らく初記録でしょう。

島の南東に位置する立神岩には最大7羽ほどのヨナグニカラスバトがやってきました。何しに来るのでしょうか?

雨上がりの久部良小学校のグラウンドにはハリオシギ1羽とチュウジシギ2羽がいました。与那国島の田んぼは全滅しているので、行くところがないものと思われます。ムナグロ十数羽も降りていました。

与那国島初記録のジャワアカガシラサギ。東崎にいた。警戒心は強めの個体でした。

2023年8月22日

8月も下旬が近づくとジシギの数がどんどん増えてきます。多いところでは1枚の田んぼに7羽ほどがいました。数の多いチュウジシギの渡りがピークを迎えつつあるので、相対的にハリオシギの数が少なくなっています。

1週間後には、初開催の「石垣島ジシギ合宿」を開催します。本土からのジシギウオッチャーとともに、石垣島のジシギをなめ回すように観察したいと思います。

チュウジシギ幼鳥。

2023年8月15日

先日は、ハリオシギの尾羽を集中的に狙った ので、この日は、チュウジシギの尾羽狙い。いい感じで個体数を稼ぐことができました。^^

同じ田んぼに少なくともチュウジシギ8羽、ハリオシギ3羽がいました。別の田んぼにもジシギの群れがいましたが、遠いのと大気の揺らぎがひどくて後日、リトライします。

チュウジシギ幼鳥。

2023年8月14日

田んぼのハリオシギとチュウジシギは、順調に数を増やしています。両種ともすべて幼鳥でした。

この日は、鳥が見たいという島内の生き物屋2人を連れて軽く田んぼと海岸を回りました。

ハリオシギ幼鳥。

2023年5月5日

渡り鳥でにぎやかな田んぼですが、そろそろシギやチドリの春の渡りも終盤でしょうか。天候が良ければ、2〜3日の滞在で次々と入れ替わっている感じです。

人気のハリオシギ、チュウジシギ、ヨーロッパトウネン、キリアイなども逗留中です。

チュウジシギ数羽に交じりながら、あぜを歩き回って餌を取っていたハリオシギ。

2023年4月26日

田んぼや海岸のシギ、チドリの入れ替わりが激しくなっています。

田んぼにはウズラシギの群れの中に夏羽が美しいサルハマシギが入っていました。同じく夏羽のヨーロッパトウネンやオグロシギ9羽も飛来してにぎやかになっています。

ハリオシギ、チュウジシギ、タシギも滞在しています。中には長期滞在の個体もいます。

アカアシシギ、アオアシシギ、コアオアシシギは夏羽のコントラストが目立ち始めています。

海岸には、メダイチドリ、オオメダイチドリ、キアシシギ、キョウジョシ、トウネン、チュウシャクシギなどが数多く飛来しています。

赤く染まったサルハマシギ。

2023年4月20日

4月15日に確認されたアメリカウズラシギ は滞在5日目となりました。ウズラシギの群れの中で過ごしています。秋の幼鳥の記録がほとんどなので、春の成鳥は貴重です。

ハリオシギも複数箇所に数羽が滞在中。春のハリオシギは、飛来数がとても少ないのでこちらも貴重です。警戒心も弱く、長時間観察も可能で楽しませてくれます。^^ チュウジシギ、タシギも逗留中。

今季初のクロハラアジサシも飛来しました。代かきするトラクターの後をついてまわっていました。

貴重な春のアメリカウズラシギ。

2023年4月15日

数日の晴天続きで鳥が減っていた石垣島でしたが、今日の大雨でいろいろ降ってきました。

同じエリアの田んぼに、なんとコシャクシギ、アメリカウズラシギ、ハリオシギがそろい踏み。しかもコシャクシギとアメリカウズラシギが同じ写真に収まるという奇跡が起きました!!

コシャクシギとアメリカウズラシギ。この並びは二度と撮れないと思う!!

2023年4月13日

今季初となるハリオシギを確認。石垣島の春の渡りのハリオシギは貴重です。チュウジシギも入れ替わりながら滞在。一番多いのはタシギです。

シャクシギはチュウシャクシギに次いでホウロクシギが飛来しました。数日前、与那国航路に出た大学生たちが、石垣港を出航してすぐに海上で見た個体かもしれません。ちなみにこの春の与那国航路の海鳥はかなりよかったようです。その代わり海は荒れますので乗船には覚悟が必要です。^^;

昨年から越冬中のサンカノゴイに久しぶりに会えました。あいかわらず警戒心がありません。数羽滞在中のアカガシラサギは夏羽に変わりつつありました。

今季初のハリオシギ。

2023年4月5日

今季初のチュウジシギを確認しました。田んぼのあぜに2羽いました。タシギも何羽か。

ソリハシセイタカシギは6羽飛来。過去最高記録の群れの数と思われます。ほかにも田んぼにはアカアシシギやセイタカシギ、タカブシギ、ツバメチドリ、石垣島では数少ないケリなどが滞在中です。

ジャワアカガシラサギ、アカガシラサギ合わせて4羽の小群も逗留中。

島の西部の農耕地では、ジョウビタキが大量に飛来。西表島でも同様な状況のようです。

今季初となるチュウジシギ。やっとの再会はうれしいですね。

2022年12月29日

年末、血を吐きながら年内の原稿を出稿し終えたので、短時間ですが2022年、最後の鳥見をしてきました。

12月に入り、ツグミやアカハラ、シロハラが一気に増えていました。ツグミはほとんどがハチジョウツグミで羽衣の色合いがバリエーションに富んでいて比較するだけで楽しいです。アカハラ、シロハラも渡り直後より警戒心が緩み、観察しやすくなっています。

ちょっとした草むらからはチョウセンウグイスやムジセッカの鳴き声が聞こえてきますが、昨年よりは若干少ないようです。

ジョウビタキ、ノビタキ、ムネアカタヒバリ、ツメナガセキレイなども越冬中。

以前から滞在中のアカツクシガモ3羽に加えてツクシガモ4羽も飛来しました。コハクチョウやクロヅル、ヘラサギなども引き続き滞在しています。

カモの仲間はハシビロガモが最も多く、次いでヒドリガモやコガモ、キンクロハジロなど。今季はメジロガモがまだ確認できていません。

多くのタシギが越冬中で、複数箇所の田んぼで合計200羽ほど見た中に、1羽だけチュウジシギがいました。

カンムリワシは幼鳥、成鳥とも見やすくなってきました。これから輪禍も増えるので石垣島や西表島でハンドルを握る時は注意が必要です。

この日、一番鮮やかだったハチジョウツグミ。成鳥。

2022年10月15日

気温が下がり、カモたちが増えてきました。今季初のハシビロガモとヒドリガモを確認。 ハシビロガモは7月にも飛来 しましたが、渡りとしては今回が初でしょう。

シギ類の渡りのピークはすぎましたが、それでも田んぼにはオジロトウネンやトウネン、ヒバリシギ、チュウジシギ、タシギ、ヒバリシギ、タカブシギ、アオアシシギなどが滞在中です。

今季初のハシビロガモ。オス幼鳥。

2022年9月30日

ムナグロの幼鳥がやっと確認できました。幼鳥が到着しないと繁殖がうまくいかなかったのかと心配です。

アカガシラサギ2羽、ジャワアカガシラサギ1羽、ヨシゴイがいました。ツバメチドリやクロハラアジサシなども滞在中です。

ツバメチドリの第1回冬羽。

2022年9月26日

数日前からソリハシセイタカシギが滞在。石垣島では年中、見ている気がする。沖縄、八重山には越冬個体もいるのでしょう。

当たり年だったハリオシギですが、ほとんど渡っていき探すのに一苦労。20羽目になんとか確認。チュウジシギはたくさんいます。

田んぼに現れたソリハシセイタカシギ。

2022年9月22日

久しぶりに石垣島にオオハシシギがやってきました。台風のおかげでしょうか。

オオハシシギ幼羽から第1回冬羽へ。

2022年9月10日

7月から長逗留しているジャワアカガシラサギが見やすくなっています。台風後に増えたトンボを捕食しようと農道や畔に出てくるので見つけやすいです。

キリアイの幼鳥も滞在中。また台風が近づいてきているのでしばらくは渡れないでしょうね。

ハリオシギ、チュウジシギも滞在中。

農道に群れるトンボを狙うジャワアカガシラサギ。

2022年9月9日

同じエリアにある田んぼにヨーロッパトウネン、ソリハシセイタカシギ、キリアイ、ハリオシギ、アカエリヒレアシシギのほか、トウネン、オジロトウネン、セイタカシギ、チュウジシギ、ウズラシギ、アオアシシギ、コアオアシシギ、ヒバリシギ、タカブシギ、クサシギ、コチドリ、ムナグロ、ツバメチドリなどが大集結していました。石垣島のシギチファンにはたまりませんね。^^

ヨーロッパトウネン幼鳥。

2022年9月2日

台風11号襲来直前にハリオシギが、これまでに経験したことのないくらい増えました。

チュウジシギ十数羽の群れの中にハリオシギを2羽見つけて写真を撮っていると風が強くなる中、7羽のハリオシギの群れが空から目の前に降ってきました。全て幼鳥でした。

他の田んぼに移動すると、ハリオシギ6羽の群れを発見。今季は異常なほどハリオシギが多い印象です。尾羽写真もじゃんじゃん貯まります。^^

「針尾が見えてるか見えていないか」の観察条件が悪い時のパターンも、かなり経験を積むことができました。

着陸寸前のハリオシギ幼鳥。針のような尾羽がしっかり写ったお気に入りの写真となりました。^^