第1回石垣島ジシギ合宿の2日目です。この日が最終日となるので早朝からスタートと行きたいところですが、子どもの世話などあるので、午前9時からのゆっくりスタート。
近所の田んぼで石垣島で今季4羽目、与那国島の初記録個体と合わせると今季5羽目のジャワアカガシラサギが出迎えてくれました。
同じ田んぼでハリオシギ、チュウジシギとも見るのですが、ど逆光だったり、草丈が高かったりで条件が悪いので、例年、島の中で最も個体数が多く見やすいポイントへ早々に移動しました。
その後もポイントをいくつか周り、参加者の帰りの飛行機の時間ギリギリまで最終日を堪能しました。^^
合宿初日 はハリオシギを集中的に取りましたが、2日目は少し余裕も出てチュウジシギの尾羽もなるべく撮るようにしました。 番外編 はこちらです。
ハリオシギ幼鳥。アオシギを思わせる羽色がとても好みです。このタイプは少ないですね。下に動画もあります。
僭越ながら第1回石垣島ジシギ合宿を開催させていただきました。SHIMASOBA荘への無料ご招待付きでございます。
記念すべき初開催には、BIRDER誌の連載でジシギ類の野外識別などを執筆する方に参加いただきました。石垣島のハリオシギとチュウジシギはプロの目を持ってしても興味深いもののようでした。合宿中は本土のオオジシギ、チュウジシギについての渡りの時期や換羽の特徴など直接レクチャーいただき、大変勉強になりました。識別について執筆されているだけに、それぞれの特徴の言語化が適切で感心しました。
成果は上々で、たくさんのハリオシギと南西諸島によくいるタイプのいわゆるニシチュウジシギを成鳥、幼鳥含めて大量に観察することができました。ほとんどの時間をジシギに費やしたにも関わらず、副産物としてジャワアカガシラサギ2個体や今季初となるアオアシシギ幼鳥とクサシギ幼鳥、トウネン幼鳥、ウズラシギなども観察できました。
初日は参加者を午後1時半ごろに空港に出迎えて、午後2時すぎには、1羽目のハリオシギをゲットしました。午後6時まで観察し、写真が撮れた10個体のハリオシギの写真を貼り付けます。 2日目 、 番外編 は別記事で紹介します。
今後もジシギ合宿は開催していきたいと思います。告知はこちらのウェブログやSNSで行います。開催時期は成鳥、幼鳥とも飛来し、換羽状況も多彩な8月下旬ごろを予定しています。ほかの鳥やシギチも楽しめる春の渡りのころ(4月上旬から中旬)も希望があれば実施したいですね。
合宿一発目のハリオシギはこんな状況の出会い…。^^; 貴重な成鳥でした。
先日は、ハリオシギの尾羽を集中的に狙った ので、この日は、チュウジシギの尾羽狙い。いい感じで個体数を稼ぐことができました。^^
同じ田んぼに少なくともチュウジシギ8羽、ハリオシギ3羽がいました。別の田んぼにもジシギの群れがいましたが、遠いのと大気の揺らぎがひどくて後日、リトライします。
チュウジシギ幼鳥。
今季最後となるリュウキュウアカショウビンが無事に巣立ちました。6月24日に巣を発見して、7月3日に2卵の産卵を確認。8月12日と13日に立て続けに巣立ちました。
周囲で大規模な開発行為があり、巣を作る場所がなかったのか、交通量がそこそこある道路沿いのモクマオウにあるタカサゴシロアリに営巣しました。巣立ち直後の交通事故など心配しましたが、巣立ちが成功し、牧場内の灌木へ消えていきました。
今季初となるキセキレイを確認しました。例年通りの時期に例年通りの場所で初認です。
カンムリワシもそろそろ巣立ちシーズンで、親鳥たちも農耕地などによく現れる時期になりました。
12日に巣立ったアカショウビンのヒナ。撮影は巣立ち2日目になる13日で、ある程度自由に飛び回っていました。
ツバメチドリとシロチドリは繁殖順調で巣立ったヒナが多く見られました。特にツバメチドリは幼鳥だけで60羽近い群れを形成していました。シロチドリは埋立地で数つがいからのヒナが巣立ち、元気に走り回っています。
シロチドリの同じ場所でコロニーをつくっているコアジサシは、台風の影響で降った大雨で巣が浸水。数時間、水に浸かっていた卵も孵化しましたが予後が良くなさそうです。
田んぼには、今季初となりアカアシシギの幼鳥が飛来しました。毎年、シギの仲間の幼鳥で一番乗りはアカアシシギです。
シギやチドリの渡りもじょじょに増えてきています。アオアシシギやヒバリシギ、タカブシギが田んぼに飛来しています。海岸では、オオメダイチドリ、メダイチドリ、キアシシギなどが増えています。
ツバメチドリの幼羽(左)と第1回冬羽。