シギの春の渡りのヒバリシギの群れが到着しました。春、秋ともに沖縄や八重山で渡りの初陣を飾るのはヒバリシギです。
ヒバリシギを見ていると10羽近い数のホオジロハクセキレイの群れも舞い降りてきました。こちらも北上組と思われます。全てオス個体でした。
越冬していたコガモやハシビロガモもほとんど姿を消し、残りはわずかです。石垣島など沖縄では数少ないマガモも1羽だけいました。
石垣島で繁殖するカルガモはこの時季、増えてきました。繁殖組と通過組がいます。
ツグミの仲間も渡りが始まり、民家の屋根に渡る決意を固めた数羽が群れていたりします。
ヒバリシギ成鳥冬羽。わずかに越冬しますが、この群れは8羽の渡り組でした。
そろそろ渡ってしまうので久しぶりに越冬中のハチジョウツグミを見てきました。相変わらずの警戒心のなさでした。
アカガシラサギはここ数日で複数羽を確認しましたが、どれも警戒心が強い。この個体は比較的落ち着いて観察できました。
カンムリワシの幼鳥を田んぼで確認。 一昨日の個体 とは別のようです。
ハチジョウツグミ第1回冬羽。雌雄はハチジョウツグミの場合、よく分かりません。
昨年の12月中旬から越冬中のオオノスリ に久しぶりに遭遇。相変わらずでかくてかっこいいですね。警戒心が強めなので遠いです。^^;
同じく、 昨年の11月から越冬中のチュウヒ もオオノスリの近くで会えました。チュウヒは島内を広範囲に移動しており、自宅前のサトウキビ畑にもやってきます。
今年の1月から滞在しているコハクチョウ は少し大人びてきました。田植えがあちこちで始まり、落ち着きなく田んぼを転々としています。そろそろ北帰行でしょうか。
カンムリワシの幼鳥は、生まれて初めての試練の冬を無事に越しつつあります。成鳥に追われるので場所を転々とし、餌も生命を維持するぎりぎりしか取れていない感じですがなんとかやっているようです。
海岸には 先日からツクシガモとソリハシセイタカシギが滞在中 。仲は良くないようですが、付かず離れず同じ場所にいます。
オオノスリはオオバンをよく襲うようです。
3日前に今冬初のクロウタドリ を発見して以来、毎日のように島内で出ており、きょうでこの冬5羽目となりました。きょうは雨の中、シロハラやアカハラとともにガジュマルの実を食っていました。
例年、石垣島のクロウタドリは春の渡りの3月ごろに現れるのですが、ことしは約2カ月も前倒しの飛来です。1羽だけなら越冬個体とも考えられますが、あちこちで複数羽が出ているので新たに渡ってきているのでしょう。
数日前の大陸の寒波が影響している可能性もありますが、クロウタドリが1月にこれだけやってくるのは初めてのことで戸惑っています。
ガジュマルの実をついばむクロウタドリのメス。黒く完熟した実を選んで食っていました。
半径100メートルにカタグロトビとアカガシラサギとカンムリワシがいました。石垣島はそんなところ。^^
きょうにも沖縄県の緊急事態宣言が出るということで仕事中がばたついていましたが、明日の「大寒」用の写真を撮りに出たついでに少しだけ巡回。 昨日のクロウタドリ とは別に新たに2カ所でクロウタドリが出ました。ふつうは3月が渡りの季節なのですが、なぜか今季はすでに複数個体が通過していきます。宮古島でもクロウタドリ出ているそうです。
昨年から石垣島初記録のマナヅルやキバラガラ、ごく稀なマキバタヒバリ、オオノスリ2個体やチュウヒ、ハイイロチュウヒ、石垣島では珍しいオオタカやヒバリが越冬したり、ツメナガホオジロが複数羽あちこちで出たり、ナベコウが西表島とを行ったり来たりしたり、サカツラガン5羽やコハクチョウ、マガン、ヒシクイ、オオヒシクイが合わせて20羽以上滞在したり、チョウセンチョウゲンボウやブラックサシバなどもいて近年まれに見るにぎわいを見せています。
石垣島で一番警戒心のないカタグロトビ。ほぼ毎日、夕方になるとこの電柱に現れます。畑に現れるネズミを狙っています。
冬の記録はほとんどなく春の記録が圧倒的に多いので石垣島では「春の使者」とも言われているクロウタドリを見つけました。民家を拠点に周りの庭木の実を食ったり、畑に降りて採餌したりしていました。この時季、石垣島にいるということはら越冬個体かもしれませんね。
クロウタドリのさえずりや地鳴きを聞く機会は国内ではほとんどありませんが、この個体は地鳴きしていたので見つけられました。警戒心はとても強い個体でした。
冬季はツグミやシロハラ、アカハラばかり見ていますのでクロウタドリは異様にでかく感じますね。
タカサゴモズは空振りでしたがこの時季、特に珍しいクロウタドリが見られてよかった。^^
クロウタドリの成鳥オス。地鳴きが聞けたのも収穫です。