2025年6月9日(旧暦では2025年5月14日)
琉球大学公開講座の昆虫標本づくりに参加するため、家族で西表島に1泊2日で行って来ました。
この時季、オオバギの実が熟して落果するので、道路脇にキンバトが出現します。西表島は特に数が多く、県道を少し走るだけで10羽ほど見ることができました。電柱に止まるカンムリワシやサンコウチョウ、リュウキュウキビタキの鳴き声も多く聞けました。
夜は、イリオモテヤマネコを探してドライブ。ヤシガニやサキシマアオヘビ、サキシママダラ、サキシマスジオ、リュウキュウイノシシなど観察して子どもたちも大喜び。イリオモテヤマネコもついに出会えてのですが、時刻はすでに午後11時。子どもたちは後部座席で寝落ちしていました…。
キンバト キンバトのオス。歩道上でオオバギの落果を食っていた。
キンバト キンバトのメス。こちらもオオバギの落果を採餌。側溝にたまった水も飲んでいました。
2025年5月4日(旧暦では2025年4月7日)
リュウキュウコノハズク、リュウキュウアオバズク、リュウキュウアカショウビン、リュウキュウサンコウチョウの琉球組の繁殖は順調に推移しています。今季の石垣島は気温が上がらず、昆虫たちの動きが活発でないので子育てに影響が出ないかが心配です。
リュウキュウコノハズク 雨の中、森の中でじっとしているリュウキュウコノハズクを発見しました。すぐそばにはアオバズクも抱卵中。争いは起こらないのでしょうかね。
リュウキュウアカショウビン サトウキビ畑に現れたアカショウビン。獲物を捕まえるとその場で食べずに持ち去りました。ヒナがかえっているのかもしれませんね。
リュウキュウコノハズク 自宅から目と鼻の先で抱卵中のリュウキュウコノハズク。こちらは見張り役のオス個体。今季で3年連続の繁殖となります。
リュウキュウアオバズク アオバズクも抱卵中。これは見張りのオス個体。毎年、同じ樹洞で子育てしています。
リュウキュウサンコウチョウ ハスノハギリの枝に巣をかけていたサンコウチョウ。石垣島ではハスノハギリのほかにオオバギやヤエヤマヒルギ、サガリバナなどの広葉樹のほかに、つる性植物にも巣を作ります。
2025年5月24日(旧暦では2025年4月27日)
今季初のエリグロアジサシが飛来しました。航路では先月から見ていますが、5月下旬ごろになると繁殖のため沿岸の岩礁などに現れます。ほとんどの個体がすでにペアリング済みです。
リュウキュウアカショウビンは今季は特に多いようです。巣作りはあちこちで始まっていますが、住宅難が心配ですね。
エリグロアジサシ 数羽のエリグロアジサシが飛来しました。航路では先月から見られており、すでにカップルは成立しているようでした。
クロツラヘラサギ クロツラヘラサギは5羽いたうちの1羽だけが長期滞在。
リュウキュウアカショウビン アカショウビンは一番見やすい時季で、一日で数えきれないほど遭遇します。自宅の庭からも3ペアほど確認できるほどです。
リュウキュウアカショウビン 集落内で毎年、アカショウビンが巣作りするヤエヤマヤシの立ち枯れ。上の方から使うので年々、巣の位置が下がり、今季は腰ぐらいの高さになってしまいました…。^^;
リュウキュウアカショウビン こちらは森の中でタカサゴシロアリの巣に造巣したもの。アカショウビンには、こんな感じの環境で子育てしてほしいですね。
2025年5月15日(旧暦では2025年4月18日)
島の留鳥たちは繁殖シーズンに入っています。リュウキュウコノハズクはすでに産卵してメスが放卵中のようです。オス個体が近くで見張りをしていました。
リュウキュウアオバズクは産卵はまだのようですが、ペアは成立しているようでした。
リュウキュウツミは例年と同じ場所での繁殖ですが、メス個体が入れ替わっていました。
数年前から自宅近くで繁殖するようになったカタグロトビは今年もそろそろ抱卵に入りそうです。
リュウキュウコノハズク 長い付き合いになるリュウキュウコノハズク。今季も抱卵に入ったようで、オスが見張りに立っていました。
リュウキュウアオバズク リュウキュウアオバズクは、まだ産卵には至っていない模様。オスとメスが営巣木で仲良く並んでいました。
リュウキュウツミ リュウキュウツミもそろそろ繁殖に入ります。2019年から同じ場所で子育てしているリュウキュウツミですが、今季はメス個体が変わっていました。 以前の個体は左足に骨折したと見られる跡 がありましたが、この個体にはありませんでした。
カタグロトビ カタグロトビのメス。先週は求愛給餌など盛んに行っていました。そろそろ産卵してもいいころです。
2025年5月13日(旧暦では2025年4月16日)
例年、6月に飛来することが多いレンカクですが、今季は少し早めの確認となりました。カラスに対して警戒心の強い個体で、カラスが近くを通過するたびに飛んで逃げていました。
野球場のズグロミゾゴイは獲物を捕まえるたびに、カンムリワシの若い個体に横取りされていました。場所を変えればいいものの、餌場として執着しているようでズグロミゾゴイのカップルは高頻度で横取りされてもこりずに採餌していました。
レンカク カラスに驚いて飛び上がったレンカク。第1回夏羽の若い個体のようでした。
レンカク 着水時は長い足指と爪のほかに、翼角の小さな爪のような「翼距(Wing spur)」も見ることができます。この翼距を持つ日本産の鳥はレンカクとケリぐらいだそうです。ケリにはさらに「翼爪(Wing claw)」もあるそうですが、こちらは他の種類の鳥でも持っているのがちらほらといるようです。
レンカク レンカクは田んぼのふちを歩き回りながら小さな巻貝などを捕食していました。
カンムリワシ / ズグロミゾゴイ カンムリワシ / ズグロミゾゴイ ズグロミゾゴイが捕まえた獲物の大きなミミズを食うカンムリワシ。
ズグロミゾゴイ 飛び去るカンムリワシを恨めしそうに見送るズグロミゾゴイ。
ズグロミゾゴイ オグロシギ