2017年8月6日(旧暦では2017年6月15日)
順調に育っていたアカショウビン がそろそろ巣立ちかと見に行ったら、なんと巣の中にいるはずのヒナが全て外に放り出されていた。巣の入り口の反対側には大きな穴も開いていた。カラスの仕業なのだろうか? ツミがアカショウビンの巣を襲う場面は8年前に石垣島で観察 しているのですが、彼らは、巣穴から足を器用に突っ込んでヒナをつかみ出していた。 4年前には、サンコウチョウの巣がツミに襲われかける のも見ました。これも石垣島。
現場に着いた時は、アカショウビンの親が、巣の正面の枝に止まっていたので、無事に巣立ちしたのかと思いましたが、聞こえてくるヒナの鳴き声が巣立ち後特有のものとは少し違う。あたりを念入りに探してみると3羽のヒナが見つかりました。
急斜面に巣を構えているので、木につかまりながら池に転落しそうになりながらの捕獲でした。見つかった3羽のうちの1羽は、斜面下の池まで転落し、その後自力で陸に上がったようで、池の波にげずられたくぼみに隠れていた。水面とほとんど同じ高さなので雨が降ったら水没するようなところです。
この巣には4羽いたのですがもう1羽はどうしても見つからず。あまり長時間巣の周りに滞在して営巣放棄したら元も子もないので、その1羽は諦めました。
リュウキュウアカショウビン
巣の中にいる時は、今日ぐらいが巣立ちだと予想していましたが、この感じだと、巣立ちにはあと数日かかる見込み。
リュウキュウアカショウビン
分かりにくいですが、2羽目、3羽目も無事に救出。
巣立ち直前になるとこのピンフェザーが弾けて中から羽毛が出てきます。巣内で羽が汚れない仕組みなんですかね。
リュウキュウアカショウビン
池に一度落ちて自力で陸に上がったアカショウビンのヒナ。写真の下に池の水が迫っています。
「ここのヒナたちは巣だったら池に落ちるだろうね」「でも、泳げるから問題ないでしょう」なんて先日、友人と話していたのですが、まさか巣立ち前に落ちてしまうとは…。^^;
リュウキュウアカショウビン
巣に戻したヒナ。いつもは、親に餌を一番にもらおうと巣の入り口からヒナたちが見えるのでうが、かなりびびっているようで巣の壁に張り付いていました。
リュウキュウアカショウビン
入り口の反対側に大きく開いた穴。向こう側が丸見え。こんな大きな穴を開けるのは何者の仕業だろうか。
2017年8月2日(旧暦では2017年6月11日)
先月、見つけたアカショウビンの巣 で4羽のヒナが孵化していました。孵化後、2週間程度なので巣立ちは8月6日ごろの予定です。
時間がないので1時間程度しか観察出来ませんでしたが、2回餌を運んできました。2回ともオスと思われます。獲物はカニでしょうか。ここのポイントは海や河口からは遠いので池のカニのようです。
リュウキュウアカショウビン
獲物を持ってきたアカショウビンの親鳥。警戒心が非常に強く、かなり離れた場所から茂みに隠れて撮影。さらに逆光で条件が悪かった。^^;
リュウキュウアカショウビン
リュウキュウアカショウビン
遠い、暗い、逆光の三重苦で画質が悪く、持ってきた獲物が何か分からない。
カワセミ
池では、カワセミがアカショウビンの巣の前を行ったり来たりしていた。カワセミもどこかで営巣している可能性がある。
2017年7月29日(旧暦では2017年6月7日)
福岡県の実家に子どもと帰省していた妻を迎えに行きがてら、佐賀県の有明海に面する東よか干潟に行ってきました。ラムサール条約湿地に登録されていて、鳥屋の間では大授搦と呼ばれており、シギやチドリの仲間の日本一の飛来数を誇る干潟です。
秋の渡りには少し早かったようで、ダイゼンとハマシギぐらいしかいませんでした。
干潟には、7月5日に九州を襲った大豪雨により海に流された流木が大量に漂着していた。17日には、この付近で女性の遺体が2体見つかったそうだ。冥福を祈る。
2泊3日の間、被害のひどかった朝倉市や日田市なども立ち寄った。重機などが入り復旧に向けて作業が進んでいた。大授搦にも重機が数台入り、漂着物の除去を行なっていた。
ダイゼン
ダイゼンは、流木を取り合いケンカが絶えない。^^;
ハマシギ
ダイゼン
ダイゼン
この日は、大潮であっという間に潮が満ちてきて流木も沈んでしまった。ダイゼンは、最後まで場所の取り合い。
九州大豪雨で流れ着いた漂着物が干潟を覆っていた。奥には、漂着物を撤去する重機が見えます。
2017年7月24日(旧暦では2017年6月2日)
何があったのでしょうか。左目を失明し、頭や顔の羽がなくなってしまったリュウキュウオオコノハズクがいました。カラスにでも襲われたのでしょうか?
この痛々しいオオコノハズクの撮影で今夜は終わりにし、機材を片付けた後、周りを少し探索すると20メートルぐらい離れた場所にもう1羽、オオコノハズクがいました。ペアかもしれません。
いつも近くまで立ち寄るけど見逃していた新しいリュウキュウオオコノハズクのポイントが見つかりました。^^
リュウキュウオオコノハズク
このオオコノハズクは、少し前に頭や顔の羽は抜けたようです。その時、片目も失ったのでしょうか。雨覆も乱れています。
リュウキュウオオコノハズク
左側が特にひどく、耳まで見えています。痛々しいオオコノハズクでした。目は治ることはないでしょうが、羽は生えてきます。
2017年7月24日(旧暦では2017年6月2日)
きょうは、二十四節気の一つ大暑でした。沖縄は、太平洋高気圧に覆われており真夏日が続いています。雲ひとつない夜空には、毎晩、満天の星が広がっています。
毎回、やんばるに行ったら星の写真でも撮ろうかと広角レンズを持って行くのですが、鳥探しに疲れて実行に移せていませんでしたが、今夜は、意を決して数枚撮影してきました。^^; 先週からやんばる入りしている写真家の方は、素晴らしいロケーションで天の川を写し取っていました。昼間、ロケハンしないといいのは撮れないですね…。
きょうは、ヤンバルクイナを数羽確認しました。今年生まれた幼鳥も1羽いました。全くいない日もあれば、たくさん見る日もある。何が影響しているのかは分かりません。
本当は、昼間の写真を撮りたいのですが、前を横切るだけでじっとしてくれないので、久しぶりに夜のヤンバルクイナを写しました。
ヤンバルクイナ
ヤンバルクイナ
少し角度を変えて。落ち着いたヤンバルクイナでしたので、家族でうろうろしていた観光客にも教えてあげた。写真もコンデジでなんとか撮れたようだ。^^
ヤンバルクイナ
ヤンバルクイナの幼鳥。目や足の色は、成鳥と比べるとくすんでいます。
ヤンバルクイナ
幼鳥のヤンバルクイナを撮った後、オオコノハズクのポイントへ移動中、やんばる入りしている写真家の方と真っ暗な林道でばったり会いました。ヤンバルクイナ情報も伝えておいた。^^
ヤンバルクイナを撮影し終えて、ふと南の空を見上げると天の川がくっきりと見えました。最近のカメラは優秀なので人間の目で見るよりもたくさんの星が写りました。^^;