日々の記録。主に沖縄本島、石垣島の野鳥や自然を写真で紹介

2017年9月21日(旧暦では2017年8月2日)

昨年7月31日に沖縄本島南部で見つけたのはベニバトのメス でした。今年もやってこないかなと密かに期待していましたらベニバトのオスを再び南部の畑で発見しました。^^

畑にキジバトが十数羽群れで餌を拾っていたので、双眼鏡でのぞいてみると小さな赤いハトが目に飛び込んできました。約1年ぶりのベニバトです。

石垣島では、毎年、複数羽が牧場や田んぼ、畑などにやってくるのでそれほど珍しくはありませんが、沖縄本島ではなかなかレアな出会い。しかもオスとなると、沖縄本島では数年ぶりの記録です。

すぐにいつもお世話になっているマスターに連絡しました。^^ しかし、マスター家に帰って写真整理をしている時に誤ってベニバトの写真を全部消してしまったそうです。

越冬には少し小さすぎる畑ですが、今日の感じだとベニバトにとってかなりの良い餌場になっているので、数日は滞在するでしょう。

シマアカモズも数を増やしていて、草地やキビ畑などで5羽を確認しました。昨年より、シマアカモズの飛来は多い印象です。

ベニバト

ベニバト成鳥オスです。美しいハトですね。

ベニバト

カラスに驚いて飛び上がり、ギンネムの枝に止まった。

ベニバト

しばらくすると再び地面に舞い降り、餌を拾っていました。体が小さいので草に隠れたなかなか全身が見えません。

ベニバト

右目が少し涙ぐんでいます。片目風邪に罹っているのでしょうか?

シマアカモズ

シマアカモズは草地や農耕地で複数羽を確認。今年は出会いが多いです。

Category:野鳥
2017年9月20日(旧暦では2017年8月1日)

アカハラダカの帰りに寄った田んぼには、エリマキシギのメスとコアオアシシギ、アオアシシギが水路にいました。エリマキシギは、コアオアシシギを双眼鏡でのぞいていると向こうから飛び込んできた。

エリマキシギ

エリマキシギのメス幼鳥。

コアオアシシギ

コアオアシシギ成鳥冬羽。

アオアシシギ

アオアシシギ成鳥冬羽。とても小さな個体で、コアオアシシギと同じぐらいでした。くちばしも普通より短く感じます。

コアオアシシギ

コアオアシシギ成鳥冬羽。

Category:野鳥
2017年9月20日(旧暦では2017年8月1日)

昨年は、アカハラダカの渡りを見に名護市の名護岳ばかり行っていましたが、今年は本部半島にある嘉津宇岳へ初めて行きました。アカハラダカを待つとき見上げる姿勢になるので少し首が疲れました。^^;

肝心のアカハラダカは40羽ぐらいの群れと60羽ぐらいの群れが観察できました。名護岳の方では、500羽ほどが観察されたようです。

アカハラダカ

午前8時半ごろ、東の空からアカハラダカの群れが現れた。

アカハラダカ

風が南寄りだったので渡るアカハラダカの数は少なかった。これから秋分の日あたりにピークがくる予定です。^^

嘉津宇岳の様子。奥の登山道を登ると40分ほどで山頂へ行けます。山頂は、360度大パノラマの素晴らしい風景。

Category:野鳥
2017年9月18日(旧暦では2017年7月28日)

台風の影響で続いていた強風も収まったので田んぼの渡りのシギの様子を見てきました。

ヒバリシギやタカブシギ、トウネンが多くいたほか、ヨーロッパトウネンやウズラシギ、ハマシギなども入っていました。

ヨーロッパトウネン

ヨーロッパトウネン幼鳥。

ハマシギ

胸に黒い羽が混じるので夏羽の名残かと思いハマシギ成鳥冬羽だと思ったのですが、幼鳥のようです。幼羽に背羽、肩羽に第1回冬羽が見え始めているようです。

腹に黒い羽が混じるのはハマシギ幼鳥の特徴とのこと。

ウズラシギ

ウズラシギ。

ヒバリシギ

ヒバリシギ成鳥冬羽。

Category:野鳥
2017年9月18日(旧暦では2017年7月28日)

フラッグ付きのアカアシシギとセイタカシギがいました。

アカアシシギはフラッグが外れてしまっていましたが、メタルリングの記号「KANKYOSYO TOKYO JAPAN 6A27456」は読み取れた。セイタカシギの方は白と青のフラッグでフラッグには「UM」メタルリングには「P.O. BOX 96-216 TAIPEI M01040」と刻印してありました。

2羽とも同日、金武の田んぼで見つけました。一日に同じ場所で複数羽のフラッグ付きを見つけたのは初めてのことです。

最近、フラッグ付きを見つけて山階鳥類研究所に連絡しても音沙汰ないことが何度かありましたが、今回は返事に期待して連絡します。どこでいつ付けられたものなのか分かるのが楽しみです。^^

9月20日追記

Twitterからの情報では、アカアシシギの方は、2015年に久米島で放鳥されたもので、2016年1月には、金武で撮影され、山階鳥類研究所へ報告された個体だそうです。

9月26日追記

本日、山階鳥類研究所鳥類標識センターから連絡がありました。それによると、「KANKYOSYO TOKYO JAPAN 6A27456」のアカアシシギは足環番号から2015年9月26日に久米島宇江城で放鳥された個体と判明しました。セイタカシギは台湾に問い合わせている最中で返事があり次第、私にも知らせてくれるとのこと。

10月15日追記

本日、「P.O. BOX 96-216 TAIPEI M01040」のセイタカシギについて山階鳥類研究所鳥類標識センターから連絡があり、このセイタカシギは、足環番号から2015年11月16日に台湾の Lan-Yan River, I-Lan County (宜蘭県の蘭陽溪かな?)で放鳥された個体と判明しました。緯度と経度も教えていただき 24d42mN 121d50mE だそうです。これを Google maps で表示してみると以下の場所が表示されるので台湾宜蘭県の蘭陽溪河口付近での放鳥ということで間違いなさそうです。

山階からのメイルによると「今回の記録はセイタカシギの海外放鳥個体が日本で初めて観察された貴重なもの」とのことです。わずかながらですが野鳥の生態研究、延いてはそれが野鳥の保護につながってくれたらいいなと思うところです。

10月16日追記

Twitterからの連絡によるとアカアシシギの方は、2016年11月26日にも今回と同じく金武で写真とともに山階鳥類研究所へ報告されていました。先日、教えてくれた方とは別人。3年連続で同じ場所にやってきていることになります。来年も見つけられるといいな。金武にこの時期行くみなさんは、ぜひこのアカアシシギを気にして見てください。

セイタカシギ / 足環・フラッグ付き

フラッグとメタルリング付きのセイタカシギ。

セイタカシギ / 足環・フラッグ付き

刻印は「P.O. BOX 96-216 TAIPEI M01040」でした。

アカアシシギ / 足環・フラッグ付き

フラッグは外れてメタルリングだけのアカアシシギ成鳥。奥はアカアシシギ第1回冬羽。

アカアシシギ / 足環・フラッグ付き

刻印は「KANKYOSYO TOKYO JAPAN 6A27456」でした。

Category:野鳥