数日前から草むらからの鳴き声を確認していたセジロタヒバリがやっと撮影できました。
ムネアカタヒバリも大量に到着しているので、探し出すのは根気のいる作業でしたが、鳴き声を頼りに待っていると雨上がりのあぜにひょっこりと出てきました。狙い通りに見られるとうれしさも格別ですね。^^
アカハラダカの渡りは9月初旬から始まっていますが、最近は台風の影響で悪天候が続き、石垣島で滞在する個体が目立ちます。多い時は電線に3羽ほど止まっていました。天気が回復したら一気に渡っていくことでしょう。
渡り途中のエゾビタキや越冬組のコムシクイなども増えています。コムクドリは500羽ほどの大群が市街地の公園などを移動していました。
セジロタヒバリ第1回冬羽。
昨年から複数箇所で越冬していますが、なかなか写真の撮れないビンズイ。この日は鳴き声で発見。芝生に6羽が降りていました。ちょこまか動き回る小鳥が多い中で、ビンズイのゆったりとした動作は癒されますね。
ビンズイの近くにはツグミもいました。今冬はツグミやシロハラ、アカハラがとても少ないです。林道を走っていると茂みの中から地鳴きは聞こえますが、農耕地に出てくる個体がほとんどいません。年によっては、ハチジョウツグミだらけの冬もあるのですが、何らかの理由で年回りがあるようです。
田んぼには、ツメナガセキレイとムネアカタヒバリの数十羽の群れ。十数羽のハクセキレイの中にタイワンハクセキレイもいました。今季はタイワンハクセキレイが少なくホオジロハクセキレイが多いです。
オジロトウネンやアオアシシギ、タカブシギ、コチドリなどもぱらぱらと滞在中。
やっと撮影できたビンズイ。自宅周りにも数羽がいるのですが、警戒心が強くて写真に収められません。
田んぼでシギなどを見ていると、空からツメナガセキレイの20羽ほどの群れが降ってきました。とりあえず目の前に降りた3羽を見てみるとシベリアツメナガセキレイ、マミジロツメナガセキレイ、(キマユ)ツメナガセキレイが横一列に並んでいました。突然の奇跡に驚き!!
今季、2羽目のシベリアツメナガセキレイ。 先月のは冬羽 でしたが、今回は夏羽でした。
ハクセキレイ、ツメナガセキレイ、ムネアカタヒバリ合わせて100羽ほどの群れの中に1羽だけ異彩を放つ個体を発見。
周りの(キマユ)ツメナガセキレイとは換羽の進み具合が違うこともさることながら、明るい青灰色の頭部や太く長い眉斑、白い目の下や喉元などニシツメナガセキレイ( Motacilla flava beema )かロシアツメナガセキレイ( Motacilla flava flava )の可能性があります。
ちなみにニシツメナガセキレイはツメナガセキレイとは別種とする分類もあるそうで、その場合、ロシアツメナガセキレイはニシツメナガセキレイの亜種となります。
ただ、この個体は第1回冬羽なのでもう少し換羽が進まないと決め手にならないようです。大量にいるセキレイの中からこんな個体を探し出すのも楽しいですね。
ハクセキレイの群れには、ハクセキレイのほかにタイワンハクセキレイとホオジロハクセキレイがいました。
かなりの違和感を放つニシツメナガセキレイかロシアツメナガセキレイと思われる個体。ただ、マミジロツメナガセキレイの第1回冬羽から夏羽への換羽中も目の下が白くなるケースがあります。
年末、血を吐きながら年内の原稿を出稿し終えたので、短時間ですが2022年、最後の鳥見をしてきました。
12月に入り、ツグミやアカハラ、シロハラが一気に増えていました。ツグミはほとんどがハチジョウツグミで羽衣の色合いがバリエーションに富んでいて比較するだけで楽しいです。アカハラ、シロハラも渡り直後より警戒心が緩み、観察しやすくなっています。
ちょっとした草むらからはチョウセンウグイスやムジセッカの鳴き声が聞こえてきますが、昨年よりは若干少ないようです。
ジョウビタキ、ノビタキ、ムネアカタヒバリ、ツメナガセキレイなども越冬中。
以前から滞在中のアカツクシガモ3羽に加えてツクシガモ4羽も飛来しました。コハクチョウやクロヅル、ヘラサギなども引き続き滞在しています。
カモの仲間はハシビロガモが最も多く、次いでヒドリガモやコガモ、キンクロハジロなど。今季はメジロガモがまだ確認できていません。
多くのタシギが越冬中で、複数箇所の田んぼで合計200羽ほど見た中に、1羽だけチュウジシギがいました。
カンムリワシは幼鳥、成鳥とも見やすくなってきました。これから輪禍も増えるので石垣島や西表島でハンドルを握る時は注意が必要です。
この日、一番鮮やかだったハチジョウツグミ。成鳥。
立冬のこの日、マガンが25羽飛来しました。石垣島はもちろん沖縄でも最大の飛来数だと思われます。これまで県内でもっとも多い飛来数は 2018年の11羽 なので倍以上の数に記録更新です。ついでにオナガガモ3羽もついてきました。
今季初となるキンクロハジロを確認。単独で水路を泳いでいました。
先月、50羽ほどの群れで入ったタゲリは島内で分散してあちこちの田んぼにいます。
ツメナガセキレイとムネアカタヒバリは群れで島内を移動していて、昨日は100羽以上の群れがいたのに今日はいないなんてことがよくあります。
ほかにはオグロシギやムナグロ、リュウキュウヨシゴイ、カンムリワシ、ムラサキサギ、シマアカモズ、サシバなどレギュラーメンバーに会えました。
マガンの群れは成鳥、幼鳥合わせて25羽でした。