リュウキュウオオコノハズクを撮りたいという写真家の方をガイドしてきた。5月には、ノグチゲラを案内して、今回、写真展で飾るプリントも見せてもらった。横120センチの大迫力プリントが銀座のニコンサロンに飾られるとのこと。
今夜は、リュウキュウオオコノハズクのヒナが3羽で餌取りをしていました。巣立ち後、1カ月ぐらいは経っているようなので自分で獲物を捕まえていた。セミの幼虫が羽化しようと土の中から出てくるところを狙っているようで3羽とも地面ばかり見ていました。
沖縄本島に赴任して1年と5カ月、やっとこれが撮れた。^^ 営巣地も3カ所見つけたので、来年こそは営巣序盤から観察したいものです。
先日、別の場所で撮影した成鳥 と比べると顔つきが幼いことが分かりますね。
まだ、親鳥からも餌をもらうこともあるようで、餌をねだるときのリュウキュウオオコノハズクのヒナの鳴き声を確認することができました。親鳥の撮影はかなわず。
近くでは、アカショウビンの巣立ったヒナが3羽並んで眠っていました。その横には、獲物を探しにきたアオバズクも止まっていましたが、お互い知らんぷりだった。
地面をじっと見つめるリュウキュウオオコノハズクの幼鳥。
ズアカアオバトが抱卵していました。 通常、もっと込み入った場所で営巣 するので、いつもまともに観察できないのですが、この巣は、非常に見やすい場所にあります。巣立ちまで見届けようと思います。
美しいズアカアオバトですが、森の中に入れば周りの葉っぱなどに紛れてしまいます。
二十四節気に一つ小暑でした。沖縄では梅雨も2週間ほど前に明け、真っ青な空に積乱雲が高々とのぼる毎日です。
七夕でもあるきょう、チービシで行われた県のアジサシ類の営巣調査に同行してきました。調査は3カ所で行われ巣の数やヒナの成長具合が調べられました。
ベニアジサシとエリグロアジサシは、例年通り順調に営巣していました。ベニアジサシは、1500巣3000羽ほどの飛来で2002年に観光施設が島に入って営巣ゼロになってしまってから過去2番目ぐらいの成績だそうです。
ベニアジサシ、エリグロアジサシとも抱卵中でしたが、孵化1〜2日のヒナがいる巣もあった。エリグロアジサシは、すでに飛べるようになる寸前のヒナまでいました。コアジサシはほとんど子育ても終わっていて数える程度しか確認できませんでした。
また、フラッグ付きのベニアジサシ2羽やエリグロアジサシ1羽、山階鳥類研究所のジオロケーター付きのベニアジサシも撮影できました。
沖縄野鳥の会の会長さんや、何度かフラッグ付きアジサシの件でメイルでやり取りしていた山階鳥類研究所の方とも名刺交換することができました。^^
沖縄の青い海に映えるベニアジサシ。オーストラリアでつけられた白いフラッグとメタルリングが見えます。
先日、動画でも紹介した攻撃的なツミのペア の子どもたちも大きくなり、1羽は、巣のそばの枝に止まっていた。しかし、両親の攻撃が一段と激しさを増していて全く近寄れない。Google Maps で調べたところ、営巣木から約80メートル離れた地点でオスとメスの攻撃に遭いました。^^;
それ以上は、近づく気にもなれませんでしたのでヒナたちの写真はありません…。^^;
ものすごいスピードで私に突撃してくるツミのメス。翼の絞り具合からも写真で伝わると思う。最高時速は、80キロは超えていると思う。小鳥たちは、こんなのに狙われたら逃げる術がないね…。^^;
昨年見つけたエリグロアジサシの営巣地は、ことしも順調に営巣に入りそうです。抱卵に入っているペアもいました。フラッグを装着した個体もいました。昨年も フラッグをつけた個体 を撮影していますが、アルミリングの番号までは読めないので同じ個体かどうかは不明。
求愛するエリグロアジサシ。右の個体には青いフラッグが付いています。
きょうは、6月も最後の日。今月は3日間しか休みのない忙しい月でした。毎年、6月はほとんど休めない…。^^; この時期は、野鳥の子育て最盛期なのでもっとフィールドに出たいんだけどねー。
先月見つけて、今月の中ごろから巣作りに入っていたツミの若いペアも間も無くというかやっとというか、そろそろ産卵の兆しが見えてきました。いくつか観察しているツミの営巣で、すでに巣立ったところもあり、ことしはかなりばらつきがありますね。
この場所のツミは、観察している中でずば抜けて人を恐れません。今の所、営巣木の真下でおじさんが車の掃除をしようが、草刈りが入ろうが全く動じる様子はありません。しかし、 先日の他の場所の若いカップル のようにヒナがある程度大きくなったら豹変して人間に攻撃的になる可能性もありますので、今後の動向を引き続き見守ってみます。
巣に座るツミのオス。営巣木の下でおじさんが車のボンネットを開けたり、掃除をしだしたりしても全くに気にすることもなく、オスとメスが交代で巣材を運んだり、産座の感触を確かめたりしていた。
先日、メスが巣の外に追い出されていたアオバズク のヒナがそろそろ巣立ちしているかと営巣木を訪れましたが、まだのようでした。
大きくなったヒナは、巣の中でもよく動くようで外の親鳥は、巣の方をじっと見つめていました。きょうは、オスのアオバズクは見つかったのですが、メスは見つけられなかった。
暑い日差しを避けて、木陰で休みながら営巣木を見守るオス。
ことしが初めての繁殖と思われる若いツミのペアを先月から観察していて、 1週間ほど前確認した時には、大きくなったヒナが巣外からも見えるようになりました。
今日は、さらに大きくなったヒナに会いに行きましたが、先日とは打って変わって親鳥の警戒の強いこと。遊歩道をウオーキングの人が歩くと、オスもメスもけたたましい鳴き声をあげながらスクランブル発進。頭に当たる寸前のところで身を翻しては攻撃していました。一度標的になると数十メートルはしつこく追いかけてきます。^^; 子連れのお母さんは悲鳴をあげて逃げてきたので、あと10日ほどの辛抱だと伝えておきました。
ツミの襲撃が恐ろしいので巣の写真を数枚撮って帰宅後、iMacの画面で確認してみるとヒナの白い綿毛もだいぶ抜け、幼鳥の羽が見えていた。
襲撃の様子は、目を離すと怖いので後ずさりしながらiPhoneで動画撮影。それを横向きにトリミングしてありますので画像は荒いですね…。^^;
1週間ほど前は、営巣木から10メートルほどのベンチに犬を連れた中年夫婦が座っていても、私がカメラで撮影しても無視だったのにこの違いはなんなんだろう?
巣立ちの頃、ふたたび訪れてみる予定だったけどこの調子じゃ無理かも。
臨戦態勢のツミ。下がオスで上がメス。
4巣観察しているうちの2巣で巣外から姿が確認できるぐらいにヒナが大きくなっていました。梅雨明け間近に連日警報が出るほどの大雨だったので心配していましたが杞憂でした。^^
沖縄戦全戦没者追悼式の取材の帰りに寄った巣は、すでに巣立ったようでもぬけの殻でした。この巣は、全く観察していなかったのでいつごろ巣立ったのか全く不明。^^;
ことしが初めての子育ての思われる若いカップル も無事にヒナが孵っていました。ヒナは結構大きく成長しているのですが、なぜかメスはそのヒナたちを抱いている。^^: 初めての子育てで過保護なのか?
6巣観察しているアオバズクのうちのペアでメスが巣外に出ていました。ヒナが大きくなったようです。昨年、このペアの子どもたちは7月の第1週に巣立ちました。ことしも同じころに巣立つと思われます。
2週間ほど前に見つけたアオバズク は営巣放棄してしまいました。梅雨の終わりがけに連日警報が出るほど降り続いた豪雨の影響で巣内が浸水してしまったようです。来年に期待です。
ヒナが大きくなり巣から追い出されたメスのアオバズク。狭い樹洞で抱卵するので次列風切と雨覆が擦り切れているのが見て取れますね。 ここの個体は、くちばしの模様で雌雄が区別できます。
昨日の予想 通り、22日に梅雨が明けました。梅雨明け後の沖縄の空は高く冴え冴えと澄み渡り真夏の太陽が海面を照らしていました。いよいよ夏本番を迎えます。
そんな夏の日差しの下、エリグロアジサシとベニアジサシの群れがガーラらしき魚と協力して小魚を捕まえていました。ガーラが小魚を水面に追い詰めるとエリグロアジサシとベニアジサシが空から海へ突っ込んでいました。
ベニアジサシが小魚の群れに襲いかかった。海の中のガーラらしき魚が2匹写っている。
今日は、二十四節気の一つ夏至でした。例年、沖縄ではこのころ梅雨が明けます。昨日は、夏至南風も吹いたので平年並みの梅雨明けなら慰霊の日の23日前後に梅雨明けです。沖縄の夏本番です。
1カ月ほど前に見つけたツミのペアの巣作りが完了していました。人を全く恐れないペアです。先月見つけた時は、子どもたちが遊んでいる横で求愛給餌していました。^^;
散歩の人が数メートル横を歩いても逃げません。初めて見つけた時は、メスは翼を広げて威嚇してきましたが、きょうは、こちらのことは全く気にしていないようでした。オスのツミは、地面に降りて翼を広げ虫干しを始める始末!!
完成した巣は、コバテイシの高さは4メートルないぐらいのところに掛けられていました。
ツミのオス。昨年生まれた若い個体です。
沖縄では昨日、夏至南風が吹きました。明日ぐらいには梅雨も明けることでしょう。夏至南風とは、沖縄で梅雨明けごろに吹く南寄りの強い風のことです。沖縄方言ではカーチベー、八重山方言ではカーチバイといいます。ちなみにMacでは「かーちべー」で変換できます。^^
アジサシの仲間もこのころから増えだし、きょうは、エリグロアジサシとベニアジサシの100羽以上の群れが、うるま市の海中道路から見られました。また、近くの漁港でも数十羽の群れがいくつか確認できた。
これから、積乱雲が立ち上る夏の空と真っ青な海にアジサシが似合う季節になります。^^
エリグロアジサシとベニアジサシの群れ。8割ぐらいがエリグロアジサシでした。