救護カンムリワシの放鳥
2024年8月2日(旧暦では2024年6月28日)
今年の2月21日に交通事故に遭い、瀕死の状態で救護されたカンムリワシが約160日ぶりに自然に帰りました。環境省職員も獣医師も助かる確率は相当低いと見ていましたが、驚異的な生命力で復活しました。まさに不死鳥。
放鳥現場で判明したのですが、第一発見者はよく知る人でした。カンムリワシにはその知人の娘さんが「嘉例」と名付けました。「嘉例」は「かりー」と読み、乾杯の掛け声に用いられ、「ぐすーよー、かりーさびら!!」などと使います。意味は「みなさん、かんぱいしましょう!!」で沖縄本島でよく使われる言葉です。
そんなめでたい名前をつけられた「嘉例」ですが、事故で右の眼球を損傷したほか、右の翼と足を骨折しました。獣医師の懸命な治療とリハビリを担当する石垣やいま村のスタッフの献身的な世話でなんとか8月1日に自然に返すことができました。骨折は完治したのですが、残念ながら右目は失明してしまっていましたが、元気よく飛び去っていきました。
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野鳥
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