日々の記録。主に沖縄県は石垣島の自然を写真で紹介します。

アオバズクのペアとオオコウモリ救出

2020年6月30日(旧暦では2020年5月10日)

子育て中にもかかわらず、昼間の見張りが見つからない不思議なリュウキュウアオバズクが今夜は、雌雄そろって夜の見張りをしていました。どちらがオスでどちらがメスなのか分かりにくいペアなので今後、検討してみます。

アオバズクを確認した後、リュウキュウコノハズクのポイントへ到着すると早速コノハズクを発見したのですが、何か闇の方から聴き慣れない叫び声がします。懐中電灯片手に車を降りて声のする方へ行ってみると高さ3メートルほどの木の根本から「ギャーギャー」という声。よくよく調べてみるとヤエヤマオオコウモリの幼獣が草の中に落ちていました。

親も近くにいるのですが、地面に降りることができないようで木にぶら下がって心配そうに幼獣を眺めているばかり。仕方がないので親指にあたる翼から飛び出た爪をつまんで草むらから引っ張り出した上で三脚を使い、木の枝へぶら下げることに成功しました。しばらく見ていると親がやってきて感動の再会を果たし、暗闇へ消えていきました。

クマネズミほどのサイズの小さな幼獣でしたが、翼から伸びる親指の爪と足の爪のゴツさと鋭さに驚きました。これはとても素手ではつかめないですね…。

救助中、何より怖しかったのは、私の頭上を「バッサ、バッサ」と終始、飛び回る母親オオコウモリでした…。^^;

リュウキュウアオバズク

メスだと思われるアオバズク。

リュウキュウアオバズク

こちらはオスと思われる個体ですが、いまいち確証が持てませんので、ここのペアの今後の検討課題です。

リュウキュウコノハズク

今夜もいつもの場所にいたコノハズク。コノハズクの左にいる黒い虫はヒメマルゴキブリのメスです。

ヤエヤマオオコウモリ

落っこちて叫び声を上げていたオオコウモリの幼獣。

ヤエヤマオオコウモリ

なんとか木の枝に移動させることに成功しました。

ヤエヤマオオコウモリ

地面に落ちたわが子を心配そうに見つめるオオコウモリの母親。

ヤエヤマオオコウモリ

感動の再会を果たした親子。