リュウキュウアオバズクは3羽全てが巣立ちました。 先日、巣立ちを確認したリュウキュウアカショウビンのヒナ はこの日も2羽確認できました。
営巣木にとまるアオバズクのヒナたち。
リュウキュウアカショウビンは、抱卵、育雛しているペアが多いですが、今年は個体数が多いのであちこちで出会います。早いところでは、今月末ぐらいから巣立ちが始まると思われます。
カンムリワシも子育て中です。稲刈りやサトウキビの夏植えが始まりましたので、餌取りなどを見る機会が増えてきました。
一昨年、ミツバチが営巣していた樹洞を乗っ取ったリュウキュウコノハズク は、今年も同じところで子育てしているようです。
公園のアカショウビン。警戒心ありません。
渡りは落ち着いた石垣島では、島で繁殖するリュウキュウアカショウビンやリュウキュウコノハズク、リュウキュウアオバズク、リュウキュウツミ、ズグロミゾゴイなど造巣や抱卵など活発に動き回っています。
特にアカショウビンはとても活発で、この日は本業の仕事をしながらも午前中に13羽、午後に7羽の合計20羽をダブることなく確認しました。今年はアカショウビンの個体数が多いような気がします。
カンムリワシはこの時季、抱卵中で出会う機会が減ります。カタグロトビは年中、繁殖していますので、今も何箇所かは抱卵中です。
サンコウチョウも増えてきて、さえずりがあちこちから聞こえてきます。
林道でオスのアカショウビンが至近距離でさえっずってくれました。細かいディテールまで録音できています。
1カ月ほど前に掲載した標識付きのリュウキュウコノハズク が巣立ったヒナを連れて再び現れました。
最初は足環が見えていなかったのですが、とても特徴的なメスなのでもしやと思い、しばらく見ていると左足につけられた標識を確認することができました。営巣木から約70メートル東に離れたところにいました。
近くには巣立ってしばらくしたヒナを1羽見つけることもできました。
石垣島ではほとんどいないタイプなので気付くことができました。リュウキュウコノハズクの成鳥メス。
標識付きのリュウキュウコノハズクが子育て中。大学の研究者の方に聞いたら、波照間島で標識を付けた個体だそうです。メスが出生地から拡散することはよくあることとのこと。
6月9日に孵化した卵の殻を見つけたリュウキュウアオバズク のヒナは大きくなっているようで、メスが巣の外に追い出されていました。よく見ると巣穴からヒナの顔が見えました。巣立ちはまもなくのようです。
昨年、2羽が巣立ったカタグロトビ のペアは今年も同所で繁殖中。オスが見張り代に立って目を光らせています。
標識付きのリュウキュウコノハズクのメス。
石垣島の野鳥たちの繁殖は連日の記録的な雨の影響を受けつつも順調に進んでいます。
リュウキュウアオバズクとリュウキュウコノハズクは、それぞれ1ペアの巣が大雨で水没したようで繁殖失敗していました。
そのほかのリュウキュウアカショウビン8、リュウキュウコノハズク4、アオバズク3、サンコウチョウ2、リュウキュウツミ3の繁殖は順調に推移しています。
ツバメチドリは孵化率が低いような印象。エリグロアジサシとベニアジサシは抱卵中。繁殖の早いコアジサシは巣立ちビナを連れて飛び回っています。リュウキュウヨシゴイは親離れした幼鳥を今季初確認しました。
先日のソリハシセイタカシギ は2羽から1羽に減りましたが、まだ滞在しています。
稲刈り後の田んぼにはキジバトに混じってベニバトが飛来していました。こちらは秋の渡りシーズンに向けて増加し、幼鳥も見られるようになります。
アカショウビンのオス。