日々の記録。主に沖縄本島、石垣島の野鳥や自然を写真で紹介

Dec. 6, 2024

10月21日に交通事故に遭って保護されたカンムリワシが無事に放鳥されました。10年ほど前から浦田原を縄張りにして継続観察されている個体で右目にシミがあることから「ポイント」の愛称で親しまれていたメスの個体です。繁殖も数年前から確認されています。

今回の救護で右足に「6」と刻まれた黒い足環を個体識別用に装着されました。発見した方はお知らせください。関係機関に報告いたします。

飛ぶ気満々のポイント。

Nov. 30, 2024

ナンヨウショウビンが石垣島に現れて1カ月以上たちました。行動パターンが決まっているので、遭遇率はほぼ100%を継続しています。警戒心は強くなっているので、とにかくナンヨウショウビンに気づかれないように観察することが大切になっています。

西表島にいたコハクチョウが石垣島にやってきました。反対に 石垣島にいたコウノトリ は西表島に渡って行ってしまいました。

山林ではキビタキを発見。コムシクイやウグイス、チョウセンウグイスも越冬中です。

長逗留のナンヨウショウビン。太陽の日が当たるとギラっと光りコントラストが高まります。

Nov. 26, 2024

コウノトリを見ているとタカサゴクロサギが飛んだのが目に入ったので、着地点を探してみるとヒメクイナが出てきました。^^; 警戒心が強い個体で何かに驚くとすぐに草むらに入っていました。環境はいいので、長居してくれるかもしれません。

コウノトリは標識付きの個体でした。識別番号は「J0701」で今年の3月31日に福井県小浜市で生まれたようです。1週間前には鹿児島県の南さつま市でも観察されている個体でした。石垣島には数日、滞在し、西表島に渡って行きました。

ソリハシセイタカシギは2羽が滞在中。 11月6日に11羽の群れ でやってきた一部なのかは不明。

カンムリワシの幼鳥に出会う機会が増えました。この日は、以前から確認されている「No.7」と新規の個体を発見しました。水稲の2期作の刈り取り作業が始まり、カンムリワシの観察いやすい季節になってきました。今季のサトウキビの収穫は12月6日ごろからスタートする予定です。

今季初のオカヨシガモとタイワンハクセキレイを確認。

ヒメクイナの成鳥。警戒心は強そうでした。

Nov. 24, 2024

10月28日に保護されたカンムリワシ幼鳥が放鳥されました。骨折などもなかったことから救護から1カ月たたずして自然に返すことができました。狭い石垣島、安全な速度で運転を。

交通事故で脳震盪を起こしているところを見つけた地域の人により「はやて」と名付けられたカンムリワシの幼鳥。

Nov. 24, 2024

石垣島のナンヨウショウビンは長逗留となっています。一日の行動も安定しているので、このまま年を越しそうな感じですね。ナンヨウショウビンの海岸にはオニアジサシやユリカモメもやってきています。

近くの田んぼでは、今季初のヒシクイを確認。6羽の群れでした。アカガシラサギやベニバト、ホシムクドリなども滞在中。目と鼻の先なのでナンヨウショウビンが現れない時間帯はこちらも楽しめます。

満潮時の休憩場所で休むナンヨウショウビン。近いので物陰から撮影。

Nov. 13, 2024

越冬すると決めたのでしょうか。ナンヨウショウビンは滞在3週間ほどとなりました。

誰もいない時間を見計らうかのように登場して、大きめのカニを仕留めるとそのまま呑み込もうと四苦八苦していました。自転車が通行するとカニをくわえたまま、どこかへ飛んでいきました。

美し翼を翻して飛ぶナンヨウショウビン。

Nov. 11, 2024

久しぶりに与那国島へ出張があったので、空いた時間で鳥見。なんとカンムリカッコウに遭遇しました。祖納の民家で発見。ヒヨドリに付きまとわれてうっとうしそうでした。カラノスリらしきも1羽確認。

島内にはカシラダカやノジコ、コホオアカなどエンベリが多く入っていました。キビタキやジョウビタキ、エゾビタキも島のあちこちで滞在。久部良ミトゥにはホシハジロが1羽入っていました。

カンムリカッコウの幼鳥。民家裏を流れる水路を利用しているようでしたが、ヒヨドリに追われてどこかへ飛んでしまいました。

Nov. 7, 2024

石垣島は、季節外れの台風22号の影響で強い北寄りの風が吹いています。前日、前々日に確認されているタカサゴクロサギを探しながら「なんか入らないかなぁ」と思っていると「オウチュウがいるよ」とのメールが着信。現地に向かうと警戒心の薄い幼鳥のオウチュウがいました。トンボなどを捕食しているようでした。

夕方には知人ら複数からソリハシセイタカシギの群れがいると連絡。スーパーで夕飯の材料を買って帰宅するタイミングで近くにいたので、こちらも寄ってみると、なんとソリハシセイタカシギ11羽の群れがやってきていました。2020年に与那国島で7羽の群れが入りましたが、それを大幅に上回る数でした。生き物は群れるほど美しさと迫力が増しますね。

目の前の枝に止まったオウチュウ。

Nov. 6, 2024

いつもは見かけてもスルーするカタグロトビですが、獲物を狙っているところだったので、久しぶりに撮影しました。

電線からしきりに草むらを気にしているカタグロトビの成鳥を発見。最初に止まっていた電線から一段低い電話線に移動。体の向きを変えると急降下しました。数秒後、草むらから飛び出てくると足には、すでに締められたクマネズミをつかんでいました。

電話線に持ち帰りネズミを食うのですが、尾羽を上下にしきりに動かし鳴き声もあげる様子が確認できました。近くにメスでもいて餌を奪いにくるのかと思いましたが、そのまま東へ向けて飛んでいきました。カメラで追うともう一羽のカタグロトビがやってきてネズミを奪うシーンを見ることができました。写真を拡大してみるとメスではなく幼鳥に獲物を渡していたようです。

石垣島のカタグロトビは真冬を除いて年中、繁殖しています。ワンシーズンに2回ほど子育てするので、個体数はかなり増え、多い日は一日に10羽ほど見ることもあるほどです。

獲物に狙いを定めたカタグロトビ。

Nov. 6, 2024

クロツラヘラサギ2羽が島内をうろうろしながら滞在中。少しずつ秋らしくなり、シマアジやコガモ、ハシビロガモ、ヒドリガモ、オナガガモなども増えてきました。

クロツラヘラサギ成鳥。

Oct. 29, 2024

衆院選取材で沖縄本島へ出張したついでに鳥見。沖縄4区は当確が出たのが、午後23時すぎ。急いで記事を書いて出稿してホテルへ帰ってシャワー。日付が変わって午前3時ごろにやんばるへ到着しました。

ほぼ3年ぶりのやんばるでの夜探でしたが、鉄板ポイントを2カ所巡ってリュウキュウオオコノハズク3個体に出会えました。フラッシュを忘れたので、レンタカーのヘッドライトとハンディライトでなんとか撮影もできました。午前5時前には車内で仮眠。帰りは金武と泡瀬干潟を経由してダイシャクシギやホウロクシギ、カモ、シギなどを見てきました。

リュウキュウオオコノハズクが繁殖もしているいつもの場所にいくとやはりいました。一般にも有名な「ウオッ、ウオッ、ウオッ、ウォー」という尻下がりの鳴き声も聞くことができました。

Oct. 25, 2024

石垣島にナンヨウショウビンが飛来しました。 過去に沖縄本島の漫湖で2017年8月から翌2018年4月まで滞在したナンヨウショウビン がいました。

当時、那覇支局に赴任していたこともあってナンヨウショウビンは、いやというほど見ていますが地元で見るのもいいものですね。今回の個体は、沖縄本島の個体より鮮やかなような気がします。

ナンヨウショウビンの亜種は50を数えるそうですが、今回も同じ亜種 Todiramphus chloris collaris のように見えます。今年は宮古島でもナンヨウショウビンが友人により撮影され、八重山のある島でもそれらしい姿が確認されています。今年はナンヨウショウビンの当たり年かもしれません。今後、ほかでも見つかる可能性がありますね。

鮮やかなブルーの背面が美しいナンヨウショウビン成鳥。夏羽後期と見られるので、長期滞在してくれたら冬羽が拝めるかもしれません。

Oct. 19, 2024

冬羽姿に衣替えしたハリオシギに出会えました!! チュウジシギ、タシギと合わせてジシギ40羽の中から発掘しました。「ハリオシギはまだ残っているはず」と信じながら探し、やっと見つかったのが、肩羽や三列風切などを冬羽に換羽し終えた成鳥だったので気分はさらに最高です!! 貴重なハリオシギの冬羽でした。

滞在中のジシギたちは、チュウジシギが数羽で残りは全てタシギでした。

見よ!! この冬羽に覆われたハリオシギ成鳥の美しき出で立ちを!!

Oct. 17, 2024

今季初となるオシドリが到着。オスのエクリプスでした。

オシドリのオス。エクリプスなのでオシドリ感は低いですね。

Oct. 16, 2024

石垣島で確認できるメボソムシクイ上種はコムシクイとオオムシクイ、メボソムシクイなのですが、ほとんどはコムシクイです。

たまーにメボソムシクイにも出会えますが、今回は、そんな貴重なメボソムシクイに接近して写真を撮ることがかないました!! 鳴き声も聴けた上にP10も写せました。体の色味も違いがありますね。

ちなみにオオムシクイはワンシーズンに1個体見つけられるかどうかの少なさです。いつか、動画と写真に収めたいですね。

メボソムシクイに大接近。珍しく警戒心の薄い個体でした。

Oct. 14, 2024

夏休みは仕事が忙しく旅行に行けなかったので急きょ、宮古島へ家族旅行。伊良部島にあるサシバの渡り調査地点を見学してきました。とても平坦で、調査地の津波避難施設も3階建てと低く、石垣島の山頂での調査とはずいぶん勝手が違いました。海上に出たものの南下をあきらめて戻ってくる個体は下地島に次々と降りていました。

調査をしていた方の話では、サシバを狩猟していたころは、伊良部島と下地島を隔てる水路沿いのモクマオウ林で夜になると懐中電灯を手にした人が大勢やってきて遠くから見るとお祭りかなにかをやっているように見えたそうです。もちろん、今はサシバを獲るような人はいません。

ちょっとした雑木林には、渡り途中のエゾビタキがたくさんいました。オオルリも2羽確認しました。カラスバトも鳴き声を頼りに比較的簡単に見られましたが、子どもたちと散歩中だったので撮影には至らず…。

農地から撮影したサシバ。宮古島は山がないので、農地や住宅街などからもタカ柱を見ることができました。

Oct. 12, 2024

シマアジ10羽の群れが到着しました。成鳥、幼鳥が混じっているようでした。

ホオジロハクセキレイを今季初確認。石垣島のハクセキレイは例年、ホオジロハクセキレイが一番に到着し、その後、ハクセキレイ、タイワンハクセキレイが同じぐらいのタイミングでやってきます。ツメナガセキレイは数が増えたり減ったり。越冬組はもう少し数を増やすと思われます。

クロハラアジサシは通過個体が数を増やしています。10月下旬ごろからは幼鳥の割合が増えてきます。セイタカシギは移動中と思われる20羽程度の群れを各所で見ることができます。

シマアジのオス。全てエクリプス。

Oct. 5, 2024

秋らしくジロクロハラアジサシやシマアジ、エリマキシギ、コムシクイがどんどん数を増やして田んぼがにぎやかになっています。ジシギも一気に数を増やし、タシギ40羽に対してチュウジシギ2羽。ハリオシギは見つけられませんでした。

ハジロクロハラアジサシ幼鳥。今季3羽目。

Oct. 4, 2024

数日前から草むらからの鳴き声を確認していたセジロタヒバリがやっと撮影できました。

ムネアカタヒバリも大量に到着しているので、探し出すのは根気のいる作業でしたが、鳴き声を頼りに待っていると雨上がりのあぜにひょっこりと出てきました。狙い通りに見られるとうれしさも格別ですね。^^

アカハラダカの渡りは9月初旬から始まっていますが、最近は台風の影響で悪天候が続き、石垣島で滞在する個体が目立ちます。多い時は電線に3羽ほど止まっていました。天気が回復したら一気に渡っていくことでしょう。

渡り途中のエゾビタキや越冬組のコムシクイなども増えています。コムクドリは500羽ほどの大群が市街地の公園などを移動していました。

セジロタヒバリ第1回冬羽。

Sept. 28, 2024

先日のヒマラヤアナツバメ に続き、ニシイワツバメも石垣島に登場しました。

仕事前のわずかな時間の観察でイワツバメと思って写真も適当に撮っていましたが、後から聞いたらニシイワツバメでした。もっと特徴が出る写真を撮っておけばよかったと後の祭りです。ニシイワツバメは10月1日に沖縄本島の名護岳でも確認されています。