ベニバト2カ所で4羽、コムシクイはあちこちの茂み、ヨシゴイも昨年に続き好調で頻繁に見られます。ムクドリの群れは、多い順にカラムクドリ、ムクドリ、ホシムクドリ、インドハッカ。数日前まではギンムクドリとバライロムクドリも一緒にいましたが、分裂してしまったようです。ミドリカラスモドキも6羽交じっています。
ガン、カモもぼちぼち増えて来ました、数の多いコガモやハシビロガモ、ヒドリガモのほかにヨシガモやメジロガモ、シマアジ、マガン、カリガネなども確認されています。
オオバンも10月末に初認して以来、どんどん増えています。田んぼのシギは数を減らしてセイタカシギ、オジロトウネン、タシギ、アオアシシギ、コアオアシシギ、アカアシシギ、クサシギ、イソシギなど。
ベニバトは幼鳥を初確認。
仕事帰りにキセキレイ50羽とツメナガセキレイ20羽ほどの群れが、ねぐら入り前の大集合をしていたので、交じり物を探しているとイワミセキレイが1羽いました。ふつうは林道に生息するのですが、まさかサトウキビ畑でイワミセキレイに出会えるとは驚きです。
この日の翌日にも同じ場所でキセキレイの群れに交じっていたので、昼間はどこかの林道にいるものと思われます。同じ群れにハクセキレイ1羽もいました。このままキセキレイたちと越冬してくれるとうれしいですね。
ベニバトは2羽が滞在中ですが、カタグロトビやハイイロチュウヒ、ハイタカなのが毎日、やってくるので落ち着かない様子です。なぜかシマアカモズもベニバトやキジバトと行動していましたが、猛禽が恐ろしいからなのでしょうか。
サトウキビ畑でイワミセキレイに合うという貴重な体験ができました。ねぐらは他のセキレイととるようです。
石垣島に滞在中のセイケイ の田んぼにハイイロチュウヒが数日前から現れるようになり、現場を荒らしまくっています。友人らも何人か石垣島にセイケイを見にやって来ていますが、警戒して出が悪くなっているので苦労しています。
レンカクも滞在中。こちらは平和に過ごしています。シマアジは2週間ほど前から何度も確認しているのですが、やっと写真に記録できました。
今季初となるマガンとホオジロハクセキレイも確認しました。
田んぼにはエリマキシギやハマシギ、アオアシシギ、コアオアシシギ、ヒバリシギ、トウネン、タシギ、セイタカシギなどのほかに、コシアカツバメやノビタキ、ツメナガセキレイ、キセキレイ、ムネアカタヒバリ、コホオアカなどもいてにぎわっています。
警戒心の全くないハイイロチュウヒの幼鳥。非常いアグレッシブに狩りを行う個体で、風切羽の上面が泥で汚れています。
初記録となるセイケイを発見しました!! セイケイは1970年代に本土で3例、1995年に沖縄本島で1例あるそうですが、どれもカゴ抜け判定されているそうで正式な記録がありません。なので、今後の調査で国内初記録となる可能性大です。
予定していた取材が取りやめになったので、しかたなく田んぼに寄ったら見つけてしまいました。最初はツルクイナかと思ったのですが、双眼鏡に入れるとはてなマークが頭の中を巡りました。「えっ、タカヘ」「いや、タカヘは飛べないな」「もしかしてセイケイ!!!!!!」と、そのヤバさが現実のものになりました。
セイケイ属は世界中にいくつかおり、以前は亜種の扱いでしたが、スプリットしてIOCのリストによると少なくとも7種類はいるようです。その中ではフィリピンセイケイに一番近いように感じました。
2023年日本野鳥類目録の第8版では検討種になっています。この機会に報告論文でも書いて検討種からランクアップさせたいですね。
まったく頭にない鳥が出てくると何かまったく分かりませんね…。^^;