沖縄本島初記録のイエスズメ(動画あり)
沖縄本島では初めての記録となるイエスズメを台風が近づくさなか、見つけてしまいました。国内での記録は、北海道離島や秋田県、舳倉、見島など数例だそうです。今年の2月ごろには熊本県でも観察され、1カ月以上滞在したようです。
「オオチドリ、コシャクシギ、ベニバトのどれかでもいないかな?」と南部の畑を回っていたら、ドバト、キジバト、スズメが採餌している畑を発見。台風の風の影響で変なの入っていないかと双眼鏡で覗いてみると明らかに様子がおかしいスズメを見つけました。カメラを準備している間に一度は見失いましたが、30羽ほどのスズメの群れを丹念に探すと再び発見。写真に撮り詳細を見てみると、なんと沖縄本島初記録となるイエスズメでした。成鳥オスの冬羽です。イエスズメのオスは他のスズメと比べるとがっしりした印象で、頭の灰色の部分と胸のまだら模様が目立ちます。
すぐに鳥友の小学生から70代の5人に連絡すると3人は都合がつき現場にやってきました。みなで沖縄本島初記録となるイエスズメを堪能しました。後日、共著で研究紀要が出る予定です。
イエスズメの成鳥オス冬羽。
現場で双眼鏡で見てもなかなか違いを感じるのは難しいですが、写真で撮ったのをみると一目瞭然でイエスズメとスズメの違いが分かりますね。
こんな感じで数十羽のスズメの群れに混ざっていました。
草の穂を足で押さえ込んで種を食っていました。
伸びをするイエスズメ。換羽が完全に終わっているのか美しい冬羽でした。
腋の下は白。こんな小さな翼でヨーロッパからやってきたのか?
嘴が白っぽく、一瞬ニュウナイスズメにも見えた。
長旅で疲れているのか、餌を食った後はしばらく目を閉じて休んでいた。
イエスズメは、スズメと比べるとかなり白っぽい印象でした。
ミフウズラのメスも近くをうろついていました。
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