日々の記録。主に沖縄本島、石垣島の野鳥や自然を写真で紹介

2025年7月22日

参議院選挙で那覇へ出張したついでにやんばるに行って来ました。

午後9時半ごろに当確が速報で流れ、午後11時までには出稿とシャワーを済ませてやんばるへ出発。日付が変わって午前1時ごろに到着しました。雨上がりで条件はよかったのですが、オオコノハズク1、リュウキュウコノハズク2、アオバズク0と不調でした。一方、ヤンバルクイナは木の上で寝ている4個体と道路を歩いている2個体の計6個体を確認することができました。ついでにケナガネズミにも遭遇しました。

木の上で寝るヤンバルクイナ。残念ながらオオコノハズクの撮影はかなわず。やんばるに行ってオオコノハズクの写真が撮れなかったのは今回が初めてです。

2025年7月19日

キンバトも繁殖の終盤にさしかかり、遭遇する機会が増えてきました。アオバズク、リュウキュウコノハズク、アカショウビンはどんどん巣立ちが進んでいます。

今季初のリュウキュウヨシゴイやムラサキサギ、コサギの幼鳥を確認しました。

自宅近くでキンバト。幼羽が少し残っています。2歴年目のメスでしょうか。

2025年7月19日

石垣島ではシギやチドリの渡りが始まりました。海岸ではキアシシギやソリハシシギ、チュウシャクシギ、オオメダイチドリなどが姿を現し、田んぼにはアオアシシギやセイタカシギ、タカブシギ、ヒバリシギ、コチドリなどが到着しました。これから、どんどん数、種類ともに増えて来ます。そして、8月下旬には待ちに待ったジシギたちもやってくることでしょう。

満潮に近くなると海岸の岩礁には、キアシシギとソリハシシギが集まりました。

2025年6月28日

ツバメチドリのコロニーが耕されてしまいましたが、すでに飛べる個体などはかろうじて難を逃れたようです。数ペアはまだヒナに餌を運んでいました。

リュウキュウツミも繁殖は順調でヒナが確認できた巣もありました。キンバトもおそらく順調に進んでいることでしょう。近所のアカショウビンは大きなセミをくわえていたので、ヒナが大きく成長しているのかと思ったら、自ら食ってしまいました。すでにヒナがかえった巣もあり、暑くなると顔をのぞかせたりしています。

まだ飛べないツバメチドリのヒナ。親鳥から給餌を受けていました。

2025年6月17日

先日とは違うエリアの石垣島で繁殖するリュウキュウコノハズク、リュウキュウアオバズク、リュウキュウアカショウビン、エリグロアジサシの見回り。順調に進んでいるようです。

メスは抱卵中、オスは見張りのリュウキュウコノハズク。昨年、アオバズクが営巣していた樹洞を乗っ取りました…。^^;

2025年6月11日

渡り鳥たちの姿がすっかり見えなくなってしまった石垣島ですが、リュウキュウアカショウビンやリュウキュウアオバズク、ツバメチドリなどの繁殖は順調に進んでいるようです。エリグロアジサシも到着し、岩礁でコロニーを形成し始めました。

毎年、台風の影響が気になりますが、繁殖が成功することを期待します。^^

牧場内の木陰にいたアカショウビン。餌をとると、私の頭の上を越えて森の中に飛んでいきました。

2025年6月9日

琉球大学公開講座の昆虫標本づくりに参加するため、家族で西表島に1泊2日で行って来ました。

この時季、オオバギの実が熟して落果するので、道路脇にキンバトが出現します。西表島は特に数が多く、県道を少し走るだけで10羽ほど見ることができました。電柱に止まるカンムリワシやサンコウチョウ、リュウキュウキビタキの鳴き声も多く聞けました。

夜は、イリオモテヤマネコを探してドライブ。ヤシガニやサキシマアオヘビ、サキシママダラ、サキシマスジオ、リュウキュウイノシシなど観察して子どもたちも大喜び。イリオモテヤマネコもついに出会えてのですが、時刻はすでに午後11時。子どもたちは後部座席で寝落ちしていました…。

キンバトのオス。歩道上でオオバギの落果を食っていた。

2025年5月4日

リュウキュウコノハズク、リュウキュウアオバズク、リュウキュウアカショウビン、リュウキュウサンコウチョウの琉球組の繁殖は順調に推移しています。今季の石垣島は気温が上がらず、昆虫たちの動きが活発でないので子育てに影響が出ないかが心配です。

雨の中、森の中でじっとしているリュウキュウコノハズクを発見しました。すぐそばにはアオバズクも抱卵中。争いは起こらないのでしょうかね。

2025年5月24日

今季初のエリグロアジサシが飛来しました。航路では先月から見ていますが、5月下旬ごろになると繁殖のため沿岸の岩礁などに現れます。ほとんどの個体がすでにペアリング済みです。

リュウキュウアカショウビンは今季は特に多いようです。巣作りはあちこちで始まっていますが、住宅難が心配ですね。

数羽のエリグロアジサシが飛来しました。航路では先月から見られており、すでにカップルは成立しているようでした。

2025年5月15日

島の留鳥たちは繁殖シーズンに入っています。リュウキュウコノハズクはすでに産卵してメスが放卵中のようです。オス個体が近くで見張りをしていました。

リュウキュウアオバズクは産卵はまだのようですが、ペアは成立しているようでした。

リュウキュウツミは例年と同じ場所での繁殖ですが、メス個体が入れ替わっていました。

数年前から自宅近くで繁殖するようになったカタグロトビは今年もそろそろ抱卵に入りそうです。

長い付き合いになるリュウキュウコノハズク。今季も抱卵に入ったようで、オスが見張りに立っていました。

2025年5月13日

例年、6月に飛来することが多いレンカクですが、今季は少し早めの確認となりました。カラスに対して警戒心の強い個体で、カラスが近くを通過するたびに飛んで逃げていました。

野球場のズグロミゾゴイは獲物を捕まえるたびに、カンムリワシの若い個体に横取りされていました。場所を変えればいいものの、餌場として執着しているようでズグロミゾゴイのカップルは高頻度で横取りされてもこりずに採餌していました。

カラスに驚いて飛び上がったレンカク。第1回夏羽の若い個体のようでした。

2025年5月10日

衰弱しているところを保護されたカンムリワシの幼鳥が放鳥されました。4月8日の救護以来、約1カ月ぶりの野生復帰です。

発見者により「ようちゃん」の愛称が与えられ、左足には識別用の「5」が刻印されたシルバーの足環が装着されています。保護活動の重要な基礎データとなるので、発見した方は一報を。

担当者に抱かれたカンムリワシ。西表島在住のデザイナー「しまのなかま from IRIOMOTE」さんのTシャツがおしゃれです。

2025年5月8日

今季もゴールデンウイークに合わせてオウチュウがやって来ました。石垣島の春は、たいていこの時季に飛来します。枝先に止まり、トンボやアブを見つけると空中で捕まえていました。

アカショウビンやカンムリワシ、アカガシラサギなども観察しました。

細い枝先に止まって獲物を待ち構えるオウチュウ。

2025年4月30日

リュウキュウサンコウチョウが増えてきました。アカショウビンは巣作りに精を出すペアによく出会います。リュウキュウアオバズクも繁殖序盤でペアリングがすんでいる個体も見られました。カラノスリと見られる個体も発見。

ペアで行動をともにしていたサンコウチョウ。この付近で巣を作るのでしょう。

2025年4月29日

今季2個体目となるカラシラサギが河口に飛来。近くにはクロツラヘラサギ3羽も滞在しています。繁殖シーズン序盤で活発なリュウキュウヨシゴイは5羽確認しました。田んぼには北帰行に置いてきぼりのコガモとハシビロガモがいました。

今季2個体目のカラシラサギ。波打ち際で魚を追いかけるお馴染みの行動を見せていました。

2025年4月29日

シギが増えてきているので、この日は一日中、シギ・チドリ探しに当てました。その結果、シベリアオオハシシギをはじめアメリカウズラシギ、ヨーロッパトウネン、キリアイ、サルハマシギ、ハリオシギ、オオメダイチドリなどシギ・チドリだけで合計21種類を確認できました。一日でこれだけの種類が見られるのはこの時期の醍醐味ですね。^^

シギ探しの終盤に突如としてセイタカシギ、オグロシギとともに降ってきたシベリアオオハシシギ。夏羽でかっこいいですねぇ。

2025年4月24日

自宅近くにやってくるアカショウビンのペアが今年も繁殖のために渡ってきました。巣穴掘りも始まっていますので、今季も順調な子育てに期待したいです。昨年は3羽のヒナが無事に巣立っていきました。

リュウキュウアカショウビンのオス。巣穴掘り作業でくちばしに木くずが付いています。

2025年4月21日

4月下旬になっても北へ帰らない冬鳥や渡りの途中で立ち寄った旅鳥、繁殖シーズンを迎えて活発な留鳥などが混在してにぎやかになっている石垣島です。

最近、特に目につくのが繁殖期を迎えたリュウキュウヨシゴイであちこちの田んぼで出会うことができます。北に帰るはずが、まだ残っているのはキンクロハジロやオオバン。ほとんどが北帰したのですが、数羽が残っているようです。渡り途中のジシギも確認しています。

リュウキュウヨシゴイのオス。活発に飛び回る姿をよく見ます。

2025年4月15日

第4回石垣島ジシギ合宿を今年も開催しました。今回は北海道から2人が参加。といっても前日の下見からジシギが少なく嫌な予感がしていました。蓋を開けると…やはり不調。ハリオシギ1個体、チュウジシギ数羽、タシギ数羽という過去最悪の結果に終わりました。

おまけでナンヨウショウビンやリュウキュウアカショウビン、カンムリワシそのほか留鳥や渡り鳥など50種類ほど見ることができ喜んでもらえましたのでよしとしましょう。こんな年もあります。

この日唯一のハリオシギ。双眼鏡に入った瞬間に分かる美しい個体でした。