2018年5月2日(旧暦では2018年3月17日)
公園のツミが抱卵に入ったようです。オスが近くの枝で見張りをしているようでした。 昨年、初めての繁殖を成功させたペア です。あの頃、まだ一部残っていた幼羽はなくなり、立派な成鳥になっていました。メスは卵を抱いているようで確認することはできませんでした。ことしは、昨年より早いペースで営巣に入りました。
ツミ ツミ ツミの巣。ことしはアカギに架けました。葉が密生しているので観察は難しそうな感じ。
ツミ ツミ 2018年5月6日(旧暦では2018年3月21日)
子育て中のホントウアカヒゲがあちらこちらで見られました。小さなミミズや昆虫を捕まえては、巣があるであろう藪の中へ運んでいました。
ホントウアカヒゲやリュウキュウキビタキは、やんばるに何カ所か架けてある巣箱も利用しているようです。
ホントウアカヒゲ 小さなミミズと昆虫をくわえるホントウアカヒゲのオス。藪の中に運んでいくのですが、巣は確認できず。
2018年5月8日(旧暦では2018年3月23日)
ノグチゲラの子育てが始まっています。 昨年と同じペア と思われる2羽が、雨の中、巣の中のヒナたちに餌を運んでいました。餌のサイズから見て巣立ちは今月中と思われます。
昨年は、いろいろ忙しくてノグチゲラの巣立ちを観察することができなかったけど、ことしはじっくり見られるといいな。
ノグチゲラ ノグチゲラ 2018年5月8日(旧暦では2018年3月23日)
沖縄地方は、本日、梅雨入りを迎えました。平年より1日早く、昨年より5日早い梅雨入りでした。
強い雨が降る中、リュウキュウアカショウビンの鳴き声が聞こえてきます。どこからだろうと耳を澄ましていたら、目の前に2羽のアカショウビンがやってきて巣作りを始めました。時折激しく降る雨は、アカショウビンの警戒心を緩めてくれるので、物陰から撮影することができましたが、次回はブラインド持参です。
1時間ほど巣穴を掘ったのち、どこかへ飛び去っていきました。本格的に掘り進めていたので試し掘りではなく、今後、営巣すると思われます。
リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビン まだ、巣穴の入り口も小さいようで出るときは苦労していた。
リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビン アカショウビンのツーショットは、沖縄本島ではなかなかないので嬉しいですね。
リュウキュウアカショウビン 雨が降り、活性が上がって元気に過ごしていました。沖縄本島のアカショウビンは、どんな餌をヒナに持ってくるのか今後の経過が楽しみです。^^
2018年5月10日(旧暦では2018年3月25日)
きょうから愛鳥週間が始まりました。1紙を除いた県内5紙の朝刊も1面をアカショウビンやノグチゲラ、サンコウチョウなどが飾っていました。沖縄には新聞社が県紙2社、地方紙4社の合わせて6社もあります。^^;
水場近くで待っているとリュウキュウサンコウチョウやメジロ、シジュウカラ、ヒヨドリが現れます。サンコウチョウは複数羽が水場を利用しているのですが、一瞬の水浴びなので写真に収めるのはかなり困難。^^;
水場周りにはセンダングサが茂り、数種類のチョウが乱舞していました。
リュウキュウサンコウチョウ リュウキュウサンコウチョウのメスが水浴びにきました。メジロやシジュウカラ、ヒヨドリも次々とやってきます。
オオゴマダラ サクララン 宮古新報(右)、宮古毎日(左上)、八重山毎日も愛鳥週間を紹介。宮古新報は気合いが入ってるなー!!
2018年5月11日(旧暦では2018年3月26日)
先日の ノグチゲラ 、 オオコノハズク に続き、ツミとリュウキュウアオバズクも子育てに入りました。 アカショウビンは子育てに向けて鋭意巣作り中 。
ツミは、まだ求愛給餌したり巣作り中だったりするつがいもいれば、抱卵に入っているつがいもいました。 先日のツミ と合わせて近所で3つがいが営巣中。
アオバズクも抱卵に入っていました。こちらの巣立ちは、7月の第1週ごろの予定。 昨年は豪雨で巣が水浸しになり営巣失敗 したので今年こそは無事に巣立ってほしいものです。
リュウキュウアオバズク ツミ ツミのオスが求愛給餌の獲物をメスのために捌いています。
ツミ オスから獲物をプレゼントされたツミのメス。メジロのヒナでしょうか。
ツミ メスに獲物をプレゼントしたオスは、そのまま巣に入り、巣作りをしていました。オスの赤い瞳が巣の向こうにのぞいています。
ツミ こちらのツミはすでに抱卵に入っていました。7月の初めには巣立ちが見られると思います。
2018年5月12日(旧暦では2018年3月27日)
沖縄本島に赴任してきた年に見つけたリュウキュウアオバズクは3年連続で帰ってきました。1年目は巣立ちまで見届けましたが、昨年は忙しすぎて全く足を運べずでした。ことしは沖縄本島赴任最後の年になるので、巣立ちまで見届けたいものです。5月2日に来た時には、まだ抱卵していなかったことから計算するとヒナの巣立ちは、早くて6月30日前後でしょう。
ツミは抱卵はまだのようで、巣の近くをカラスが飛ぶとオスとメス2羽で執拗に攻撃していました。飛ぶスピード、身軽さともツミの方がカラスより格段に上なのでカラスは這う這うの体で退散していきました。
リュウキュウアオバズク 営巣3年目のアオバズクのオス。1年目、2年目とも繁殖に成功しているので今年も大丈夫でしょう。
ツミ 縄張りへのカラスの侵入に怒り心頭でスクランブルをかけるツミのオス。
ツミ 急旋回に急降下でカラスを蹴散らしていた。鈍重な旅客機に戦闘機が攻撃を仕掛けるようなものです。^^;
2018年5月13日(旧暦では2018年3月28日)
七つのリュウキュウアオバズクの営巣地のうち、3カ所で抱卵開始を確認しました。
今日は、職場近くの小学生たちとの鳥見でプレッシャーを感じつつ、執念で見つけだしたアオバズクです。多分、 一昨年に観察していたペア だと思いますが、 今年はオオコノハズクに営巣木を取られた ようで変な場所のモクマオウで営巣していました。^^; ふつーなら見つけられないような所でしたが、小学生の後押しのおかげで見つけられた。^^ 近くでは、シジュウカラも子育てに忙しそうで、大きなイモムシを巣へ運んでいた。
アオバズクの残り4巣も近いうちに確認しに行きます。
リュウキュウアオバズク 唯一、全身が見えるのは、営巣木からかなり離れた所。距離があるのでアオバズクもリラックスしています。
2018年5月13日(旧暦では2018年3月28日)
先日見つけたノグチゲラの巣 を見て来ました。ヒナはずいぶん大きく成長していて今にも巣立ちしそうな感じです。来週には巣立ってしまっていなくなっているでしょうね。
オス親はジグモやゴキブリなど、メス親は木の実やカミキリムシの幼虫などを捕まえて来てヒナに与えていました。
ノグチゲラの巣のほぼ真上にカラスが営巣していて、時折、餌を巣に運んでいた。こちらもヒナが孵っているようでした。ノグチゲラの巣立ちビナが襲われないといいのですが。
ノグチゲラ ノグチゲラ 巣から顔を出すノグチゲラのヒナ。ヒナは、オスのように頭が赤い。
ノグチゲラ ノグチゲラ ノグチゲラ 目の前の木に止まったノグチゲラ。頭部から背中にかけてと腹部の赤色がなんとも美しい。
ノグチゲラ ノグチゲラ 足を沢の水に浸けながらの撮影。とても気持ちのよいロケーションです。
2018年5月15日(旧暦では2018年4月1日)
今日の沖縄の最高気温は31度の真夏日でした。近所の公園で抱卵するツミのオスも暑そうに口を開けていた。メスは近くの木陰で一休み。羽繕いなどしながら、公園を訪れる人たちを見下ろしていた。
ツミ 真夏のような日差しを避け、木陰で羽繕いするツミのメス。
ツミ 抱卵していたオスのツミは、最高気温31度の暑さに口を開いていた。
ツミ ここのペアも人馴れしているので、子どもたちが騒ぎ回ろうがお構いなし。
2018年5月20日(旧暦では2018年4月6日)
妻の両親と1泊2日の小旅行のついでに少しだけ探鳥。響灘ビオトープでは、入場と同時にチュウヒが飛び、あちこちにホオアカやオオヨシキリ、ヒバリがいました。沖縄ではなかなか見られない鳥たちなので感激。コアジサシも営巣にやって来ていました。あたりは工場に囲まれた場所ですが、建物内の展示も充実して、一日中いたい施設でした。
久住高原でもホオアカやヒバリ、セッカ、モズが大変多く見られました。カッコウやキジ、ホオジロも美しい景色の中で観察できました。
タデ原湿地も行きたかったのですが強風のため断念。
チュウヒ 100円払って響灘ビオトープに入るとチュウヒ2羽が出迎えてくれました。
チュウヒ 一方のチュウヒは、ネズミか何か獲物を足に掴んでいます。求愛給餌なのでしょうか?
チュウヒ チュウヒは、そこそこ近くを飛んでくれるのですが、400mmレンズでは少し足りませんでした。
ホオアカ ヒバリ ヒバリもこれから子育てでしょうか。オス同士が喧嘩する姿も何度か見られた。
ヒバリ 久住高原では、泊まった部屋の前をヒバリが歩いていた。
オオヨシキリ オオヨシキリも数え切れないくらいの数が住み着いていた。
オオヨシキリ オオヨシキリは、近づくと葦の中に隠れてしまいますが、しばらく待っていると出て来て大きな声でさえずっていた。
コアジサシ コアジサシを見ていると雲行きが怪しくなり、土砂降りに見舞われた。傘をさして撮ったコアジサシ。^^;
モズ 堆肥が積んであったので何かいるだろうと思ったら、モズのオスがいた。
モズ キジ 久住高原の奥に見える山並みは「阿蘇の涅槃像」。言われてみれば、お釈迦様が仰向けに寝ている姿に見えるような気がする。
久住高原の帰り道、爽健美茶のコマーシャルで有名になった滝を見て来た。なかなかの雰囲気。
2018年5月24日(旧暦では2018年4月10日)
久しぶりに沖縄本島南部をぐるっと回って来ました。サンコウチョウはそろそろ巣作りしててもいいのですが、見つからず。ツミ、アオバズク、ヒヨドリは抱卵中。シロガシラは巣に餌を頻繁に運んでいたのでヒナが孵っている模様。
海岸の鳥影は薄かった。エリマキシギはまだいました。
南部のオオコノハズクのポイントを2カ所回るも発見できず…。^^;
ツミ 私の足元に飛んで来て虫干しをしだしたツミのメス。人馴れするにもほどがある…。^^;
ツミ ツミ リュウキュウアオバズク リュウキュウアオバズク ツミの営巣木から数十メートルのアオバズクも抱卵中。
シロガシラ シロガシラはヒナに餌を運んでいた。くわえているのはイワサキクサゼミ。
エリマキシギ リュウキュウヒヨドリ 気づかずに巣の真下を通ったらヒヨドリが飛び出した。抱卵中の模様。ヒヨドリの巣っていつもこんな感じのごちゃごちゃしたところに作ってある。
2018年5月30日(旧暦では2018年4月16日)
4月15日に救護されたヤンバルクイナの放鳥を見てきました。というか取材してきました。^^;
環境省とNPO法人どうぶつたちの病院沖縄の指示に従い、報道陣はV字に整列。V字の狭い方からヤンバルクイナを放すとあっという間に森の中に消えて行きました。右足には環境省のメタルリングが装着されています。
帰り道、辺土名のエリグロアジサシの営巣地をのぞいてみると8羽ほどがいました。古宇利大橋付近にもたくさんのエリグロアジサシが飛び交っていました。ベニアジサシはまだ確認できず。
ヤンバルクイナ ヤンバルクイナは、段ボール箱から放たれると琉球新報の記者の前で90度ターン。
ヤンバルクイナ ヤンバルクイナ ヤンバルクイナ ヤンバルクイナ 保護した時は、足に麻痺があったそうですが、この走りを見る限りは大丈夫そうだな。
非公開の飼育・繁殖施設も見せてもらった。この日が報道へも初公開。
ヤンバルクイナ こちらは4日前に孵化したヤンバルクイナのヒナ。餌は、トキ用のペレットにヤンバルクイナに必要な栄養素を配合した特製のものだそうです。
エリグロアジサシ エリグロアジサシ 昨年は、台風被害に遭わずたくさんのヒナが巣立った。ことしもたくさんのヒナが巣立つことを願って!!
イノシシにも会いました。やんばるで遭遇するイノシシはいつも鈍臭いので近くまで接近できます。
2018年5月30日(旧暦では2018年4月16日)
那覇転勤が決まった時、最初に頭に浮かんだのが「オオコノハズクの営巣見たいなー」だったのですが2年と3カ月、3シーズン目にして、やっと巡り会うことができました!! 夜のリュウキュウオオコノハズクはたくさん見ており、いつか昼間の明るいうちに見てみたいと思っておりました。
営巣確実なポイント3カ所で、可愛らしいオオコノハズクの親子を2018年こそは目に焼き付ける予定でしたが、忙しくてなかなか時間が取れず、あれよあれよとあちこちで巣立ってしまいました。
きょう、偶然にも巣立ちビナ3羽と親鳥2羽を見つけた場所は、赴任1年目に見つけたアオバズクの営巣木からわずか30メートルの場所。仲は悪いはずなのにこんなに近くで営巣するもんなんだなー。
アカショウビンも毎年、繁殖する場所なのでもう少し、ポイントを極めたいのですが、来年には那覇赴任も終わってしまいます。なんとも残念。
リュウキュウオオコノハズク 沖縄県内で繁殖するフクロウの仲間のヒナでは、オオコノハズクのヒナが圧倒的に可愛らしい。^^
リュウキュウオオコノハズク 親。メスかオスかは全く分からない。^^; なんとなくメスのような気はする。
リュウキュウオオコノハズク リュウキュウアオバズク オオコノハズクの親子から20〜30メートルのところにはアオバズクが営巣。3年連続で営巣している。
リュウキュウアオバズク 初めて見つけた年よりは、多少、人馴れしてくれた模様でこの距離でも撮れた。
リュウキュウアオバズク リュウキュウアオバズク 夜も見張り番をしているようで時折、メスが抱卵している樹洞の方を見ていた。
2018年5月31日(旧暦では2018年4月17日)
アオバズクがお互い見通せる場所で営巣していました。その距離たったの30メートル。 リュウキュウオオコノハズクの巣はそこから50メートル ほどで、この林にはアオバズク2ペアとオオコノハズク1ペアが半径40メートルほどの範囲で繁殖していることになります。
現在、観察中のアオバズクの営巣は、6ペアです。
リュウキュウアオバズク 営巣木らしきモクマオウを下から見上げると、アオバズクのメスと目があった。樹洞がかなり浅いようだ。
リュウキュウアオバズク リュウキュウアオバズク こちらは上のアオバズクとペア。近くで巣を見張っている。
リュウキュウアオバズク 30メートルほど離れた、こちらもモクマオウで営巣するアオバズク。樹洞の入り口は上を向いているので様子は分からない。
2018年5月31日(旧暦では2018年4月17日)
先日、見つけたリュウキュウオオコノハズクの3兄弟 を見てきました。きょうは、同じ枝に3羽並んでいたのですが、高いセンダンの木で手前に障害物がたくさんあり、なかなかうまいこと写真は撮れませんでした。^^;
横からの姿も見ることができたのですが、初列はほぼ生えそろい自由自在に飛び回れるようです。
枯れた木の下にはオオコノハズクのものと思われる糞がたくさん落ちていました。多分、夜間はこの枝で親から餌をもらっているのでしょう。夜、ヒナへの給餌も見たいのですが、ちょっと警戒心強目なのでやめておきます…。^^;
カラスバトも毎回、複数羽見ます。小さな群れでアカギやオオバギの実を食いに来ているようです。もっとも多い時で十数羽。きょうは4羽の群れでした。
リュウキュウオオコノハズク ツル植物が絡み合う木の奥にいたオオコノハズクの3兄弟。
リュウキュウオオコノハズク リュウキュウオオコノハズク リュウキュウオオコノハズク リュウキュウオオコノハズク オオコノハズクは、森の小さな妖怪って感じだな。^^
こんな山道を入っていくとオオコノハズクのポイント。カラスバトも何羽かいて、アカギやオオバギの実を食いに来るようだ。