2022年6月1日(旧暦では2022年5月3日)
カラシラサギが2羽、河口に飛来しました。午前中は1羽でいたが、午後には2羽に増えました。後日、さらにもう1羽やってきました。
エリグロアジサシは十数羽が飛来。すでにペアになっているようで、産卵、子育ても間もなく始まることでしょう。
カラシラサギ カラシラサギ2羽。満潮に追いやられて岩の上で仲良くしていました。
カラシラサギ 少し距離を置くこともありましたが、基本的には穏やかに過ごしていました。しかし、潮が引いてエサ取りタイムに入ると小競り合いが絶えません…。^^;
カラシラサギ 2羽の滞在は2日間でしたが、数日後には、もう1羽のカラシラサギが飛来してきました。
クロサギ エリグロアジサシ 十数羽が飛来したエリグロアジサシ。すでにつがいになっています。
エリグロアジサシ エリグロアジサシ エリグロアジサシやベニアジサシがやってくると「いよいよ石垣島も夏だなぁ」という気分になってきます。
2022年6月6日(二十四節気の芒種、旧暦では2022年5月8日)
今季もツバメチドリの繁殖が始まりました。 昨年のコロニー とほぼ同じ場所に40ペア程度が抱卵。すでにヒナも何羽か確認できました。
順調にいけば、これから7月中旬ぐらいまで子育てが続くと思われます。カタグロトビやカラス、ムラサキサギなどが近くいくると警戒を強めていました。
ツバメチドリ ツバメチドリ 外の世界は危険がたくさんなので、ほとんどの時間を親鳥の腹の下で過ごしていました。
ツバメチドリ ツバメチドリ 大きなバッタを与えました。ヒナはなんなく飲み込んでいました。
ツバメチドリ 別個体のツバメチドリ。こちらは繁殖準備中のようでした。
2022年6月10日(旧暦では2022年5月12日)
リュウキュウコノハズク、リュウキュウアオバズクとも複数箇所での繁殖は順調に推移しています。どのペアもすでにヒナがかえっているようで、7月中旬ごろから巣立ちが確認されると思われます。
リュウキュウコノハズク 巣を見張るオスのリュウキュウコノハズク。毎年、2羽程度のヒナが巣立ちます。
リュウキュウアオバズク 巣に座り翼がのぞくアオバズク。近くの枝に止まる見張りのオスも尾羽だけが見えていた。^^; こちらは毎年、3羽が巣立ちます。
リュウキュウアオバズク アオバズクの巣の下に落ちていた卵の殻。まだ孵化して間もないようです。
2022年6月11日(旧暦では2022年5月13日)
来月にはシギやチドリの秋の渡りが始まろうかという時期にソリハシセイタカシギが田んぼに飛来しました。2日間滞在したのち、旅立って行きました。北上したのか南下したのか…。
海岸ではメダイチドリ30羽ほどの群れの中にオオメダイチドリが1羽だけ混じっていました。ムナグロ、キアシシギ、キョウジョシギなども滞在中。
リュウキュウツバメが複数羽、頻繁に砂浜に降りるのですが何をしているのでしょうか? 塩分補給?
ソリハシセイタカシギ(アボセット) ソリハシセイタカシギ(アボセット) 2羽で仲良く採餌と思いきや、たまにいざこざが起きていました。
ソリハシセイタカシギ(アボセット) ソリハシセイタカシギとセイタカシギ。両者とも第1回夏羽。
オオメダイチドリ メダイチドリの群れの中にオオメダイチドリが1羽いました。
ムナグロ ムナグロも十数羽滞在中。繁殖に参加しない個体たちかな?
メダイチドリ キアシシギ リュウキュウツバメ 流木に止まるリュウキュウツバメ。数羽がたまに砂浜に降りていました。
2022年6月11日(旧暦では2022年5月13日)
エリグロアジサシ、ベニアジサシ、コアジサシ、ハシブトアジサシ、クロハラアジサシ5種を一つの海岸で確認できました。島内の他のエリアに飛来しているオオアジサシも期待しましたが、この海岸には現れませんでした…。^^;
エリグロアジサシ、ベニアジサシはコロニーを形成して繁殖序盤です。すでに抱卵しているペアも確認できました。
エリグロアジサシ ベニアジサシ ベニアジサシのコロニー。先日までエリグロアジサシがいたのですが、追い払ってしまったようです。エリグロアジサシの群れは他の岩礁へ移動していました。
ハシブトアジサシ ハシブトアジサシ夏羽。満潮だったので例の独特な餌取りは観察できませんでした。
クロハラアジサシ コアジサシ エリグロアジサシ ベニアジサシ ハシブトアジサシ コアジサシ コアジサシの幼鳥。自ら餌を取れるようになっていました。
2022年6月11日(旧暦では2022年5月13日)
今季はカラシラサギの飛来が多い石垣島です。今回のを合わせて、複数箇所で6個体を確認しています。
カラシラサギ カラシラサギ 上の2羽とは少し離れた海岸にもカラシラサギ。片方の足を痛めているようでした。
カラシラサギ カラシラサギ 潮が満ちてくると岸から離れた岩礁で休憩していました。
クロサギ たまにカラシラサギと間違えられるクロサギの白色型。
2022年6月14日(旧暦では2022年5月16日)
「そろそろですねぇ」などと友人と話していた翌日にレンカクが出ました。石垣島はこの時季がレンカクの季節。沖縄本島でも確認されているようです。
レンカクは休耕田を歩き回りながら小さな巻貝やヤゴなどを捕食しているようでした。
レンカク レンカクの飛翔。カラスに追われていました。飛ぶ時は「クウー」と悲しげな鳴き声でした。
レンカク レンカク レンカク この個体は人間は恐れないようで、すぐ近くで羽づくろい。レンカクは警戒心弱い個体が多いですね。
レンカク レンカク
2022年6月18日(旧暦では2022年5月20日)
石垣島の野鳥たちの繁殖は連日の記録的な雨の影響を受けつつも順調に進んでいます。
リュウキュウアオバズクとリュウキュウコノハズクは、それぞれ1ペアの巣が大雨で水没したようで繁殖失敗していました。
そのほかのリュウキュウアカショウビン8、リュウキュウコノハズク4、アオバズク3、サンコウチョウ2、リュウキュウツミ3の繁殖は順調に推移しています。
ツバメチドリは孵化率が低いような印象。エリグロアジサシとベニアジサシは抱卵中。繁殖の早いコアジサシは巣立ちビナを連れて飛び回っています。リュウキュウヨシゴイは親離れした幼鳥を今季初確認しました。
先日のソリハシセイタカシギ は2羽から1羽に減りましたが、まだ滞在しています。
稲刈り後の田んぼにはキジバトに混じってベニバトが飛来していました。こちらは秋の渡りシーズンに向けて増加し、幼鳥も見られるようになります。
リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビン ヒナに与えるため大きなムカデを捕まえてきたアカショウビン。ヒナたちの成長は順調なようです。
リュウキュウサンコウチョウ リュウキュウコノハズク リュウキュウコノハズク ほかの個体の鳴き声がすると、こちらの個体も鳴き声を上げて応じていた。
リュウキュウアオバズク リュウキュウアオバズク 上の個体とペアのアオバズクのメス。ヒナが大きく成長して、巣外に出ていました。繁殖は順調に推移しているようです。
リュウキュウヨシゴイ 今年生まれのリュウキュウヨシゴイの幼鳥がいました。今季初の幼鳥。
ソリハシセイタカシギ(アボセット) また滞在しているソリハシセイタカシギ。第1回夏羽。
ベニバト ベニバトも複数箇所で確認。これから秋にかけて飛来が増えてきます。成鳥メス。
ベニバト キジバトとベニバトの大きさ比べ。一回り以上小さいです。
2022年6月22日(旧暦では2022年5月24日)
6月も中旬を過ぎるとキンバトとの出会いが多くなってきました。ほとんどオス個体ですが、たまにメスも。巣内のヒナが大きくなってきているからだと思われます。
リュウキュウアオバズクは今季初の巣立ちを確認。この時期から7月の上旬にかけてがアオバズクの巣立ちのピークとなります。
リュウキュウアカショウビンも子育て真っ盛りで、そろそろ巣立つところも出てくるでしょう。
自宅近くで痩せ気味のズグロミゾゴイのメスを発見。子育てで疲れているのでしょう。こちらは7月中旬ごろが巣立ちシーズンです。
キンバト キンバト 上と同個体。地面に落ちた実を食っていました。この時季はオオバギやヤンバルアカメガシワの落果がお気に入りです。
キンバト 別場所のキンバト。こちらもオスです。メスはやっと最近、見られるようになってきました。
リュウキュウアオバズク リュウキュウアカショウビン アカショウビンのメス。胸をぶつけたのか羽毛が乱れていました。近くにオス個体もいたので近くで繁殖しているのでしょう。メスが出てきているのでヒナも順調に成長していると思われます。
ズグロミゾゴイ お疲れ気味のズグロミゾゴイのメス。こちらも子育て中だと思われます。
2022年6月29日(旧暦では2022年6月1日)
標識付きのリュウキュウコノハズクが子育て中。大学の研究者の方に聞いたら、波照間島で標識を付けた個体だそうです。メスが出生地から拡散することはよくあることとのこと。
6月9日に孵化した卵の殻を見つけたリュウキュウアオバズク のヒナは大きくなっているようで、メスが巣の外に追い出されていました。よく見ると巣穴からヒナの顔が見えました。巣立ちはまもなくのようです。
昨年、2羽が巣立ったカタグロトビ のペアは今年も同所で繁殖中。オスが見張り代に立って目を光らせています。
リュウキュウコノハズク / 足環・フラッグ付き リュウキュウコノハズク / 足環・フラッグ付き 一度は巣穴に戻りましたがまた出てきた。ヒナが成長して追い出されるのでしょうか?
リュウキュウアオバズク アオバズクのメス。大きくなったヒナが巣穴から顔を覗かせていました。少なくとも2羽はいるようです。
カタグロトビ カタグロトビのオス。メスがいる巣を見張っています。
2022年6月29日(旧暦では2022年6月1日)
石垣島のリュウキュウアカショウビンは子育て真っ盛りですでに巣立ったところもあれば、まだ抱卵中のペアもいるなど繁殖ステージがバリエーションに富んでいます。仕事が忙しくて残念ながら、まだ巣立ちには立ち会えていませんが…。
リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビン 子育て中のアカショウビン。ここのヒナたちはこの2日後の25日に無事に巣立って行きました。
リュウキュウアカショウビン 「オエッ」とペリットを吐くのかと思ったらあくびでした…。^^;
リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビン オス個体。ここの縄張りはオスしか見ません。まだ抱卵中なのかヒナが小さいのか…。
リュウキュウアカショウビン