2021年5月1日(旧暦では2021年3月20日)
4月1日に石垣島に飛来したブロンズトキは、1カ月の滞在となりました。以前は、常に19羽の群れで行動していましたが、ここ数日は分散して過ごしています。2羽仲良く連れ立って餌探しする個体もいて繁殖の予感がしています。^^
リュウキュウアカショウビンもまだ移動個体もいるようで日に日に数を増やしています。昨日はわが家の隣家の庭で2羽のアカショウビンが盛んにさえずっていました。移動個体と思われます。ほかにも中央運動公園や港の小さな公園でもアカショウビンが確認されています。
芝生には人馴れしたズグロミゾゴイが現れてミミズなどを捕まえていました。
休耕田にはシマアカモズのオス。まだこの時季になっても複数個体が農地で観察できます。
オグロシギは先日から滞在中。なぜかコアオアシシギと常に一緒にいます。バンはあちこちで巣を作っているようで、近くをほかの個体が通ると大喧嘩が始まっていました。
セイタカシギは群れがいなくなったと思ったら、数日して再び現れるなど入れ替わりが激しいようです。
造成地ではシロチドリがなんつがいか繁殖しているようで、この日はヒナ5羽と抱卵中を1ペア確認しました。ヒナは見つけ切れないだけでほかにも多くいると思われます。
ブロンズトキ ブロンズトキ 仲良く2羽で行動するブロンズトキ。繁殖に期待です。
リュウキュウアカショウビン ズグロミゾゴイ いつもの芝生には人馴れしたいつものズグロミゾゴイ。
シマアカモズ オグロシギ オグロシギ / コアオアシシギ コアオアシシギと相性がいいようで常に一緒に行動していました。
バン セイタカシギ セイタカシギのメス。数日前にゼロになったと思ったら再び増えていた。
シロチドリ 天気が良くて地面が高温になり空気が揺らいで見にくいですが、シロチドリのヒナ。まだ孵化して2〜3日でしょう。
2021年5月6日(旧暦では2021年3月25日)
実家に孫の顔を見せに行ったついでに少しだけ鳥見。
シベリアオオハシシギと夏羽のツルシギとヒメハマシギに行ってきました。ヒメハマシギは2日連続で外しましたが、シベリアオオハシシギと真っ黒の夏羽ツルシギは首尾よく見られました。
シベリアオオハシシギ 朝一で現地に到着したのですが、シベリアオオハシシギ狙いの車が20台ほど。狭い農道にずらっと車が並び農家の人の迷惑になりそうだったので、農道には入らずにロングショットで少しだけ撮影。おかげで畔の波トタンがしっかり映り込みました…。^^;
シベリアオオハシシギ どこをどうやっても波トタンが背景になるシベリアオオハシシギでした。
ツルシギ 真っ黒な夏羽になったツルシギ。石垣島では秋の第1回冬羽がほとんどなので、一度見てみたかったです。
ツルシギ これも農道には入らずに遠くから狙いました。波トタンは入りませんでしたが、とにかく遠い…。^^;
オオソリハシシギ こちらはヒメハマシギを探している最中に見つけたオオソリハシシギ。全部で6羽ほどいました。
タシギ タシギ こちらもタシギ。せっかくなのでオオジシギを見たかったのですが、かないませんでした…。
ケリ ケリ トウネン / ハマシギ ハマシギ、トウネン合わせて60羽ほどの群れ。ヒメハマシギは混ざっていませんでした。
スズガモ 沖縄では珍鳥扱いのスズガモが湾内にはたくさんいました。
2021年5月8日(旧暦では2021年3月27日)
遅めの昼飯を海岸で食いながら鳥見。目の前にサルハマシギがやってきました。シギやチドリの渡りのピークがいったん落ち着いて海岸にはキアシシギとメダイチドリをメインにキョウジョシギやソリハシシギ、トウネンが滞在中。とにかくキアシシギが多いです。
クロサギも子育て中のようでペアと思われる2羽は、潮溜りで小さな魚を大量に捕まえてどこかへ飛んでいきました。
サルハマシギ 目の前まで歩いてきたサルハマシギ。この後、眠ってしまいました。
サルハマシギ キアシシギ キアシシギ キアシシギ第1回冬羽から夏羽へ。到着後、「ピュイー、ピュイー」としきりに鳴いていた。
キアシシギ 波打ち際でカニを捕まえるキアシシギ。換羽がかなり遅い個体。
キアシシギ ソリハシシギ ソリハシシギ ウズラシギ クロサギ クロサギ 2021年5月8日(旧暦では2021年3月27日)
昨年、見つけたリュウキュウコノハズクの営巣木 を見に行くとすでに樹洞に入っていました。抱卵斑っぽい感じがあるのですでに卵を抱いている可能性があります。7月初旬にはかわいらしいヒナが巣立つと思われます。
近くではリュウキュウアカショウビンが2羽。昨年の営巣木は折れてしまったのでどこで子育てするのでしょうか。朽木はそこそこあるエリアなのでお気に入りの場所を見つけてくれることでしょう。
リュウキュウコノハズク 個体識別ができていないので昨年と同じ個体かどうかは分かりませんが、今年も同じ樹洞に入っていました。
リュウキュウアカショウビン 警戒心の薄いアカショウビン。メス個体だと思われます。首のあたりにシラミバエが見えます。
2021年5月12日(旧暦では2021年4月1日)
春の渡りも終わりに近づき、田んぼのシギはずいぶんと減ってしまいました。
市街地からほど近い田んぼでは、セイタカシギが10羽程度とウズラシギが1羽。ほかの田んぼもアオアシシギが少し残る程度でした。
アオアシシギ ウズラシギ セイタカシギ 2021年5月12日(旧暦では2021年4月1日)
石垣島ではこの時季、バンナ公園や林道などで多くのアカショウビンが見られます。特に公園では人馴れした個体が多く観察、撮影がしやすいです。
リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビン 林道でもリュウキュウアカショウビン。おそらくメス個体。
2021年5月12日(旧暦では2021年4月1日)
リュウキュウコノハズク3カ所、リュウキュウアオバズク2カ所、リュウキュウアカショウビン2カ所の営巣確認をしてきました。サンコウチョウやサンショウクイ、シジュウカラなども巣作り、子育て中のようでした。
ズグロミゾゴイとリュウキュウヨシゴイも子育て中。オサハシブトガラスの巣立ちビナが地面に落ちていました。
海岸にはこれから繁殖地の尖閣諸島へ向かうオオアジサシが40羽ほど飛来していました。子育て後は巣立ちビナを連れて毎年、戻ってきます。
リュウキュウコノハズク リュウキュウコノハズクのメス。昨年も同じ樹洞で子育てしました。
リュウキュウコノハズク リュウキュウアオバズク リュウキュウアオバズク なんと巣の中は丸見え。この樹洞は、今から7年前の 2014年にアカショウビンが掘った場所 です。昨年の台風で折れたことから危険と判断されて切断されました。毎年、丸見えになるようなところを巣にするペアです。^^;
リュウキュウアオバズク リュウキュウアカショウビン 地上数メートルの位置に巣穴堀りをしていたアカショウビンのオス。
リュウキュウアカショウビン 上とは別の場所のアカショウビンの巣。ほぼ完成していました。
ズグロミゾゴイ リュウキュウヨシゴイ リュウキュウヨシゴイのメス。オス、メスともこの時季によく見る光景。近くに巣があると思われます。
オサハシブトガラス 巣立ったオサハシブトガラス。全く飛べませんでした。
オオアジサシ 今年も繁殖地の尖閣諸島に渡る前に石垣島に立ち寄ったオオアジサシ。
2021年5月14日(旧暦では2021年4月3日)
八重山、石垣島の夏の小鳥と言えばリュウキュウキビタキでしょうか。この時季、鳴き声は聞こえるのですが姿はなかなか見せてくれませんが、根気よく探せば枝でさえずる姿を拝めます。このオスのリュウキュウキビタキは、縄張りの見回りなのか、さえずっては枝を変えて移動していました。
アカショウビンはどこに行ってもいます。警戒心の薄い個体なら長時間の観察も可能です。もちろん観察、撮影する車内の人影が見えないような簡易的なブラインドを利用したりしますが…。
カンムリワシは現在抱卵中のペアがほとんどで田んぼやサトウキビ畑でめぐりあう機会は減りましたが、林道などでは遭遇します。
リュウキュウキビタキ リュウキュウキビタキのオス。人に対する警戒心はそれほど強くないですが、藪の中で生活しているので声だけ聞こえて姿が見えないことが多いです。
リュウキュウキビタキ リュウキュウキビタキはキビタキと違い、三列風切まで白斑が入り込んでいます。
リュウキュウキビタキ 喉の色はリュウキュウキビタキが黄色なのに対してキビタキはオレンジ色がかっています。
リュウキュウキビタキ 初列風切以外は夏羽に変わっているリュウキュウキビタキ。
リュウキュウキビタキ わずかな時間ですが、少し開けたところにも出てきました。
リュウキュウアカショウビン この時季は、公園や林道などでアカショウビンに高確率で出会えます。
カンムリワシ 2021年5月15日(旧暦では2021年4月4日)
渡りのシーズンもすっかり終わり、特に田んぼには寂しい限り。この日の平田原はアオアシシギ1羽とウズラシギ2羽、セイタカシギ8羽、コチドリ2羽のみの確認で終了。
ウズラシギ アオアシシギ アオアシシギ。古い幼羽が残っているので第1回夏羽へ換羽中。
コチドリ セイタカシギ 2021年5月15日(旧暦では2021年4月4日)
あるアカショウビンを撮ってたら「なんだか見たことがあるぞ」となって自宅に帰って過去の写真を探してみたら、やはり似た個体を2013年に撮影していました。ただ、8年も前となるとはたして同じ個体なのかどうなのか疑問が湧きます。
リュウキュウアカショウビン いい感じの枝にとまっていたリュウキュウアカショウビンのメス。
リュウキュウアカショウビン 反対を向くと、おやわずかに部分白化。見たことがある気がして自宅に戻って過去のデータをあさってみました。
リュウキュウアカショウビン こちらの個体が上のアカショウビンと同じエリアで2013年に撮影したもの。白い羽毛の位置が似ていますね。
リュウキュウアカショウビン 今回撮影した個体の拡大。同じような位置の羽が白化していますね。
リュウキュウアカショウビン 上と同じ個体ですが左を向くと過去の他の個体にも似ている気が…。
リュウキュウアカショウビン それがこの2013年に撮ったこの個体。こちらはオスですが、後頸の羽毛の感じが特徴的で似ています。
カンムリワシ アカショウビンと餌場を共有していたカンムリワシ。お互い干渉はなし。
2021年5月22日(旧暦では2021年4月11日)
石垣島は、繁殖鳥たちのベストシーズンに入っています。最近、忙しくて久しぶりの更新となりました。^^;
キンバトは子育て真っ盛りのようで雌雄が餌を取っては巣へ運んでいました。
リュウキュウコノハズク、リュウキュウアオバズクは抱卵中のペアが増えてきています。
リュウキュウキビタキも繁殖中ですが、こちらはどこにん巣を作っているのか全く分かりません。
エリグロアジサシも繁殖のため渡ってきました。この日は、8羽が海上を飛ぶのを確認しました。
キンバト キンバトのメス。羽毛がかなり擦れています。クロツグをかき分けて入るようなところに営巣するので、繁殖期には傷みやすいのでしょう。オスはそれほど擦れていませんでした。
キンバト キンバトのメス。地面地落ちて裂開したオオバギの黒い種子を食っていました。
リュウキュウコノハズク リュウキュウコノハズクのオス。ツル性の植物が絡み合ったところに巧妙に隠れていました。現在、営巣中と思われる場所を含めて5カ所でリュウキュウコノハズクを観察中。
リュウキュウアオバズク 新規ポイントのリュウキュウアオバズク。これはオス個体。このペアの巣の目の前にはアカショウビンが巣を掘っていました…。アカショウビンの方が先に巣だったらアオバズクに襲われそうです…。^^; アオバズクは4カ所で営巣中。
リュウキュウキビタキ リュウキュウキビタキのオス第2回夏羽。さえずりながら縄張り内を移動していました。
エリグロアジサシ 今季初のエリグロアジサシ。毎年繁殖する海岸の海上を飛び回っていました。石垣島のアジサシは、コアジサシ、オオアジサシ、エリグロアジサシ、ベニアジサシの順で飛来します。尖閣諸島で繁殖するオオアジサシ以外は石垣島の沿岸で繁殖します。
2021年5月22日(旧暦では2021年4月11日)
子どもたちが起きる前に近所の林道を一回り。キンバト2羽とアカショウビン4羽に出会えました。
キンバト キンバト オオバギの種子をくわえるキンバト。この時季のキンバトはたいてい裂開したオオバギを食っています。
リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビンのメス。オスもすぐ近くにいました。
カンムリワシ 若いカンムリワシ。公園内を縄張りにする警戒心のない個体です。
2021年5月26日(旧暦では2021年4月15日)
3月31日に自宅近くでペアでいるのを見つけたカタグロトビ はやはり繁殖しました。幼鳥が出てくるのが楽しみです。
リュウキュウアカショウビンも自宅近くで繁殖。巣穴をしっかり掘っていました。
チュウダイズアカアオバトは巣は見つかりませんでしたが、行動から推測して繁殖中と思われます。
上記は、全て自宅から数百メートルのところにあります。コノハズク、アオバズクもおそらく付近で繁殖していると思われます。なんでもない地域ですが、繁殖鳥の密度は濃いです。^^
カタグロトビ カタグロトビが巣があると思われる林から飛び出してきました。カタグロトビまでの距離は約120メートル。これだけ離れていればこちらを気にすることはほとんどありませんでした。
カタグロトビ リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビン こちらは掘っている最中のアカショウビンの巣。こちらは、樹種がリュウキュウマツなので使わない可能性が高いです。
リュウキュウアカショウビン チュウダイズアカアオバト カタグロトビを見ていたらいつの間にかすぐ近くに止まっていたチュウダイズアカアオバト。こちらを気にしながらも逃げないので近くに巣があるのでしょう。
2021年5月27日(旧暦では2021年4月16日)
3年ぶりの皆既月蝕。スーパームーンと重なったのは24年ぶり。次回、スーパームーンと重なるのは12年後の2033年だそうです。
2021年5月27日(旧暦では2021年4月16日)
今季初となるクロハラアジサシが石垣島にも到着しました。3羽の群れでした。河川の上を飛びながら獲物を捕まえていました。
カタグロトビは自宅近くで繁殖中の個体。リュウキュウマツからカラスなどを警戒していました。
クロハラアジサシ クロハラアジサシ クロハラアジサシ クロハラアジサシ 正面からクロハラアジサシ。逆光でしたがなんとか写りました。
クロハラアジサシ クロハラアジサシ 尾羽の後ろに長く白いのが見えていますが、釣り糸か何かでしょうか。
クロハラアジサシ ほぼ夏羽に変わっているクロハラアジサシ。石垣島にはクロハラアジサシのほかに数は少ないですがハジロクロハラアジサシもやって来ます。今年はまだですね。
カタグロトビ 見張りをするカタグロトビ。手前に巣があるようです。
2021年5月30日(旧暦では2021年4月19日)
公園でリュウキュウアカショウビンのペアを観察。求愛給餌や交尾などは確認済みのペアですが、抱卵にはまだ至っていないようです。時折、近くの独身のオス個体が縄張りに入ってくるとペアのオスの方が激しく追い回していました。
近くにはズグロミゾゴイが餌探し中。繁殖中の個体と思われますが、巣はどこか分からず…。
リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビン 上の個体とペアのメス。こちらも警戒心ゆるゆる個体。交尾はゴールデンウイーク中に確認。
リュウキュウアカショウビン 上のペアとは別のアカショウビンの巣。完成しているようですが、アカショウビンは完成後しばらく姿を消すことがよくあり、こちらも最近は見当たりません。声は聞こえるので近くにはいる模様。
ズグロミゾゴイ ズグロミゾゴイのメスかな? どこかで子育て中の雰囲気ですが、採餌が終わって飛んだ先は追えず。
2021年5月30日(旧暦では2021年4月19日)
近所の川のクロハラアジサシは先日の3羽 が8羽へ増えました。翌日にはさらに増えて20羽以上となっていました。
カイツブリはヒナが5羽孵化。小さな沈砂池での繁殖ですが、カイツブリぐらいのサイズなら餌は間に合うのかな?
クロハラアジサシ クロハラアジサシ クロハラアジサシ クロハラアジサシ 撮影場所からは追い風でこちら向きのクロハラアジサシのスピードはかなりのものですが、SONY α1とFE 200-600mmのAFはついて来てくれます。
クロハラアジサシ テナガエビを捕まえたクロハラアジサシ。後ろの個体が奪いに来ています。
クロハラアジサシ 逃げるクロハラアジサシと追うクロハラアジサシ。横取りされずに逃げ切りました。
この日はなぜか昼間からテナガエビが川底を動き回っていました。
カイツブリ カイツブリ 巣内には六つ目の卵が残っていますが、この翌々日の大雨で巣は壊れたようです。
カイツブリ 2021年5月30日(旧暦では2021年4月19日)
子どもがアオバズクを見たいというので一番見やすいポイントにいったら、なんと新型コロナの影響で封鎖。仕方ないので近所のリュウキュウコノハズクでお茶を濁しました。
帰り道には歩道でキンバトのオスを発見。この時季見るキンバトはたいていオオバギの種子を食っています。
リュウキュウコノハズク リュウキュウコノハズクのオス。カラスを警戒しています。
キンバト 地上に落ちて裂開したオオバギの種子を拾うキンバトのオス。
キンバト 念のため反対側の顔も撮影。子どもが騒ぐのでめっちゃ警戒しています。^^;