2023年6月5日(旧暦では2023年4月17日)
ここ数日の石垣島のアジサシ類の様子。台風2号が過ぎ去った後にクロハラアジサシとハジロクロハラアジサシの群れが飛来しました。クロハラアジサシ二十数羽の中にハジロクロハラアジサシが3羽まじっていました。
南ぬ浜町ではコアジサシが抱卵していましたが、PAC3の展開に伴い、30台以上の車両がやってきてだめになってしまいました。繁殖期初期なのでどこか別の場所で繁殖してくれるといいのですが…。人間の活動で影響を受ける生き物がいることは常に意識したいですね。
ハシブトアジサシは何日か前から滞在中。まったく警戒心のない個体で、子どもたちが水遊びでさわいでいてもお構いなしで餌取りしていました。
季節外れのユリカモメは単独で飛来。台風で流されてきたのでしょうか?
写真には撮れませんでしたが、エリグロアジサシも数羽を目視。石垣島での繁殖のため、これから数を増やしていくと思われます。ベニアジサシはまだ確認できず。
ハジロクロハラアジサシ ハジロクロハラアジサシは台風の余波が残る強風の中、田んぼの上を飛び回りながらトンボを捕まえていました。
ハジロクロハラアジサシ 上と同個体。夏羽に移行中で群れの中で換羽がもっとも進んでいました。
ハジロクロハラアジサシ 上と同個体。近くを飛び回るハジロクロハラアジサシに娘も大喜びでした。^^
ハジロクロハラアジサシ 別個体のハジロクロハラアジサシ。ほぼ冬羽ですがわずかに夏羽ものぞいています。
クロハラアジサシ クロハラアジサシ / ハジロクロハラアジサシ コアジサシ コアジサシ コアジサシの巣は、PAC3配備のために展開した車両におそらく踏まれてしまった。シロチドリなどもいましたが、すべてどこかへ飛び去りました。
コアジサシ ハシブトアジサシ ハシブトアジサシ ハシブトアジサシ ユリカモメ 河口にユリカモメが1羽。冬羽から夏羽へ換羽中の成鳥。
2023年6月7日(旧暦では2023年4月19日)
リュウキュウアカショウビン、リュウキュウコノハズク、リュウキュウアオバズクはどこも抱卵中です。台風2号の影響はなかった模様。このまま順調に推移することを願いたいところ。
まだ島に残っているオオバンがいました。けがなどで越夏したことはありますが、この個体は健康そう。渡らなくていいんでしょうか。
田んぼにはセイタカシギぐらいしかいないのですが、その中で元気のなさそうなアオアシシギを発見。くちばしが欠損しているようにも見えました。
リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビン リュウキュウコノハズク リュウキュウアオバズク 何年か前から毎年、繁殖しているアオバズク。巣が浅いようで毎回、こんな感じで抱卵しています。
オオバン オオバンが1羽だけ残っています。このまま、石垣島で夏を過ごすのでしょうか。
アオアシシギ くちばしが欠損しているように見えるアオアシシギ。元気もないようでした。羽もぼろぼろで状態がよくないのかもしれません。
2023年6月7日(旧暦では2023年4月19日)
夕方、久しぶりにカタグロトビを狙ってみました。カタグロトビのお気に入りの餌場が見えるところで木の影に車を止めながら車内で待機していると午後6時ごろ成鳥が登場しました。何度か狩りには挑戦していましたが、残念ながら獲物は取れずのようでした。
カタグロトビ カタグロトビ カタグロトビ 石垣島でカタグロトビがこの距離でこの高さを飛んでくれるポイントはなかなかないですね。
カタグロトビ カタグロトビ 方向転換した瞬間のカタグロトビ。かっこいいですねー。
カタグロトビ 2023年6月12日(旧暦では2023年4月24日)
レンカクが1羽飛来しました。夏季のレンカクは5月下旬から6月いっぱいぐらいまでが時期となります。
今季は少なめなベニバトも飛来しました。ベニバトは一昨年が当たり年で二十数羽の群れが入ったりしましたが、昨年秋と今季は少なめです。
クロハラアジサシのピークは過ぎたようですが、ぱらぱらと通過中。季節外れのユリカモメも確認。 先週の個体 とは別のようです。
レンカク ベニバト クロハラアジサシ ユリカモメ 2023年6月12日(旧暦では2023年4月24日)
リュウキュウアカショウビンは、抱卵、育雛しているペアが多いですが、今年は個体数が多いのであちこちで出会います。早いところでは、今月末ぐらいから巣立ちが始まると思われます。
カンムリワシも子育て中です。稲刈りやサトウキビの夏植えが始まりましたので、餌取りなどを見る機会が増えてきました。
一昨年、ミツバチが営巣していた樹洞を乗っ取ったリュウキュウコノハズク は、今年も同じところで子育てしているようです。
リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビン 林道のアカショウビン。メスの姿は確認できていませんが、個体数が多いエリアなのでペアにはなっていると思われます。
リュウキュウアカショウビン カンムリワシ サトウキビの夏植えの準備で天地返ししている圃場でオオヒキガエルを捕まえたカンムリワシ。
カンムリワシ カラスが鬱陶しいので、茂みに持ち込んでから食っていました。
カンムリワシ リュウキュウコノハズク 巣穴からリュウキュウコノハズクが顔を覗かせていました。一昨年、撮影しているメスと同個体と思われます。
リュウキュウコノハズク 上記とは別のポイントのリュウキュウコノハズク。こちらはオス個体。
2023年6月15日(旧暦では2023年4月27日)
レンカク滞在3日目。雨上がりはリュウキュウアカショウビンやカンムリワシが活発に活動していました。
リュウキュウアカショウビン 雨が降ったり止んだりの中、アカショウビンは活発に餌探し。
リュウキュウアカショウビン 遠くから聞こえるアカショウビンの鳴き声に反応して鳴き返していました。
カンムリワシ 電柱で羽を乾かすカンムリワシ。記号は読めませんが、右足に緑の標識を付けているのと縄張りからして「悠々」と思われます。
レンカク 滞在3日目となるレンカク。天気が悪くて長逗留になるのかもしれません。
2023年6月15日(旧暦では2023年4月27日)
午前中にハシブトアジサシが3羽飛び回っていたので、仕事の切りがついたタイミングでカメラ持って再度、訪れたらカラシラサギに変わっていました…。^^;
カラシラサギ カラシラサギ / クロサギ / コサギ 奥からコサギ、クロサギ黒色型、カラシラサギ、コサギ、クロサギ白色型が並ぶという奇跡の一枚が撮れました。^^
カラシラサギ クロサギ クロサギ メダイチドリ メダイチドリは少ないですが、数羽は滞在しています。
トウネン キョウジョシギ 2023年6月18日(旧暦では2023年5月1日)
先日の大雨被害が心配だったので、リュウキュウコノハズク、リュウキュウアオバズクの巣の見回りをしてきました。リュウキュウコノハズク4、アオバズク3の巣は変わりなく順調に推移しているようでした。
リュウキュウコノハズク リュウキュウアオバズク 目立つ場所で営巣しているので少し心配なアオバズク。
2023年6月18日(旧暦では2023年5月1日)
子どもと海岸にカニ取りに行ったらハシブトアジサシ4羽とカラシラサギ2羽がいました。ハシブトアジサシもカラシラサギも警戒心ゼロで子どもが騒いでも気にしていない様子でした。^^
ハシブトアジサシ 目の前で飛び交うハシブトアジサシ。3羽が夏羽で1羽は冬羽でした。
ハシブトアジサシ カニ専門のハシブトアジサシは狙いを定めると超低空飛行でカニに忍び寄ります。
ハシブトアジサシ ハシブトアジサシ ハシブトアジサシ 石垣島で多産するヤマトオサガニ。ハシブトアジサシのほかにのチュウシャクシギやキアシシギなどが利用しています。
カラシラサギ カラシラサギは2羽に増量。ボラの幼魚を捕まえていました。
カラシラサギ 2023年6月20日(旧暦では2023年5月3日)
いつも鳴き声は聞こえるのですが、なかなか姿が見えないリュウキュウキビタキが林道の脇でさえずっていました。地上から1メートル以下の低い位置で鳴いています。本土のキビタキは高いところにいますが、石垣島などはコマドリなどがいないので競合せずに地面近くを使っているのでしょうかね?
リュウキュウアカショウビンの繁殖ステージはいろいろで、いまだに巣作りしていないペアもいます。
リュウキュウコノハズク、リュウキュウアオバズクの繁殖はどこも順調。
リュウキュウキビタキ リュウキュウキビタキ 上と同個体。地上から1メートル以下の低い位置を移動しながらよくさえずっていました。
リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビン こちらも別個体のオス。ペアにはなっていますが、巣穴掘りはまだです。小さな緑地的なところにいるので、いい場所が見つからないのでしょうか?
リュウキュウコノハズク 同じ営巣木で数年連続で繁殖中のリュウキュウコノハズク。このオス個体は赤みが強くて美しいです。
リュウキュウアオバズク 巣を見張るアオバズクのオス。人通りの多い場所ですが、人間には反応なし。