2025年4月1日(旧暦では2025年3月4日)
2月中旬ごろから姿を見せなくなっていたナンヨウショウビンが再び石垣島に戻って来ました。行動パターンやくちばしや羽毛など外見の特徴から以前からの個体と同じだと思われます。
田んぼではソリハシセイタカシギやキリアイ、サルハマシギ、ウズラシギと豪華メンバーが群れを形成しており、島外からのバードウオッチャーを喜ばせています。^^
ナンヨウショウビン
1カ月以上もの間、姿を見せなかったナンヨウショウビンが石垣島に戻って来ました。
ナンヨウショウビン
ナンヨウショウビン
ナンヨウショウビン
数日前に流れ着いた大木の枝がナンヨウショウビンの止まり木になっていました。
ソリハシセイタカシギ(アボセット)
今季初のソリハシセイタカシギ。警戒心ゼロ個体なので近すぎて困る。
キリアイ
サルハマシギ
ウズラシギ
ムナグロ
ムナグロは8羽の群れが到着。変な時期に単独で見ていますが、春の渡りとしては一応、今回が初確認ということで…。
トウネン
2025年4月2日(旧暦では2025年3月5日)
昨日から荒れ模様の石垣島。荒天となるとやはりヤツガシラが空から降ってくるのが石垣島です。3カ所で4個体が現れました。クロウタドリも到着したのですが、私はタイミングが悪くて見られずでした。
今季は、2月下旬に単独でやって来たのを皮切りに、3月中旬に十数羽、4月に入ってすぐ5羽を確認。春の渡りにつきものですが、滞在はいずれも数日から長くて1週間と短めです。
ヤツガシラ
疲れた様子で枝に止まっていましたが、しばらくすると地面に降りて餌探し。ゴキブリを捕まえました。
ヤツガシラ
ヤツガシラ
芝生にヤツガシラは石垣島の定番。警戒心が厳しめの個体でした。
2025年4月4日(二十四節気の清明、旧暦では2025年3月7日)
2日続いた悪天候の影響で渡り途中と思われるシギ、チドリが局所的ですが、大量に到着しました。一番多かったのはセイタカシギ400オーバーの群れで、次にタカブシギ200+。多すぎて途中でカウントを中止しました…。^^;
ほかにもソリハシセイタカシギやオグロシギ、コアオアシシギ、サルハマシギ、ウズラシギ、シマアジなどが飛来して田んぼは非常ににぎやかになりましたが、2日後にはもとの状態に戻りました…。^^;
海岸にはオオメダイチドリが増え、ダイゼンも少数が飛来していました。
サルハマシギ
ソリハシセイタカシギ(アボセット)
オグロシギ
飛翔能力が高く、天気がいいと石垣島を通過してしまうオグロシギも田んぼのセイタカシギの群れの中で休憩。
セイタカシギ
セイタカシギは圧巻の400アップ。飛翔する風景は感動的でした。
タカブシギ
ウズラシギ
アオアシシギ / コアオアシシギ
コアオアシシギ(左)とアオアシシギも島に降り立ちました。
チュウジシギ
チュウジシギ
ムナグロ
ツバメチドリ
オジロトウネン
ツバメ
シマアジ
シマアジは2羽のオスが到着。別場所でも複数入っていたようです。
アカガシラサギ
昨年秋から滞在中のアカガシラサギはやっと換羽が進みだしました。
ダイゼン
オオメダイチドリ
この日はメダイチドリはおらず、オオメダイチドリばかりでした。
オオメダイチドリ
クロサギ
黒いクロサギ。白いクロサギに追いかけ回されていました。
2025年4月7日(旧暦では2025年3月10日)
繁殖シーズン序盤のカンムリワシは活発です。天気がいい日は、上空でディスプレイ飛行したり、鳴き交わす声が聞こえてきます。幼鳥たちは気の立った成鳥にやられないように、目立たない行動を心がけないといけません。
越冬のチュウヒとサシバはまだ残っていますが、まもなく北上していくと思われます。
カンムリワシ
昨年生まれのカンムリワシの幼鳥。年末ごろからこの辺りを縄張りにしている。たまに成鳥に追われているけど、しばらくすると戻ってくる強気な個体。^^
カンムリワシ
チュウヒ
越冬したチュウヒ。カメラのISO感度を上げるの忘れて流し撮りみたいになってしまった…。^^;
サシバ
自宅前で越冬に成功したサシバ。今回は幼鳥での飛来だったので、事故などなければ今年の秋には成鳥となって同じ場所に戻ってくるでしょう。
サシバ
こちらは自宅近くのサトウキビ畑で越冬したサシバ。同じく幼鳥です。
チュウダイズアカアオバト
自宅のリビングから撮影したチュウダイズアカアオバトの群れ。毎日、10羽程度がクワの実を食べにやってきます。
チュウダイズアカアオバト
こちらに飛んできたチュウダイズアカアオバト。リビングの窓ガラスに、年に1回ぐらいの割合で衝突する。ブラインドしていてもぶつかるのは外の景色が反射しているからなのか?
2025年4月9日(旧暦では2025年3月12日)
与那国島での出張の空いた時間でバードウオッチングをしてきました。
タイミングが良かったようでオオチドリやクロジョウビタキ、キガシラセキレイ、ヤツガシラ、ハリオシギ、チュウジシギなど短時間で見ることができました。島に滞在している大先輩たちのおかげでした!!
オオチドリ
与那国島のオオチドリ鉄板ポイントに7羽が早朝に到着。仕事中に連絡をもらったのでそわそわ。
オオチドリ
至近距離でオオチドリを堪能。オス個体で夏羽になりつつあります。
オオチドリ
オオチドリ
オオチドリ
オオチドリは7羽いましたが、一枚の写真には5羽写し込むのがやっとでした。
クロジョウビタキ
石垣島でも過去に2回ほど記録のあるクロジョウビタキ。
クロジョウビタキ
上と同個体。牧場や民家の生垣を移動していました。こちらのメス個体は比川ですが、租納にはオス個体もいたそうです。場所を教えてもらいましたが見つけられず…。
キガシラセキレイ
キガシラセキレイは島内に4羽。春の渡りは当たると天国ですが、外れると地獄。大先輩たちは毎年、1カ月ほど滞在するので、どちらも味わっているようです。^^;
ヤツガシラ
マキバタヒバリ
遠くに怪しげなタヒバリ。大気の揺らぎもあり写りは悪いですがマキバタヒバリだと思われます。
ビンズイ
鳴き声がしたので探してみるとビンズイが1羽いました。
タイワンハクセキレイ
タイワンハクセキレイはキガシラセキレイと仲が悪いようでした。
マミジロツメナガセキレイ
眉斑が細く見えたマミジロツメナガセキレイ。夏羽は美しいですね。
キセキレイ
キセキレイも夏羽になっており、時折、さえずっていました。
アオジ
アオジとシベリアアオジがいたのですが、キガシラセキレイが追い回して、撮れたのはアオジだけ。
ノジコ
チュウジシギ
チュウジシギ
こちらは歩道にチュウジシギ。渡り感があっていいですね。
ハリオシギ
トウネン
アマサギ
2025年4月10日(旧暦では2025年3月13日)
移動中に海岸をのぞいてシギやチドリの確認。潮が悪くて遠かったー。^^;
オバシギ
ムナグロ
ミユビシギ
キョウジョシギ
ウミネコ
翼を痛めたウミネコがいました。渡りは難しそうです。
マミジロツメナガセキレイ
シギ、チドリを見ていると上空からマミジロツメナガセキレイ100羽程度の群れが到着。(キマユ)ツメナガセキレイとムネアカタヒバリも少し混じっていました。
2025年4月11日(旧暦では2025年3月14日)
今季初のハリオシギを確認しました。タシギ、チュウジシギが少なく、ジシギの出だしが悪い予感です。
ハリオシギ
ハリオシギ
初物なので例のごとくストーカーして尾羽を確認。撮影できるまで1時間ほどかかりました。
チュウジシギ
チュウジシギ / ハリオシギ
タシギ
2025年4月12日(旧暦では2025年3月15日)
石垣島の光の三原色。リュウキュウアカショウビン(Red)、キンバト(Green)、ナンヨウショウビン(Blue)です。今なら RGB 全て見られてお得です。^^
リュウキュウアカショウビン
キンバト
こちらも近所で観察できるキンバト。この時期なのになぜか幼鳥でした。繁殖はこれからなのに不思議です…。
キンバト
ナンヨウショウビン
ナンヨウショウビン
2025年4月14日(旧暦では2025年3月17日)
今年もコシャクシギが飛来しました。3羽の小さな群れでした。コシャクシギを観察しているとツバメチドリ13羽も到着しました。
コシャクシギ
サトウキビを車で流していたら鳴き声で気づいたコシャクシギ。毎年、コシャクシギが入る場所です。
コシャクシギ
ツバメチドリ
チュウジシギ
今季はジシギが少なくチュウジシギも数個体を確認したのみ。
チュウジシギ
タシギ
コムクドリ
コムクドリ10羽ほどの群れ。カラムクドリ1羽とムクドリ3羽も混じっていました。
2025年4月15日(旧暦では2025年3月18日)
第4回石垣島ジシギ合宿を今年も開催しました。今回は北海道から2人が参加。といっても前日の下見からジシギが少なく嫌な予感がしていました。蓋を開けると…やはり不調。ハリオシギ1個体、チュウジシギ数羽、タシギ数羽という過去最悪の結果に終わりました。
おまけでナンヨウショウビンやリュウキュウアカショウビン、カンムリワシそのほか留鳥や渡り鳥など50種類ほど見ることができ喜んでもらえましたのでよしとしましょう。こんな年もあります。
ハリオシギ
この日唯一のハリオシギ。双眼鏡に入った瞬間に分かる美しい個体でした。
チュウジシギ
警戒心強めのチュウジシギ。遠くにも何羽かいました。
タシギ
ナンヨウショウビン
ナンヨウショウビンはサクッと見てサクッと撮って終わり。
ナンヨウショウビン
ナンヨウショウビン
参加したお二人によると北海道ではヤマセミが街中の河川で見られるそうです。こちらは街中の河口でナンヨウショウビンが見られます。^^
リュウキュウアカショウビン
ツバメチドリ
コアオアシシギ
アオアシシギ
2025年4月21日(旧暦では2025年3月24日)
4月下旬になっても北へ帰らない冬鳥や渡りの途中で立ち寄った旅鳥、繁殖シーズンを迎えて活発な留鳥などが混在してにぎやかになっている石垣島です。
最近、特に目につくのが繁殖期を迎えたリュウキュウヨシゴイであちこちの田んぼで出会うことができます。北に帰るはずが、まだ残っているのはキンクロハジロやオオバン。ほとんどが北帰したのですが、数羽が残っているようです。渡り途中のジシギも確認しています。
リュウキュウヨシゴイ
リュウキュウヨシゴイのオス。活発に飛び回る姿をよく見ます。
リュウキュウヨシゴイ
リュウキュウヨシゴイのメス。オスの後をついて回っていました。
リュウキュウヨシゴイ
リュウキュウヨシゴイのオス(左)とメス。この辺りに巣を作るのでしょうか。
アカガシラサギ
昨年の秋から滞在しているアカガシラサギ。換羽が進んでいます。
アマサギ
アマサギがカエルを捕まえました。ほかにチュウダイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギ、アオサギが滞在中です。
チュウジシギ
渡り途中に立ち寄ったと思われるチュウジシギ。2羽でいました。
チュウジシギ
こちらも渡り途中と思われるチュウジシギ。警戒心が強い個体でした。
タシギ
飛んできて舞い降りたタシギ。写真は上半身しか撮れなかった…。^^;
タシギ
シロハラクイナ
シロハラクイナも繁殖期で鳴き交わしたりと活発です。
キンクロハジロ
越冬は数百羽いましたが、この時期は、わずかに残るキンクロハジロ。
キンクロハジロ
こちらのキンクロハジロはけがでもしているのか、同じ畔で何日も確認されています。
オオバン
2025年4月24日(旧暦では2025年3月27日)
自宅近くにやってくるアカショウビンのペアが今年も繁殖のために渡ってきました。巣穴掘りも始まっていますので、今季も順調な子育てに期待したいです。昨年は3羽のヒナが無事に巣立っていきました。
リュウキュウアカショウビン
リュウキュウアカショウビンのオス。巣穴掘り作業でくちばしに木くずが付いています。
リュウキュウアカショウビン
リュウキュウアカショウビン
リュウキュウアカショウビンのメス。上の個体とペアを形成しています。
2025年4月29日(旧暦では2025年4月2日)
シギが増えてきているので、この日は一日中、シギ・チドリ探しに当てました。その結果、シベリアオオハシシギをはじめアメリカウズラシギ、ヨーロッパトウネン、キリアイ、サルハマシギ、ハリオシギ、オオメダイチドリなどシギ・チドリだけで合計21種類を確認できました。一日でこれだけの種類が見られるのはこの時期の醍醐味ですね。^^
シベリアオオハシシギ
シギ探しの終盤に突如としてセイタカシギ、オグロシギとともに降ってきたシベリアオオハシシギ。夏羽でかっこいいですねぇ。
アメリカウズラシギ
ウズラシギの群れの中にいたアメリカウズラシギ。ハリオシギを見ていたら双眼鏡に飛び込んできました。
ヨーロッパトウネン
石垣島ではあまり多くないヨーロッパトウネンにも出会えました。
サルハマシギ
サルハマシギ
キリアイ
キリアイ / サルハマシギ / ヨーロッパトウネン
左からキリアイ、サルハマシギ、ヨーロッパトウネンという夢の共演が実現しました。
アオアシシギ
アカアシシギ
アカアシシギは3羽が飛来。越冬組もいるのですが、こちらは渡り組。
キアシシギ
ハリオシギ
ヒバリシギ
タカブシギ
セイタカシギ
セイタカシギ成鳥オス夏羽。大群はいなくなり、10羽程度が入れ替わりつつ滞在。
セイタカシギ
ウズラシギ
コアオアシシギ
到着したばかりなのか疲れた様子のコアオアシシギ。夏羽が美しいですね。
オグロシギ
オグロシギも夏羽へ。大型シギは天候が荒れないと島には降りてくれません…。
オバシギ
ソリハシシギ
イソシギ
渡りの時季でも単独なイソシギ。群れで渡らないのでしょうか?
キョウジョシギ
キョウジョシギは年中いて渡りなのか越冬なのか分かりませんが、個体数は変動しています。
オオメダイチドリ
メダイチドリ
オオメダイチドリが減った代わりに、メダイチドリが数を増やしています。
2025年4月29日(旧暦では2025年4月2日)
今季2個体目となるカラシラサギが河口に飛来。近くにはクロツラヘラサギ3羽も滞在しています。繁殖シーズン序盤で活発なリュウキュウヨシゴイは5羽確認しました。田んぼには北帰行に置いてきぼりのコガモとハシビロガモがいました。
カラシラサギ
今季2個体目のカラシラサギ。波打ち際で魚を追いかけるお馴染みの行動を見せていました。
クロツラヘラサギ
クロツラヘラサギは3個体滞在。多い時は5個体いたそうです。
リュウキュウヨシゴイ
リュウキュウヨシゴイのメス。首を伸ばして辺りを警戒中。舌なめずりはリュウキュウヨシゴイの定番の行動。どんな意味があるのでしょうか。
リュウキュウヨシゴイ
コガモ
群れの渡りに置いて行かれたコガモのメスが1羽。近くにはハシビロガモのオスが1羽いました。
2025年4月30日(旧暦では2025年4月3日)
リュウキュウサンコウチョウが増えてきました。アカショウビンは巣作りに精を出すペアによく出会います。リュウキュウアオバズクも繁殖序盤でペアリングがすんでいる個体も見られました。カラノスリと見られる個体も発見。
リュウキュウサンコウチョウ
ペアで行動をともにしていたサンコウチョウ。この付近で巣を作るのでしょう。
リュウキュウアカショウビン
巣作り中のアカショウビン。リュウキュウコノハズクの営巣木に穴を開けていましたが、今後の推移が気になります。
リュウキュウアオバズク
夕方になると林道で獲物を探すアオバズク。このオス個体とペアのメスも近くにいました。
リュウキュウアオバズク
上と同個体。人間の肉眼では飛んでいる昆虫は全く見えませんがアオバズクにはしっかり見えているうようで、しっかり狩りを成功させているようでした。
カラノスリ
カラノスリと思われる個体。雨の中、カラスに付きまとわれてうっとうしそうでした。
シマアカモズ
またまだ残っているシマアカモズ。例年、ゴールデンウイーク明けまでは滞在します。