2021年7月2日(旧暦では2021年5月23日)
先日巣立った近所のリュウキュウアカショウビンのヒナがあっという間に成長しています。すでに自由自在に飛び回る術を身に付けたようです。狩りはまだできないようで、親鳥からムカデやクマゼミ などの給餌を受けていました。
ズグロミゾゴイのヒナは大きく成長して、綿毛も少なくなってきています。孵化後18日程度でしょうか。綿毛がほとんどなくなったころに巣立ちます。
リュウキュウツミもヒナが大きく成長し、メス親は巣には全く入らなくなりました。ヒナが枝渡りしだすには、あと10日程度でしょう。
リュウキュウアカショウビン 巣立ち後、数日たったアカショウビンのヒナ。自由自在に飛び回っていました。
リュウキュウアカショウビン ヒナにムカデを持ってきたメス親。給餌はヒナが飛び回れるので撮影不可能!!
リュウキュウアカショウビン ズグロミゾゴイ ズグロミゾゴイのヒナが2羽います。あと2週間もすれば巣立って行きます。
リュウキュウツミ リュウキュウツミ 2021年7月2日(旧暦では2021年5月23日)
沖縄本島では何度か見たことがありますが、石垣島でこの数の集団営巣は初めて見ました。ヒナだけで十数羽。まだ抱卵中のツバメチドリもいました。
ムラサキサギがコロニー上空を飛ぶとツバメチドリのスクランブルが発動し、ムラサギサギを慌てさせていました。カラスはコロニー上空を避けて飛んでおり、ツバメチドリが制空権をしっかり握って上空を統制していました。^^
ツバメチドリ ツバメチドリ こちらはかなり成長しており、自ら獲物もとっていました。
ツバメチドリ ツバメチドリ ツバメチドリ ツバメチドリ ツバメチドリ ツバメチドリ ツバメチドリ ツバメチドリ ツバメチドリの親子。スマートな成鳥に比べるとヒナはかなり丸っこいですね。
ツバメチドリ 獲物を運んできた親鳥。この後、わが子を発見して走り寄って行きました。
ツバメチドリ ツバメチドリ 梅雨の期間とは思えないほどの晴天で地表温度があがり、ツバメチドリたちは暑そうにしていました。
2021年7月2日(旧暦では2021年5月23日)
リュウキュウアカショウビンが腰の高さぐらいの位置に営巣しています。巣立ちは2〜3日後の予定です。
久しぶりにブラインドに入っての長時間観察。いい風が吹き抜けて気温は気になりませんでしたが、すごい量の蚊の襲撃に遭いました…。^^;
知り合いの田んぼでの営巣なのでブラインド張りっぱなしで帰ってきたけど、雨降らないよね? ^^;
今季のアカショウビンの営巣は9カ所を観察中。すでに巣立ったところもあれば、ヘビに全滅させられた巣など悲喜交交。
リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビン オス親はブラインドにとまったクマゼミを捕まえてヒナに運びました。急に「ドサッ」とブラインドが揺れて驚きました…。^^; ブラインドはきついけど気配が消されて、鳥以外にもいろんな生き物が現れるのが楽しいです。^^
リュウキュウアカショウビン 暗い環境なのでISO6400〜12800で撮影!!
リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビン ほとんど地面といっていい場所にあるタカサゴシロアリの巣で子育て中。ヒナは4羽ほどいる模様。親鳥が巣に餌を持ってくると3羽のくちばしが同時に見えることもありました。
リュウキュウアカショウビン こちらは遮るものが全くないようなところで抱卵中でくちばしの先が見えています。カラスの被害に合わないことを祈ります。
2021年7月3日(旧暦では2021年5月24日)
6月22日に日本初記録として石垣島に現れたギンカモメ は元気に滞在中です。
ギンカモメ オオアジサシ 2021年7月4日(旧暦では2021年5月25日)
7月ですが秋の渡りが始まりました。仕事の移動中に農道を通ると、ベニバト、ヒバリシギ、タカブシギ、アオアシシギなどを確認。越夏しているオオバンもいました。
セッカは先月、巣立ったヒナたちが元気に過ごしていました。まだ兄弟で行動を共にしているようです。
ベニバト ベニバト キジバトの群れといることが多いベニバトですが、今回はベニバトだけでした。
ヒバリシギ タカブシギ アオアシシギ セッカ セッカの幼鳥。きょうだいと思われる3羽が行動を共にしていました。
セッカ セッカ オオバン 越夏中のオオバンは2羽います。沖縄本島では数年前から越夏個体が確認されるようになりましたが、石垣島でも越夏する個体が出てきました。
2021年7月4日(旧暦では2021年5月25日)
以前から観察していたリュウキュウアカショウビンの子育て 。やっと巣立ちました。あっけない巣立ちの瞬間も動画で撮れました。^^
数日前から地権者に断った上でブラインドを張りっぱなしにしてあり、午前から張り込んでいたスポッターのお客さんが最初の巣立ちを午後2時半ごろに確認。私は、那覇からの友人とともに午後4時半から張り込み。
ブラインドから観察してすぐに巣立ちを観察することができました。完全に茂みに同化したブラインドだとアカショウビンの警戒心も全くありませんね。巣立ちが順調すぎて親鳥の餌運びは見られませんでした。
リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビン 巣立ってわずか数分後の姿ですが、なかなか凛々しいですね。
リュウキュウアカショウビン 巣立ち前は顔を出したりひっこめたりと初めての外の世界を観察しているようでした。
2021年7月6日(旧暦では2021年5月27日)
昨年と同じエリア で今年もズグロミゾゴイの繁殖がありました。ヒナは独り立ちしているようでした。 こちらのズグロミゾゴイのヒナ たちは巣立ちまでもう少しかかりそうです。
ムラサキサギも幼鳥を見る機会が増えてきました。各地で子育てが終わっているようです。
バンの繁殖はほとんど終わって、幼鳥を見る機会が増えているのですが、まだ小さなヒナを抱えたペアもいました。
リュウキュウアカショウビンは今季九つ目となる巣を発見。カラスが近くと親鳥が体当たりで追い払っていました。
今年3月に見つけたけがをしたアマサギに久しぶりに出会いました。やはり治ることはなく、飛べないようです。
ズグロミゾゴイ 頭頂部にはヒナのころの名残として綿羽が残っているズグロミゾゴイの幼鳥。
ムラサキサギ 今年生まれのムラサキサギ。狩りの腕前はまだまだのようでした。
バン リュウキュウアカショウビン 子育て中のアカショウビン。カラスが巣に近づくと追い払っていました。
アマサギ 右の翼が折れたアマサギ。残念ながら、ふたたび飛べるようになることはなさそうです。
2021年7月6日(旧暦では2021年5月27日)
リュウキュウコノハズクの繁殖ポイントを3カ所回ってきました。どこも順調に推移しています。
巣立って10日ほど経過している2羽の兄弟は、飛翔も上手くなってきています。またもう一つの巣は夕方、ヒナが巣から顔を覗かせて外界をもの珍しそうに見ていました。
リュウキュウコノハズク リュウキュウコノハズク リュウキュウコノハズク リュウキュウコノハズクのオス。メスはまだ樹洞の中にいるようでした。
リュウキュウコノハズク 巣立って数日が経過し、自由に飛び回るリュウキュウコノハズク。
2021年7月8日(旧暦では2021年5月29日)
秋の渡り途中と思われるアカアシシギやメダイチドリ、タカブシギなどが少しずつ見られるようになりました。アオアシシギはそれよりも少し多い数で見られます。セイタカシギは6月から増えたり減ったりを繰り返しています。
アカアシシギ オオメダイチドリ アオアシシギ / オオメダイチドリ 同じくオオメダイチドリ第1回夏羽。後ろはアオアシシギ。
タカブシギ セイタカシギ セイタカシギは増えたり減ったりを繰り返しています。
クロハラアジサシ コアジサシ 2021年7月8日(旧暦では2021年5月29日)
リュウキュウコノハズクとリュウキュウアオバズクの巣立ちが続いております。
リュウキュウコノハズクは5巣のうち4巣が巣立ちました。最後の一つはもう少しかかりそうです。
アオバズクは6巣のうち1巣は大雨でダメになり、5巣でヒナたちが巣立って行きました。
リュウキュウアオバズク 巣立ち3日目のアオバズクのヒナ。2羽が寄り添う姿は実に愛らしいですね。
リュウキュウコノハズク 巣穴をよじ登るリュウキュウコノハズクのヒナ。間もなく巣立ちます。
リュウキュウコノハズク 上のヒナを見守るリュウキュウコノハズクのメス。オスも少し離れたところにいました。
リュウキュウコノハズク リュウキュウコノハズクのオス。こちらのメスはまだ巣内にいるので巣立ちまでは、もうしばらくかかります。
サクララン 2021年7月9日(旧暦では2021年5月30日)
リュウキュウサンコウチョウが目の前でアカスジベッコウトンボを捕まえました。獲物がでかくて解体と飲み込むのに苦労していました。
リュウキュウアオバズクは今季7個目の営巣を確認。巣立ちはまだ先のようでした。
ズグロミゾゴイは巣立ったヒナを3羽確認しました。
リュウキュウサンコウチョウ アカスジベッコウトンボを捕まえたサンコウチョウのメス。
リュウキュウサンコウチョウ リュウキュウサンコウチョウ リュウキュウサンコウチョウ リュウキュウサンコウチョウ 獲物がデカかったからなのか、呑み込んだあとはしばらくこの姿勢で止まっていました。
リュウキュウアオバズク すぐ近くにはアオバズク。とても暗い環境だったので瞳孔が開いています。^^
ズグロミゾゴイ 巣立ち後数日のズグロミゾゴイのヒナは3羽いました。3羽とも近くにいて親がエサを持って戻るのを待っています。
2021年7月13日(旧暦では2021年6月4日)
3月下旬から繁殖行動を確認し、6月13日には2羽、その後もう1羽の合わせて3羽の巣立ちを確認したカタグロトビ。巣立ち後も順調に成長し、風切や尾羽も伸び切り親鳥と変わらないぐらい飛ぶのも上手くなりました。
3羽のうち1羽は独り立ちして分散して行ったのか、この日は幼鳥は2羽になっていました。
カタグロトビ カタグロトビの幼鳥。成鳥の真っ赤な目に対して幼鳥の目は灰褐色です。
カタグロトビ カタグロトビ 親元に1カ月ほどとどまり、これぐらいに成長すると自分で狩りもできるようになります。
2021年7月13日(旧暦では2021年6月4日)
ツバメチドリは最初の繁殖地が耕されるなどアクシデントもありましたが、場所を変えておおむね順調に進んでいます。まだほとんど飛べないヒナから、親と変わらないぐらいに成長したヒナまでさまざまでした。
ベニバトは相変わらず、だらだらと現れます。以前は秋の渡りで飛来する印象でしたが、最近は一年中、石垣島にいるような気がします…。^^;
リュウキュウヨシゴイも子育て中のようで餌をとっては同じ茂みに入っていっていました。
ムラサキサギも田んぼに親子で登場。親鳥の給餌でも見られないか観察していましたが、まったく気配なし。かといって、幼鳥も自分で獲物をとるような仕草もなし。
シギはタカブシギが少しずつですが増えてきました。セイタカシギもパラパラと飛来。アカアシシギやヒバリシギは1〜2羽程度の少数で現れます。コチドリは十数羽の群れが田んぼにいました。
クロハラアジサシは数羽が複数箇所に飛来。飛び回りながら獲物をとっていました。
ツバメチドリ ツバメチドリ これぐらいになると飛べるようになり、カラスなどが来ると警戒して鳴き声を上ます。
ツバメチドリ 親鳥。石垣島は33度超えで陽炎が発生してもやもやです。^^;
ベニバト ベニバト リュウキュウヨシゴイ リュウキュウヨシゴイ こちらの存在に気づき、首を伸ばして様子をうかがっています。
ムラサキサギ ムラサキサギの幼鳥。成鳥とは違った美しさがあります。
ムラサキサギ クロハラアジサシ クロハラアジサシ クロハラアジサシ 田んぼの上を飛び回りながら水中の獲物をすくうように捕まえていました。
タマシギ タマシギのオス。ジシギを探していたのでぬか喜びさせられました。^^;
タカブシギ アカアシシギ アオアシシギ ヒバリシギ ヒバリシギは1羽だけ確認。これからどんどん増えていきます。
シロチドリ イソシギ コチドリ セイタカシギ セイタカシギは数羽の群れ。今後、数を増やしていきます。
アオサギ
2021年7月13日(旧暦では2021年6月4日)
5巣観察していたうちの最後のリュウキュウコノハズクが巣立ちました。
リュウキュウサンコウチョウは暗い林を飛び回っていました。イシガキヒヨドリはバッタを運んでいたので近くに巣があるようです。
リュウキュウコノハズク リュウキュウコノハズク リュウキュウコノハズク リュウキュウコノハズク リュウキュウサンコウチョウ イシガキヒヨドリ 2021年7月15日(旧暦では2021年6月6日)
アカショウビンは子育てもほぼ終わり、残るは2巣のみ。今季は10巣ほどを観察し、2巣はヘビ被害で全滅でしたが、それ以外は順調にいきました。
カンムリワシはまだ子育て中ですが、いくつかのペアが失敗している可能性があります。エサ不足でしょうか。それとは別にだれの仕業か分かりませんが、カンムリワシの営巣木そばに観察小屋が設置してあったとか…。^^;
ズグロミゾゴイは2巣が成功。合わせて5羽のヒナが巣立ちました。^^
リュウキュウアカショウビン 子育てを終えたアカショウビン。越冬地への渡りにそなえてゆっくりしています。
カンムリワシ ズグロミゾゴイ ズグロミゾゴイ ズグロミゾゴイ 親からエサをもらい奪い合う2羽のズグロミゾゴイの幼鳥。
ズグロミゾゴイ 上の2羽と兄弟。エサにありつけなかったヒナは悲しそうに鳴いていました。実際の鳴き声は下の動画からどうぞ。
2021年7月15日(旧暦では2021年6月6日)
海岸にオオメダイチドリの群れが入りました。これまでも少数がパラパラと通過していましたが、まとまった数が入ったのは今季初。オオメダイチドリの群れには3羽のメダイチドリも入っていました。
今季初となるダイゼン1羽も確認したほか、アカアシシギやヒバリシギ、アオアシシギ、キアシシギも順調に増えてきています。
エリグロアジサシのコロニーではヒナの孵化が始まりました。巣立ちまで台風が襲来しないことを祈ります。
オオメダイチドリ オオメダイチドリ オオメダイチドリ オオメダイチドリ オオメダイチドリ オオメダイチドリ オオメダイチドリ オオメダイチドリ メダイチドリ オオメダイチドリの群れにメダイチドリも混ざっていましたが3羽だけ。
メダイチドリ ダイゼン 河口から続く砂浜には今季初のダイゼン。かなり距離があり、陽炎で大気がゆらぎぼけぼけ。^^;
アカアシシギ キアシシギ アオアシシギ ヒバリシギ コチドリ エリグロアジサシ エリグロアジサシのコロニー。一部はヒナがかえったようでエサを運んでいました。
エリグロアジサシ エリグロアジサシ 2021年7月17日(旧暦では2021年6月8日)
仕事の移動中に通りすがりの短時間鳥見。
アカショウビンやサンコウチョウがお出迎え。クロサギのペアは変なところに降りていて、メジロは交尾していました。
海岸にはチュウシャクシギが滞在中というか越夏しています。
リュウキュウアカショウビン リュウキュウサンコウチョウ リュウキュウメジロ サンコウチョウを見てたらメジロが交尾しだしました。
チュウシャクシギ カニを捕まえたチュウシャクシギ。冬羽へ変わりつつあります。
クロサギ 海岸に住んでいるはずのクロサギがペアで芝生に降り立っていました。
2021年7月17日(旧暦では2021年6月8日)
サンコウチョウの子育て(動画あり)7月8日に発見したリュウキュウサンコウチョウの巣で無事に巣立ちが確認されました。
しっかり観察したかったのですが、カラスが多いのと鳥屋がたまに通るポイントなので観察は最小限に留めました。^^;
巣立ちしたヒナたちは、ツル植物が絡みつく茂みに身を隠し親鳥から給餌を受けているようでした。
このサンコウチョウの巣の半径5メートル以内ではアカショウビンとアオバズクとイシガキヒヨドリが巣を構えるホットスポットでした。今季、カタグロトビやツミ、アカショウビンなどが繁殖した狭いエリアもそうですが、開発が進む石垣島で野鳥たちのすみかが分断、縮小されているのが原因かと思われます。
リュウキュウサンコウチョウ リュウキュウサンコウチョウ 7月12日。孵化後、4日のヒナにエサを与えるメス。獲物はバッタ。
リュウキュウサンコウチョウ 7月13日。オス親も頻度は少ないが、エサを運んで子育てに協力。
リュウキュウサンコウチョウ
2021年7月23日(旧暦では2021年6月14日)
石垣島は台風6号の接近で風が強まりつつあり、海岸には暴風雨を避けたオオアジサシやエリグロアジサシ、コアジサシがやってきていました。
渡り途中のオオメダイチドリやダイゼン、トウネンなども悪天候のため滞在しています。
ミサゴは2羽確認。越夏個体と思われます。
オオアジサシ オオアジサシ たまに押し寄せる強い波に驚いて飛び立ったオオアジサシ。
オオアジサシ オオアジサシ オオメダイチドリ オオメダイチドリ トウネン トウネン ダイゼン ミサゴ ミサゴが魚を食っていました。2羽いましたが渡りには早いので越夏個体かな?
2021年7月28日(旧暦では2021年6月19日)
まだ7月というのにアカアシシギの幼鳥が登場です。ずいぶん早いですね。
田んぼにはアカアシシギ以外にもアオアシシギやタカブシギ、セイタカシギなどがいました。
海岸にはオオメダイチドリ20羽ほどの群れやソリハシシギ、トウネン、シロチドリ、チュウシャクシギなどが滞在中です。
アカアシシギ アカアシシギ アオアシシギ ソリハシシギ オオメダイチドリ オオメダイチドリ チュウシャクシギ 2021年7月28日(旧暦では2021年6月19日)
7月1日に発見したリュウキュウアカショウビンの巣 が台風6号の襲来により7月23日に損壊。嫌な予感がしていたので、台風ということもあり仕事を早めに切り上げて巣を見にいってみると、ヒナ5羽が暴風雨の吹き付ける巣外に放り出されてしまいました。
丈の伸びた草むらの中から全てのヒナを救助。体温が低下して元気がないので急いで自宅へ連れて帰り、洗濯物の乾燥部屋で乾燥と保温。しばらくすると元気を取り戻したようなので餌やりにチャレンジ。
アカショウビンのヒナは警戒心が強く、餌付けるのは難しいと聞いていたので部屋を暗くしたまま、食欲をそそらせるために親鳥が餌を持ってきたときに出す鳴き声を真似てみると「ピョッ、ピョッ」と餌を欲しがるような仕草が見られました。台風なので餌を買いにも行けないので冷凍庫にあったムール貝を与えてみると5羽のうちの2羽が勢いよく食ってくれました。
そこからは1時間おきに日付が変わって午前3時ごろまで給餌。全てのヒナが競うように餌を食うようになりました。その間に翌朝、営巣木にひっかける人工巣を段ボールで工作しました。
翌日は午前6時ごろから給餌。親鳥がすぐに給餌してくれるとも限らないので目一杯ムール貝を食わせました。
午前10時半、バードウオッチングガイドのスポッターさんと師匠に手伝ってもらい、折れた営巣木へ人工巣を設置。ヒナ5羽を投入して待つこと1時間ほどでやっと親鳥の給餌が確認できました。これで一安心。
人工物に興味を持ってカラスがやってこないか一抹の不安もありましたが、無事に人工巣設置から4日目の27日午後に巣立ち第1号を確認することができました。
死ぬほど大変なのでヒナの保護はなるべくしたくないですね…。^^;
** 追記 **
1羽目が巣立ってから4日後、保護してから8日後の 7月31日夕方には、5羽全てが無事に巣立ち ました。
リュウキュウアカショウビン 7月19日、孵化して10日程度たったヒナ。この時点でどうもヒナが5羽ほどいそうだと判明。
リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビン 台風6号で営巣木が折れ、巣外に放り出されたヒナ5羽を23日午後6時26分に救出。
リュウキュウアカショウビン 救出してから5時間後。加温と除湿器2台による乾燥でしっかり座れるぐらいに元気を取り戻した。
人工巣を設置した7月24日。最初は警戒していましたが、ヒナの餌を催促する鳴き声に耐えきれず給餌を開始。
人工巣の全景はこんな感じ。明らかに怪しい…。^^;
リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビン SONY α1 のオートフォーカスはすごいですね。小鳥が正面に向かってくるシーンでもピントを外しません。
リュウキュウアカショウビン 人工巣を設置してから3日目、巣立ちの1日前。ヒナの羽もずいぶん生えそろいました。
リュウキュウアカショウビン 撮影は自動車の窓ガラスを20センチほど開けた上で目隠しをしています。
リュウキュウアカショウビン リュウキュウアカショウビン 7月27日。そろそろ巣立ちしてやろうかと外を眺める時間が増えてきましたアカショウビンのヒナたち。
リュウキュウアカショウビン 救助してから5日、親元に帰してから4日でついにアカショウビンの巣立ち!! 巣立ち第1号は上で顔を出している2羽のどちらでもない個体でした。
リュウキュウアカショウビン まだ枝には止まれないようで地面を歩きながら移動。巣に残る4羽も元気そうです。すべてが巣立つには2〜3日かかると思われます。
2021年7月30日(旧暦では2021年6月21日)
今季、3羽目となるハシブトアジサシが飛来しました。 前回の2羽 とはことなり鷹揚な個体で目の前を軽快に飛び回っていました。
台風6号でコロニーが全滅したエリグロアジサシは再繁殖に挑戦するようで岩礁を変えてその上を飛び回っています。
今季初のオオバンが田んぼに飛来。島内では 越夏個体が2羽 いますが、それとは別エリア。
海岸のソリハシシギや田んぼのヒバリシギも少しだけ増量。
ハシブトアジサシ エリグロアジサシ オオバン ソリハシシギ ソリハシシギは海岸に少しずつ増えてきました。成鳥夏羽後期。
ヒバリシギ 2021年7月30日(旧暦では2021年6月21日)
台風で巣が壊れて保護し、段ボールで自作した人工巣とともに親元へ帰し、5羽のうち1羽が巣立ったアカショウビン の続き。翌日の28日には2羽目が巣立ちました。
さらにその翌日の29日に3番目が巣立ち。残る2羽は30日も巣立ちなし。なかなか巣立ちませんね。^^;
31日になって残る2羽が巣立ち、無事に5羽すべてが巣立ちと相成りました。
リュウキュウアカショウビン 7月27日に巣立ちしたヒナの3日目の姿。羽毛を覆っていたさやも取れてかわいらしさに磨きがかかっています。^^
リュウキュウアカショウビン 1番目が巣立った翌日の28日午後4時半ごろに2番目も巣立ち。頭部の羽毛はまだ白いさやに覆われています。
リュウキュウアカショウビン 1番目に巣立ちのヒナ。少しずつ動き回るようになりました。
リュウキュウアカショウビン 上と同じ個体。多少開けた場所に出てきて餌を持ってくる親に鳴き声とともに存在をアピール。
リュウキュウアカショウビン 7月29日。5羽いた巣に残るのは2羽のみ。27、28、29と毎日、1羽ずつ巣立ちましたが、30日は1羽も巣立たず。31日にやっとこの2羽も巣立ちました。