2024年12月6日(旧暦では2024年11月6日)
10月21日に交通事故に遭って保護されたカンムリワシが無事に放鳥されました。10年ほど前から浦田原を縄張りにして継続観察されている個体で右目にシミがあることから「ポイント」の愛称で親しまれていたメスの個体です。繁殖も数年前から確認されています。
今回の救護で右足に「6」と刻まれた黒い足環を個体識別用に装着されました。発見した方はお知らせください。関係機関に報告いたします。
カンムリワシ / 足環・フラッグ付き カンムリワシ / 足環・フラッグ付き カンムリワシ / 足環・フラッグ付き しばらくすると救護者や関係者、マスコミに見守られながら力強く飛んでいきました。
カンムリワシ / 足環・フラッグ付き 最近は、なぜか飛ぶ方向やマスコミの位置など私が現場を仕切ることになっているのですが、今回も予想通りのコースを飛んでくれたので、なんとか面目を保てました…。^^;
2024年12月13日(旧暦では2024年11月13日)
ソリハシセイタカシギ3羽が数日前から滞在中。ほかでも単独で見つかっていますので、もしかしたら、 11月に11羽で飛来した群れ が分散したのかもしれません。
今季初のオグロシギがやってきました。田んぼにはアオアシシギやイソシギ、クサシギ、ハマシギ、タシギ、セイタカシギ、アカアシシギ、タカブシギなども越冬中です。
ソリハシセイタカシギ(アボセット) オグロシギ アオアシシギ イソシギ クサシギ ハマシギ セイタカシギ タシギ タシギ タシギ カンムリワシ カンムリワシ ユリカモメ マガモ / 雑種 シロハラ シロハラは先月末ぐらいから鳴き声は聞こえていましたが、姿を確認できたのはこの日が今季初でした。
2024年12月13日(旧暦では2024年11月13日)
稲刈りが終わった田んぼで採餌するツメナガセキレイの大群の中にキガシラセキレイが2羽入っていました。雰囲気が違うので肉眼でもよく目立ちますね。
水の張られた田んぼにはオグロシギやチュウシャクシギ、アカアシシギ、クサシギ、ツクシガモ、オオバンなどが越冬中です。オオバンも数が増えてきました。オオバンは、オオノスリやハヤブサのメインの獲物になっています。
キガシラセキレイ キガシラセキレイ キガシラセキレイ キガシラセキレイ オグロシギ オグロシギ第1回冬羽。アオアシシギたちの後をついて回っていました。
チュウシャクシギ アカアシシギ クサシギ ツクシガモ オオバン 2024年12月14日(旧暦では2024年11月14日)
カタグロトビの幼鳥は、最近になってやっと独り立ちしたようです。石垣島のカタグロトビは、年に何回も繁殖するので生息数がどんどん増えています。昨年も越冬したハヤブサのペアが今年も同じ場所に訪れました。同じエリアにはオオノスリもおり、オオバンやサギたちは戦々恐々です。近くにいたカンムリワシの幼鳥はハヤブサの2羽に追い回されて驚いているようでした。
コハクチョウ2羽も引き続き滞在。タゲリは幼鳥ばかり10羽ほどが飛来。田んぼは、コアオアシシギやアオアシシギ、アカアシシギ、タカブシギ、ハシビロガモ、コガモなどでにぎやかです。今季初のキンクロハジロも確認しました。
カタグロトビ シベリアハヤブサ ハヤブサのメス。亜種シベリアハヤブサと呼ばれていましたが、亜種ハヤブサに統合されてしまいました。
カンムリワシ カンムリワシの幼鳥。ハヤブサのペアからちょっかいを受けてうっとうしそうでした
シマアカモズ コハクチョウ コハクチョウ2羽。西表島から移動してきた個体です。ダム湖や海岸、田んぼを転々としています。
タゲリ コアオアシシギ キンクロハジロ 今季初のキンクロハジロ。常にペアで行動していました。
ハシビロガモ ハシビロガモのオス。石垣島で一番個体数が多いかもです。
2024年12月20日(旧暦では2024年11月20日)
与那国島へ5日間ほど出張。空き時間に少しだけ鳥見もしました。与那国空港の周りにはオオノスリ2羽、ノスリ、ハイイロチュウヒ、ハヤブサ、チョウゲンボウが集合。滑走路の草むらで小鳥などを捕まえているようでした。
島内では、シロハラが大量に滞在。追い場所では30羽以上の群れになっていました。数羽のアカハラも確認できました。シロハラとアカハラは祖納から久部良にかけての島の北部をメインに、ツグミは南牧場から比川にかけての南部で目立ちました。
コホオアカやツメナガセキレイ、ムネアカタヒバリ、ジョウビタキも強風の中で耐えていました。久部良漁港ではウミネコ2羽とユリカモメ4羽が逗留中でした。
オオノスリ オオノスリ もう一羽のオオノスリも現れました。こちらも遠い。2羽の距離は数百メートルはありそうでしたのでお互い干渉することはありませんでした。
ノスリ オオノスリ2個体の中間にただノスリ。 1カ月前の与那国島出張では カラノスリ を発見しましたが、今回は見つからず。
コホオアカ アカハラ シロハラ シロハラは30羽ほどの群れが農地に入っていました。
アカハラ シロハラ30羽の群れに数羽のアカハラも交っていました。
ツグミ 牧場のツグミ。この時期、石垣島ではまだ少数しか確認できていませんが、与那国島にはたくさんいました。
ムネアカタヒバリ ムネアカタヒバリ こちらの個体は、顔の赤みがほとんどなくなっています。
ツメナガセキレイ (キマユ)ツメナガセキレイ幼鳥。ツメナガセキレイはほとんどが幼鳥でした
ウミネコ ウミネコ こちらは上の個体より換羽が進んでいました。ウミネコ第1回冬羽。
ユリカモメ ジョウビタキ ジョウビタキのオスが港の船揚げ場にいました。餌をとっているようでしたが、何を食っているんだろう。
2024年12月25日(旧暦では2024年11月25日)
1時間の間に2個体のオオノスリを発見。今季、 与那国島の2個体 と石垣島の2個体で4個体目の確認となりました。全て幼鳥です。
オオノスリ オオノスリ 恐怖で態勢を崩すとオオノスリの特徴がはっきりと見えました。
オオノスリ 別のエリアのオオノスリ。こちらも幼鳥でした。このリュウキュウマツがねぐらのようです。
オオノスリ 上と同個体。飛ぶとオオノスリらしい大きさが印象的です。
サシバ サシバ 上と同個体。年々、石垣島で越冬するサシバの数が減っているように感じます。
2024年12月26日(旧暦では2024年11月26日)
前日、仕事中に見つけたヤツガシラを見に行くとまだいました。団地内にいますが、警戒心のない個体なので滞在しているのかもしれません。
ヤツガシラ ヤツガシラ 住人が通ると木の上に逃げますが、しばらくすると降りてきて再び健啖ぶりを発揮していました。
2024年12月27日(旧暦では2024年11月27日)
クリスマスイブに現れたヤツガシラは滞在3日目。警戒心もなく鳥屋に追われることもないので長居しそうな気がします。
昨年も越冬したハヤブサ(旧亜種シベリアハヤブサ)のペアは今年も田んぼの暴君としてオオバンやサギを狩りまくっています。オオバンは昨年より大幅減、コガモは全くいません。ハヤブサと同じ場所で越冬中のオオノスリの影響かもしれませんね。
タシギは47羽の群れをはじめ、あちこちに新しく入りましたが、全てタシギです。
ヤツガシラ 警戒心の弱いヤツガシラ。通行人はそこそこありますが、鳥屋が来ないので追われることもなく越冬モードです。
ヤツガシラ ヤツガシラの餌生物はここでもやはりゴキブリでした。
シベリアハヤブサ 大きなチュウダイサギを捕まえたハヤブサのオス成鳥。
シベリアハヤブサ ほとんど食い終わったところで通行車両に驚いて逃げるところで獲物は空中分解してしまった…。
タシギ タシギ47羽の群れ。これだけいても全てタシギ。この時季、新規で入ってくるジシギは全てタシギですね。
2024年12月29日(旧暦では2024年11月29日)
年末でスケジュールがかつかつですが、仕事中に近くを通りかかったので、ヤツガシラの動静確認。いつもの場所で採餌していました。野良猫が多いので被害が心配ですね。
田んぼではソリハシセイタカシギも滞在中。ヒバリシギやタカブシギ、セイタカシギ、アオアシシギなどもいました。
夜は久しぶりにフクロウ類を確認。トラフズクもコミミズクも見つからず。リュウキュウコノハズクはそこそこいました。この時季は換羽も終わり、美しい冬羽に代わっていますのでお勧めですね。
ヤツガシラ ソリハシセイタカシギ(アボセット) リュウキュウコノハズク 換羽を終えて美しい姿のリュウキュウコノハズク成鳥。
リュウキュウコノハズク 上と同個体。車の光に寄ってきた昆虫を捕まえてどこかへ飛んでいきました。
2024年12月29日(旧暦では2024年11月29日)
実家の名古屋へ帰省する前に2024年のナンヨウショウビン見納めをしてきました。気温が下がり、餌となるカニが減ってきているのか、行動範囲がかなり拡大しています。
ヤツガシラも引き続き滞在中でしたが、カメラはすでにキャリーバッグの中なので写真は割愛です。
妙に白いアカガシラサギもいました。よくみると左側の雨覆が白い。同じエリアにはアカガシラサギが3羽越冬しています。
ナンヨウショウビン 今年最後のナンヨウショウビン。多くのバードウオッチャーを石垣島に引き寄せた幸せの青い鳥です。換羽が若干始まっているようで、頭部に鮮やかな羽が出だしています。フレッシュな羽に変わるまで滞在してほしいですね。
アカガシラサギ 左側の雨覆だけが白いアカガシラサギ。羽が脱落しているのか乱れているのか部分白化なのか。