2024年2月7日(旧暦では2023年12月28日)
石垣島ではカタグロトビやカンムリワシの幼鳥が姿を見せてバードウォッチャーを楽しませています。チョウゲンボウやサシバ、ハイタカは越冬中。オオノスリやハヤブサ、チュウヒなども滞在しています。
ジャワアカガシラサギとアカガシラサギは仲良く同じ田んぼで越冬中。昨年からの滞在で無事に年も越しました。わずかながら夏羽も出てきています。
カタグロトビ 目線の高さで観察できるポイントのカタグロトビ。いつものお気に入りの枝で赤い目を光らせています。
カタグロトビ しばらくするとカラスが2羽やってきてカタグロトビを追い払ってしまった。カタグロトビは近くの電柱で交尾していたので、この付近で繁殖するものと思われます。
カタグロトビ 上のカタグロトビは別場所で巣立った幼鳥。1羽だけのようでした。目の色は成鳥とは全く違っています。
こことは別の場所では2羽のヒナが初飛行。石垣島のカタグロトビは季節を問わず、1年に2回ほど繁殖しているようです。
カンムリワシ カンムリワシ チョウゲンボウ 牧草地でチョウゲンボウが狩り。ケラやバッタを捕まえていました。
チョウゲンボウ 警戒心のうすい個体で、ブラインドを張って観察していると目の前で狩りをすることもありました。
サシバ 遠くのサシバ。おそらくバッタをメインにとっていました。
サシバ 上と同個体。これぐらい離れているとブラインドも不用ですね。
ハイタカ カタグロトビとバトルしていたハイタカ。石垣島で観察するのは、ほとんど幼鳥なのでオスの成鳥を近くで見られて得した気分です。
ジャワアカガシラサギ 昨年から年を越したジャワアカガシラサギ。特徴的な亜麻色の夏羽も少し出ています。
アカガシラサギ 上のジャワアカガシラサギと一緒に越冬しているアカガシラサギ。こちらも夏羽が見えています。ジャワアカガシラサギと比べると濃いのが分かります。
ノビタキ ノビタキのオスが飛来していました。島内には数羽が滞在中です。
2024年2月10日(旧暦では2024年1月1日)
昨年から複数箇所で越冬していますが、なかなか写真の撮れないビンズイ。この日は鳴き声で発見。芝生に6羽が降りていました。ちょこまか動き回る小鳥が多い中で、ビンズイのゆったりとした動作は癒されますね。
ビンズイの近くにはツグミもいました。今冬はツグミやシロハラ、アカハラがとても少ないです。林道を走っていると茂みの中から地鳴きは聞こえますが、農耕地に出てくる個体がほとんどいません。年によっては、ハチジョウツグミだらけの冬もあるのですが、何らかの理由で年回りがあるようです。
田んぼには、ツメナガセキレイとムネアカタヒバリの数十羽の群れ。十数羽のハクセキレイの中にタイワンハクセキレイもいました。今季はタイワンハクセキレイが少なくホオジロハクセキレイが多いです。
オジロトウネンやアオアシシギ、タカブシギ、コチドリなどもぱらぱらと滞在中。
ビンズイ やっと撮影できたビンズイ。自宅周りにも数羽がいるのですが、警戒心が強くて写真に収められません。
タイワンハクセキレイ 今季のタイワンハクセキレイは少なめ。ホオジロハクセキレイはいつにも増して多いです。ハクセキレイはいつも通り。沖縄本島ではメンガタハクセキレイが出たので石垣島でも期待しているのですが…。^^;
ツメナガセキレイ ムネアカタヒバリ 天気が荒れるといつもは警戒心の強いムネアカタヒバリが観察しやすくなります。
ムネアカタヒバリ 顔が少し赤いムネアカタヒバリ。近くのチョウゲンボウを警戒している。
ツグミ ツグミのメス成鳥。別の場所にハチジョウツグミも越冬中ですが、この冬はツグミの仲間が全体的に少ない。
シマアカモズ オジロトウネン アオアシシギ 2024年2月20日(旧暦では2024年1月11日)
暖かい日が続き、リュウキュウキビタキの鳴き声が林道を走っていると聞こえるようになりました。キンバトの鳴き声もありました。わが家からアカショウビンの鳴き声も確認。暖冬の影響なのか、いつもより早い時期の確認です。
カンムリワシは繁殖期序盤を迎えており、田んぼやサトウキビ畑、林道などどこにいってもペアで確認できます。
ツメナガセキレイは越冬数のピークを迎えることなく、今季を終えそうです。これも暖冬の影響で、大陸から南下する群れが少なかったのでしょうか?
リュウキュウキビタキ トビ 石垣島や沖縄では珍鳥のトビ。10年に1回程度の頻度で確認されますが、幼鳥ばかりです。
カンムリワシ カンムリワシ成鳥。獲物を食い終わっていつもの止まり木に帰る。
カンムリワシ カンムリワシ ズグロミゾゴイ ズグロミゾゴイ 昨年生まれのズグロミゾゴイ幼鳥。換羽はほとんど進んでいません。
ツメナガセキレイ ウミネコ 2024年2月21日(旧暦では2024年1月12日)
今季初となるハリオシギを確認しました。例年なら4月に入ってからの飛来なので1カ月以上早い登場となりました。今季はアカショウビンもすでに石垣島に到着しており、季節が早く進んでいる印象です。
2月22日追記
典型的なハリオシギですが、今季初なので翌日、念のため 尾羽を撮ってきました 。これで晴れて保証書付きとなりました。^^
ハリオシギ 今季初のハリオシギ。分かりやすい個体です。草むらから全く動かず、カタグロトビの登場で完全に茂みに隠れてしまいました。
2024年2月22日(旧暦では2024年1月13日)
前日に見つけた今季初となるハリオシギ の尾羽を仕事終わりに狙ってきました。初物は、完璧を期したいですからね。ついでに今季初のチュウジシギも確認。1カ月以上早い渡来です。今年の春の渡りは動向がおかしいです。
ジャワアカガシラサギは2個体が引き続き越冬中です。毎年、夏羽になるまでの滞在を期待するのですが、2月中には渡去してしまうケースがほとんどです。今季はどうでしょうか。
4月初旬から中旬ごろに「第2回石垣島ジシギ合宿」を開催します。第1回の模様はこちら→ 初日 、 2日目 、 番外編 。
ハリオシギ ハリオシギ 上と同個体。仕事を終えての観察。現場に到着してまもなくすると尾羽を見せてくれました。
ハリオシギ チュウジシギ 今季初のチュウジシギ。到着したばかりでピリピリしています。
タシギ タシギ ジャワアカガシラサギ ジャワアカガシラサギ冬羽。あいかわらず警戒心のかけらもない個体。
ムラサキサギ ムネアカタヒバリ
2024年2月24日(旧暦では2024年1月15日)
コムシクイは一昨年の当たり年に比べたら少ないですが、それでもある程度の数が越冬中。最近は、移動個体なのかオオムシクイの鳴き声も聞こえるようになりました。
ジシギは例年にない早い時期の確認でハリオシギ、チュウジシギ、タシギの3種がそろい踏みです。
コムシクイ 越冬コムシクイが目の前に登場。鳴き声で確定しているのですが、それ以外のコムシクイの特徴であるP10がPCより短いというのも確認できるような気がします。^^;
コムシクイ 上と同個体。枝を移動しながら餌となる虫を探していました。
コムシクイ コムシクイは、枝先に獲物を見つけて飛びかかっていました。
ハリオシギ 数日前に見つけたハリオシギはまだ滞在中。警戒心のゆるい個体でどんどん近づいてきます。
ハリオシギ 上と同個体。土中にくちばしを差し込み、獲物を探しています。
ハリオシギ チュウジシギ タシギ タシギは越冬組と北上組が入り乱れて増えたり減ったり。
2024年2月28日(旧暦では2024年1月19日)
雑種 雑種 ホシハジロ キンクロハジロ ハシビロガモ ハシビロガモのオス幼鳥。2月下旬なのにまだまだ幼羽に覆われています。