2023年8月2日(旧暦では2023年6月16日)
ツバメチドリとシロチドリは繁殖順調で巣立ったヒナが多く見られました。特にツバメチドリは幼鳥だけで60羽近い群れを形成していました。シロチドリは埋立地で数つがいからのヒナが巣立ち、元気に走り回っています。
シロチドリの同じ場所でコロニーをつくっているコアジサシは、台風の影響で降った大雨で巣が浸水。数時間、水に浸かっていた卵も孵化しましたが予後が良くなさそうです。
田んぼには、今季初となりアカアシシギの幼鳥が飛来しました。毎年、シギの仲間の幼鳥で一番乗りはアカアシシギです。
シギやチドリの渡りもじょじょに増えてきています。アオアシシギやヒバリシギ、タカブシギが田んぼに飛来しています。海岸では、オオメダイチドリ、メダイチドリ、キアシシギなどが増えています。
ツバメチドリ ツバメチドリ 水浴び後、羽ばたいて水切りするツバメチドリの幼鳥。
ツバメチドリ シロチドリ シロチドリ幼鳥。常に一緒に行動していたので兄弟と思われます。
シロチドリ コアジサシ コアジサシ コチドリ コチドリ アカアシシギ 遠くて分かりにくいですが、今季初登場のアカアシシギ幼鳥。
アオアシシギ タカブシギ ヒバリシギ イソシギ オオメダイチドリ メダイチドリ トウネン トウネン キアシシギ
2023年8月2日(旧暦では2023年6月16日)
近所の警戒心ゼロなキンバトが明るい場所に出ていました。そばをダンプが通っても動じない個体。落ちた木の実をついばんでいました。
リュウキュウアカショウビンは、ほとんどのペアで子育てが終わっているのですが、まだヒナに餌を運んでいる巣が三つほど。台風6号が近づいていますが、何事もなく通り過ぎてくれるのを祈るのみ。
キンバト キンバト 地面に落ちたオオバギの種子を拾っているようでした。
キンバト キンバト 自動車が通っても無関心で、ダンプが通ると地面から木に飛び移るぐらいで全く警戒心のない個体です。
キンバト メスを見る機会がほとんどないので、まだキンバトは子育て真っ最中なのでしょう。
リュウキュウアカショウビン アカショウビンのメス。渡りに備え、子育ての疲れを癒しているのでしょう。
リュウキュウアカショウビン こちらは子育て真っ只中。卵は三つ産みましたが、孵化したのは2卵だけ。クマゼミを運んでくるほどに成長しました。
リュウキュウアカショウビン モクマオウに作られたタカサゴシロアリの巣に巣を作ったアカショウビン。
リュウキュウアカショウビン ズグロミゾゴイ 今年生まれのズグロミゾゴイの幼鳥。これからどんどん増えてきます。
2023年8月5日(旧暦では2023年6月19日)
自宅付近を車で走っていると、後ろから私を追い抜いた軽自動車がリュウキュウヨシゴイをはねました。
路上で動けない状態なので救護。状態が悪く死ぬのを覚悟していましたが、なんと24時間ほど経過すると自立できるまでに回復しました。サギ類はやはり生命力ありますね。
エサは、庭のビオトープに大量に生息しているヤエヤマヒメアマガエルのオタマジャクシ。台風6号が石垣島に近づいてきていましたので時間との戦いでしたが、なんとか無事に放鳥することができました。
リュウキュウヨシゴイ リュウキュウヨシゴイ 24時間程度たつと自分で起き上がれるようになり、人間への警戒もするようになりました。驚きの生命力!!
ヤエヤマヒメアマガエル エサとなったヤエヤマヒメアマガエルのオタマジャクシ。
リュウキュウヨシゴイ 救護場所付近の田んぼに放鳥。不機嫌そうに「コッコッコッ」と鳴きながら飛び去っていきました。
2023年8月5日(旧暦では2023年6月19日)
台風6号が石垣島に接近する中、砂浜に台風避難のオオアジサシ、ベニアジサシ、エリグロアジサシがいました。
オオアジサシは例年通り、かなりの数が飛来していますが、エリグロアジサシは少なめ、ベニアジサシはさらに少ない状況です。沖縄本島も同じような状況です。
オオアジサシ オオアジサシは5羽が砂浜で休憩。エビ養殖場には100羽ほど滞在。
オオアジサシ ベニアジサシ エリグロアジサシ エリグロアジサシのコロニーは台風を乗り切ったようでした。
2023年8月8日(二十四節気の立秋、旧暦では2023年6月22日)
台風6号が石垣島から離れたので田んぼのパトロール。今季初となるハリオシギ、チュウジシギ、アカエリヒレアシシギが飛来していました。
タカブシギとヒバリシギは幼鳥を今季初確認。アオアシシギやコチドリも増えていました。
島で繁殖するリュウキュウヨシゴイは、巣立ったヒナと会う機会が増えました。
ハリオシギ ハリオシギ ハリオシギ タマシギ タマシギ タマシギ 上のタマシギのペアと同じ田んぼにもうひとペア。縄張り争いでも起きるかと見ていましたが、特にトラブルはなし。繁殖期も終わっているからか?
タカブシギ 幼鳥は今季初のタカブシギ。タカブシギは数十羽いて、その中の1割程度が幼鳥でした。
アカエリヒレアシシギ 今季初のアカエリヒレアシシギ。夏羽から冬羽へ換羽中。
ヒバリシギ リュウキュウヨシゴイ リュウキュウヨシゴイの幼鳥。第1回冬羽に変わりつつあります。
2023年8月9日(旧暦では2023年6月23日)
尾羽付きの写真収集のため、前日に続きハリオシギのストーカー状態。そんな中、なんと!! ハリオシギの鳴き声が入った動画が撮れてしまいました!! 今季もすばらしい秋の渡りになりそうです!!
今季初となるコアオアシシギとクサシギを確認。アカアシシギやクロハラアジサシも飛来していました。
ハリオシギ めちゃくちゃ近いハリオシギ。コオロギの仲間を捕食。
ハリオシギ ハリオシギ ハリオシギ ハリオシギ ハリオシギ ハリオシギ コアオアシシギ コアオアシシギ クサシギ タカブシギ かなり増えてきたタカブシギの幼鳥。幼鳥が順調に飛来すると繁殖がうまくいったということで、ホッとしますね。
アオアシシギ アカアシシギ クロハラアジサシ カンムリワシ
2023年8月14日(旧暦では2023年6月28日)
今季最後となるリュウキュウアカショウビンが無事に巣立ちました。6月24日に巣を発見して、7月3日に2卵の産卵を確認。8月12日と13日に立て続けに巣立ちました。
周囲で大規模な開発行為があり、巣を作る場所がなかったのか、交通量がそこそこある道路沿いのモクマオウにあるタカサゴシロアリに営巣しました。巣立ち直後の交通事故など心配しましたが、巣立ちが成功し、牧場内の灌木へ消えていきました。
今季初となるキセキレイを確認しました。例年通りの時期に例年通りの場所で初認です。
カンムリワシもそろそろ巣立ちシーズンで、親鳥たちも農耕地などによく現れる時期になりました。
リュウキュウアカショウビン 12日に巣立ったアカショウビンのヒナ。撮影は巣立ち2日目になる13日で、ある程度自由に飛び回っていました。
リュウキュウアカショウビン 上のヒナの親鳥。近くの木に止まって巣立ちを促していました。
リュウキュウアカショウビン 巣は写真の中心にあります。地上から1.5メートルほどの高さで車道を向いています。
リュウキュウアカショウビン 自宅近くで子育てを終えたアカショウビン。人を見慣れているので警戒心ゼロ。
キセキレイ 今季初のキセキレイ。石垣島には、これからツメナガセキレイやイワミセキレイ、ハクセキレイが渡ってきます。
カンムリワシ 出会う機会が多くなったカンムリワシ。この日は3羽を確認。幼鳥の姿が拝めるのも間もなくです。
2023年8月14日(旧暦では2023年6月28日)
ソリハシシギとミユビシギを今季初確認しました。
ソリハシシギ3羽、ミユビシギ4羽でほかには、オオメダイチドリやメダイチドリ、キアシシギ、キョウジョシギ、トウネン、ムナグロ、シロチドリなどがいました。海岸の鳥たちも、これからどんどん増えていきます。
ソリハシシギ ミユビシギ オオメダイチドリ トウネン トウネン ヒバリシギ 2023年8月14日(旧暦では2023年6月28日)
田んぼのハリオシギとチュウジシギは、順調に数を増やしています。両種ともすべて幼鳥でした。
この日は、鳥が見たいという島内の生き物屋2人を連れて軽く田んぼと海岸を回りました。
ハリオシギ ハリオシギ チュウジシギ チュウジシギ チュウジシギ 渡ってきたばかりなのか、お疲れの様子なチュウジシギ。
2023年8月15日(旧暦では2023年6月29日)
先日は、ハリオシギの尾羽を集中的に狙った ので、この日は、チュウジシギの尾羽狙い。いい感じで個体数を稼ぐことができました。^^
同じ田んぼに少なくともチュウジシギ8羽、ハリオシギ3羽がいました。別の田んぼにもジシギの群れがいましたが、遠いのと大気の揺らぎがひどくて後日、リトライします。
チュウジシギ チュウジシギ チュウジシギ チュウジシギ チュウジシギ チュウジシギ チュウジシギ チュウジシギ チュウジシギ ハリオシギ ハリオシギ ハリオシギ かなり遠いですが、ハリオシギ。全部で3個体いました。
ハリオシギ チュウジシギ 上のハリオシギと同じ田んぼにいたチュウジシギ。こちらは少し近かった。
2023年8月19日(旧暦では2023年7月4日)
ヒバリシギは幼鳥、成鳥ともに増えてきました。トウネンは成鳥のみで幼鳥の到着はまだ。コアオアシシギは成鳥、幼鳥ともぼちぼち通過しています。
ヒバリシギ コアオアシシギ コアオアシシギ冬羽。青みを帯びた冬羽はとても美しいです。
トウネン トウネン 2023年8月22日(旧暦では2023年7月7日)
今季初となるジャワアカガシラサギとマミジロツメナガセキレイが到着。ジャワアカガシラサギはこれからパラパラと通過し、マミジロツメナガセキレイはどっと数を増やします。
今年生まれのリュウキュウヨシゴイは分散が進んでいるようで、同じエリアの個体は減ってきました。
ジャワアカガシラサギ オタマジャクシを捕まえたジャワアカガシラサギ。今季初確認。
ジャワアカガシラサギ 島内には2羽いますが、このジャワアカガシラサギは上と同個体。冬羽です。
リュウキュウヨシゴイ リュウキュウヨシゴイ コサギ アマサギ シロハラクイナ マミジロツメナガセキレイ 2023年8月22日(旧暦では2023年7月7日)
8月も下旬が近づくとジシギの数がどんどん増えてきます。多いところでは1枚の田んぼに7羽ほどがいました。数の多いチュウジシギの渡りがピークを迎えつつあるので、相対的にハリオシギの数が少なくなっています。
1週間後には、初開催の「石垣島ジシギ合宿」を開催します。本土からのジシギウオッチャーとともに、石垣島のジシギをなめ回すように観察したいと思います。
チュウジシギ チュウジシギ チュウジシギ チュウジシギ チュウジシギ / ハリオシギ チュウジシギ チュウジシギ チュウジシギ ハリオシギ チュウジシギ チュウジシギ チュウジシギ チュウジシギ ハリオシギ ハリオシギ チュウジシギ ハリオシギ チュウジシギ / ハリオシギ ハリオシギ チュウジシギ ハリオシギ チュウジシギ チュウジシギ幼鳥。こんな感じのくちばしの汚れ方をしていると一瞬、シルエット的にハリオシギに見えますね。
チュウジシギ 2023年8月23日(二十四節気の処暑、旧暦では2023年7月8日)
マミジロツメナガセキレイが増えてきました。最大20羽ほどの群れです。今季初となるセイタカシギの幼鳥も確認。トウネン、ヒバリシギ、タカブシギなども入れ替わりながら増えています。タマシギは抱卵中。
マミジロツメナガセキレイ マミジロツメナガセキレイ セイタカシギ タカブシギ ヒバリシギ ヒバリシギ トウネン タマシギ 抱卵中のタマシギは、暑さ対策でたまに水浴びに現れます。
2023年8月28日(旧暦では2023年7月13日)
すでに南下が始まっていますが、自宅付近にはまだ数羽のリュウキュウアカショウビンが滞在中。どの個体も換羽が進んでみすぼらしい状態です。^^;
リュウキュウアカショウビン 換羽中のアカショウビン。トライポフォビアな方は、このピンフェザーに嫌悪感を覚えるかもしれませんので、7月までの来島をお勧めします。^^;
2023年8月28日(旧暦では2023年7月13日)
与那国島で初記録のジャワアカガシラサギを発見。何十年も与那国島通いをするベテランや目録にもないので恐らく初記録でしょう。
島の南東に位置する立神岩には最大7羽ほどのヨナグニカラスバトがやってきました。何しに来るのでしょうか?
雨上がりの久部良小学校のグラウンドにはハリオシギ1羽とチュウジシギ2羽がいました。与那国島の田んぼは全滅しているので、行くところがないものと思われます。ムナグロ十数羽も降りていました。
ジャワアカガシラサギ 与那国島初記録のジャワアカガシラサギ。東崎にいた。警戒心は強めの個体でした。
ヨナグニカラスバト ヨナグニカラスバト ヨナグニカラスバトは最大で7羽ほどの群れになりました。
カラアカモズ マミジロツメナガセキレイ マミジロツメナガセキレイ ハリオシギ チュウジシギ チュウジシギ ムナグロ