2022年12月3日(旧暦では2022年11月10日)
石垣島にナベコウ到着しました。昨年も入って、その前もたまに飛来するのですが、いつも警戒心が強くて意外と撮りにくい鳥ですが、この個体はナベコウにしてはまぁまぁ近くでゆっくり観察できました。
キンクロハジロは今季初確認。先月も幼鳥が確認されていますが、自分は今回が初認。海岸にはダイゼンやメダイチドリ、シロチドリ、トウネン、ミユビシギなどがいました。オニアジサシは2羽が遠くを飛んでいました。オニアジサシは年末にかけてもう少し増えると思います。
ナベコウ ナベコウ幼鳥。昨年は妻は見ていますが私は見そびれていました。警戒心がナベコウにしてはあまり強くなく、近距離で撮影、観察できました。
ナベコウ 農作業車に驚いて飛びましたが、近い距離でした。このクラスの大きさの鳥はひとっ飛びが遠いですね。昨年のナベコウも石垣島と西表島を行ったり来たりしていました。
ナベコウ キンクロハジロ キンクロハジロのオス。エクリプスから生殖羽へ衣替え中です。
ダイゼン ミユビシギ ミユビシギ冬羽。石垣島は沖縄本島に比べて少ないです。
トウネン シロチドリ
2022年12月6日(旧暦では2022年11月13日)
帰宅途中、自宅近くで車に衝突したと思われるオオクイナを路上で保護。自宅に連れて帰り、一晩、段ボール箱の中で様子を見ました。
翌日には瞳孔の光への反応もしっかりし、骨折もないようなので準ソフトリリース方式で放鳥しました。しっかりした足取りで森の中へ消えて行きました。
オオクイナ オオクイナのオス。ダンボール箱を少し開いた状態で地面に置くと、しばらくしてあたりを警戒しながら出てきました。
オオクイナ オオクイナはカラスの気配には結構、敏感に反応していましたが、この個体は人間はあまり恐れないようでした。
オオクイナ しゃがんで静かに様子を見ているとこちらへ、どんどん近付いてきました。最終的には私の股の下をくぐって森へ帰りました。いったい何だったのでしょうか?
2022年12月8日(旧暦では2022年11月15日)
アカツクシガモは島内に3羽いた個体が合流しました。ほかにも2羽飛来しており、石垣島の中にアカツクシガモが5羽いることになります。過去最多の飛来です。
アカツクシガモを見ているとヘラサギが降りてきました。先月から島内を移動している個体と思われます。
見つけて、あっという間に稲の中に消えたオオヨシゴイを出待ちしているとリュウキュウヨシゴイが隣の田んぼから歩いてきました。しばらくして、こちらも稲に入ったと思ったらオオヨシゴイを追い出して飛ばしてしまいました…。
少し離れた休耕田に降りましたが、草丈が高く見えず。次の予定が迫っていたので友人らにあとは任せました。農家が作業をしだしたらオオヨシゴイとサンカノゴイが飛び出したそうです!! いろいろ潜んでいて、探鳥が楽しい石垣島です。^^
アカツクシガモ アカツクシガモ こちらは上の写真の前の日の夕方。この時は幼鳥だけでした。
ヘラサギ ヘラサギ 水の張られた水田でカダヤシのような小魚を捕まえていました。
リュウキュウヨシゴイ リュウキュウヨシゴイ幼鳥。オオヨシゴイを追い払ってしまった…。^^;
2022年12月14日(旧暦では2022年11月21日)
ソリハシセイタカシギが2羽飛来。島内をうろついている個体かもしれません。ほかでは4羽のソリハシセイタカシギも確認されています。
クロヅルも越冬モード。最初は警戒心つよつよでしたが、今はまったくありません。^^
ヘラサギも滞在中。こちらもフレンドリーな個体。シギたちも越冬組が確認できます。
ソリハシセイタカシギ(アボセット) 仲良く餌取りのソリハシセイタカシギ。奥が第1回冬羽で手前が成鳥冬羽。
クロヅル ヘラサギ タゲリ 昨年に続き、今季も多いタゲリ。この個体は単独でしたが、ほかでは十数羽以上の群れがいくつか越冬しています。
タカブシギ アカアシシギ アオアシシギ アオアシシギ第1回冬羽。越冬しているのはほぼ幼鳥。
クサシギ トウネン シロチドリ / ミユビシギ / メダイチドリ ユリカモメ 2022年12月14日(旧暦では2022年11月21日)
以前は、冬になるとある程度の群れで飛来していたミヤマガラスがここ数年は確認できずにいましたが、今季は3羽がやってきました。時折、オサハシブトガラスの群れと合流していました。
ミヤマガラス 警戒心のあまりないミヤマガラス。3羽、全て幼鳥。第1回冬羽へ換羽中。
オサハシブトガラス 八重山固有亜種のオサハシブトガラスと合流していましたr。
ミヤマガラス ミヤマガラス(左)とオサハシブトガラス。ハシブトガラスよりはミヤマガラスの方が一回り小さいのですが、オサハシブトガラスは小さな亜種なので、ミヤマガラスとほとんど同じ大きさでした。
ホオジロハクセキレイ ノビタキ ノビタキ 数少ないですが、ノビタキもだらだらと石垣島を通過して行きます。
2022年12月14日(旧暦では2022年11月21日)
ハイイロガン、アカツクシガモ、コハクチョウは越冬モードで長逗留。カモ類も増えています。ダムにはかなりの数が飛来していますが、スコープがないと遠くて…。
ハイイロガン 警戒心の全くないハイイロガンはヒシクイと仲良く越冬モード。
ヒシクイ ハイイロガンと常に一緒のヒシクイ。一時期はヒシクイ、マガン、カリガネ合わせて40羽ほどいたのですが、今は、この2羽だけ。
アカツクシガモ アカツクシガモの成鳥。警戒心はちょっと薄らいできました。
アカツクシガモ アカツクシガモの幼鳥(左)と成鳥2羽。ほかにも2羽いて島内にはアカツクシガモが5羽います。
アカツクシガモ コハクチョウ オカヨシガモ ヒドリガモ ヒドリガモ ハシビロガモ キンクロハジロ キンクロハジロが沈砂池に3羽。ダムには200羽ぐらいいますが…。^^;
2022年12月14日(旧暦では2022年11月21日)
5年連続で石垣島で越冬しているブラックサシバが見やすくなってきました。隣接する縄張りの別個体のサシバに対峙していますので、目立つところに出てくるのかもしれません。
今季はチョウセンチョウゲンボウが多く、3羽が確認されています。大陸の個体は鷹揚なのかどれも警戒心がありません。
サシバ 5年連続で飛来の暗色型サシバ。久しぶりに太陽の下で撮影できました。
サシバ サシバ ブラックサシバとせめぎ合っている普通のサシバ。メス個体です。
サシバ サシバ 背中の羽毛を逆立てて、鳴き声を上げながら警戒していました。
カンムリワシ ブラックサシバの近くにカンムリワシの幼鳥。こちらとは軋轢はないようです。
チョウゲンボウ チョウゲンボウの幼鳥。肉眼ではチョウセンチョウゲンボウかと思いましたが、そうでもなさそうです。
チョウセンチョウゲンボウ チョウセンチョウゲンボウ幼鳥。警戒心ゼロで近くで観察できました。
チョウゲンボウ
2022年12月29日(旧暦では2022年12月7日)
年末、血を吐きながら年内の原稿を出稿し終えたので、短時間ですが2022年、最後の鳥見をしてきました。
12月に入り、ツグミやアカハラ、シロハラが一気に増えていました。ツグミはほとんどがハチジョウツグミで羽衣の色合いがバリエーションに富んでいて比較するだけで楽しいです。アカハラ、シロハラも渡り直後より警戒心が緩み、観察しやすくなっています。
ちょっとした草むらからはチョウセンウグイスやムジセッカの鳴き声が聞こえてきますが、昨年よりは若干少ないようです。
ジョウビタキ、ノビタキ、ムネアカタヒバリ、ツメナガセキレイなども越冬中。
以前から滞在中のアカツクシガモ3羽に加えてツクシガモ4羽も飛来しました。コハクチョウやクロヅル、ヘラサギなども引き続き滞在しています。
カモの仲間はハシビロガモが最も多く、次いでヒドリガモやコガモ、キンクロハジロなど。今季はメジロガモがまだ確認できていません。
多くのタシギが越冬中で、複数箇所の田んぼで合計200羽ほど見た中に、1羽だけチュウジシギがいました。
カンムリワシは幼鳥、成鳥とも見やすくなってきました。これから輪禍も増えるので石垣島や西表島でハンドルを握る時は注意が必要です。
ハチジョウツグミ ハチジョウツグミ ハチジョウツグミ アカハラ アカハラ シロハラ チョウセンウグイス チョウセンウグイス。どこにでもあるうような草むらに潜んでいます。地鳴きはよく聞こえますが、姿を見るのは一苦労。
ムジセッカ ムジセッカ カイガラムシのようなものを食べている。ほかにはクモや小さな昆虫を捕食していた。
ムジセッカ ジョウビタキ ノビタキ ノビタキのメス。こちらも島内で小数が越冬中しています。
ツメナガセキレイ ツメナガセキレイ第1回冬羽。成鳥はほとんど見ることがありません。
ムネアカタヒバリ アカツクシガモ アカツクシガモは最大5羽になりましたが、現在は3羽が越冬中。
ツクシガモ カンムリワシ カンムリワシ ムラサキサギ チュウジシギ 複数の田んぼを巡り、累計200羽ほどのタシギを見た中でやっと発見した越冬チュウジシギ。年内に必ず見つけておきたいとむきになって探しましたが、とても疲れました。^^;
タシギ タシギ タシギの群れ。石垣島内では、10羽から30羽の群れになって越冬中。
タマシギ チュウヒ 今季は複数のチュウヒが島内で越冬しており、出会う機会が多いです。
コハクチョウ コハクチョウ2羽も長期滞在。右の個体は片足を痛めているようです。
ヒドリガモ ヒドリガモ ヒドリガモ ヒドリガモ成鳥オス。エクリプスから生殖羽へ換羽中。
オナガガモ コガモ キンクロハジロ アカアシシギ ハマシギ アオアシシギ シロチドリ